GASボウストリングから新作ライン「SystmX」を発表

GASボウストリング(Gas Bowstrings)が2025年の新しいシリーズとして「SYSTM-X」を発表しました。素材の特徴としては、BCYの新しい素材VX2を使用していることですが、「システム」と名前にあるように、それぞれのメーカーの150種類を超えるの弓に対してテストを行い、それぞれの弓に適した、「スピードノックの場所」「ねじりの数」「サービングの場所」「サービングの太さ」を独自に設計してカスマイズされた独自のストリングを提供するとのことです。

GASで独自設計のためのテストを行ったメーカーの一覧です。国内で流通する弓はほぼ網羅すると思います。具体的なモデル名は下記のサイトで確認できます。

動画で具体的に言及されてはいませんが、映し出されている数字を見ると、2-3%の向上の見込めるとほのめかされています。下記の動画で言及されているように、ホイットは付属するオリジナルの弦の性能向上のために、昨年に弦の製造プロセスを刷新していますが、他の長らく同じ手法で弦を製造しているメーカーだと、オリジナルの弦からSYSTEM-Xに交換するだけで、2%以上の矢速向上を得られる可能性は実際あるのではないかと思います。

今後のメーカー側の対応にも期待したいところです。

SCOTT アーチェリー 2025年リリーサー

スコット(Scott)アーチェリーが2025年の新モデルを発表しました。

左からSR1、STB、LONGHORN EXPERTです。
Lanyard Connection接続例

新しく発表されたのはトリガー式のSR1・STBと、バックテンション式のLONGHORN EXPERTです。劇的に変化した点はなく、変更は新作リリーサー全てで、Lanyard Connection接続に対応したことです。1月頃から出荷が始まるようです。

PRIME(プライム) 2025年 本当に新しい形

プライムアーチェリーが2025年の新モデルを発表しました。全く新しい形(FORM)という触れ込みで、このように売り文句は何度も聞いてきましたが、今回は本当に全く新しい形で「FORM」という弓が登場しました。アルミとカーボンチューブを結合させるというハイブリットハンドルになっています。

ハンティングのカテゴリーですが、非常に軽量なので、軽量ハンドルを求めている方には一つの選択肢になるのではないでしょうか(26.5インチからなのが残念ですが)。本当に全く新しい形なので、弓のシューティング感が全く想像できないです…射ってみたい!!

イーストン2025年、新商品はタングステンポイントです

イーストンが2025年ラインナップを発表しました。ハンティングでは、5mmシャフトラインを大きく打ち出しましたが、ターゲットでは特に大きな変更はなく、X10/X10プロツアー用の100grのワンピースポイントが新しく出る程度です。ご確認ください。

イーストン EASTON アーチェリー 2025年 ターゲットカタログ

2025年 New X-Impact スーパーソーテッド シャフト

ブラック・イーグル・アロー(Black Eagle Arrow)が2025年の新商品として、既存のX-Impactシャフトを改良した、スーパーソーテッド(Super Sorted)を発表しました。

まず、スパインが600番までとなりました。700番以降のスパインが廃止になりました。代理店にはまだ在庫が少しあるので、必要な方は早めの発注をお願いします。

基本的な設計に変更はなく、精度を向上させる「スーパーソーテッド」システムを新しく導入したことに伴っての、新しいラベルの導入になります。新技術の導入に伴い、若干(10%)くらいの値上げになります。詳細は販売店に問い合わせください。

Mathews 2025 Title シリーズ発表

Mathews(マシューズ)が2025年ターゲットモデルとして新しいTitleシリーズを発表しました。上は公式ページの写真ですが、左が34インチモデルな訳はないので、多少写真が混乱しているようです。34/36/38/40の4モデルです。また、TRXシリーズは生産終了となります。

2025 TITLE Every technology and detail in the TITLE is aimed at making the most stable, most repeatable, and most accurate bow we’ve ever designed.

この写真はLancaster archeryより

新しく導入されるのはボンドグリップシステム。「最も必要な箇所のグリップ力を強化するテクスチャ加工のラバーグリップ表面を備える」としています。

ただ、多くのマシューズを使用しているトップアーチャーはグリップテープを全体に巻いて使用することを選択しているので、そこまで考えて設計しているとは思いますが、標準装備のラバーグリップと追加のグリップテープの相性がどうなるか気になるところです。

2025年のマシューズの全モデル、基本、Title(4モデル)とLift-X(4モデル)にSafariの3シリーズのみで、かなり削減されました。

APA 2025 TUNE SHIFT テクノロジー

APAアーチェリーが2025年の新技術としてTUNE SHIFT テクノロジーを発表しました。ケーブルをねじるだけではなく、かける場所を移動させることでカムの傾きを調整するというものです…うん…他社(下記記事)に比べると、それじゃない感がしますが、皆さんはいかがでしょうか。

HOYTアーチェリーが低価格帯のRCRVシリーズを発表

HOYTアーチェリーが2025年モデルとして低価格帯のRCRVシリーズを発表しました。RCRV 300ドルのPodiumと200ドルのCompの2モデルとなります。

ほうーと思ってみていたのですが、中国製の100ドル未満の激安ハンドルでも40ポンドまで対応しているのに対して、双方36ポンドまでのリムしか用意されていないとの表記を見てびっくり。もちろん、36ポンド以上で保証対象外とは書かれていないものの、36ポンドまでしか用意されていないリムというのも、加えて言えば、20ポンドのリムに6層カーボン構造と言われても、私の経験上24ポンドくらいはないとグラスリムとカーボリムに違いなんてありませんよ。

ということで、ハンドルは面白いと思いますが、リムはちょっと設計思想が見えないモデルになっているとしか言えない感じのホイット2025です。

XactシリーズとArcosシリーズ、インテグムリムは生産終了です。インテグラリムは40ポンドまであったのに、36ポンドまでって…うん。

WIAWISアーチェリー 2025 META-LXハンドル発表

WIN&WIN(WIAWIS)アーチェリーが2025年の新ハンドルとしてMETA LXを発表しましたが、情報がちょっと足りなくて、紹介だけにしておきます。

META DXより120gの軽量化を果たし、リムポケットを一新していて、ATF-DXで採用されたプラスチック接合システムがカーボンハンドルにも採用されました。

スタビライザーとしてはACS-LXというモデルが登場する予定、ハンドル同様に軽量化設計の高剛性モデルになるようですが、径などはわかりません。新しいリムも登場予定ですが、詳細は発表されていません。

なんとも中途半端な発表になっているのですが、おそらく、ホイットも特別モデルを作製した今週末に行われるヨーロッパの代理店JVD社が開催する国際インドア競技大会のJVD OPENにて、新モデルを展示公開するにあたり、情報公開をメーカー公式で先にしたのかなと思いますが、続報を待ちたいと思います。

MKアーチェリー 2025 ZESTリムをリニューアル

2025年の新商品としての紹介が届いたのでびっくりしているのですが、写真下はワールドカップのステージ1とファイナルですが、どっちもZESTのリムだったので、より細かいチェックできていませんでしたが、ステージ1では2023年バージョンのZESTリムを使用していましたが、ファイナルでは2024-2025年バージョンの新しいZESTリムになっています⋯名前変えてくれよ(汗)

2024年 ステージ1
2024年 ステージ・ファイナル

↑ 微妙にロゴが変わっています。

新しいZESTリムでは、製法の改良がされており、超高密度製法(ultra-high-density manufacturing method)の新規導入による、弾性の最大化に取り組んだとのことです。すぐに韓国のトップ選手に新しいZESTが採用されたことからも、この改良はポジティブに受け入れられているようです。

いやー、リムもなかなか高くなってきましたね。