テスト入荷 – テンプル(Temple)ターゲット

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IMG_20140526_142111 IMG_20140526_142119ブヨンの生産が諸事情よって長期間停止し、いろんなブヨンの代理店から在庫をかき集めてきましたが、ついに取引のある全代理店から80cm的が消えてしまいました。122cmは店舗に3ロール在庫が残っています。

ブヨンの代理店に確認したところ、ブヨンの生産の滞りで、かわりにいくつかのメーカーをとってみたけど、一番色が近いのは、イギリス製のテンプルだというので、1枚送ってもらいました。もちろん、WA公認のライセンスターゲットです。

届いたものを比較したところ確かに色は近いです。土曜日に東京都の試合に出ましたが、コンパウンド(50m)はブヨン、リカーブ(70m)はブヨンの在庫がなくなったせいか、違うメーカーの的を使っていましたが、発色が全く違っており…さすがに違い過ぎるのではないかと思います。

ブヨンは全く同じとは言いませんが、テンプルの的であれば、十分にブヨン的の代わりとして違和感なく使用できると思います。

引き続き交渉し、ブヨンの代わりに取り扱う方向が考えています。


本当は的はどれほど大きく見えるか – レンズ倍率の謎

調べ物してたら…こんな時間に…これ書いたら通常業務に戻ります。以前に、FOCの謎という記事を書きました。同じような内容だったので、同じような題名に。

知っている人は知っていると思いますが、コンパウンド競技で使用されるスコープ(的を拡大してみるレンズ付きのサイトリング)についての正しい定義です。FOCの正しい定義を書いた時に意外に反響があったので、今度はレンズ編です。

コンパウンドのスコープレンズを購入する時、表示されているのは、多くの店では「0.5(x4)」というような表示がされていると思います。この表記は前者はレンズの度数を単位 “D” ディオプター(Diopters)であらわしており、後者は便宜的な度数表記となっています。つまり、「0.5(x4)」とは0.5Dで4倍のレンズという意味です。

ただ、実際にレンズを持っている方であれば、そのレンズを手にもって目からの距離を近づけてみたり、遠ざけてみたりしてみると見え方が変わってくることがわかるかと思いますが、レンズの倍率はそのレンズの度数だけではなく、レンズまでの距離にも影響受けるということです。0.5Dだから4倍というのは便宜的な表記にしかすぎません。

では、実際にはどの程度的が拡大されるのか。これには、公式があり、

formula

となっています。ESI/39.37の部分はインチ換算です。また、ESI = Eye to Scope distance in Inchsとは目からスコープまでの距離で、それを39.37で割っているのはメートルに換算しているだけです。なので、実際にメートルで測定する場合は、ここにメートル表記で数字を記入してください。80cmなら0.8です。

*なぜこんな式になるのかという計算に興味がある方はこちらをご覧ください。

トップアーチャーの方にインタビューすると、4倍、倍率が高くてもせいぜい6倍までしか使用している選手しかいません。8倍の人はまず聞いたことがないです。しかし、メーカーでは1.0Dや1.2Dと言ったレンズまで作っているところが多くあります。それは何のためなのか…。
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上の表を見ていただくとわかるとおり、それはショートドロー、引き尺が短い人のためのレンズです。上の表はシュアロック(とATA)が作ったもので左軸にレンズまでの距離、右軸にレンズのディオプター値があり、これを線で結ぶと、レンズの実効倍率を知ることができます。

引き尺が24インチでサイトに6インチエクステンダーを使用している場合、大まかに言ってレンズは30インチ先にありますが、その時、1.0Dのレンズを使用して初めて4倍の倍率を得ることができるということになります。

当然大事なのはレンズの便宜的な倍率表示ではなく、実効倍率ですので、自分のレンズが本当は的をどれだけ拡大しているのかを知ったうえで使用しましょう。


もしもの時のためのストリンガーの使い方

ストリンガーの安全なポジション

先日の東京都の試合で事故がありました。東京都アーチェリー協会の事故報告によれば、使用法に問題があっただけではなく、ストリンガーにもほつれがあったそうです。

もちろん、正しく使用していただくのは大前提ですが、上記のようなポジションで使用することで、もしも問題が起きた時でも身体へのリスクを最小限にできます。

参考になれば幸いです。


ストッカライズドの2014年モデルとダネージターゲットが入荷しました。

1527798_10151843805097231_1635597478_n久々にストッカライズド(STOKERIZED)から入荷がありました。2014年モデルのサイドブラケットと、上の写真のマシューズのハーモニックダンパー・ハーモニックスタビライザーを計4つ使用したオフセットバーが入荷しました。近いうちにコンパウンド店にアップされると思います。

1dcfd5aace7619ddea12e8cbe566f06cそれと、ダネージのXHDターゲットを仕入れてみました。オリンピックや世界選手権で使用されているフォームターゲットマット使用し、セットで折り畳み可能なスタンドがついています。サイズは44cm x 44cmです。6,000射までは防矢ネットなしで使用できます。防矢ネットを使えばもっと使用できます。
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また、真ん中の部分を交換することで、(交換した部分は)さらに6,000射できます。交換パーツは8,000円くらい(*)なので、コストはシングル1回分(144本)で200円くらいですね。

*初めての入荷です。良い商品だったので交換パーツ含め本格的な交渉はこれからします。この価格はあくまでも予価です。


死の接吻!!

Hot-Shot-Kisser-Family中二病な名前だけで仕入れてみました。その名は Kiss of Death – 「死の接吻」です。

まぁ…中身は直径の大きな(19mm)のキッサーです。逆に小さいキッサーの方がトレンド(人によってはサービングを二重に巻くだけ)ですが、逆行してみたい方にお勧めです。


GMXからハンドルは進化しているのか?

wc2-2014ワールドカップの第二戦が終了しました。第二戦に日本代表が参加しなかったように、第一戦には韓国代表が参加しておらず(確か代表選考時期の関係で)、この二試合合わせて、今期のトップアーチャーのセッティングが出そろいました。

こちらで、リカーブの個人決勝の全試合を見ることができます。

GMXはクラシックなリカーブハンドルへの原点回帰」…なんて記事を書いたのは、もう6年前の2008年…そんなに経つんですね。

今回のワールドカップ第二戦、決勝・準決勝まで残った選手のセッティングは…

女子決勝 GMX + W&W vs GMX + HOYT
女子準決勝 GMX + W&W vs GMX + W&W
男子決勝 MKX10 + W&W vs ION-X + HOYT
男子準決勝 GMX + W&W vs GMX + MK

決勝に進出した全8選手のうち、6選手が2008年、6年前に販売が始まった、しかも、その設計も極めてクラシックなGMXハンドルを選択するという結果になりました。リムのW&Wはさすがですが、ハンドルでは使用選手が激減しました…8選手中5選手は韓国代表だったにもかかわらず…使用選手はゼロです。

リカーブハンドルは…進化しているのでしょうか。そして…2015年ラインナップにもGMXは残りそうな気がしてきましたね。


FLEXのアーチェリーレース(組みひも)

DSC_0218FLEXからアーチェリーレースが入荷しました。組みひもです。

DSC_0217ベースはただの靴紐ですが、そこに黄/赤/青/黒/白の5色のターゲットカラーが編み込まれています。

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120cm x 1cmでサイズが合えば、普通に靴紐として使用することも可能です。ほかにも日常生活で使用できると思います。


アーチェリー用としてはスリングを作るためのひもとして販売します。簡単に自作できます。

上がリストスリングの作り方、下がフィンガースリングの作り方です。参考にしてください。


WIN&WINのラピードカーボンリムテスト入荷

a6d6162d8b57f616728c1696b464fb262014年のウィン&ウィンの新しいリムは上位モデルでは発表されていませんが、低価格のモデルが充実してきました。コアの違いはあるもののクアトロ、F7、720、(レンタルリム)エクセルの4種類しかなくなったホイットとは対照的です。

IMG_20140516_140155低価格モデルはもうそれなりに充実しているので、新しいWINACT VTとラピードリムは取扱いの予定はないですが、お客さまの説明するために、1セット仕入れてみました。

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写真の上がラピード、下が、ワンランク上のフォームではなく、ハニカムフォームを使用しているWINEXリム。予想通り、写真で確認できるラミネート構造、つまり、使用している素材とそのはり合わせの順番以外では、WINEXと共通したデザインです。

WINEXの設計のまま、素材をハニカムフォームからノーマルフォームにダウングレードし、低価格にしたモデルです…INNO EX POWERのような上位リムだけで採用されているようなタワーエフェクトデザインとか、取り入れるのにそんなにコストかからないんだから、何か一つだけでも新しいところを入れてほしかったのですが…残念です。

テスト入荷したものは特価品として販売します。どなたか引き取っていただけると幸いです。


マシューズが新型ハイスピードターゲットボウを発表

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WAがコンパウンド競技を50mメインとしてから、どのメーカーもハイスピードモデルが人気です。マシューズが本日、既存のハイスピードハンティングモデルを再設計した新しいターゲットモデルの「チルX」を発表しました。

ターゲットモデルとしての安定性を得るためにハイトが6.125インチから7インチ、重さが3.95ポンドから4.23ポンド、アクセル感が33インチから35インチになり、スピードは6fps低下し、342fpsから336fpsとなっています。

ドローレングスは25インチからの対応です。

RockMod-Undrawn-84805再設計だけではなく、新規に「ROCK MODS ドローモジュール」という、よりソリッドなウォールを得ることができるモジュールが装着されています…解説読みましたが、詳しい説明がなく、写真だけからでは、これのどこが画期的かよくわかりませんでした。システムとしては、一つの部分だけ(たとえばピンに当たる)でウォールを得るのではなく、システム全体で統合的にウォールを作り出すということらしいのですが…勉強します。

もう一つ、「チルSDX」という30.5インチ、22インチから対応のショートドローモデルも発表されています。


ワールドカップ 2014 ステージ2で新兵器が登場!!

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昨日より、ワールドカップのステージ2が始まりました。上の3枚の写真を見て何が新兵器かわかりますか?

答えは、シューティンググラスメーカーPillaの新技術 デッドセンタークロマシフトを搭載した35DCというレンズです。
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4月に発表されましたが、ディーラー向けの出荷はまだしてくれていないのですが…涙…プロシューターたちには、このステージから配布されたようです(ステージ1でただのレンズをゴムで頭に固定するマスクバージョンは使用選手有り)。

dc35その機能は、既存のPillaのレンズの機能に加え、色彩を強調するだけではなく、光を青のレンズを通すことによって、赤を黒にしてしまうというものです。

服を選ぶときに、白を着ると太って、黒を着ると細く見えるという話を聞いたことがある方がいると思いますが、黒は色調が暗いために、実際より縮んで小さく錯覚される収縮色と呼ばれる色の代表格です。黄色の周りの黒(赤)が収縮して見えることで、より黄色が大きく見えるというわけです。それによって狙いやすくなります。もちろん、これは錯覚で実際の黄色の大きさは変わりませんが、心理的な効果は大きいです。

…早く届かないかな。。。