ベアボウ、2016年よりルールに明記されたプレートメモリタブが入荷しました。

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ベアボウの弓具ルールの歴史にはそれほど詳しくないのですが、以前のルールでは明記されていませんでしたが(縫い目はよい)、2016年よりルールに明記されたのは、タブの縫い目よりも高精度である(と思われる)直接プレートに付けられたメモリが使用できるとの明文化です。

弊社の取引先では、ブラックマンバこのタイプの製造を始めていましたので、仕入れてみました。需要があればベアボウ系を拡大していきます。

ブラックマンバ T2 ベアボウ


ホイット2017年の変更を理解するための前提知識。

%e3%83%9b%e3%82%a4%e3%83%83%e3%83%882017%e3%83%aa%e3%83%a0%e3%83%9c%e3%83%ab%e3%83%88もの事には順番があり、それによってより正しく物事を捉えることができるようになります。

ホイットの2017商品も納品されました。データもほぼ揃いました。ただ、販売開始はもう少し待ってください。まずは正しい情報を提供してからだと思ってます。

今回は自分が知る限り、ホイット史上、競技用モデルでは最大の変更量です。競技用の上位モデル、プロディジーシリーズ3種類、GMX、GPXと競技用の上位モデル5つがすべて販売終了です。この思い切り、かつ、販売店にも痛みをもたらす(全部の在庫がモデル落ちになる)変化を決定した裏には、以前に書いた問題があります

今回、ホイットではリムボルトの精度をコレット式に変更することで高め、問題に一掃を狙っていますが、その結果がどのなるかはレビューだけでは不十分だと思います。時間による検証が必要でしょう。

今回の問題は主にアメリカとヨーロッパで起きました。日本では大手が沈黙したこともあったかもしれませんが、あまり大きく取り上げられることはなかったと思います。その理由は、この問題を正しく理解するには知識が必要だったからだというのが自分の結論です。

ホイットの解決策の裏を取れば、ホイット自身が理解していた問題を知ることができます。最新のモデルでは軽量化がはかられと書いてあれば、前作は少し重かったというマーケティングのフィードバックがあったと考えてよいでしょう(もちろん、違う理由もあり得ます)。

今回、ホイットはリムポケットのシステム変更により、「究極の正確さとリムアライメントが得られる(The result is ultimate accuracy and precise limb alignment.)」としています。

この言葉は理解できますか? …理解できる方は下記の記事を読む必要はないです。

%e3%83%aa%e3%83%a0%e3%82%a2%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%88リムアライメント(limb alignment)とは、簡単に言えば、日本ではセンターショットとされているものです。信じられない方はグーグルで”center shot recurve”と検索してみてください。結果はほとんどが弦と矢の関係の話となるはずです。日本では、名前がついていないように感じますが、ポイントを弦から1/2幅程度出すといったチューニングが英語のCenter Shot(センターショット)です。

*違った意味で日本に伝えられた理由は知りません。

%e3%83%aa%e3%83%a0%e3%82%a2%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%882では、(日)センターショットと(英)リムアライメントが同じ作業からというと、作業は違うが結局同じことをしているのだと考えられます。アライメントとは一直線にするという意味ですが、この場合には4つの線が水平に並ぶことが求められます。

1. ハンドルの平面部
2. ハンドルとリムU字部分の接合部
3. ハンドルのダウエルピン(Dowel)がリムと接する部分
4. リムの面

リムがねじれていない限り、この4点揃っていれば、リムアライメント(日本でいうセンターショット)には問題がないと判断できます(*)。

*リムがねじれている、ハンドルがねじれている、センタースタビライザーのブッシングがまっすぐではない、センタースタビライザーがまっすくで出ない場合などは異なる

さて、ウィンでもホイットでも、この4点がそろうことを目標としています。違いはそのやり方です。ウィンやGMXでセンター調整をしてリムを左右に動かす(図でいえば3を赤線上で移動される)と、センタースタビライザーが的に対して、右に行ったり、左に行ったりすることが確認できると思います。これは、3と4の位置を変えることで、リムの力によってハンドルをねじり、1の線のアライメントを得る(1の線の2・3・4の線に対して水平に持っていく)作業だと考えられます。

逆にいくつかのメーカーで採用されている偏芯型のリムボルトによってリム根元の位置を2の直線状で移動させる作業も同様の効果をえます。

しかし、ホイットが採用した新しいシステムでは、2も動き、3も動き、さらに3は2軸で調整できます。胴部が多いと考える人もいるかもしれませんが、それは受け入りられませんでした。

私の方ではこの問題に対して、可動部が多すぎることがプロディジーシステムを不安性にさせていると判断し記事を書きました。それに対して、今回ホイットのエンジニアは可動部を減らすのではなく、そのかなめであるリムボルトの精度を向上させることで問題を解決しようとしています。

%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%83%81%e3%82%a7%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b3%e3%83%ac%e3%83%83%e3%83%88%e5%bc%8f%e3%83%aa%e3%83%a0%e3%83%9c%e3%83%ab%e3%83%88ちなみに、コレット式は写真の通り、2016年のホイットのプロティラーがただのボルトなのに対して、SFなどの低価格モデルでも古くからコレット式は採用されています。

ホイットは精度という一言で片づけていますが、この意味はブレース時というよりも、リムボルトをよりしっかりとハンドルに固定し、可動部という範囲からこのボルトを逃すことだと考えています。

以上、予備知識として。残りはレビューに書きます。


スポットホッグ(Spot Hogg)からクイックデタッチ式のレストが登場しました。

edge_swap_archeryスポットホッグ(Spot Hogg)から、取り外し可能なレストが登場しました。また、マウンティングバーもロングが追加されました。

これにより、

・旅行中ブレード部分を取り外しての保管・曲がるのを防ぐ
・異なるシャフトのセッティングを瞬時に交換
・試合中のプレート破損の対応をサポート

(アメリカでは)
・同じ弓で23ルール(WAルール)と27ルール(ベガス)の切り替え

など多くのメリッドあります。

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来月の販売開始です。


MATHEWS Halon X Comp

2017年Mathewsの新作ターゲットボウ「Halon X Comp」が入荷しました。
今回の入荷は既にご注文頂いていた分の入荷です。
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Halon X Compは全色塗装仕上げになっています。全6色*。

*黒/赤/青/黄色/白/ストーン(グレー)

白のハンドルには白色のリム、ストーンにはストーン色のリム。
その他のハンドルカラーは黒色のリムが装着されます。

アクセル間は37インチ。
昨年登場したHalon X の35インチから2インチ伸びました。

ハンドルは新たに設計しなおされ、リフレックスカーブがなくなり、ストレートに近いハンドルとなっています。

Halon X CompとHalon X を並べてみました。
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ハンドルのカーブとリムの立ち上がり角度が違うのが一目瞭然ですね。

ブレースハイトはともに7インチ。アクセル間の違いと若干の重さの違い。
*カタログ値でHalon X Compが4.96ポンド、Halon X が4.94ポンドですのでグラムに換算すると約10グラムの違いです。

カタログ重量4.96ポンドは換算すると約2.249kgですが、入荷した1台を実測しましたら、5.27ポンド。換算すると2.39kgあります。
ところが実際手に持つとそんな重さを感じさせない重量バランスで、「ほんとにそんなにあるの?」という印象を受けました。

これはハンドルの設計でピボットポイントが下気味にあり、弓のセンターがバーガーホールに設定されているためで、一般的なハンドルはピボットポイントに弓のセンターを持ってきているため上部を持つことになります。

Halon X Compは全体のやや下方気味のグリップ位置になるため、手元重量が軽く感じる、と言う事になります。

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レットオフは75%の一択。85%も選べたHalon X とは一線を画する設計思想、と言う事でしょう。

引き味は、引き始め4~5センチは柔らかく、そこから一気にピークへと向かいます。
バレー(フルドロー)に落ちる直前に“もうひと山”抵抗を感じ、ストンと落ちます。

バレーは極めて狭く、そのため75%のレットオフですが、体感的には60%台の体感です。
当然実測~計算しましたが、ちゃんと75%です。

これはヘタをして気を抜くと、グイっと持っていかれますね。

つまり、ぎりぎりまでピークポンドを維持することが、330fpsの矢速を叩き出す原動力となっています。
引き戻しする場合は、ややツラい部類に入るでしょう。

ウォール感は上下のモジュールにあるストップで、メリハリのある感触です。

引き尺変更する場合は、別売りのモジュールを交換するだけで完了です。ボウプレスは必要としません。
このモジュールは26.0インチから32.0インチまで。0.5インチ刻みでモジュールが販売されます。

お求めの際、引き尺選定の目安としてこの弓は(ほとんどのマシューズの弓は)、トゥルードローレングス*+1-1/4インチ(1.25インチ)でお考え下さい。

*フルドローのノッキングポイントからピボットポイント(バーガーホールの中心)までの距離

例)表示:27.5インチの弓の場合、その弓のトゥルードローレングスは、26-1/4インチ(26.25インチ)になります。

ホイットをはじめ、他社の弓からの買い替えの際は注意が必要です。事前にご確認を。

グリップは「フラットバックグリップ」を採用。一般的な平らで角ばったグリップです。
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ハーモニックダンパーは上が「ライト」、下は「ノーマル」です。
ダンパーラバーは「3/8サイズ」が採用されています。

ケーブルガードは「リバースローラーガード」
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フルドローにつれ、ケーブルテンションが和らぐ方向に働く仕組みになっています。

デッドエンド(バックストップ)が標準装備。
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ケーブルガードバー、デッドエンドバー、グリップの側面装飾にはクロスカーボン模様で統一されています。

リアブッシング(5/16インチ)はデッドエンドの下に1箇所のみ。上側にはありません。
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ストリング/ケーブルにはなぜか452Xが採用されました。BCY-Xや8190Xではなく、452Xです。
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全体的に高級感漂う仕上がり・・・・と言いたいところですが、アルマイト仕上げの方が好みの私からすると、矢を番える時、誤ってポイント先を当てたり、工具をぶつけたりすると塗装被膜が欠けてしまう怖さがありますね。

取り回しには注意が必要そうです。

2カムシステムやリムといった「動力源」は、ハンティングボウで培った、いかにもマシューズらしスパルタンな印象を受けます。

安定感抜群のワンカム「コンクエスト4」、対して、攻めに攻めた2カムの「Halon X Comp」

ともに純ターゲットモデルとして、ユーザーにとっては嬉しい選択肢かと思います。

2017 Mathews New Target Bow 「Halon X Comp」 ご注文をお待ちしておりますヽ(^o^)丿

 


ホイット2017年出ました…異例尽くし

hoyt2017ホイット(HOYT)の2017年が出ました…が、どうなのでしょうか。現在努力中です。

ホイットが推し進めたプロディジーモデル(リムをねじって使うはシステム)は自国アメリカのナショナルチームからですら、酷評され、エリソン選手はじめリムポケットを改造して使う選手が続出。2017年にはプロディジーが全部なくなりました。

そのかわり発表が異例尽くしで、いつもよりも1週間遅い発表に、通常発表前に販売店に入ってくる事前情報が制限され、現時点(13:00)で技術情報どころか、リカーブカタログすら届いていません(コンパウンドカタログは出ています)。

現時点でホイットを使っているトップ選手はほぼ全員GMXか、プロディジーシリーズを使っているのですが、それらすべてを廃止しての新モデルですので、現場は大変なのかもしれません。何年もホイットの新モデル発表にかかわっているので、スムーズであればあるほどメーカーは余裕があり、遅れたり、4月の追加発表などがあるとメーカーの中の人、お疲れさま状態です。

弊社としては現在いろいろな関係者と相談しながら、できるだけ早く紹介しようと思います。

ただ、現時点では評価しています。大手のウィンもダメなものを販売して、リコール騒ぎを起こしていますが、今回のホイットのようにだめなものを世に出してしまったら、素直に失敗を認め、早急に販売を終了して、かつ、GMXに戻すのではなく、新しいリムポケットシステムを発表して前に進めるという姿勢は素晴らしいと思います。大手らしい貫禄を感じます。


【大久保店お知らせ】臨時休業いたします

来週10月29日~30日の土日、コンパウンドスタッフとリカーブスタッフ、それぞれが所用のため両日不在を致します。

このため大久保店の営業をお休みさせていただきます。

これにより、木曜・金曜の定休日に加え、土日もお休みとなるため4連休となります。(10月27日~10月30日まで休み)

ご利用予定のお客様におきましてはご不便をおかけいたしますがどうぞご理解賜りますようお願いいたします。


SCOTT(スコット) SIGMA(シグマ)

発表から結構な時間がかかりましたがやっとのことでスコット・エクサスの後継モデルとして新作リリーサー「SIGMA(シグマ)」が届きました。*トリガー式リリーサーです

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440ステンレスをボディーに採用したこのリリーサーですが、重さは86グラム。

カーターの代表的なリリーサー「ターゲット3」と同じ重さとなっています。

特徴はそのデザイン。先に発売されたトリガーレスリリーサー「Halo(ヘイロウ)」と同じく人間工学に基づいたエルゴノミクスデザインが採用されています。

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とてもスリムで、しっくりとした握り心地になっています。

テンション調整(トリガーの押圧)とトラベル調整(作動するまでのトリガー移動量)が可能。サムレバーは広範囲の位置で好みのポジションが設定できます。

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コッキングレバーはやや硬め。しかしTruBallのアブソリュート360やST360のような押しづらいレイアウトではなく、自然な位置になるのでさほど気にはならないか思います。

Scott/SIGMAリリーサーは店舗および、あちぇ屋CP(オンライン)にて好評発売中ですヽ(^o^)丿

 

 


スコットからシグマ(Sigma)リリーサーが入荷しました。

scott_sigma_archeryスコットから新規の入荷があり、8月に発表されたスコットの新型ヘビートリガーリリーサー、Sigma(シグマ)が入荷しました。生産が終了したエクサス(Exxus)リリーサーの後続モデルとなります。

SCOTTから新型のトリガータイプのリリーサー、シグマが発表されました

本日より販売開始します。

Scott シグマリリーサー


イーストンの新コンパウンドボウケースの紹介ビデオです。


2017年のイーストンの新しいコンパウンドボウケースの発注で情報を見ていたら、なぜかMP4動画を自社ホスティングで乗っけてました。近年では珍しい発表形式です。

上からMicro Flat Line 3618、Bow Go 4118、Work Horse 4118、World Cup 4517の紹介動画。

ご確認ください。


ビーマン(Beman) 2017年モデルでもターゲット用なしです。

beman_archery_20172016年にターゲット向け4モデルの生産を終了し、新しくアーチェリーを始めたばかりの方はビーマンというメーカーもご存じないかもしれませんが、2017年カタログもイーストン(親会社)から発表され、2年連続でターゲット向けがありません。

BEMAN 2016 … ついにターゲットから撤退か

残念ですが、ターゲット撤退は確実なようです(その代わりにクロスボウラインを拡大しています)。