【追記あり】新しいPSEのLASシステムについての解説

20151118_173152先日に入荷したPSEのエクスプレッション(XPRESSION)とエクスプレッション3Dですが、新しくLAS(Wedge lock)というシステムが搭載されました。それについての解説です。

これがどういうシステムかというと、リカーブではおなじみのセンターショット調整機構、ボルトでリムを左右に振るという調整機構です。ただし、センターショットといってもリカーブのセンターショットとコンパウンドでは大きく違います。

リカーブではセンターショットで一番大事なのは正しいアライメントのリムの真ん中に弦があること。逆に、フィンガーリリースによるパラドックがあるために、矢はセンターショットのライン上にはありません。コンパウンドにおいてのセンターショットでは、複雑な機構の中において一意的にセンターショットを定めることは難しく、メーカーがおおよその目安を公表しています(ラリーによればそれはおおむねハンドルの重心の中心)。なので、センターショットが弓の見た目の真ん中にないかわり(自分の弓は3/4″-13/16″)に、リカーブとは違い、矢はセンターショットのライン上にあります。これを調整する時、このLASシステムは新しい調整機構ではなく、既存の調節方法に加わる第5の方法です。

LASシステム_PSEこれ以外にもやり方があるかもしれませんが、レスト、ケーブル、ケーブルガード(トルク量)、ワッシャーの4つが一般的だと思います。

レストの調整方法はレンチで左右を調整するというものです。たいていの弓では最終的な微調整のために使われます。

ケーブルガードを調整することでフルドロー時の弓の傾きが変わり、センターショットが変わり、カムの傾きも変わります。調整は簡単ですが、あまりにも多くの部分に影響を与えるので多くのチューニングがやり直しになります。

ケーブルの調整方法については、以前にApex7を調整した時の記事が参考になるかと思います。この弓ではこの手法を使いました。

ワッシャーの調整方法については、以前にEnergy 35を調整した時の記事が参考になるかと思います。この弓ではこの手法を使いました。

そして、第5の方法がLASです。

さて、正直この4つの方法でチューニングできないことはないと思います。それでも矢がまっすぐ飛ばないのであれば、ほかの部分に問題がある可能性が高いです。このLASの一番のメリットはこれらの調整を射場などで簡単にできるようにすることです。

ケーブルではプレスしてケーブルを外すこと、ワッシャーに至っては、カムを解体する必要があります。時間とともに環境的な制限も多く、近くにボウプレスがない出来ないものです。対して、LASシステムではこれをレンチ1つで出来るようにしました。便利なシステムではないでしょうか。また、長期間の使用において、クリープによって少しずれてくるケーブル調整に対して、このシステムの方がより堅牢性が高いと考えられます(それでもケーブルのクリープは発生しますが)。

エクスプレッションを手に入れた時には、ぜひこの新しいチューニング方法をお試しください。

追記

最初にアップした記事ではケーブルガードによる調整がリストから漏れていました。加筆しました。

PSE 2016年NEWモデル XPRESSIONが入荷☆ 

PSEの2016年最新作「XPRESSION(エクスプレッション)」が到着しました。
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写真は40インチモデル。他に「XPRESSION 3D」と言うアクセル間36.5インチのモデルも同時に発表されています。

さて、近年のPSEらしからぬアシンメトリーを主体としたハンドルデザインに「New DMカム」が搭載されてのリリースです。

詳細スペックは商品ページをご覧いただくとして、この記事では写真を中心に紹介します。

ドミネーターで培われた(完全対称形の)シュートスルーハンドルが今作では「アシンメトリー」という非対称形の取り回して世に送り出されました。

xpression

左側から見るシルエットと右側から見るシルエット。

左右の波打つ曲線が見事に重なり、調和したデザインとなっています。

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グリップは私がる範囲では最も幅広い20mmにもなる厚みがあるフラット、かつ、極めてエッジの立ったスクエアなグリップとなっています。

好きです、こんな感じ。

シュートスルーの幅も他社に比べ5mmほど広い設計です。

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2016年モデルから新しくなった「New フックススライド2」

これまでのフレックススライドについていたカラーパーツは無くなり、シンプルで強度の高い樹脂製の1本ロッドが装着されています。

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バックストップは「バックストップ4」となり、本体バーは伸縮しなくなりました。

先端のゴム付け根のネジで微調整します。

*別売り用としてブレースハイトの高さに応じた5サイズの長さが用意されています。

 

さて、New DMカムです。

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このカムは下カムのみにモジュールがあり、上カムにはモジュールは存在しません。

またレットオフですが、工場出荷では75%モジュールが装着されています。

で!!朗報です!

これまでのPSEのカムで例えば「MEカム」や「DCカム」等のレットオフは基本的に75%なので、65%にする場合は別売りで65%モジュールを購入しなければなりませんでしたが、エクスプレッションには65%モジュールが付属してきます。

お財布にやさしい!(いや、最初からこれ込みの価格なのかも・・・)

そしてドローストップは基本的にはケーブルストップ式が最初に装着していますが、付属品を付け替える事で、リムストップ式にも変更できます。この流れってPRIMEのONEからの流行でしょうか、今年のHOYTハイパーエッジでもこの形式を採用しています。

基本的にはどちらかの方式のペグで使用してください。絶対ダメ!とは言いませんが“併用”は前提としていません。

リムストップにする場合は右下黄矢印の背の高いペグを下左黄矢印の三日月上の溝へ取り付けます。写真手前側にペグ、写真反対の裏側にナットを持ってきて挟みます

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ペグを付ける位置に“刻み”等はありません。「A⇔L」というあいまいな感じになっています。なのでケーブルストップペグで決まった位置まで引いた場所にアタリをつけて、その位置にリムストップペグを持ってくる・・・と言う手順になります。

カムの形式は一般的な1.5ハイブリッドカム方式。

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ブレース状態で黄矢印の示すカムのロケーションマークにそれぞれのケーブルが通っていればOKです。

新開発のターゲット競技に特化したDMカム。

引き味の滑らかな、それでいてメリハリのあるヴァレーからウォールとなっています。

 

さて、最も?厄介な?、、、いや画期的な構造が今回リムポケットに採用されています。

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それはリムボルトの“左右”調整・・・・・「ウェッジ-ロック・ポケットシステム」です。

RC(リカーブ)ではおなじみのこの調整機構。おそらくCPでは私の知る限りでは初搭載だと思います。
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リムポケットの側面に目印となる線が引いてあり、そして両サイドから「T-25」ヘックスローブレンチを使って左右から必要量の移動をおこないます。

これはRCにおけるストリングのセンター調整のような仕組みでリムポケットが左右に動くのですが、この「ウェッジ-ロック・ポケットシステム」の場合は若干意味が異なります。
詳しくは山口がこの後の記事で取り上げますのでそちらをご覧ください。

ヘックスローブレンチの話が出たので、ちょっとここで触れておきます。

PSEは2014年モデルから引き尺調整やモジュールの変更に使う工具がヘックスローブになりました。

そのため「T-15」サイズのレンチが1本が付属していたのですが、今年からどうやら付属しなくなったようです。

今作も引き尺変更やモジュール変更にはT-15が必要です。さらにこの“センター調整”にはT-25サイズが必要となります。

このT-25サイズは他にフレックススライド2の留めネジや、リムの固定ネジ(リムボルトの上にあるネジ)で出番があります。

もっと言えばリムを分解するにはさらにT-27サイズも必要です。(リムポケット横両サイド)

PSEユーザーになったらこの機会にヘックスローブレンチを揃えた方が良いでしょうね。

ちなみに2015年モデルまでのPSEボウのフレックススライド・カラーパーツとバックストップ2では、T-8が必要です。

でも、ポンド調整を行うネジは通常の六角なので、7/32インチ六角レンチが必要です。
コチラもご用意をお忘れなく。

 

スタビライザーのセッティングにおいてはこのハンドルには実に5か所の5/16インチ穴が切ってあります。
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もはや穴だらけ。センターブッシングも併せれば6か所のアレンジメントが考えられます。

迷います。

ハッキリ言って、迷います。

でも、嬉しい悩みです。

自身の好みにとことん付き合ってくれる弓だと思えば、さらに愛着もわいてきます。

 

PSE XPRESSION(3D)は、店舗およびあちぇ屋CPにて販売中ですヽ(^o^)丿

是非一度お店に見にきてね~~~~~~~~

べドナーアロープラー、持ち運べるものでは一番いいかも!!

IMG_20151117_200056テンポイント(クロスボウの会社です)のべドナーアロープラーをテスト用に1つ入れてみました。最近、試合では結構な確率で矢を抜くのに苦労するのですが、通常のゴムのアロープラーを使用しても大きく変わらないことがあります。

IMG_20151117_195940


そこでもっと抜けない(クロスボウはピークで200ポンド近くになることも)クロスボウの会社のアロープラーを入れてみました。テストした結果…かなり良いです。さすがにアロージャック(Arojac)には負けますがあちらの設計は到底試合中にも持ち歩き出来る重さにはなっていないので、このべドナーアロープラー(85g)が現状持ち運びできるアロープラーでは一番のグリップがあると思います。

IMG_20151117_200111使用している矢の太さに合わせて、ゴムのアタッチメントは3種類あり、

- 15/64インチ~19/64インチ径シャフト用
- 20/64インチ~22/64インチ径シャフト用*装着済
- 23/64インチ径シャフト以上用

となっています。ちなみにウルトラライトはもともと装着されているものがぴったりでした

IMG_20151117_201704ちなみにノックツールとしても使えるというくぼみが設けられていますが、径が大きいのでX10/ACEのようなシャフトでは使えません。大口径シャフトでない限り使い道はなさそうです。

かなりいい道具なので、テスト品はそのまま自分が使用します! 来週の前半をめどに販売用の在庫を発注しました。少しお待ちください。

HOYT HYPER EDGE ELITE(2016)が入荷 ~前編~

2016年HOYTのフラッグシップモデルとして発表されたHYPER EDGE ELITE(ハイパーエッジエリート)
*以下ハイパーエッジ
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新設計のウルトラフレックスリムとDFXカムを採用した、同じアクセル間の他のモデルに比べ、フルドロー時のAtoAを長く実現する事で、より一層の安定感を得る目的で開発されました。

アクセル間が長い(広い)弓は(フルドロー時の)ストリングの折れ曲り角度が広くなり、ピープが目に近づくのでエイミングの安定と精確性が上がります。
ただその代償として弓が大型化するので全重量が重くなるという相反する面を持ち合わせていました。

このハイパーエッジはアクセル間が36インチながら、フルドローでアクセル間38インチ相当の弓の折れ曲り角度になる画期的な設計となっていて、重量増加をある程度抑えています。

さて、弓が到着し箱を開けて取り出した第一声が「で か い ?!」

「あれ?アクセル間36インチよね?」と坂本くんと。

すぐそばに同じアクセル間のHoyt ALPHA ELITE(アルファエリート) RKT(2013)が有るので、比較すると直ぐにその謎は解けました。
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厳密には36-5/8インチあるアルファエリート(RKT#2)のアクセル間は、ハイパーエッジよりも約0.5インチ(約1センチ)長いのに対し、ライザー(ハンドル)レングスが、3.5インチ(約9センチ)も大きい(長い)のです。
昨年発表のマシューズ・TRG的な目の錯覚ですね。

フォルムを眺めてみると、これまでのHOYTには感じられないところどころ直線的なイメージが。
また、リムポケットのデザインがなんとなーくボ〇テ〇クみたいな必要最低限のパーツ構成。
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ショックロッドダンパーはリムの裏側にひっそりとたたずんでいます。
そして、なんと?!エアショックダンパーは採用されていません。
ウルトラフレックスリムと言う超湾曲リムなので、エアショックダンパーシステムとは相性が良くなかったのでしょうね。
なのでハイパーエッジには「リムショックス・ダンパー」が装備されています。

全く新しいDFXカム
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このDFXカムは、ドローストップが「ケーブルストップ」か「リムストップ」かで好きな方を選べる設計になっています。
またケーブルストップは、これまでの多くのHOYTボウではペグは下カムにしか装着されていなかったのですが、DFXカムは上下にペグがあり、ケーブルストップでもかなり「カチッ」としたウォール感になっています。
リムストップは言わずもがな「ガチッ」とした感触。「これ以上は1ミリも引けません!」の世界です。
下の写真左の矢印の楕円の穴にペグを取り付けます。
*ケーブルストップペグは取り外した方が良いでしょう。
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このリムストップ用ペグですが、袋に注意書きが。
「このペグはボウプレスにかける前には必ず取り外す事」となっています。
もし付けたままボウプレスにかけるとカムとペグがご臨終・・・となります、ご注意を。

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後編では、アルファエリートとハイパーエッジとで“フルドロー時比較をやってみた”写真などと、LCA(ラストチャンスアーチェリー)「ウルトラロックリムアダプター」の使用方法といくつかの注意を追いかけます。

フィールド競技における3rd Axis(サードアクシス)調整について

Gold_tip_feildサードアクシスの調整についての記事ですが…Goldtipのこの写真…写っている弓の名前が出てこず、坂本と10分過去のカタログを探しました。皆さんはすぐにわかりますか?

Hamskea_archery_サードアクシス調整本日はコメントで依頼があったフルドロー時のサードアクシス調整用のレベルゲージ、Hamskeaのイージサードアクシスレベルゲージ(Easy 3rd Axis Level)の紹介です。

DSC_1293まず、サードアクシスとは何か。コンパウンドでは、スコープにレベル(水準器)がついていて、エイミングするときには、このバブルを確認し、基本的には真ん中にある状態(弓が垂直である状態)で射ちます。そのためにチューニングでは、このレベルの泡が真ん中にあるとき=弓が垂直であることを調整する必要があります。コンパウンド用のサイトには、このためにスコープを3軸で自由に調整できる機能がついています。ファーストアクシスは上の写真のようにスコープの目に対する角度です。まぁ…これはちょっとずれていてもそんなに問題ないとされています。

DSC_1295セカンドアクシスは最も大切なもので、ターゲット競技でこれがずれていると弓の垂直とレベルが全く同期しません。

DSC_1294今回のサードアクシスはスコープの弓に対する角度です。

Hamskea_archery_サードアクシス調整3では、この角度はどういう意味を持つかというと、フィールド競技など極端に矢発射角が上下変化するときに、地面(弓ではない)に対して水平でないと、例えば上の写真のようにスコープが傾いていると、発射角がゼロの時には問題ありませんが、射ち上げ(高くにある的を射つ)の時にレベルのバブルが右(アーチャー側から見て)によっていまい、射ち下ろし(低いところにある的)の時にはレベルのバブルが左によってしまい、正しく機能しなくなります。

Hamskea_archery_サードアクシス調整2さて、ここからが今回の記事とチューニング用品の意味なのですが、この時サイトとスコープが90度に直角になっていればいいというものでもありません。

デュアルシュートスルー型のコンパウンドでない限り、コンパウンドは右射ちであれば、右側にケーブルがあり、弓が引かれると弓はケーブルに引っ張られ、3時方向に回転します(トルクと呼びます)。このため、サードアクシスをサイトに対して90度で設定すると、ドローイング時に回転してしまうためにフルドローし、エイミングをする状態の時にはずれた状態になってしまいます。その回転分をあらかじめ調整しておく(89.5度くらいにする)必要があります。このトルクはケーブルガードの設計とグリップ(射形)、またポンドなどに影響を受けるので個人差があり、個人で調整する必要があります。その時に使用するのがこのHamskeaのEasy 3rd Axis Levelです。

Hamskea_archery_サードアクシス調整4この道具でチューニングをするときには、このレベルゲージだけではなく地面に対して垂直な線が必要になります。通常はドアの角など使用すれば問題ありません。今回は会社のシャッターを垂直線として使用します。

DSC_1288これをサイトのエレベーションバーの下の方にに装着します。

Hamskea_archery_サードアクシス調整5まずはレベルゲージを装着した状態で弓を引かないで上に向けたり、下に向けたりして二つのバブルが同じ様に動く状態にします。この状態がサイトに対してスコープが90度で正しく設定されている状態です。

DSC_1300次に弓を引き、30度ほど下に向けます。

Hamskea_archery_サードアクシス調整6この時、先ほど説明したようにトルクによって弓が回転してしまっているので、レベルのバブルは正しく作動しません。その代わりとして使用するのが先ほど用意した垂直線とEasy 3rd Axis Levelの垂直の金属ピンです。この2本の線を重ねることでフルドローの状態で弓が垂直であることを確認できます。これに基準点として、スコープのサードアクシスを調整します。

DSC_1309-0.00.07.31最終的に3点、垂直線、金属ピン、スコープのレベルが真ん中にある状態でそろえばチューニングは終了です(この時レベルゲージのバブルの位置は無視します)。先ほど調整した90度からの違い、これがトルクによる回転分です。このトルクはポンドや引き尺、射形ではグリップによっても変化するので、一度調整しても、何かを変えた時には再確認が必要となります。

ちなみに、フィールドではなく、50mwのような単一距離を射つ時にはサードアクシスをあまり気にする必要はありません。あくまでもフィールド競技で必要になるチューニングツールです。

Hamskea Easy 3rd Axis Level
http://cpbow.cart.fc2.com/ca67/866/p-r-s/

ホイット、2016年コンパウンド残りについて

HOYT_powermax_2016コンパウンドの2016年ホイットの残りについてです。まず、廃盤になるモデルは「Pro Edge Elite」「Faktor 30」「Charger」「Charger LD」「Nitrum 34」「Nitrum LD」「Nitrum Turbo」「Carbon Spyder ZT 34」「Carbon Spyder ZT Turbo」「Carbon Spyder ZT LD」の10モデル。事前の予想通り、2015年結果を出したターゲットラインナップは大幅に変更はなく、10モデル中9モデルがハンティング用です。

プロエッジはハイパーエッジに、カーボンスパイダーZTはカーボンディファイアントに、ニトラムがディファイアントになりましたのはもう紹介しましたが、チャージャーはパワーマックスというモデルに生まれ変わります。スペックに大きな変更はなく、矢速が3fps増です。
HOYT_ignite_2016また、エンシリー向けとして人気イグナイト(Ignite)は新色が出ます。

以上が2016年になります。価格は来週までには決定できると思います。

この後は、G5 PRIME、そして、Mathews発表があるはずです。ご期待ください。

ホイットより、2016年のテーマのフルドローATAについての投稿が

フルドローATA昨日、ざっくりとホイットの新しい設計テーマのフルドローATAについての説明しましたが、ホイットのフェイスブックでわかりやすい比較の投稿がありました。写真はカーボンディファイアントとカーボンスパイダですが、ターゲット競技用のハイパーエッジでも同じリム(Ultraflex)とカム(DFX)なのでこの写真でも理解の助けにはなります。

フルドロー時のATA(アクセル間)を長くすることでストリング間の距離がフルドロー時でよりか離れ、この場合では3.45インチの違い。それによってピープの位置フェイス側に移動し、頭のポジションもよりATA(ブレース時通常測定)の長いモデルに近づくということです。一点注意していただきたいのは、リムのカーブ(ディフレクション)を変更することで、フルドローATAを長くするのがこの設計であり、とにかくデカいカムを搭載することでストリング間を離しているわけではないという点です。

ポディウムとハイパーエッジの違い-0.00.00.00そして、もう一点。去年のこの時期にはノーカムシステムで同じことを書きましたが、新しいモデルではハンドルが大幅に長くなっています。写真はおおよその比較で、競技用モデルとしては現行品で一番長いと思われるポディウム40とハイパーエッジの比較です。ATA36インチのハイパーエッジではハンドルの長さはATAの94%でおよそ34インチ、ATA40インチのポディウム40ではハンドルの長さはATAの75%で、30インチ。ATA比で約19%もハンドルが長くなっているのかわかります。ATAはハンドルがほぼ同じ(約100%)のTRGには及びませんが、34インチのハンドルはホイット市場でも結構な長さだと思います。

ホイット2016スペック表それにしても、24モデルもあるのか…すげぇ。

新規メーカー KINETICからCPボウ「RAVE」が入荷

中国のメーカーKINETIC(キネティック)からCPボウ、「Rave」(レイヴ)が入荷しました。
中国製と言う事ですが、弓を手にした第一印象はハンドルが「ちゃんとしている」です。
当店でのエントリーモデルの代表格「PSE フィーバーVS」や「Mission メナス」といった大手メーカーのエントリーモデルに勝るとも劣らない印象です。
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入荷したのは60ポンド、右ハンドル。
色は黒/赤
重さは約1.8kg
カムは2カムタイプ
アクセル間:31.5インチ
ブレースハイト:6-3/4インチ
*上記数値は入荷した現物の実測値です。

ハンドルカラーはアルマイト仕上げで、PSEフィーバーやMissionメナスの塗装とはまた違う、ある種の高級感があります。
全体のシルエットは、マシューズのMRシリーズをほうふつとさせる雰囲気です。

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ただ、アルマイトカラーの表面をしっかりと見るとほんの少しのムラがところどころ見受けられます。しかしこの価格帯でのアルマイトカラーでこのクオリティなので問題の無い範囲かと思います。

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そしてカムはMissionのメナスやハイプに搭載されているカムを連想させるデザイン。
引き尺の設定値により変化するので明確なレットオフ値は公表されていませんが、およそ70%~80%となっています。

引き尺変更の際はボウプレスを必要とせず、1/8インチ六角レンチ1本で変更が可能です。
1インチ刻みで19インチから30インチまで調整できます。

調整の際は上下のカムモジュール(赤い小判状のパーツ)を必ず同じ値にしてください。
数字で表示されているので分かり易いですね。

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上下のリムポケット近くにはハーモニックダンパー/スタビライザーによく似たダンパー機構が搭載されています。
ちなみにこのダンパーゴム部分ですが、マシューズ純正交換用ダンパーゴム「3/8サイズ」がジャストフィットします。

カラーコーディネートが楽しめますね(笑)

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極めつけはグリップ。
まんまフォーカスグリップです。
いや、フォーカスグリップと断定すると色々ややこしいのでこれ以上は触れませんが、グリップ時のハンドルを押すセンターポイントが明確に捉える事ができ、しっかりとしたグリッピングと再現性に優れた形状となっています。
素材はハードラバーで硬すぎず柔らかすぎず。

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レストマウントホールは極めてハンドルフェイス面に近い箇所に切られています。この辺もマシューズのデザインに近いものがあります。

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リムボルトは最大12回転まで緩める事が出来ます。

入荷した現物(60ポンドモデル)で計測しますと、27インチ設定の時で、MAX60ポンド、Miniで20ポンド。
19インチ設定の時で、MAX38ポンド、Miniで10ポンドでした。
メーカー公表値では60ポンドモデルの19インチ引き尺設定でMini側が15ポンドとなっていますが、入荷した現物は12回転ゆるめて10ポンドまで落ちるので相当な仕様となっています。驚きです。

ちなみに、19インチから24インチまでは、引き尺設定が伸びていくと、そのポンド調整幅も強い側にシフトしていくのですが、25インチから上の引き尺設定では上限いっぱいまで変わらないポンド調整幅となっています。

用意されているリムポンドは2種類。
50ポンドモデルは、10~55ポンド
60ポンドモデルは、15~60ポンド
*どちらもメーカー公表値

*設定引き尺により上限/下限が変化します

20150929_141110  20150929_141343
上下のリムそれぞれの先端には、マシューズユーザーならおなじみの凹状のパーツがあります。
ボウプレス使用時においては安全に作業が行える、嬉しい仕様です。
センターにはハンドルに直接ネジ穴が切ってあるものではなく、5/16インチのブッシングが装着されています。

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ダンパー類ですが、バックストップはマシューズのTRGやHTRに搭載されているそれに近いデザイン。
またストリングのダンパーゴムには、ボウテックのストリングについているような渦巻き状のゴムが付いています。
ここはマシューズの「モンキーテイルダンパー」にはならなかったんですね(苦笑)

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この弓については色々と感じる箇所は盛りだくさんとなっていますが、そんなちっちゃなことは気にせずにトータルで見ると本当によくできたCPボウとなっています。
今の所カラーバリエーションも8色程度あるとのことで、赤やオレンジ、緑、紫の用意があるとの事です。

お求めの際は、右ハンドルor左ハンドル、ポンド、色をご指定下さい。

KINETIC Raveは店舗およびあちぇ屋CPにて販売開始ですヽ(^o^)丿

TruBall HBX

受注開始から1週間たらずでLサイズをわずかに残してその他サイズは完売という勢いをみせていますTruBAll/レオ・ワイルドシグネチャーモデル「HBX」

もうすでに手にされている方も多いと思いますが、これから購入検討されている方もぜひ知っておいてもらいたい事を説明します。

まずこのリリーサーはトリガータイプのようでそうではなく、トリガーレス(バックテンション)タイプのようでそうでもない全く新しいタイプのリリーサーです。
販売する便宜上「トリガータイプ」に分類していますが、別物と捉えてください。

このHBXは「ハイブリット5テクノロジー」と銘打ち、5通りのシューティングメソッド(撃ち方)を提唱しています。
これについてはコチラの記事をご参照ください。

このハイブリット5は細かく分けて5通りとなっていますが、よーく見ると(理解すると)1番目と3番目、4番目と5番目の方法がほぼ同じ手順である事がお分かり頂けるかと思います。
要は3通りに集約できるかと思います。

・親指をサムバーに乗せずにハンドル全体をガッツリ引く1番目と3番目。
・親指をサムバーにしっかり(力も)乗せて内向きの力方向に寄せてハンドルを引く4番目と5番目。
・親指をサムバーに乗せずに薬指をメインに力を掛けて引く2番目。

となります。後は図柄の矢印の本数で力加減のイメージを掴んで下さい。

ではシューティングメソッドが3通りであるとして、それ以上にとても大事な点についてです。

それは、ドローイング時についてです。
このリリーサーはハンドル上下がパックリ分かれる事で先端部分が開き、フックが倒れてリリースする仕組みになっています。
そのため、もしドローイング中にパックリ分かれてしまう様な事があればたちまち簡単に暴発を起こしてしまいます。
これはとても危険です。
このリリーサーにはいわゆる暴発防止安全装置なるモノがありません。(ついていません)

お客様からのとある質問で、「サムバー(ポスト)部分は可動するのですか?安全レバー的なモノですか?」
とありましたが、この箇所は親指をしっかり乗せて安全にドローイングする為の部分で、ガッチリ固定されています。
せめて、サムバーのレイアウトを好みのポジションに変更できるようになっているだけです。

このHBXを安全に引く為にはリリーサーハンドルに掛ける指の力の入れ具合が全てを決定します。
これを正しく理解していないと暴発となってしまいます。
下の写真、オレンジ丸で囲んだ部分に力が加わるとパックリ割れて作動します。
20150803_150807-1
ましてサムバーにも親指荷重がしっかり乗っているとさらに作動しやすくなります。

安全に引く為には親指・人差し指にしっかり力をのせ、そして中指は上の写真赤矢印で示した方向に寄せるような力加減でドローイングをおこないます。
薬指には絶対に荷重してはいけません。

そして購入後手にされたらいきなりの実射を行っては絶対ダメです。
まず初めはヒモ(引き尺程度の長さに作ったヒモの輪)を使ってドローイング練習を必ず行って下さい。
その練習過程で中指~薬指のテンションの掛け具合、そして親指荷重の関与や人差し指の荷重、抜重を体得してください。
「ここまで荷重すれば発射(暴発)する」「ここまでなら大丈夫」をしっかり理解してください。

ただ、ひとたびこのハードルを越えると、このHBXが本当によくできたリリーサーだと感じてもらえるはずです。

次にリリースタイミングの調整です。
まず下の写真をご覧ください。
20150803_150746

そして以下の表もご覧ください。
20150805_124715
青色で示された「チャート1」
黄色で示された「チャート2」
赤色で示された「チャート3」

HBXはリリースするときにハンドル上下がパックリと分かれて作動しますが、このパックリと分かれる時の硬さ(抵抗感)を3段階で選べます。
工場出荷状態では15ポンドの硬さのバネが内蔵されています。
そしてもう一つ、4ポンドの硬さのバネが付属しています。
このバネのある・なしで3通りの硬さにセットできます。

15ポンドのバネ内蔵状態がチャート1(最も遅い)
4ポンドのバネ内臓状態がチャート2(中くらい)
そしてバネを内蔵しない状態がチャート3(最も早い)
となります。

バネの交換は「B」のネジを取って中のバネを交換、もしくは「無し」にしてください。
注意点は締めこみすぎない事。そして一方でネジをゆるんだ状態でそのままにしない事。
ネジを中途半端なところでとめてもバネのテンションに変化はありません。
締めすぎない程度に最後まで締めてください。

工場出荷時は「ファクトリーセッティング」と書かれた(一番締めこんだところから)2と1/2回転緩めた位置に「A」のイモネジがセットされています。
*「A」のイモネジを回す前に「C」のネジを緩めておいてください。調整後は締めてくださいね。

このイモネジ「A」はクリッカー音のありなし、また、そのそれぞれのエリアの中での発射タイミングの早い・遅いを制御します。

そしてこのイモネジ「A」は一番締めこむとハンドルがパックリと分かれなくなり、リリースできない状態になります。
上の表には「0」の所に英語で「リリース ウィル ノット ファイヤー」と縦に書かれています。
これはいわゆるキャントファイヤー的な感じになるのですが「一番締めこむとリリースしないでしょう」となっているのであって、「リリースしません」とは言っていません。
つまり、ここでお願いしたいのは、この状態を利用して素引き等は行わないでください、と言う事です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

このリリーサーは本当によくできたリリーサーです。
それだけにとてもとてもとても精密に作られています。それぞれの部品はミリ単位以下の精度で作られています。
なるべく水気や砂やゴミなどの侵入、ホコリを呼び込む原因となる油の注し過ぎなどないように扱って下さい。

スペシャリティー・ピープアライナーが入荷

「ピープが正面に向かない」と言ったお悩みの相談を過去何度か頂いて来ましたが、原因はストリングの経年伸びや、かかるテンションのバラつきで向きが変る為、Dループの向き調整やストリングのペグを適宜かけ替えたりと言った解消法を提案してきました。
ただ、それでも解消しないといったお声もあるのは事実でしたので、今回このような補助部品を仕入れてみました。
「スペシャリティー・ピープアライナー」
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一般的なアライナーはピープ本体と一体型になっていて、穴のサイズが小さくても1/8インチや3/16インチ、1/4インチなど穴径が4~5ミリ以上あり、ハンティング向けサイズとなっていてターゲット向けでは無いので在庫はしていませんでした。

今回仕入れたのはスペシャリティーから販売されているピープアライナーです。
既にお持ちのピープに組み合わせて使用します。
*プロピープハウジング、ウルトラライトピープハウジング等の「スタンダードサイズ」用です。「1/4ラージサイズピープ」には使用できませんのでご注意ください。
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付属のシリコンチューブをケーブルに結び付けて装着します。
装着の際はピーンと張りすぎないように、最低限の張り具合で結んでください。

またこのアライナーはスペシャリティーの製品ですが、当店で販売中の「ジムフレッチャーTRUピープ」や「Glow Peep」にも使用できます

本体は樹脂製。重さはアライナー本体のみで13グレインです。

ピープを確実に正面へ向けてくれるメリットは大きいですが一方でピープ周りの重量増加によるストリングの返りスピードの若干の低下がデメリットとなります。
そこは了承のうえご使用くださいね。

「スペシャリティー・ピープアライナー」は店舗およびあちぇ屋CPにて販売中です。ヽ(^o^)丿

 

「特価品」として1点限りでアライナー本体のみの販売もしています。バルク品のため1点限りです。
ただ、シリコンチューブは付属していません。
内径1~2ミリ、長さ40センチ程度のシリコン(ゴムチューブ)をご自身でご用意ください。