インドアワールドカップ・ステージ2 バンコクの出場者リスト出ました。

japan先ほど、WA担当から届きました。今年は日本から18人も参加です!!

申し込みのやり方はこちらの記事で(今年はもう終了しています)。

出場される方、要綱はこちらです。

そして、ざっと見たところ、有名選手では、

-Mike Schloesser
-Peter Elzinga

-Logan Wilde
-Henry Bass
-Bridger Deaton
-David Houser
-Reo Wilde
-Braden Gellenthien
-Erika Jones
-Brady Ellison
-Rick Van der Ven

などが参加されます!!

全出場者のリストはこちらです(PDF)。


ハイパワータイプのフォールアウェーレスト入荷してみました。

DSC_0487前にコメントでフォールアウェーレストについての質問を受けて思い出しました。最近はやりのハイパワータイプのフォールアウェーレストを仕入れてみました。

shop-ripcord-sos仕組みとして何か新しいものがあるわけではないのですが、レストに内蔵する稼働ユニットを大きく確保する設計にすることで、より強いばね(太くてデカいばね)を内蔵できるようにしてハイスピードでの稼働を実現するというものです。また、青の部分にベアリングを組み込むことでスムーズ、かつ、静か(ハンティングのための特徴)に作動します。
qad_restこのタイプのレストで有名なメーカーとしては、今度に入荷しているリップコード(Ripcord)社と各社メーカーにOEMでカスタマイズしたモデルを中心に提供しているQAD(Quality Archery Designs)社があります。ちなみに、ホイットブランドのものはなくなり、かわりにFUSEブランドで販売されています。
来週あたりに販売を開始する予定です。


ウィン&ウィンのカラーウェイトが入荷しました。

IMG_20141126_1838482月くらいにヨーロッパの展示会で見たカラーウェイトがやっと入荷しました。ただ、7色のうち、ピンクだけ今回の入荷に含まれていません。ピンクだけもう少し時間がかかりそうです。
IMG_20141126_184631一番の特徴は安いことでしょうか。FIVICSのカラーウェイトとほぼ同じ作りなのですがかなり安いです。径は通常のウィンのウェイトと同じです。


ビクトリーアーチェリーが2015年モデルを正式発表しました。

Victory2015ビクトリーアーチェリーが2015年モデルを正式発表しました。事前に出るという噂のあったシャフトがあったのですが、それは載りませんでした。開発は継続していると聞いているので、今後に期待です。

VForce_eliteターゲット用の新しいシャフトはこのV-Force Eliteシャフトくらいだと思います。大きな変化はありません。

Victory2015_部品面白いのはVAPターゲットシャフト用にVノックというものが登場しました。これはアルミ製のノックです。ターゲット用に金属ノックを使用するというのはやったことがないので、現時点では何とも評価しがたいですが、つぎ矢した時にはどうなるのでしょうか。


カタログはこちら。入荷は2015年の年始かなと思います。


マーティンの2015年ターゲットモデル、Condor VE(ベガスエディション)を発表

condor_vegas_edマーティンが20日に2015年モデルを発表しました。マーティンの2015年カタログはこちらです。その中で、フラッグシップモデルのCondorにXシステムを搭載したターゲットモデルのCondor VE(ベガスエディション)を発表しました。
bow-compound-condorveXシステムとは写真の通り、ケーブルを左右対称に配置することで、弓全体の安定性を高めるアイデアで、他社ではケーブルシュートスルーなどと呼ばれているものです。自分が知る限りでは、シュートスルーライザーではないハンドルで、Xシステム(ケーブルシュートスルー)を採用したのは、このハンドルだけではないかと思います。
マーティン_condorVE2015スペックは上記の通りです。オーナーが代わり、マーティンが面白くなってきましたね。リカーブでも新しいモデルが発表されましたが、ILF対応のモデルはありません。


日本の競技規則にある弦とは何か

昨日、江戸川インドアに出場してきました。試合のほうがボロボロだったのですが、弓具検査でコンパウンドボウの弦についての解釈の話が出ました。決着はもうしていたのと思うのですが、ちょっとルールを考えるいい機会だと思うので記事にしてみました。

問題は「コンパウンドの弦とは何か」ということです。弦との弓以外の部品の接触についてについて、WAのルールではこのようになっています。

(リカーブ)
11.1.6. Stabilisers and torque flight compensators on the bow are permitted.
11.1.6.1. They may not:

Serve as a string guide;
Touch anything but the bow;
Represent any danger or obstruction to other athletes.

(コンパウンド)
11.2.1.6. Stabilizers may not touch anything but the bow.

簡単に言えば、リカーブ部門(11.1)においては弦という言葉が出てきますが、コンパウンド部門(11.2)には弦という言葉はありません。しかし、全ア連の競技規則を読むとコンパウンド部門の規則は

第203条 6項 スタビライザー(複数)およびTFC(複数)は使用することができる。ただし、弦のガイドとならないこと。
(全日本アーチェリー連盟競技規則 2014-2015年 一部省略)

と弦のガイドとならないことというWAのルールには含まれていない一文があります。この一文があると、問題になるのはコンパウンドの”弦”とは何かということです。

プライム_マシューズ_弦
競技規則を読みましたが、コンパウンドの弦とは何かを定義した一文はありません。では、メーカーの定義する弦とは何かというは、ノッキングポイントを装着する部分が弦で、それ以外の補助的なものをケーブルと呼ぶのが一般的です。しかし、この定義に従うのであれば、プライムの弦は写真上の左の赤線の部分だけで長さはONE MXでは81センチの部分のみ。対して、ワンカムシステムのマシューズでは、Apex7で242センチの部分がすべて弦です。写真の通り、プライムの弦はスタビライザーやガイドとなるものに明らかに接触していませんが、マシューズの長い弦はいろいろなものに接触しています。

ダンパー_弦そして、写真の部分のダンパーが弦に接触していると…マシューズではアウトで、プライムなら問題なしという、スタビライザーの装着場所・位置、およびその果たす機能に対しての規制ではなく、ストリング(弦)・カムシステムに対する規制になります。

このルールを厳密に適応するなら(自分も使用している)長い弦を使用するワンカム・バイナリーカムシステムに不利で、短い弦の使用するホイットやプライムにとって有利です。

もちろん、全ア連ではこのような意図はないのでしょうし、運用レベルでは問題は起きていない(弦はスタビライザー・ダンパーには接触してもよいという解釈になりました)のですが、全ア連では何をコンパウンドの弦としてとらえているのか気になるところです。

皆さんはコンパウンドの弦は何を指していると思いますか?


スタン(Stan)が2015年ライン発表、マイナーチェンジが中心

Stan_shootoff_copperカーターに続き、スタン(Stan)のリリーサーの2015年モデルを発表しました。まずは、近年どのメーカーも取り組んでいるヘビーリリーサー。2014年モデルで人気のシュートオフのボディを銅(Copper)に変更したヘビーモデルが登場します。

銅の比重は8.9g/cm3です。他のメーカーではブラスを使用することが多く、ブラスは合金なので定まった比重はないのですが、8.5g/cm3前後なので、ブラスよりも重いようです。ただ、スタンのリリーサーは他のメーカーよりも薄いことが特徴なので、結果としてはより重くはならないかもしれません。
Stan_trainerlock
Stan_Sx3_2015また、現在SX2(在庫はしていません)というモデルが発売されていますが、このモデルのデザイン変更+トレーナーロック機能を追加したSX3というリリーサーが出ます。

12月の後半に出荷するといわれたので、年始の入荷を予定しています。


カーターが新しいトリガータイプのリリーサー、ファーストチョイスを発表

IMG_0421カーター(Carter)が新しいトリガータイプのリリーサー、ファーストチョイス(1st Choice)を発表しました。

カーターファーストチョイス
資料を読む限りでは、トゥーシンプル(Too Simple)と同じ機構のまま、指がジョーまでの距離を長くしたモデルのようです。先日カーターに発注したばかりなので、次回入荷までには1-2か月はかかると思います。


Mathews No-CAM HTR

マシューズの2015年Newモデル、No-Camシリーズ。
その先陣を切って「HTR」が届きました。
CM141117-154530035
なんといってもノーカムの「引き味」が一番の興味でした。
それはいったいどんなものなのか。

まず弓の様子を見て見ましょう。
CM141117-154445033
CM141117-153754018
上のリムポケット近くには「ハーモニックスタビライザー“ライト”」が装着されています。
そして下のリムポケット近くには「ハーモニックスタビライザー」が装着されています。(ライトに比べ約55グラム重いです)
さらに付属品として「ハーモニックダンパー」も2個付いてきますのでお好みの組み合わせで取り付けてください。
*ただし、「TRG」には「ハーモニックスタビライザー“ライト”」だけとなっていて「ハーモニックダンパー」は付属しません。「HTR」だけの付属ですのであしからず。

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ケーブルガイドはローラータイプが装着されます。

CM141117-153733014
グリップはマシューズのハンティングモデルでは一般的なウッドグリップではなく「フォーカスグリップ」が標準装着されています。*素材はハードラバーです。
グリップの中央縦に入るラインの部分がとがっていて、弓を押す手のひらの箇所が明確になっている設計のグリップです。

カラーは「ブラック/アンセム」
マシューズのコーポレートカラーである黒と黄色を用いたカラーリングです。
CM141117-153817021
他にはクロスカーボン模様の「タクティカル」、ガンメタルシルバーの新色「ストーンタクティカル」
そしてカモフラージュ柄となっています。

さて、ノーカムシリーズ共通の特徴である“カム”部分(厳密にはホイールとよぶべきでしょうか)
ベースはカム軸が中心を通る設計。
そのベースホイールの片面に偏心プーリー、もう一方に引き尺モジュールが付きます。
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偏心プーリーはリムを“しならせる”役目を持ちます。つまりエネルギーを蓄えるわけです。(上の写真奥側です)
そしてモジュールは引き尺とレットオフを制御します。
このシリーズ(HTR、TRG)はベースホイールの交換なしでモジュール交換のみで引き尺を変更できます。

CM141117-153717013
写真はHTR用のモジュールです。「HTR.G.85.A(B)」と刻まれています。HTR用で「G」と言う引き尺で*、レットオフ85%を意味します。(AとBは上用下用を指します。)

*「G」とは27インチを意味します。「A」なら30インチ、「E」は28インチ、「L」なら24.5インチとなります。

HTRは24インチから30インチまで。レットオフは65%、75%、85%が用意されています。購入時にはレットオフを指定してください。
もちろん購入後は別売りのモジュールでレットオフや引き尺を変更できます。
モジュールは0.5インチ刻みで用意されます。
用意されるポンドは50lb、60lb、70lb、です。

TRGも同じ理屈で構成されています。(TRG7、8、9により引き尺範囲が異なります)
コチラのレットオフは65%と75%の2択です。初回お求め時にご指定下さい。
用意されるポンドは40lb、50lb、60lb、70lb、80lbです。

 

HTR
このノーカムシステムはフルドローからのノックトラベルの延長上にバーガーホールが通ります。
引き出されたストリング(ノッキングポイント)から真っ直ぐに矢が押し出される設計になっています。正確性と精密さを追求した設計となっています。

HTR、TRG共通して言えるのが、ハンドル(ライザー)レングスがとても長い配分となっています。そのためリムは「パスト・パラレル」と言う配置になり、このHTRは32インチと言うアクセル間の割に大柄な印象を受けます。
CM141117-154530035-1
HTRのライザーレングスは約29インチもあります。  

さて、試引きをしてみます。

「はぁ!?」

引き始め(ストロークの約1/3過ぎまで)がとても優しいのです。
ピーク50ポンドの弓で40ポンド程度で推移します。
最近の一般的なCPのカムは引き始め0センチからいきなり最高潮の負荷を感じるかと思いますが、そのつもりで引くと、ノーカムシステムの引き始めがとても柔らかく感じるので「はぁ?」となったのです。

で!

真ん中過ぎたあたりから急激に負荷が増します。
これはなかなかの“峠”です。
乗り越えるのに一泡吹くかもしれません。(←感じ方には個人差があります)

そしてバレーに落ちます。
保持はレットオフ85%ですから当然ラクですね。でもバレーの幅が狭いのであまり85%らしさは感じられない印象です。
(ただ実測しますと、ピーク51ポンドに対しホールドは9ポンドだったので実際のレットオフは約83%でした)

では引き戻します。

「おおぉ!ラクだ!」

当然バレー位置から引き戻すわけですが、一般的なCPの引き戻しは突然「グイッ!!」と持って行かれる感じで、恐る恐る引き戻したりするかと思いますが、
ノーカムの場合は戻し始めのピーク以降はなだらかに落ちて(戻されて)いくので、体感的にラクに感じるのです。

ハッキリ言ってこのカムに矢を押し出すパワーを感じたかどうかと言えば、あまりありません。
ありません、と言えば残念な意味で捉えられるかもしれませんが、逆に言えばそこまで必要が無いのかもしれません。
反面、求められるべき精密性、精確性、再現性というターゲット競技における必要不可欠な要素は十二分に備えていると思います。

HTRはハンティングモデルとして銘打たれていますが、それはこのハンドルのデザインが汎用的なハンティングモデル定番のプラットフォームにしか過ぎず、フォーカスグリップを採用したりノーカムカムシステムを搭載することで精密射撃に対応し、また言い換えると販売価格が“高価になってしまった”TRGの廉価版として気軽にその精確性を感じて欲しいという狙いがあるのかもしれませんね。
そんな印象を受けました。

もう一つのノーカムシステム搭載、ターゲット競技に特化したハンドルデザイン「TRG」の入荷が楽しみになってきました。