パラアーチェリーの答え合わせです

皆様、久しぶりの投稿になります。今年に入り、こども食堂の運営等で、忙しくて全く記事を更新できていなかったのですが、今週末のイベントは福祉協議会の方の主催で当日手伝うだけなので、余裕ができ、昔の答え合わせを。前回の記事は、2024年11月25日の下記の記事です。

その後の流れとしては、細かく追っていないのですが、羅列しますと、

2025年2月17日 パラアーチェリー連盟を資格停止 組織運営に問題と日本パラ協会(共同通信)

2025年3月21日 全ア連理事の岡野悟郎氏がコンプライアンス違反で処分(全ア連)

2025年3月26日 競技団体の処分について(文部科学省)

2025年4月16日 全ア連理事のる田中伸周氏が必要な対応を講じなかったという理由で処分(全ア連)

2025年5月25日 パラアーチェリー国内競技団体 解散決定(NHK)

*理事の処分の具体的な内容は非公表

という感じのようです。また、今後の流れとしては「国際大会出場に必要な IF への選手登録や大会エントリー手続き等は、全日本アーチェリー連盟へ協力を依頼。(公益財団法人日本パラスポーツ協会発表)」とあり、6月の全ア連の総会にて賛成44、反対3の投票により、今後は全ア連が協力して運営していくことが確定しました。

前回の記事では書きませんでしたが、内紛の根本的な原因は推測できませんが、解散しないと解決できない状態になってしまったのは、私の経験から推測するに、ハンコの管理が不完全だったのではないかと思います。

ゴタゴタしている約一年間でも、事務局がある程度稼働し、ホームページなどでの情報発信もされている状況から想像するに、連盟の正当な代表者とは別の人間が、連盟の活動に必要な支払いをするための銀行印・通帳を所持していたのではないかと推測します。そうすると、時間をかけて裁判するか、一度団体を解散るしかなくなります。

解散という判断は、新体制でできるだけ選手たちへのサポートが途切れないようにし、解散することで金銭の流出を防ぎ、通帳・預貯金に関しては、法的手段で時間をかけて回収していく決断かと思います。延々と揉め続けるより、良い判断ではないでしょうか。

昨年夏から、裁判記録を元に色々と書いて来ましたが、問題のパラ連盟も解散しましたので、これにて完結とします。

【再掲載】運動時の水分補給について

【再掲載】この記事を書いてから8年経っていますが、まだまだ誤解がなくならないので、再掲載します。水分補給効果が水よりも優れているものは正しく理解されるようになりましたが、BHIが1を切るものに関しては誤解しか耳に入ってきません。例えば、コーヒーはBHIが0.8程度ですが、あなたが味のしない水が苦手で、コップ1杯(250ml)しか飲めないとしたら、好きなコーヒーなら2杯飲めるなら、250ml x 2 x 0.8 = 400mlの水と同効果で、コーヒーのほうが優れています。飲んだ量よりも、利尿効果によって、出る量が多い飲み物など存在しません。好きなものでいいのでたくさん飲んでください。

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最初の記事は2017年に書きましたが、一部、最新の知識によって不適切であるものがありましたので、内容を更新します。

夏の練習で、よく水分補給をしてと言われますが、スポーツ栄養学での「水分補給とは何か」についてる考えたことはありますか?

水分補給とは何か。当然ですが、水分を飲むことではなく、水分を体内に取り入れることです。簡単に言えば、摂取した水分量から、排尿された分を引いた量が、水分補給された量となります。多めに水を飲んでも、全部おしっこになってしまったら意味がないということです。

*https://www.acefitness.org/education-and-resources/professional/prosource/april-2016/5855/the-newest-index-on-the-block-the-hydration-indexより引用

そこで、科学的な実験によって、数値化されているBHI(Beverage Hydration Index = 飲料水分補給指数)という値があります。このグラフでは水の飲料水分補給指数を1とした場合に、それぞれの飲み物にどれだけ水分補給能力があるのかを示しています。数値が高いほど、能力が高いということです。

ただ、この数値には正しい理解が必要です。私は以前、医者が監修した産経新聞の「アルコールはなぜ水分補給にならない」という記事を引用しましたが、この記事は間違っています。BHIはあくまでも水を1としたときの比較をしているに過ぎず、コーヒーやアルコールが1を割っているからと言って、入ってくる水分より、出でいく水分が多くなるわけではありません。

現在では、コーヒーでも水分補給の手段として適切とされています(4杯程度=カフェイン約300mg=エナジードリンク2-3本分)1コーヒーの利尿効果はほとんどは、すでに膀胱にある水分に影響に与えるだけのようです(利尿効果の仕組みは解明されていない)。また、運動中にはカフェインの利尿効果が抑制され、むしろ運動のパフォーマンスを向上させる効果が期待されます2運動開始の1時間前に、体重1kgあたり3-6mmのカフェインを摂取することが目安となります3

また、真夏の運動中、スポーツドリンク等、ミネラルである電解質を補給することは大切ですが、必要量には相当な個人差があります。上の図は506人のアスリート(成人367人、青少年139人、男性404人、女性102人)で計測された汗に含まれるナトリウムの濃度ですが、人によって4-5倍濃度に個人差があることがわかると思います4。そのため、同じ2Lの汗をかいたとしても、失われている電解質の量は人にかなり違い、自分にあった量の補給をすることが大切です

最後に、私はあまりならないのですが、筋肉の痙攣(筋肉がつる)に対して、酢、シナモン、カプサイシン、ショウガを含む液体に回復効果があることが報告されています5。アメリカの報告なので…ピクルスジュースがよいと書かれていますが…そんな物が日本で売っているの見たことないので、より身近な唐辛子や生姜の利用が現実的かなと思います。

以上、ここ10年ほどの新しい知識のアップデートでした。

運動用のピクルスジュース本当にアメリカに売ってた…すげぇ。

  1. Killer SC, Blannin AK, Jeukendrup AE. No evidence of dehydration with moderate daily coffee intake: a counterbalanced cross-over study in a free-living population. PLoS One. 2014 ↩︎
  2. Zhang Y, Coca A, Casa DJ, Antonio J, Green JM, Bishop PA. Caffeine and diuresis during rest and exercise: A meta-analysis. J Sci Med Sport. 2015 ↩︎
  3. Ganio, Matthew & Klau, Jennifer & Casa, Douglas & Armstrong, Lawrence & Maresh, Carl. (2008). Effect of Caffeine on Sport-Specific Endurance Performance: A Systematic Review. Journal of strength and conditioning research / National Strength & Conditioning Association. 23. ↩︎
  4. Baker LB, Barnes KA, Anderson ML, Passe DH, Stofan JR. Normative data for regional sweat sodium concentration and whole-body sweating rate in athletes. J Sports Sci. 2016; ↩︎
  5. Miller KC, McDermott BP, Yeargin SW, Fiol A, Schwellnus MP. An Evidence-Based Review of the Pathophysiology, Treatment, and Prevention of Exercise-Associated Muscle Cramps. J Athl Train. 2022 ↩︎

【第5回】訳あり品をヤフオクにて放出します

第5回目の出品です。手元の商品が少なくなってきました。前川崎店に置いてあるものはまだまだあるので、今度またとってきます。今回は、FIVICSのウェイトなのですが、数が多いので、5個セットとして出しています。入札なければ、今後、もう少し少ない数にバラそうと思います。

よろしくお願いします。

(追記ここまで)

事業譲渡において、在庫品はすべて引き継ぎましたが、箱がないなどの訳あり品は引き継いではないので、今後それらをヤフオクにて格安価格で出品します。クセの強いアイテムが多いとは思いますが、ピッタリあう方が入ればかなりお得だと思います。毎週追加予定です。

ヤフオク ワケアリアーチェリー – JPFINAL

GASボウストリングから新作ライン「SystmX」を発表

GASボウストリング(Gas Bowstrings)が2025年の新しいシリーズとして「SYSTM-X」を発表しました。素材の特徴としては、BCYの新しい素材VX2を使用していることですが、「システム」と名前にあるように、それぞれのメーカーの150種類を超えるの弓に対してテストを行い、それぞれの弓に適した、「スピードノックの場所」「ねじりの数」「サービングの場所」「サービングの太さ」を独自に設計してカスマイズされた独自のストリングを提供するとのことです。

GASで独自設計のためのテストを行ったメーカーの一覧です。国内で流通する弓はほぼ網羅すると思います。具体的なモデル名は下記のサイトで確認できます。

動画で具体的に言及されてはいませんが、映し出されている数字を見ると、2-3%の向上の見込めるとほのめかされています。下記の動画で言及されているように、ホイットは付属するオリジナルの弦の性能向上のために、昨年に弦の製造プロセスを刷新していますが、他の長らく同じ手法で弦を製造しているメーカーだと、オリジナルの弦からSYSTEM-Xに交換するだけで、2%以上の矢速向上を得られる可能性は実際あるのではないかと思います。

今後のメーカー側の対応にも期待したいところです。

SCOTT アーチェリー 2025年リリーサー

スコット(Scott)アーチェリーが2025年の新モデルを発表しました。

左からSR1、STB、LONGHORN EXPERTです。
Lanyard Connection接続例

新しく発表されたのはトリガー式のSR1・STBと、バックテンション式のLONGHORN EXPERTです。劇的に変化した点はなく、変更は新作リリーサー全てで、Lanyard Connection接続に対応したことです。1月頃から出荷が始まるようです。

(気が早い)また、9万円で世界大会に参加してみませんか?

以前、2度バンコクで行われた世界大会に参加しました。それからコロナで旅行が世界からなくなり、私は5年は海外に行っていませんが、先週末の上原瑠果選手が優勝し、山本博さんも参加した台北オープン、意外に簡単に安く行けるのではないかと思い調べてみました。来年の開催(多分未定)まで1年もありますが、お付き合いください。試合が終わってから試算しているので、今週末の場合での計画です。金額大きくは変わらないかと思います。

試合の開催要項は下記のリンクで確認できます。

https://extranet.worldarchery.sport/documents/index.php/?doc=6758

試合の参加は15000円です(150円/ドル)です。試合は金曜日に予選(ベアボウ男子は13時から)、土曜日にマッチ戦、日曜日にファイナル戦です。金・土は参加し、日曜日は資料採集後(トップ選手の射形の撮影)、少し観光してからの帰国にしましょう。

撮影したものはこういった動画として皆さんに提供できると思います。

となると、これが良さそうです。金曜日の午前着、日曜日は20時過ぎまで、市内に滞在でき、欲張りなので、香港に一泊して、朝食を楽しんで、月曜日帰国です。49000円です。

ホテルは空港の近くのこちらで2泊で15000円、香港泊ホテルは5000円。

以上、参加費15000円、ホテル代20000円、飛行機代49000円、現地移動費3000円(現地メトロ72時間乗り放題の価格)で87,000円です(ご飯は含まれていません)。ご飯代入れて10-11万円くらいでしょうか。

以前に実際に9万円でインドアワールドカップに参加したときの記事です。コロナが変わってしまった部分もあるかもしれませんが、意外に世界大会への参加は難しくないものですよ。

エリアス・クエスタ(Elías Cuesta)さんが新しいアメリカのヘッドコーチに

写真右

弓具のデザインにも関わっていた、アメリカのヘッドコーチだったリー・キーシク氏が退任することになっていので、新しいヘッドコーチをUSAアーチェリーが募集していましたが、現・スペインコーチのエリアス・クエスタ(Elías Cuesta)さんが新しいコーチとして、地元開催のロスオリンピックでの金メダル獲得を目指していくことになりました。

どんな指導者かなと思って調べたら、ドンピシャの2022年のアメリカチームとスペインチームの対戦がありました。射形の方向性は同じ系統にあるのではないかと思います。メダル獲得期待しています。

PRIME(プライム) 2025年 本当に新しい形

プライムアーチェリーが2025年の新モデルを発表しました。全く新しい形(FORM)という触れ込みで、このように売り文句は何度も聞いてきましたが、今回は本当に全く新しい形で「FORM」という弓が登場しました。アルミとカーボンチューブを結合させるというハイブリットハンドルになっています。

ハンティングのカテゴリーですが、非常に軽量なので、軽量ハンドルを求めている方には一つの選択肢になるのではないでしょうか(26.5インチからなのが残念ですが)。本当に全く新しい形なので、弓のシューティング感が全く想像できないです…射ってみたい!!

上原瑠果選手(日本特殊陶業) インドアステージ3 台北オープン優勝!!

上原瑠果選手(日本特殊陶業)がインドアワールドシリーズ・ステージ3の台北オープンで優勝しました、おめでとうございます。最近は試合の様子が課金しないと見れなくなってしまったので…有料コンテンツを無料のサイトで公開するわけにもいかず、試合の紹介ができなくて残念です。

インスタでいろいろな写真見れますので。

ruka_uehara_ - インスタ

山本博さんも参加されてました。