クロスボウを諦めきれないあなたにACCUBOW

アーチェリーシミュレーションを製造するAccubowからクロスボウ型のシミュレータが発表されました。矢を発射する機能は装備されていないので、問題なく日本でも使用できます。

出荷はまだ始まっていませんが、なかなか面白そうですよ。

ACCUBOWは昔テスト販売したことがあるのですが、そのときにはトレーニング装置としてでした。商品自体は良いものですが、アメリカからの送料が高く、正式販売は断念した経緯があります。

今回、改めて調べた所、商品はそこまで変わっていないのですが、使用できるトレーニング用アプリが毎年更新されて進化しており、2023年バージョンでは流鏑馬とか、対ゾンビ戦といったモードがあるようです。定期的にチェックしないとですね。

2018
2022

上が2018年のアプリ、下が2022年です。この4年間の進化はすごいですね。取り扱い予定ですが、ただ、現在のテストで新しいアプリがなかなかリッチでして、業務用携帯(Snapdragon 680/4GB)でたまにフリーズします。


【2023最新】これはもうアーチェリーではないですね…最新クロスボウRAVIN R500E

【追記】アーチェリーのサイトですが、アクセス数4位と人気の記事のようなので2023年の最新トレンドに合わせて更新しました。

ユニークなクロスボウを製作するRAVINから初速500fpsの最新モデルR500Eが発表されました。初速だけではなく、その運動エネルギーは222 FT/LBSに達し、ウェキペディアによれば、日本の警察が使用している拳銃とほぼ同じ威力があります。

さらに新しく12Vバッテリーによるモーターコッキング機能が搭載されていて、ボタン一つでドローイング(コッキング)できるので、アーチェリーの特徴の一つである、弓を自身で引く必要すらなくなります。取りう使う予定ないですが、これはもう弓ですないっすよね。規制されました。成人に関しては国内規制はないので、だれでも買えてしまいます(少しの英語能力とクレジットカードが必須ですが)。

【以下加筆】

その後、Tenpointが矢速505fps、エネルギー量243ft/lbsと更に10%強力なクロスボウを発表しました。ただ、最近のクロスボウ界のトレンドは弓ではなく、サイトの進化にあります。

最近発表されたXero X1iデジタルスコープは、獲物までの距離を測定し、更にそれに合わせてエイムポイントを自動計算してレンズ上に表示し、振動とレベル(水平)を測定して、トリガーのタイミングまで判定してくれます。

やったことはないのですが、人気ゲームのフォートナイトでは、

(クロスボウは)スナイパーライフルの中でも弾道落下が激しいです。

https://70okugame.com/fortnite/

と攻略サイトに書かれており、つまりエイミングポイントはレンジファインダーによる補正を受けていないことになります。このゲームを作った人は最近のクロスボウを知らないのでしょうね。現実がゲームを超えています(笑)

もちろん事前調整とチューニングはしなければならないので、狩り場に行く前に完璧に調整できれば、後はトリガーを押すだけ…と言うか技術的にはAIが判定し、正しい位置にあるときに、自動的に矢が発射される機能もやろうと思えば可能です。

そこまで行くと、もう人間の役割はこの弓の調整とメンテナンス、それをフィールドまで持っていくだけという、どっちが主人かわからない世界がすぐそこまで来ていますよ。


クロスボウ規制、大まかに決まる、売れるものはありそうな規制に。

https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/hoan/crossbow/crossbowpower.html

クロスボウの法律ができてから半年以上経ちますが、いよいよ、規制の中身が見えてきました。これまでこの問題を取り上げてきましたので、最後まで見守りたいと思います。また、ここで書いているだけではなく、実際に警視庁さんとも意見交換させていただいています。

以上の図が警察庁科学警察研究所で測定したクロスボウのエネルギー量だそうです。50ポンドで150fpsのレーティングで7.3Jとのことで、規制値が6J(4.5ft-lbs)なので、弊社で取り扱えるところだと、下記のモデルは規制を突破できるのではないかと思います。

現在、警視庁の公式見解では、

クロスボウで発射する矢の運動エネルギーは、使用する矢の種類、重さ、クロスボウの構造との相性等の様々な要素により影響を受けますが、そのクロスボウが発射できる矢のうち、最大の運動エネルギーとなる矢の運動エネルギーの値をもって規制対象となるかを判断します。

となっていますが、ちょっとどういう意味かわかりません。実際、具体的にはまだ決まっていないようで、回答待ちですが、文字通りの運用なら、「規制対象かどう科学警察研究所に持ち込まれたクロスボウを担当者が最高の性能になるようにチューニングしてから値を測定する」となりますが、そんな運用が技術的・倫理的(*)に可能とはとても思えません。

*包丁で言えば、子供用のほぼ切れない樹脂製の包丁を持ち歩いていたら、それが危険か判断するときには、一旦警察で研ぎ上げてから危険か判断しますということでしょう。だめだろそんなの。。

そして、まさかのここでATA/IBOのレーティングの知識が活きるとは。コンパウンドボウのカタログ値の矢速を測定するときにはいくつかのルール(*)があるのですが、より高い値を出すための裏技がいくつか知られています。例えば、測定時に矢の重さは決まっていますが、長さは決まっていなく、また、羽根を貼る必要もないので、28インチのベアシャフトなどを使って測定すると数値を盛ることができます。今回の場合は、規制を満たすためには矢速を下げることを求められるので、そのノウハウを逆に使えば、7.3Jの弓の出力を6Jまで下げるのはそんなに難しいことではないと思います。

*米国国家規格協会 F 1544 – 9904 Standard Specification for Determining the Rating Velocities of an Archery Bow

3月15日の施行までには全部決まるのかな??


規制が導入されてよかったのではないかと思わせる500fps超え!

2022年クロスボウメーカーのTenPointがいよいよ矢速を500fps台に乗せてきました。505fpsを叩き出すNitro 505を発表しました。価格も4649USD(50万円超えます)と規格外です。

そのエネルギー量は227fpにも達し、おおよそ60ポンドのコンパウンドボウの倍にもなります。大抵のものは倒せますね…。


クロスボウ講習会は90分以上。

クロスボウに対する細かい規制が少しずつ決まってきました。所持に関しては、3月15日まで、その先からは規制されるわけですが、合法的に所持できるための講習会の中身は全然決まっていないです。担当者と直にも話をしているので、ここでは細かいことは書きませんが、講習会をどうするのか、3月までに解決できるのでしょうか。アーチェリーのベアボウに例えればわかりやすいと思いますが、講習会が都道府県単位になってしまっていて、東京や神奈川、関西地区であれば、問題なく開催出来ますが、ベアボウ競技の人口がゼロの地域で講習会をどうするのか。クロスボウターゲット競技も人口がゼロの都道府県がありますので、そこで申請があったときにどうするのか…3月までに頑張るのかな??

そして、中身も担当者(講習する人)も決まらないまま、講習の時間が90分以上とする規則が決まりました。そもそも教本がないので、71年、50年前の「ボ ウ ガ ン射 撃 上 達 へ の 道 案 内 一入 門編 一 」をベースにする可能性すらあります(*)。

*この本の中身が古いと言いたいわけではないです。

リカーブのチューニングでも90分も講習することないのに(質疑応答いれたら90分以上喋れますけど)、90分も何をやるのか興味が出てきたので、クロスボウ所持していないですが、講習を受けてみたいですね。

先日、観劇に行きましたが、コロナ対策は色々で、エセ科学というか…筋肉痛は観劇を控えてくださいというカンパニーもあるようで…ちょっとびっくりしました。なんで観劇のためにトレーニングの前々日・前日控えなければいけないのでしょうか。ちょっとがっかりです。


クロスボウに関する規制最終段階。

警察庁のホームページに、最終的な運用についての詳細と、それについての意見の募集が始まりました。9月25日までです。一点注意していただきたいのは、すでに国会で決まったクロスボウの規制に対する意見ではなく、

クロスボウの所持が許可される試験又は研究、所持許可に係るクロスボウの構造又は機能の基準、クロスボウ講習会の講習課程について定める銃砲刀剣類所持等取締法施行令等 修了者と同等以上の知識を有する者等の一部を改正する政令案について検討しています。

「銃砲刀剣類所持等取締法施行令等の一部を改正する政令案」に対する意見の募集について

すでに警察が決めたこととしては、所持許可の手数料とかあるので、そこは何を言っても変わらないと思いますが、それ以外の決まっていない部分に関しては、意見聞いてくれるのではないでしょうか。

この段階が終わったら、10月くらいに正式な規制が出ると思います。

「銃砲刀剣類所持等取締法施行令等の一部を改正する政令案」に対する意見の募集について


クロスボウの無料回収が始まりました。

私の業務が主に海外とのやり取りなので、時差の関係で、午後から仕事をするのですが、早起きしました! 先日のボウガン規制に関する具体的なことについて聞いてきました。

回答は 警視庁 生活環境課 銃砲刀剣類対策係 にいただきました。

上記の記事に続きです。今後、政令で施工について定めるとのことですが、具体的にはまだ何も決まっていないそうです。ただ、更新先は教えていただけました。具体的なことが決まり次第、下記のリンク先に情報が掲載されるとのことです。

政令|警察庁Webサイト

また、すでに決まっていることとしては、最寄りの警察署等での無料回収が始まっているとのことです。自分で処分するときには基本的には粗大ごみとなりますが、現状、排出から回収までに時間差があり、粗大ごみとして出したクロスボウが、第三者に持っていかれては行けないので、粗大ごみとしてではなく、無償で回収するので、警察に持ち込んでほしいとのことでした。

警察におけるクロスボウの引取りの実施要領について (PDF)

以上、現状でき決まっていることです。


ボウガン規制成立するもいつから??

法律にはあまり詳しくなく…6月16日にボウガンに対する規制が”公布”されました。下記のようなボウガンの所持が禁止、麻酔、研究用、競技用でボウガンを所持する人は届け出が必要となります。

ボウガンは研究用に1台所持しているので、早速手続きしようとしたところ、

「公布」は、成立した法律を一般に周知させる目的で、国民が知ることのできる状態に置くことをいい、法律が現実に発効し、作用するためには、それが公布されることが必要です。
なお、法律の効力が一般的、現実的に発動し、作用することになることを「施行」といい、公布された法律がいつから施行されるかについては、通常、その法律の附則で定められています。

とのこと、施行は法律の附則に定められているとあるので、それを見てみると、9月を超えない範囲内において政令で定める日から、えっと、結局いつ?? その政令はどこにあるのだろうか。。

土曜日なので、平日に問い合わせしてみます。。


クロスボウ(ボウガン)に対して規制の方向へ。

「クロスボウ不法所持に罰則 銃刀法改正案を閣議決定 殺傷相次ぐ」というニュースが水曜日に配信されました。クロスボウに関しては、昨年から議論されており、私達も少し関わっています。

規制に関しての具体的な内容に関しては下記の資料で詳細を確認できます。

クロスボウの所持等の在り方に関する報告書 (PDF 2.3MB)

中身に関しては、上の実験(トップ写真)以外は概ね正しいというか、以前のマスコミ報道とは違い、現実に即したものです。上の実験に関しては、私は何度も、ポンドだけではなく、矢じりの形状によって結果は大きく異なると予想されるという内容を伝えていますが、取り入れてはもらえなかったようです。

クロスボウもターゲットシューティング用としてはほぼ道具が進歩していない中で、(銃に比べて)エコなハンティング手法としてアメリカで人気が高まっており、ハンティング用として日々進化を遂げ、上のようなもう、弓・矢とかけ離れて、コッキングすら自動化された状態ですので、妥当な判断でしょう。具体的な法律が決まりましたら、また記事にしたいと思います。