前方脱着ブリッジシステム BOSEN Ranger

私の記憶が正しければ、世界初ではないでしょうか? 以前にはGrayアーチェリーなどから、ハンドル後方に脱着可能なブリッジシステムを搭載したハンドルが販売されていましたが、この度、中国のBOSENアーチェリーから、ハンドルの前方に追加で装着可能なブリッジシステムが発売されました。

他にもシールドタイプのウェイトなども製造しているようですが、こちらのメーカーの評価情報があまりなく、現在中国でも、WAのスポンサーにもなっているサンリダ(SANLIDA)のようなメーカーもあれば、海外メーカーのデザインのパクリで、性能が低いところか、使用が危険なレベルの商品すらあるので、注意が必要です。

パクリメーカーの危険性に関しては、Jake選手が動画(リムボルトの品質が悪く破損)にしているので、参考にしてください。

MKアーチェリー 2025 ZESTリムをリニューアル

2025年の新商品としての紹介が届いたのでびっくりしているのですが、写真下はワールドカップのステージ1とファイナルですが、どっちもZESTのリムだったので、より細かいチェックできていませんでしたが、ステージ1では2023年バージョンのZESTリムを使用していましたが、ファイナルでは2024-2025年バージョンの新しいZESTリムになっています⋯名前変えてくれよ(汗)

2024年 ステージ1
2024年 ステージ・ファイナル

↑ 微妙にロゴが変わっています。

新しいZESTリムでは、製法の改良がされており、超高密度製法(ultra-high-density manufacturing method)の新規導入による、弾性の最大化に取り組んだとのことです。すぐに韓国のトップ選手に新しいZESTが採用されたことからも、この改良はポジティブに受け入れられているようです。

いやー、リムもなかなか高くなってきましたね。

ホイット2023、AXIA(アクシア)リム入荷。

見た目はウッドコアと区別はつかないですね。

春頃から試作品がテストされていたホイットの2023年モデル、AXIA(アクシア)リムが入荷しました。新作のテーマは耐久性。

Velosリムは過去最速のリムとしてデビューし、多くの実績を残しましたが、東京オリンピックの競技中に折れてしまったりして…課題は耐久性でした。

2023年モデルではコアを樹脂で強化することで耐久性を向上させています。

アクシアにはフルドロー時のピキピキ音対策のためのシールが素材変更…が、この位置で正解なのだろうか?もう少し先端側に貼ったほうが正解な気もするが…。

F7/Quattoroリム

リムチップのデザインがこれまでのホイットらしくない感じがしますが、リムチップは大きさは大事ですが、それ以外で設計と性能の関係性は(個人的にはあまりないと思いますが)評価が難しいです。

VelosからAxia、耐久性をセールスポイントとするリムは珍しいのですが、どう評価されるでしょうか? 最短だと10月のワールドカップファイナルで見られるかなと。

HOYT 2023 AXIA(アクシア) リム

ホイット Formula XDハンドル入荷

本日ホイットの新作ハンドルとコンパウンドが入荷しました。新しく追加されたリムポケットダンパーとリムポケットウェイトです。長いリムポケットを生かした設計。

リムポケットウェイトは2つ付属します。

一つ大きな変更点は今まで同梱されていたマニュアルが付属しなくなりました。一枚の薄い紙が入っており、法的事項・注意事項のみ書かれていて、左上にあるQRコードを読み取ってマニュアルをダウンロードするやり方になりましたのでご注意ください。

Product Manuals – Target Recurve

上記のリンクからもダウンロード可能です。2022-2023のマニュアル近く翻訳予定です。

追記: 翻訳しました。(8/30)

MKアーチェリー X-CORE、MKの新境地。

MKアーチェリーの新しいリム、X-COREウッドカーボンリムが発表されました。すでに一部では出荷が始まっていて、5月くらいに弊社に入荷予定です。近年…というか、自分の印象では創立時から、強めのカーブの設計で、リムを細くしたり、チップの改良などによって矢速を重視したリムを作ってきたメーカーです。

こちらはメーカー側の資料、WIN&WINもですが、最近レビュー・入荷後にリムを評価しなくても、メーカーが発表時にどういう設計をしたのか資料で出してくれるのはありがたいです。

まぁ、写真で見てもわかるようにX-CoreとZestリムではカーブが全然違い、X-Coreでは緩めのカーブを採用し、矢速ではなく、安定性・引きやすさを重視したリムです。メーカー側では9項目の比較を載せていますが…弾力性だけちょっとなにかわかりません、弾力性が低いリムとは??

左がX-Core 右がZEST

さて、メーカー側で2つのリムの違いとしているのは、5項目で、Zestは矢速に優れていて、その他すべての項目でX-Coreのほうが優れています。ただ、アーチャーにとっては柔らかさ以外はあまり重要ではない気もします。ベアボウでもダンパーが解禁された今、振動吸収や安定性は別にリムに求める必要はなく、スタビライザーやリムセーバーなどのダンパー類で十分に対処できると考えます。逆に矢速はリムからしか得ることができないので、1項目しかZestのほうが優れていなくても、重要なポイントです。

これでMKもWIN同様に引きやすいX-Core(WINのMXT-10)と矢速重視のZest(WINのNS-G)と違いが明白で選択しやすいラインナップになります。ホイットは現状Velosの一本で勝負

Fivicsのリムは販売していませんが、2022年のカタログに採用されたオリンピック選手たちも全員、確か2017年発売、もう5年前のTiten EXリムを採用していて、INNO EXシリーズのようにロングセラーモデルとして輝かしい実績と考えることもできますが、その後のTitan-NxとつづくArgon-Xリムに乗り換えるトップ選手がほぼいないことからも新規リムの開発が停滞していると考えることもできます。

ワールドカップ2018、この時からずっとTitan EXリム

ハンドルのほうは多くの選手がTitan-EXからArgon-Xと新しく開発されたハンドルに移行しています。通常はリムのほうが消耗品なので、ホイットのように使用選手はほぼ最新モデルというパターンが多いのですが、FIVICSは珍しい逆パターン。2023年、FIvicsにはリムでも何か新しいイノベーションがあると期待しています。

MK X-CORE カーボンリム

Ramrods アルミエクステンダー入荷。

午前中にInline5が最初の入荷かなと書きましたが、午後にはRamrodsのアルミエクステンダーが届いていました。まとまった数入荷しましたが、1/2インチは一瞬でしたね…需要読み違えてました。申し訳ございません。

すぐに再発注しますが、次回入荷にはまた同じくらい時間かかると思います。

こちらが1インチです。一般的なSAボルトより少し長くなっています。長さだけであれば、SAボルトでも代用は可能ですが、素材(ステンレスが多い)が違うので、モーメントを近づけることはできても、性能は全く異なります。

BOHNING CAULDRON フレッチングジグ

BOHNING(ボーニング)から新しいフレッチングジグ「CAULDRON(コールドゥロン)」が入荷しました。

一度に3枚のベインを貼りつけることができるボーニングの「タワー」の発売から10年。満を持しての後継モデル登場となりました。

ちなみに、CAULDRON(コールドゥロン)・・・直訳すると「大釜」

どう言う経緯からこのネーミングになったのか・・・分かる方がいれば教えてください(^^;

さて、このコールドゥロンではタワーには付属しなかった左ピッチのベインアタッチメントが初めから付属することになりました。これはとてもありがたいです。

しかも組立不要!箱から出してすぐに使えます。ありがたい変更点ですね。

付属するアタッチメントは5種類。

◆ストレートピッチ 長さ5インチのベインまで対応可:グレーのパーツ

◆3度/右 3インチ:黒

◆1度/右 5インチ:赤

◆3度/左 3インチ:紫

◆1度/左 5インチ:オレンジ

対応するベインはプラスチックベイン(ゴムベイン)のみです。フィルムベインは対応していません。ご注意下さい。

タワーでは羽根を貼りつける際にはシャフトにノックが装着済であれば外す必要がありました。

コールドゥロンはノック装着状態でベイン接着をします。随分楽になりました。シャフトの太さに応じたサーバーの変更も不要になりましたし。

そして貼り付け位置の調整もタワーでは2段階の高さしか選択できず、しかもその変更の為には部品を交換する手間がかかっていました。

その作業もなくなりまして、しかも4段階の貼り付け位置の選択ができるようにもなりました。

★ノックの溝から貼り付け位置までの距離は以下の4段階

27.3mm/32.4mm/37.5mm/42.5mm

一般的な2インチ前後のベイン(高さ10mm未満)で27mm、インドア用などの4インチ前後のベイン(高さが10mm以上の物)で32mmか37mmの距離になると思います。

調整はアームに挟まれたティール色をした部品(ストップクリップ)を止め直したうえでアタッチメントを取り付けるだけです。

次にベインを固定するためのコンプレッションリングですが、タワーではシャフトの太さに応じて蛍光ピンクのリングと蛍光グリーンのリングを使い分けていましたが、今回からは「アジャスタブル」設計になり、太さに応じてリングを“ひねる”事で対応する太さを変えられるようになりました。

リングセッティングは3段階。6mm未満のシャフト径ならスモールで。6mm~8mmならスタンダード。それ以上はラージポジションで、となります。

アタッチメントの数は含まないとして、部品全体の部品点数が少なくなったのでとても手軽になりました。

その他にも細かい変更点はありますが、個人的に最もありがたい変更点としてはアルミテープが不要になった事です。アタッチメントのベインを挟む箇所に改良が加えられたおかげで、使用を重ねるにつれて接着剤がこびりついてやがてテープの交換が必要になってきますがこれが無くなったのは大きいですね。

使用する接着剤のお薦めは特にありませんが、以下のボーニング公式動画で使用されているシアノアクリレート系接着剤が作業が早くて便利かと思います。(いわゆる瞬間系です)

もちろんフレッチタイトプラチナムやフレックスボンドといった接着剤も使用できます。いずれの接着剤にしても「アジャスタブルコンプレッションリング」を使って圧着するので一般的なフレッチャーよりは圧倒的短時間で作業が出来るのは嬉しいですね。

ボーニング CAULDRON(コールドゥロン)は店舗およびオンラインショップで販売開始です(^◇^)

うん…たぶん設計ミスですね。使える人もいると思うけど。アバロン、クラシックプロサイト。

アバロンの低価格で高性能の新作サイト、クラシックPROが入荷しましたが…性能・価格という点ではカタログ通り、非常に良い商品だと思いますが…

どこで間違えたのか、サイトは3D・立体なので、収納時にサイトピンを取り外してサイトケースに収納する必要があります。通常はサイトブロックか、サイトピンブロックを取り外して、収納できるようにするのですが、このサイトではどちらもできなくて、くるくるネジで回して、ケースに収納するたびにサイトピンを完全に取り外す必要があるのです。しかも、この部分にはメモリがなく、再現性がありません。

なので、毎回ケース収納時にサイトピンを取り外すという運用は現実的ではなく、上の写真の状態で収納できる環境にある方にしか適さないです。

1台入荷しています。引き取っていただけると助かります。販売はしません。

ありがとうございます。

MKアーチェリー 2022年モデル MK SD入荷。

MKアーチェリーの2022年新型MK SDが入荷しました。色バリエーションがかなり豊富なハンドルですが在庫は黒のみとさせていただきます。

基本的には既存のMK Sハンドルをデュアル用(フォーミュラーも使える)に再設計したものです。

付属品として交換グリップ、ミリレンチ、写真写っていないですがクリッカープレートがつきます。塗装の仕上げもよいです。ホイットのセラコートの性能としての評価は上々ですが、色だけでみるとアルマイトのほうがきれいな気がします(特に黒)。販売開始です。

Wiflerストリングアーマー、防水に特化したタイプの”ワックス”

Wiflerから入荷予定のもう一つの新商品はストリングアーマーという防水機能に特化したタイプの、いわゆるストリングワックスです(ワックスじゃないけど)。

最近、コンパウンドを中心にワックスをあまり使用しないのが流行っています。弦ワックスとは、弦の毛羽立ちを防ぎ、ストランドにまとまりを出し、防水性を付加するのが基本的な役割ですが、デメリットとしては、弦の重量が増し、少しベタつきが出るので、汚れやすくなるというものがあります。

そして、新しい素材では…まぁ、考え方にもよりますが、弦に付加するのは防水性だけでよいのではないかという意見があります。個人的には、弦がアームガードに当たらず、フォロースルー時に弦が洋服をこすったり、体に当たらないのであれば問題ないと思います。

今回Wiflerから発売されたストリングアーマーは、スプレーで弦にふりかけて、弦に防水性だけを付加し、防水性に特化した商品です。毛羽立ちとまとまりを出す効果はないものの、ワックスではない、液体で、20秒ほどで乾燥しコーティングが完了するので、弦がベタつくこともなく、重くなってしまうこともありません。また、上記の動画通り、防水性は抜群です。

誕生したばかりのアメリカのメーカーですので、アメリカ代表チームをメインに多くの選手がすでに使用しています。今年から海外進出をしていく方針とのことですので、今後に、コロナ後に期待したいメーカーです。この商品も2月入荷予定です。これまでのワックス類と同様にリカーブ店(本店)に追加しましたが、もちろんコンパウンドでも使用できます。

Wifler ストリングアーマー