スタン(Stan)の2015年モデル入荷しました。

DSC_0805まだ郵便局の通関課仕事していたのですね。11月に発表されたスタンの2015年モデルが今日届きました

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一つはSX2リリーサーにトレーナーロック機能を追加したSX3リリーサー。リリーサーのボディのデザインも少し変更されました。
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トレーナーロック機能はジョーをロックすることで素引き時などに誤ってトリガーを押してしまっても、空射ちにならないようにするための機能です。
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もう一つはシュートオフのヘビーメタルモデル。ボディは銅(コッパー)を加工して製造されていますが、上の写真の通り、アルミのアルマイトボディとは違う独特の質感になっています。大久保店が閉まっているのでスタンダードのシュートオフとは比較できませんが、3本掛けで188gです。SX3が81gなので、2.5倍くらいの重さがあるでしょうか。非常にユニークなリリーサーです。重いとコッキングがしやすいですね。

また、本日G5のASDの再入荷が決まり、在庫追加と同時に再入荷お知らせ機能で希望されているお客様に連絡が届いているかと思いますが、6名の希望者(メール配信先)がいるというカートの表示がありましたが、代理店から納品されたのは2つだけです…なので、メールが届いても、カートにアクセスしたらもう在庫がない表示になっている場合が起こると思います。申し訳ございません。2週間後の再入荷をめどに再調達しているところです。

プロディジーのねじれ能力は約2度=8mmです。

IMG_20141224_191606以前の記事で写真を元にプロディジーのシステムでどれだけリムをねじれるか計算しましたが、本日納品されたので、実物で計算しました。2つの接点の間隔は約28mmで、4枚のワッシャーでつけられる落差は0.051mmです。この値を基にarctanで計算すると、片側でリムに1.04度の角度をつけられることがわかります。反対側のリムポケットで逆に1.04度角度をつけることができるので、最大で約2.1度リムをねじることができることになります。

それだけではわかりにくいかもしれないので、これを言い換えれば、リムの根元を2度ねじることはリムチップを8mm移動*させることができるということです。クアトロのリムチップの大きさが12mm(M42)だったので、リムチップ半個分以上動かせるということです。ちなみに上の写真のリム(私たちの店舗でねじれ交換に応じたもの)で2mm程度、下リムも同じだけねじれていたら4mm程度でセンター出しできます。

ねじれたリムのチューニングをしたことがある人であれば、これだけ移動させれれば、ほぼすべての製造時のねじれたリムを問題なく使えてしまうことができることが理解できると思います。経年によるねじれではこれ以上のものも存在はします。

*理論値。実際にはハイトによって異なる。

ジェークはこれをリムの(製造時のクリアコートでの厚みの誤差などを調整する)微調整システムと書きましたが、1枚~2枚であれば、または、さらに薄いワッシャーによるシステムであれば…個人的にはチップを1mm-2mmねじって動かすシステムであれば、それは微調整システムに含まれると思いますが、8mmという値は異常です。正しくこのシステムが運用されることを願います。

フォーミュラーリムはFシリーズ(タイプ)リム

mk_korea2015topイブと浮かれている人もいると聞きますが、私の夕飯は麻婆豆腐の予定です。

さて、MKコリアの2015年カタログも出ましたが、この間のSFにしてもそうでしたが、いよいよFシリーズリム(F-Serise)という言葉を韓国勢が本格的に使ってきたという印象を受けます。何かといえば、フォーミュラータイプのリムです。日本では、これまでのタイプのリムはホイットタイプのリムとか、HDS(Hoyt Dovetail System)リム、グランプリリムなどと呼ばれてきましたが、海外(英語)ではILFという言葉で統一されています。その理由は簡単で、他のメーカーがホイットが商標を持つ言葉をカタログに載せられなかったからです。

それと同じことが、現在のフォーミュラーリムでも起きており、MKやSF(W&W)は「Formula」というホイットが商標を持つ言葉をカタログなどで使用できないので(メーカーのフェイスブックでは何度か普通に使っています)、かわりに、これらのタイプのリムをFシリーズ(タイプ)リムという名前で定義し、Fシリーズという名称でカタログに掲載しています。

まだ、日本でも馴染みが薄い言葉だと思いますが、Fシリーズ=Fタイプ=フォーミュラーで、3つの呼び方をされるのは商標の関係とだけ覚えていただければよいかと思います。

Obsession Bowsが2015年のターゲットモデルの市場に参入

obsessionbows20158月にターゲットモデルでシュートスルーモデルの開発に着手するとフェイスブックで発表し、同時にハンドルのデザインも明らかにされましたが、そのモデルが遂に完成し、先日、リーパー(reaper)シュールスルーとして正式発表されました。

Strother ArcheryのMoxie XIV同様にケーブル・ライザーのダブルシュートスルーデザインを採用し、左右兼用です。アクセル間は36インチ。

取扱いの予定はないのですが、これからも面白いことをやっているメーカーなので定期的にチェックしていきます。

カーターの2015年モデルの詳細が発表されました。

Insatiable_2+201511月に新しいリリーサーを発表したカーターの2015年モデルの詳細が届きました。新しいファーストチョイスの発送は1月上旬に始まるとのことです。

次に、トゥーシンプルで搭載されたセットスクリューアジャストシステムが、「Insatiable 2」「Just Cuz」「Insatiable」の3つにも搭載されます。いっせい切り替えではなく、順次製造時に切り替えるとのことですので、確実にセットスクリューがほしい方は問い合わせしてください。予約します。ただ、現状では確実な納期は案内できないです。

Thumb Trigger Models

Insatiable Brass (New adjustment) $297.99
Insatable 3 Brass $297.99
Just B Cuz Brass $297.99
Just Cuz Brass (New adjustment) $297.99
Target 3 Brass $297.99
Target 4 Brass $297.99

Back Tension Models

Atension Hinge 3fg Brass $213.99
Only Large 3fg Brass $226.99
Only Small 3fg Brass $226.99
Total Control 3fg Brass $304.99
Total Control 4fg Brass $304.99

最後に、カーターでは上記のモデルでブラスを使用したヘビーリリーサーの生産を限定的に行うとのことです。価格は既存モデルの価格に7000円上乗せした価格にさせていただきます。いくつかのモデルでは在庫して販売する予定ですが、こちらは生産が限定的とのことで、一度在庫切れとなると、次回入荷が確約できないので、こちらも確実にほしい方は予約をお勧めします。発送は1月の後半の予定です。以上がカーターの2015年での変更点となります。

PSEのDominator Maxで数量限定のRED-BLK-Fadeカラーの案内

2015_Dominator_Max-RED-BLK-FadePSEからDominator Maxで数量限定のレッドブラックフフェイド(RED-BLK-Fade)カラーの案内が届きました。価格は通常カラーと変わりません。

RH 27-31-1/2 inch draw (ME cam) 50lbs
RH 27-31-1/2 inch draw (ME cam) 60lbs
RH 24-1/2 – 30 inch draw (MD cam) 50lbs
RH 24-1/2 – 30 inch draw (MD cam) 60lbs

の4つのモデルで用意できます。いかがでしょうか。

イーストン インスパイアシャフト入荷しました。

easton_inspire新しいインスパイアシャフトが届きました。ターゲット用に設計された低価格のカーボンシャフトです。精度表示はありません。

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テストに1000番を1ダース測定しました。カタログ値では…んんん…全く数字が合わない。

初期入荷分ではシャフトの長さがカタログ値とだいぶ違い、おおよそカタログに書いてある数字より、1.5インチくらい長くなっています。ただ、これがいつまで続くかわからないので、販売時にはカタログ値のままでお願いします。入荷した1000番の長さは29.5インチでした。なので、カタログ値では重さは212.4grになります。対して、実測値では、213.8grから216.2grでした。誤差2.4grでした。アポロの誤差が4gr(+-2gr)なので、それと同じ程度の精度かと思います。

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また、ポイントは専用に570-630が75グレインのポイントにXノック、750-1400が50グレインのワンピースポイントにGノックです。

さて、問題なのが、この570と630番の扱いです。この二つはXノックしか装着できないのですが、このノックはハンティング用のノックなので精度の問題に加え、Lサイズしかありません。コンパウンド用のノック、または60-70ポンドのハンティング用のリカーブボウのための太い弦にしかフィットしません…。コンパウンド用の低価格シャフトとしては販売できますが、リカーブ用では販売できません。コンパウンド用として購入かを考えている方は店舗に問合せしてください。

現在、バイターと話をしています。このシャフトに完璧にフィットするのは5.19というインサートノックですが、このサイズはバイターでもLサイズしかなく、5.19のSサイズを新規に開発するか、5.20というサイズであれば、Sサイズがあるのですが、これで代用できるか検討中です。570-630をどう販売するか決まるまで570/630は当分はカートでは販売しません。問い合わせをしていただいたお客様だけに販売します。

新規取扱い G5 ASDツール

asdG5山田からの連絡でディブなどのトップ選手も矢づくりするときに使用しているG5のASD(Arrow Squaring Device)ツールの取り扱いを開始しました。その機能はカッター(ヤスリ)とシャフトを正確に直角で当たるようにし、カット面が正確に直角になるようにする工具です。

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asdG503使い方は簡単でシャフトを載せて回すだけです。片面がアルミシャフト用で、もう片面がアルミカーボンシャフト用です。

IMG_20141219_153010この部分のねじを外してカッターの向きを変更します。

asdG504レオ・ワイルド選手も使用しています。

本当にシャフトを載せて回すだけですが、詳しい使い方はこの動画で確認できると思います。リカーブの低ポンドではここまでする必要はないようにも思いますが、高ポンドを短距離で使用するときは、できるだけ直角に加工しないとシャフトが破損しやすくなります。本日より取り扱いします。

SFの新型リムでウィン&ウィンがフォーミュラータイプのリムの生産を開始

branche-velocity-f-typeSFアーチェリーがハンドルに続き、新型のリムを発表。SFアーチェリーはフランスのセバスチャンとウィンが協力して開発しているのですが、なんと、2015年からウィン&ウィンもフォーミュラータイプのリムの生産を開始するようです。MKコリアはもともと製造しているので、韓国の2大メーカーともフォーミュラーの製造を開始することになります。個人的にはウィンの中国の工場か韓国の工場かどっちで作るのかが気になるところです。
SF_velocity_Limb新型のリムでは他のフォーミュラータイプのリムと違い、ダンパーの取り付け位置がデタントピンとU字の中央ではなく、デタントピンの裏側に設置されていることです。

ホイットフォーミュラーリムの問題点
位置をずらしてよりグリップから離すことで、アッパー/ロワーのモーメントを大きくできます。また、既知のフォーミュラーリムの問題点であるリムとブッシングの間の隙間によって発生する不良も回避できます。面白いアイデアです。

velocity_F_limblimb_sheet写真上が新しいリムの構造で、下はこれまでの最上位モデルのアルティメイトプロリムの構造です。グラスファイバー層がカーボンファイバーに変更され、UDグラスファイバーがナノコンポジット/ナノフォームコアに変更されています。
W&W_EX_POWER1これらの変更が行われた結果、ベロシティFリムの構造はかなりINNO EX POWERリム(写真上)に近いものになっています。使用している素材は同じでラミネートするときの順番だけ変更されています。順番を変えただけで劇的にリムが変わることはないので、このリムの個性もINNO EX POWERに近いものになると予測されます。

branche-velocity-pro
velocity_pro_limbもちろん、フォーミュラータイプのリムだけではなく、既存のSFのハンドルに装着できるILF(HDS/GP)リム、ベロシティプロリムも発表されています。こちらは、既存のリムを進化させたものというよりも、新しい設計です。記憶が正しければ、長い間、ウィンはリムのコアにシンタクチックフォーム(syntactic foam)を使っていないはずです。この素材はホイットが長い間研究、リムに使用してきた素材で、最近ではF7リムやクアトロリムにも使用されています。今回、ウィンがフォーミュラータイプのリムの製造を開始したこともびっくりですが、近年使い続けているナノフォームではなく、シンタクチックフォームをリムに採用したこともかなり意外でした。

ウィンがシンタクチックフォームを使って設計したリム。ちょっとどんな感じになるのか想像できないので、このリムに関して、入荷してから記事にします。担当者に確認したところ、今年は旧正月(毎年日にちが異なり、2015年は2月19日)が遅く、うまく行けば1月の終わり、うまく行かないと春くらいになるようです。SFアーチェリーの2015年はかなり面白くなりそうです。楽しみです。

…ベロシティ(velocity)、ベラシティ(veracity)…いつか間違えそうです。