クロスボウ(ボウガン)に対して規制の方向へ。

「クロスボウ不法所持に罰則 銃刀法改正案を閣議決定 殺傷相次ぐ」というニュースが水曜日に配信されました。クロスボウに関しては、昨年から議論されており、私達も少し関わっています。

規制に関しての具体的な内容に関しては下記の資料で詳細を確認できます。

クロスボウの所持等の在り方に関する報告書 (PDF 2.3MB)

中身に関しては、上の実験(トップ写真)以外は概ね正しいというか、以前のマスコミ報道とは違い、現実に即したものです。上の実験に関しては、私は何度も、ポンドだけではなく、矢じりの形状によって結果は大きく異なると予想されるという内容を伝えていますが、取り入れてはもらえなかったようです。

クロスボウもターゲットシューティング用としてはほぼ道具が進歩していない中で、(銃に比べて)エコなハンティング手法としてアメリカで人気が高まっており、ハンティング用として日々進化を遂げ、上のようなもう、弓・矢とかけ離れて、コッキングすら自動化された状態ですので、妥当な判断でしょう。具体的な法律が決まりましたら、また記事にしたいと思います。


アクセル(AXCEL)の2021年、新型のスタビライザー、CarboFlax 550 Acclaimを発表、アクセル史上最も剛性のあるロッド!

アクセル(AXCEL)が新型のスタビライザー、CarboFlax 550 Acclaimを発表しました。現行で最も剛性のある650タイプと同じ剛性を550径で達成しました。

また、アクセル史上最も剛性のあるロッド!

また、スライド式でチューニング可能のダンパーウェイトX-VIBEが標準搭載(別売りもします)されていて、シューティング感覚の細かい調整が可能です。価格もHEROのようにべらぼうに高いわけではなく、3月の入荷を予定しています。

昨日、RamRodsの最初の便が入荷しました。すでにいくつか売れ、予約も入っていますが、サイドは予想通りですが、センターは予想と違って、30インチではなく、27インチのほうが遥かに人気のようで。27インチの入荷は次回便(発注したばかりですが、1ヶ月後かと)となります。

また、WNS(SF)のビギナー用のネジ止め式リムのオプティモの販売終了の連絡がありました。10年以上販売してきただけあり、トラブルもほぼなかったので残念です。代わりに、ビギナー用のネジ止め式リムは、その前に販売していたサミックのポラリスに戻します。オプティモは在庫限り、ポラリスは3月の入荷を予定しています。


AVALON TEC-X MAXXスコープ

アバロンから新しいスコープが届きました。

先に発売されている「Tec-Xスコープ」の上位に位置し、前側に固定のシェード。後ろ側は着脱できるシェードが装着されています。

後ろ側のシェード深さは約15mm。内側にはリングデカルが貼付されています。

◆重さ:56グラム/50グラム(シェードあり/なし)

◆シェード深さ:15mm

◆奥行:45mm/30mm(シェードあり/なし)

ファーバー色は赤と緑。レンズは2倍から8倍の用意。

また搭載レンズは「Tec-Xスコープレンズ」とは異なり、ワンランク上のレンズ「MAXX プロレンズ*」が採用されています。 *取扱予定

AVALON TEC-X MAXXスコープは近日発売開始です、お楽しみに ヽ(^。^)ノ


アリゾナカップ2021はじまれることに期待!

毎年、トップアーチャーが集まるアウトドアの初戦が、4月9日から始まることとなりました。ワクチンの接種がすでに始まっているアメリカで、2020は10月に延期が発表された後に、キャンセルとなりましたが、せび、2021は成功に終わっていただきたいです。

逆に、ベガスシュートがアウトドアが始まる中、暫定的に4月15日とアリゾナカップ2021の後となっています。どのような試合となるのでしょうか。


食欲とは 栄養・栄養学について考える 10

この記事は下記の記事からつながっています。先に読まれることをおすすめします。

写真はここで紹介する「科学者たちが語る食欲」という本の宣伝文句ですが、栄養・食事・健康に関する本では、ここで語られるべき話題は科学に属するはずなのに、内容が、エセ科学者以前に、料理は手作りのほうが体によい(根拠なし)か、食事に感謝した食べよう(反証不可能)、給食は三角食べがバランスが良い(食べる順番は血糖値に変化を与えるが、なぜそれを短時間の給食に当てはめた)など、本当にひどいものが多いです。

これはまだわかっていないことは多いからです。例えば、ネットで「打撲の治し方」と検索すると、無料情報でも、かなり正確な正しい情報にたどりつけます。逆に、「免疫の上げ方」で検索すると、出てくる記事はそれぞれに別々のことが書いてあり、調べれば調べるほど正しい情報がどれだかわからなくなります。その理由は、確実な打撲の治し方は判明しているが、確実に免疫を上げる方法が、そもそも判明していないからです。

さて、今回のテーマは食欲とは何かですが、ネットで調べてもホルモン(空腹感)の話くらいしか出てきません。免疫くらいに誰でも知っている日本語ではあると思います。その本質は何でしょうか。

生物学の研究者である、この本の著者(2名)は、野生の動物(ヒヒ)は食料が豊富にあって、食べたいものを食べても、肥満にならず、日々、一定のカロリーを摂取しているという調査結果から、研究を始めます。同じものばっかり食べれば、カロリー管理は簡単ですが、ヒヒは30日間で90種類の食品を食べて、日々同じカロリー量を維持した。これはプロの栄養士でもエクセルで計算する必要があるほどの高度な計算です。それをなぜ、知能が高いとは思えない動物にできるのか。

彼らは、単純な昆虫の食欲から研究を始め、昆虫に炭水化物とタンパク質の割合が異なる餌を与えて育てるとどうなるのか、すると、炭水化物とタンパク質の摂取量に相関関係があると判明します。そこから、これをより、複雑な動物にスケールアップしていき、最終的には63人の人間を対象に実験を行った。

その結論を彼らは「タンパク質レバレッジ仮説(The Protein-Leverage Hypothesis)」と名付けたが、この主張は非常に単純で、人間はタンパク質を一定量(必要カロリーの15%分のタンパク質)摂取するまで食欲があるという単純なものです。

一日に必要なカロリーが2000kcalなら、2000×0.15/4=75g となる。4は1gあたりのタンパク質のkcal。この量のタンパク質を摂取したら、食欲が満たされるということになる。

この仮説の結果は非常に単純なものですが、ここから、多くの理論がしっかり確立していない問題に対する引き出せるのが、この仮説のすごいところです。

食品のカロリーは基本タンパク質・炭水化物(糖質)・脂質の3つから成り立っています。すべてそのバランスです。人間の食欲がタンパク質量に対して一定なら、低タンパク質(高糖質・高脂質)の料理をよく食べる人は、より多くの量(カロリー)を摂取しないと食欲を満たすことができず、肥満となる。逆に高タンパク質(低糖質・低脂質)の料理をよく食べる人は、より少ない量(カロリー)で食欲を満たすことができ、痩せる。これは一般的にインリスン*によって説明される糖質制限(=高タンパク)ダイエットを別の側面から説明することともなります。

*糖質とタンパク質はともに1gで4kcalで、特別に糖質はカロリーが高いわけではない。

どうでしょうか。非常に興味深い説ではないでしょうか。より詳しい説明・理論に関してはぜひ本を読んでみてください。次回はこの結論から、更に導き出される話についてです。

続く


4年間を振り返る 栄養・栄養学について考える 9

栄養・栄養学について考えるシリーズの9回めです。記事だけでも理解していただけるようになっていると思ってはいますが、より理解するためには上記の本をおすすめします。

これまでの話は下記のリンクからご覧いただけます。

記事カテゴリー - 栄養学 

さて、9回目で長いシリーズで前回の記事が4年前なので、一度短く振り返ってみます。この一連の記事は栄養学という学問に不信感を持ったことがきっかけです。高校でアーチェリーを始めた当時は、本に書かれた内容をそのまま信じていましたが、大人になってみると、不信感が出てきたのです。

これは個人的に不信感を”持っていない”数学の本(ABC予想入門)です。”入門”と書かれているだけあり、実際の内容をかなり噛み砕いて書かれています。まぁ、それは当たり前なのですが、その分十分な中身が含まれていないので、入門を理解できた・解説に疑問を持った・入門レベルの上に進みたいという人のために、より詳細な内容、内容の根拠が書かれているのが、本として当たり前です(知勇学生とかが対象なもの以外)。数学だけではなく、物理学や化学も同じです。

しかし、これは、「決定版 栄養学の基本がまるごとわかる事典」という大人を対象とした本の資料リストですが、入門(=基本)とはいえ、初めて見たときは正気なのかと目を疑いました。薄い本ではありません、240ページもある本です。

例えば、この本には「痴呆症の予防に地中海食」というトピックが登場しますが、参考となる論文すら書かないのは…学問の本として体をなしているのか…理解ができません。これが栄養学に対する不信感の始まりです。

ちなみにこれが今回の記事のベースとなっている本の根拠となる論文類です。クリックすると拡大しますが、60本程度の論文が主張の根拠とされています。論文が存在するから正しいとは限りませんが、裏付けとなる論文が存在するかすらわからないより、遥かにまともです。

さて、栄養学に不信感を持ちながらも勉強していくうちに、たどり着いた結論は、栄養学は研究をしておらず、「栄養に関わる」科学者の研究結果を、まとめる学問ではないかという結論です。

例えば、物理で最近グループによって観測された重力波ですが、その研究によって、ノーベル賞を受賞したのは当然物理学者です。物理が物理学者によって研究されている証拠です。

しかし、栄養学においては、例えば、多くの栄養学の本に引用、管理栄養士の試験にも出るという日本人の食事摂取基準(2020 年版)は何人もの学者が参加して報告されたものですが、座長の専門は「腎・高血圧・内分泌学」、副座長は「地域在宅医療学・老年科学」、ワーキンググループの座長は「疫学保健学講座 社会予防疫学分野」だそうです。いずれも医学博士で、専門は栄養学ではありません。

栄養学は科学なので、絶対どこかで研究はされているのですが、栄養学という枠組みの中では研究されていないというのが、私の結論です。これが栄養学の専門家という人の書く本に対する自分の不信感の原因だったと今では考えています。

長くなりましたが、今回の記事のベースとなる本の「食欲」紹介する本は現在栄養学での課題とされている下記の問題に対する医学ではなく、生物学の専門家によって行われた研究です。

エネルギー産生栄養素バランスは、他の栄養素の摂取量にも影響を与える。これらの栄養素バランスと食事摂取基準で扱っている他の栄養素の摂取量との関連を、日本人の摂取量のデータを用いて詳細に検討する必要がある。

日本人の食事摂取基準(2020 年版)、P168より

簡単に言えば、適切なカロリー量は概ね疑いの余地がないほどにわかっているが、そのカロリーの供給源であるタンパク質・脂質・炭水化物をどのようなバランスで摂取すべきか、それがまだわかっていないので研究しましょう。ということです。これは各国共通の課題です。それを生物学の観点から研究し、一つの答えを出したわけです。

続く


RamRods取扱開始します。

2016年頃に登場したメーカーだと思いますが、近年はヨーロッパを中心を多くのアーチャーに選択されている、アメリカのRamRodsの取り扱いを開始することとなりました。

調べてみると最初に発注をかけてテストしたのは2017年の頃です。S21が登場した頃か…あっという間ですね。

当時テストした感想は「手作り感ある」でしたか。まぁ、言いたいことはわかります。。

さて、あれから4年たち、販売数はもう当時の比ではなく、当時はアメリカのランカスターだけが代理店でしたが、代理店網も拡大しています。更に、成長に伴い、2021年には販売価格の見直しが決定され、これにより取り扱いを開始することとしました。もともと、トップアーチャーが選択するくらいなので、いいロッドではあったのですが、規模の経済で、コストパフォーマンスに問題があると判断していましたが、2021年の価格は十分に魅力的なものだと思います。

ロッドのしての性質は剛性の高い・極細径のロッドではありますが、エクステンダーロッドでの使用をあまり設計に考慮しておらず、カーボンエクステンダーも販売していません。中心となるサイズは30インチで、サイドは12インチから。基本的には上記のようなエクステンダーを使用しないセッティングでの使用を前提として設計されています。

もちろん、エクステンダーと合わせての使用もできますが、サイズがちょっとイレギュラーとなります。エクステンダーなしでの使用をおすすめしますが、使用する場合には、剛性の高いものを選択しないとパフォーマンスが低下します。

取り扱いするのは、2021年の最新モデルで両方(前モデルでは)実績のあるウルトラ(ULTRA)のバージョン3.1 とK2のバージョン2となります。入荷は1週間後を予定しています。

RamRods – JPアーチェリー

2020年はあまり新しいことできませんでしたが、2021年ターゲットシーズン開始に向けて、いろいろと仕込んでいきます!


レストのラインナップを見直しました。

近年、大きな技術的な進歩がなく、ラインナップの入れ替わりがほぼなかったレストのラインナップを見直してみました。ずっと販売していたKAPのWS410の入荷の遅れ(3月半ば)などもあり、3つのレストを追加しました。

最も安いのはTYRO金属レスト。シンプルで低価格なレストですが、下から矢を支えるので、クリアランスに優れています。ただ、接着面が少なく、開き調整もできないので、X23のようなインドア大口径シャフトには向かないです。

次に、スピギャのエボリューション2レスト。同じ方式としてはアサヒのものを販売してきましたが、価格的にはこちらのほうが優れているので、こちらのレストに切り替えます。

最後はFIVICSのアウトノックレスト。TYROと同じ下から矢を支えるタイプですが、細かい調整が可能で、接着面も広いので、こちらも取り扱いします。

2021年にグレードアップされたRSレストも発注しましたが、2021年のものはまだ在庫がなく、入荷次第販売開始します。こちらは渋谷のものと同じ左右兼用タイプのレストです。まだ実物見ていないので、採用理由は特にないのですが、アウトノックレストのできが良かったので発注かけてみました。

レスト – JPアーチェリー

JPアーチェリーは今年14年目ですが、気がついたらアクセス数がそろそろ600万を超えそうです。日本のアーチェリー人口を考えると、非常に嬉しい数です。今後とも宜しくお願いします。


自分のスタイルを見つけてみる?

WORLD CUP ARCHERY INDOOR NIMES

少なくともここ10年は記憶にないのですが、久しぶりにVバースタイルではない選手が国際大会でメダルを獲得しました。予選は584点。大口径のアルミシャフトにフェザーベイン、センター1本で、下のリムポケットにカウンターロッドを装着するという非常にユニークなセッティングです(地区大会レベルでは見かけます)。

リカーブではもう世界で戦うためのセッティングはVバー+0.166/0.124径の極細シャフトの一択な雰囲気もある中、まぁ、恐らく、80%(私感です)くらいの方にはそれで正解だと思いますが、主流ではなく、自分に合うセッティングで結果を出してくるアーチャーはまだまだいると楽しいですね。


イーストン(EASTON)2021年4mmシリーズ出荷開始について。

イーストンの2021年の部品の流通が開始されたとのことです。明日に確認用として少量入荷します。新商品の注意点についてのお知らせです。

まず、新商品はHLブレークオフポイントのみで、他は現行品のリネーム(名前が変わっただけ)です。4mmシリーズとして打ち出されたものは、過去にはACEブレークオフ、カーボンワンブレークオフといった商品で、ほぼ同じ中身でありながら、適合するシャフトに対して、価格差が存在していました。

それを4mmシリーズとして統合するときにどう差別化するかを見てみると、ACE/PROCOMP用のHLブレークオフが過去のACEポイントなのですが、これを130gr-80grまでと幅広い調整幅を持たせることで、ACEと同じ価格を維持し、カーボンワンポイントはこれまでの110/100/90のように3段階調整のままで、調整幅の少ないMLポイントとし、カーボンワンと同じ価格を維持しました。

HLポイントについてはイーストンから異なる2種類の宣材写真が公開されていて、どちらが正しいのかわかりませんが、サイズが判明しやすい下の方に期待しています。

ポイントとは逆に残念なのが、インサートピンの方で、これらはリニューアルに合わせて、販売価格で300円以上の値上げ(弊社価格で)となりました。しかし、X10ピンの方は2020年と全く同じものなので値上げされていません。AVANCEのような低価格シャフトのためのピンよりも、X10用シャフトのピン方が安いという変な状況になっています。

新価格ですので、4mmピンの値下げは考えにくいので、今後X10ピンの価格もあせての値上げがあると考えます。そのために、予想される値上げ前にX10ピンの在庫を60ダースほど発注しました。しばらくは値上げしないで提供できると思います。ACEピンも4mmピン移行しますが、同じものなのに高くなっちゃうので、20ダースほど現行でも在庫がありますが、こちらも多めに発注かけました。これらの在庫が、多分半年くらいはもつ量だと思いますが、無くなり次第、4mmピンのみの販売となります。

ですので、新商品(HL)と同価格でリネームしただけのポイントについては入荷次第順次移行します。リネーム時に便乗値上げがされたピンに関しては、在庫が持つ限り、現行品の販売に努めます。とピンとポイントで違う対応となります。ご理解ください。