Ramrodsアーチェリー、初のコンパウンド専用モデル Beastを発表、50オンスまで対応!

Ramrodsアーチェリーが2023年新モデルとして初のコンパウンド用モデルBeastを発表しました。テーパーデザインの高剛性というか、超高剛性ロッドにセンターロッドで1.4キロまでウェイトを搭載できる設計になっています。短いサイドでは、その倍に対応しているということで…2.8キロのウェイト?? そんなの使う人いるんですかね。

Jozef Bosansky選手(現世界ランキング13位)のような大量にウェイトを装着する選手にも対応できるよう開発されたものですので、いくら高剛性を求めていようと、リカーブアーチャーにはオーバースペックなスタビライザーかと思います。

ロッドはセンターで19mmから14.2mmに、サイドは16mmから14.2mmになるテーパーロッドで、かなり細い部類に分類されます。

弊社ではコンパウンド店で取り扱いします。通常のVIBRO-CORE内蔵ダンパーシステムモデルと、そこにロッドの先端にタングステンパウダーによるダンピングシステムを追加した上位モデルの2種類で発売されます。センターは上位モデル、サイドは通常モデルを在庫しての販売となり、それ以外は取り寄せとなります。初期出荷分の入荷は来週の初めを予定しています。

RamRods Beast - JPアーチェリー


B3 2023 HUUK(フーク/フック)

ATA2023でB3から発表されたトリガーリリーサー「HUUK(フーク/フック)」が届きました。

名称(言葉)「HUUK」の意味を調べるとスウェーデン語で「引っ掛ける」とあります。字面がイケアみたいですね。(英語ではHOOK)

外装はアルミニウム。内部構造には440Cステンレス(マルテンサイト系ステンレス・・・熱処理により高強度・高硬度を得たステンレス鋼の中では最も高硬度を有する鋼)が採用されており、シアーの耐摩耗性能に一役買っています。

重さは約76グラム サイズ感は写真の通り。

ラインナップにはミニも存在しますが、こちらはまだ出荷が始まっていない模様。詳しくはお問い合わせください。

背面にはストラップ用ホールを設置できるように別パーツが付属。

写真の部品に交換することで(ネジ1本抜き差しするだけ)、ベルト幅約10ミリまで対応可能のリストストラップを組み合わせる事が可能です。

切れの良い使用感。75グラム程度で細身の分、扱いやすい印象。

難点は、コッキングボタンがやや硬め(重め)なこと。カーターやTruBallのようなスムースさ/軽さが無いので慣れるまでは押しずらいかも。ただ、慣れるまでの間の事なのでそんなに重要なことでもありません。

B3のトリガーリリサー「HUUK」はCPオンラインショップで販売中です。


【2023最新】これはもうアーチェリーではないですね…最新クロスボウRAVIN R500E

【追記】アーチェリーのサイトですが、アクセス数4位と人気の記事のようなので2023年の最新トレンドに合わせて更新しました。

ユニークなクロスボウを製作するRAVINから初速500fpsの最新モデルR500Eが発表されました。初速だけではなく、その運動エネルギーは222 FT/LBSに達し、ウェキペディアによれば、日本の警察が使用している拳銃とほぼ同じ威力があります。

さらに新しく12Vバッテリーによるモーターコッキング機能が搭載されていて、ボタン一つでドローイング(コッキング)できるので、アーチェリーの特徴の一つである、弓を自身で引く必要すらなくなります。取りう使う予定ないですが、これはもう弓ですないっすよね。規制されました。成人に関しては国内規制はないので、だれでも買えてしまいます(少しの英語能力とクレジットカードが必須ですが)。

【以下加筆】

その後、Tenpointが矢速505fps、エネルギー量243ft/lbsと更に10%強力なクロスボウを発表しました。ただ、最近のクロスボウ界のトレンドは弓ではなく、サイトの進化にあります。

最近発表されたXero X1iデジタルスコープは、獲物までの距離を測定し、更にそれに合わせてエイムポイントを自動計算してレンズ上に表示し、振動とレベル(水平)を測定して、トリガーのタイミングまで判定してくれます。

やったことはないのですが、人気ゲームのフォートナイトでは、

(クロスボウは)スナイパーライフルの中でも弾道落下が激しいです。

https://70okugame.com/fortnite/

と攻略サイトに書かれており、つまりエイミングポイントはレンジファインダーによる補正を受けていないことになります。このゲームを作った人は最近のクロスボウを知らないのでしょうね。現実がゲームを超えています(笑)

もちろん事前調整とチューニングはしなければならないので、狩り場に行く前に完璧に調整できれば、後はトリガーを押すだけ…と言うか技術的にはAIが判定し、正しい位置にあるときに、自動的に矢が発射される機能もやろうと思えば可能です。

そこまで行くと、もう人間の役割はこの弓の調整とメンテナンス、それをフィールドまで持っていくだけという、どっちが主人かわからない世界がすぐそこまで来ていますよ。


新規取り扱い、EPIC FUSION EXハンドル。

取扱商品の再選定を行っているのですが、エントリー向けの低価格ハンドルとして新規にEPICアーチェリーのFusion EXハンドルを取り扱いします。1100gの軽量アルミハンドルです。商品は年明けの入荷を予定しています。

これに伴い、STARKアーチェリーのLIGERO(1,080g)ハンドルの取り扱いを終了します。在庫は値下げし特価品として販売します。よろしくお願いします。

【特価品】STARK LIGERO ハンドル - JPアーチェリー

Epic Fusion EX ハンドル - JPアーチェリー


レビュー再開、Spigaが新しいベアボウハンドルを発表。

長年ベアボウハンドルを製造しているすピギャ(SPIGA)がBBハンドルのモデルチェンジ(写真左)を発表しました。ハンドル自体は既存のモデル(写真右)より50g程軽い1447gで、そこに3つ追加ウェイト(210g)を装着できます。このウェイトはスピギャ独自のもので、装着位置を左右で調節できます。

専用ウェイト

年始の入荷を予定しています(黒/RH)。150円を超える円安で新商品の紹介だけでレビューを控えていましたが、130円台にと環境が落ち着いてきたので、来年の初めから、新商品のレビューを再開したいと思います。別の記事にしますが、最初に入ってくるのはこのハンドルか、WINの新型ハンドルになるかと思います。

Spigarelli BB V2 ハンドル - JPアーチェリー


HOYT インテグラリム モデルチェンジ

ホイットより、インテグラリムモデルチェンジのお知らせがありました。ホイットのページで画像が更新されていないため、取引先のランカスターの写真を使わせていただきました。2023年モデルの出荷はすでに始まっているとのことです。

弊社では2022年モデルの在庫を販売し終え、今後は2023年モデルを販売します。


PSE 2023 ドミネーター・デュオ

PSEが2023年ターゲットラインの新モデルを発表しました。左右対称のハンドルが採用され、ATAは35/38/40インチ、カムは3種類で、全9モデルですが、RH/LHがないので、大量の組み合わせがあっても、スムーズに生産が進みそうです。

ハンドル側では近年採用され、トップによって有効な使用法が結局見出されなかつた感がある、デュアルセンタースタビライザーブッシングが廃止され、また、このハンドルの設計でもFDSが搭載されていますが、まだ、個人的に理解できていないです。

カムも3種類から選択できます。SEは従来からPSEのターゲットモデルに採用されてきたものでスムーズな設計。新しく追加されたS2カムはPSEのハンティングモデルに採用されているカムをターゲット向けのローレットオフモジュールを新しく設計したものになります(ハンティング用で採用されてる80-90%モジュールはオプション)。

もう一つの新しいカムはM2カムで38インチモデルでも349fpsという矢速を得ることができます。また、EZ.220スナップスペーサーシステムが採用されました(*)。以前、PSEはカムのポジション調整においては、無段階調整タイプのシステムを採用していましたが、マシューズに近いスペーサーによる調整に変更されました。

*【追記】S2/SEカムにも搭載されています

80/100/120/140の4種類のスペーサーがあり、カムとピボットポイントとのジオメトリーを4種類から選択できます。

さらに、ボウプレスは必要なもののスナップタイプのスペーサーを使用することで、カム軸を取り外す必要がなくなりました。実績のあるカムから新しい機構を搭載したカムまで豊富な選択肢があります。

左右両用のハンドルからシンプルなスペーサーシステムへの移行など、全体的に昨今のインフレ・ドル高でも、コスト削減をすることで販売価格の高騰を抑えた設計になっていると感じます。卸価格でも2022年のサイテーションより10%安くなっています。ただ、変わらず続く円安のため、新しい価格はサイテーションよりも5%程度高くなります。ご理解ください。

発表後1週間で世界大会でメダルを獲得しましたが、

使用した弓はメーカー純正品ではなく、ケーブル接続を2021年以前のサイテーションなどで使用されていたシステムに改造したもので、エリソン選手もですが、以前のパーツ・仕組みを好むトップ選手も多いですね。

PSE DOMINATOR DUO - JPアーチェリー


HOYT 2023 STRATOS (36インチ-SVX)が入荷

HOYT 2023 Newターゲットモデル「STORATOS(ストラトス)」(36インチ-SVX)が届きました。

HBTカムモデルは全種類揃うのがもう少し先の様子で、今は長い引き尺のカムサイズモデルしか出回っていないようです(8月26日時点)

第一印象はスレート色も相まって精悍な印象。

なんとなく、なんとなくですが、INVICTAとVANTAGE ELITEを足して2で割ったような感じに見えるのはきっと私だけではないと思います。どうでしょうか。

さて、今回も写真多めで紹介します。

ライザー左側(フェイス面から見て)にはダンパーウエイトが上下リムポケットに取り付けられています。他社製品で見た事があるような形状ですね。

重さは32g。片側上下に1個づつ装着されていますが、反対側に取り付ける事も出来るのでバランスなどをアレンジできます。

装備なしのライザーは上重心。弓の飛び出しがダイレクトに感じられる好印象なバランスです。

各所寸法はご覧の通り。(注:36インチ SVXカムモデルの場合)

リム幅はスタンダード幅。

上記数値を参考にレスト、ポータブルプレスト(ブラケット幅)、キックスタンドなどを購入の際にご検討ください。*上下とも同じリム幅

HOYT 2023 Newモデル「STRATOS(3640)]は店舗およびオンラインショップで発売中です(^^)/


ホイット(HOYT)2023年のもう1台、アルタス2代目のHBTモデル。

ホイットの2023年コンパウンドターゲットモデルのもう1台はアルタス(Altus)の2代目Altus HBTモデル。

左が初代、右が2代目

もちろん、1番の違いはカムがHBTカムに変更されたことですが、ハンドルにも多少の修正が加わっています。グリップ周りとレストマウントホールが1つから2つに変更され、リムダンパーがなくなり、ケーブルガイドがローラータイプになりました。また、リムのマウント構造は最上位モデル(ストラトス)と統一されました。

弓はサイズは35インチと38インチ。2023年から採用されたHBTカムになり、ドローレングスは

-35インチ 1# 23.0″-26.5″ / 2# 27.0″-29.5″

-38インチ 1# 24.5″-28.0″ / 2# 28.5″-31.0″

です。塗装は4色パウダコート。

HBTカムは単体で上記の範囲での1/4インチ刻みでのドローレングス調整、レットオフ調整(65%/70%/75%)とウォールの強さ調整が可能です。ストラトスと違い、アルタスでは従来のホイットのジオメトリーを採用しているので、伝統的なホイットの設計+新しいバイナリーカムという組み合わせを試してみたい方にはこちらがおすすめです。

9月から出荷が始まる予定です。

HOYT Altus 2023 – JPアーチェリー

新商品の記事はここまで。夏季休暇明けですが…迷惑メールが多すぎる。。メールアドレス公開しているので仕方ないとは言え、今のところ、2通はお客様からのメールでした。もう少し見てみます。


ホイット(HOYT)が2023年ターゲットラインを発表、まずはストラトスです。

ホイットが2023年ラインを発表しました。まずは最上位モデルのStratos(ストラトス)です。いいですね、こういうの待ってましたという感じです。

近年のホイットのコンパウンドの流れはPrevail(2017)から始まっていると感じています。このモデルで今まで長く採用されているGTX/スパイラルカムからX3/SVXカムに変更し、ハンドルデザインも大きく変更されました。2015年モデルのPodium(37/GTX)は308fpsしか無かったのが、一気に(X3)313fpsまで引き上げられ、321fpsのSVXカムは2017年から来年の新モデルでも採用されるロングセラーになりました。

Prevailは多くの実績を残し、その後、ハンドルを2.5インチ長くしてリムを短くし、(X3)313fpsから(DCX)324fpsまで矢速を引き上げたInvictaが発売されます。3モデルで、308fpsから324fpsへと、近年ホイットは矢速にコミットした開発を行ってきました(*)。

*いずれもラインナップで遅い方のカムの値です

ただ、この弓の後半はコロナだったので正当な評価ではないかもしれませんが、初動(2019年末)からあまり売れませんでした。個人的にはホイットユーザーでPrevail SVXカムを使用している場合に、ハンドルとリムの長さを変更しただけでは、Prevailからの買い替えをさせるほどの違いがないのが原因ではないかと思っています。

今回出たStratos(ストラトス)の設計をシリーズの前2モデルと比べてみると、ハンドルの大きさ(横線)では、PrevailとInvictaの中間となっています。対して、ジオメトリー(縦線とグリップの位置関係)は前2モデルが同じく矢速に優れるリフレックスデザインであるのに対して、安定性を重視したデフレックスデザインで、現在、この設計をしているのはPSEだけだったので、驚きです。ただ、矢速を追求する方向から転換したわけではなく、アクセル間を短くすることで矢速を確保し、同SVXカムの場合、2fps矢速が向上しています。

また、写真でわかるようにデフレックスデザインになったことで、リムがグリップに物理的に近づき、リムがかなり短くなっています(1インチ=2.5cm)。これによって、リムの安定性が向上します。

https://www.youtube.com/watch?v=R-Bi-F16iSE

弊社には来週に新しい弓が届くので、これは弊社情報ではなく、取引先のランカスターアーチェリーさんによる実射レビューで言及されていることですが、フルドロー時にリムがinvicta(写真右)と違って、アーチャー側まで曲がってこないので、発射時の動きですべて的側に向かう動きとなり、弓の飛び出し感が素直なフィードバックになっているとのことです。

さて、次はカムです。スピード重視の方には引き続きSVXカムが提供され、矢速はアクセル間が短くなったことで、2fps向上しています。

注目はやはりこの新しいHBTカム、ホイットターゲットモデルでは史上初めてのバイナリーカムの採用です(*)。自分はエリートのバイナリーカムを使用していたので、親近感が(笑)、ホイットもいよいよバイナリーカムを選択しましたか。

*ハンティングモデルではある

一番わかりやすい違いがこの写真です。Invicta(左)Stratosを引くジェシー選手です。ホイットのハイブリッドカムシステムは調整が簡単ですが、ケーブルがリムに接続されるために、ケーブルが物理的にいろいろなところと繋がり、そのテンションによってトルクを発生されます。これを解決するのに、バーを曲げるアイデアが生まれるわけですが、バイナリーカムではカムのトラック同士がつながるだけなので、ケーブルは非常に近い距離であまりトルクを生みません。今回ホイットでも、HBTカムモデルに限り、固定式のローラーガイドを採用しています

今回ホイットではこれでもかというくらいにあらゆるカスタマイズができるカムに仕上げてきました。これによってカムの効率性は低下するので、GTXカム時代の308fpsまで矢速は落ちています。ただ、個人的には、同じシリーズで332fpsを出すモデルが有るのだから、これくらいカムの違いがある方が、お客様も選択しやすいのではないかと思います。

ということで、ハンドルもリムも、カムまでも今年のInvictaとは違う設計になっています。SVXカムという選択肢もあります。ぜひご検討ください!

SVXカムモデルはすでに出荷されており、HBTカムは2#の出荷が始まっています。HBT1#(24.5″-28.0″なので多くの方がこちらかと思います)は9月になるとのことです。レビュー用は来週の入荷です。HBT1#の出荷が遅いとのことでしたので、Stratos 36のSVXモデル(来週)とAltus 38 HBTモデル(9月)がレビューモデルとなります。Altusの記事はこの後に。

HOYT Stratos(ストラトス) 2023 – JPアーチェリー