2025年 New X-Impact スーパーソーテッド シャフト

ブラック・イーグル・アロー(Black Eagle Arrow)が2025年の新商品として、既存のX-Impactシャフトを改良した、スーパーソーテッド(Super Sorted)を発表しました。

まず、スパインが600番までとなりました。700番以降のスパインが廃止になりました。代理店にはまだ在庫が少しあるので、必要な方は早めの発注をお願いします。

基本的な設計に変更はなく、精度を向上させる「スーパーソーテッド」システムを新しく導入したことに伴っての、新しいラベルの導入になります。新技術の導入に伴い、若干(10%)くらいの値上げになります。詳細は販売店に問い合わせください。

2025 T.R.U. Ball HBCシリーズ エルロン リリーサー

T.R.U. Ball HBCシリーズの新作、2025年のラインナップとして、 HBC エルロン(Aileron/補助翼)を発表しました。ありそうでなかった、ハンドルの幅の調整と、それだけではなくハンドルの向きの調整を可能にしました。

上記の画像のように、左右のエルロンの広がりを別々に調整することで、ハンドルの幅を変更することなく、取り掛けに対するリリーサーの向きを調整することを可能にします。これは、今までのリリーサーにはなかった新しい機能かなと思います。

まだ、出荷始まっていないようですが、納期等は販売店にお問い合わせください。

学生さんにもわかる日本身体障害者アーチェリー連盟の現状

日々1000アクセス以上いただいているこちらのサイトの読者層の調査をしたことはありませんが、平日の明るい時間帯にもそれなりにアクセスがあり、10時現在で700アクセス以上あるので、学生さんにも多く読んでいただいているのではないかと推測します。

現在取り上げているパラアーチェリーの問題について、読売新聞には何も調査しないで報じる、いわゆる「コタツ記事」が掲載され、意味不明なことがさらに意味不明になっているのですが、学生にわかるレベルで正しく情報を整理してみたいと思います。

パラアーチェリーの全国大会が相次ぎ中止…日本代表の選出など不透明に

まずは、私が11月18日に書いた「嘘の先へ」という記事ですが、ここで日本身体障害者アーチェリー連盟は、簡単に言えば、当連盟、旧理事等、佐賀県アーチェリー協会という3者を持ち出し、法的措置を視野に入れているとしています。

当連盟とは「日本身体障害者アーチェリー連盟」だとされています。ここが大事なポイントです。次に、旧理事等とは、下記の記事に登場する橋本さんを事を指しています。佐賀県ア協はそのままの意味でしょう。

つまり、過去の経緯からして、11月17日に日本身体障害者アーチェリー連盟が、旧理事を訴える可能性があると公式ホームページで発表していることになります。

しかし、私は日本身体障害者アーチェリー連盟のホームページ担当が嘘の発表を続けてきたことを書いてきたので、これも嘘ではないかと思い、19日時点の登記を取ることにしました。これだけで、社会人の方は意味がわかると思いますが、学生の方に向けて解説します。

日本身体障害者アーチェリー連盟のホームページ担当が誰かわからないので、O氏としておきます。O氏は公式HPで「11月8日には公式書面にて「旧理事等」の名前と所属を文書でのご回答をお願い致しました。」と書いています。つまりは、これまで代表理事(会長)であった橋本氏は解任され、11月8日には旧理事になったということになります。

一方で、日本身体障害者アーチェリー連盟の理事が誰であるかは、言ったもの勝ちであるはずもなく、法的に管理されています。それが登記という制度です。隣の家は住んでいる人のものではなく、法務局で登記されている人の持ち物で、それは誰でもお金を払えば、確認することができます。この制度をハックしたのが、最近話題のネットフリックスの「地面師たち」だったりするわけですが、それはさておき、

連盟のホームページ発表が本当なら、11月8日までに日本身体障害者アーチェリー連盟の理事が解任されて、新しい理事が就任している事になり、法律によって、11月22日までにアーチェリー連盟はそれを登記して、理事が変わったことを申請して、公にする必要があります。

その確認ために331円を支払い、コタツ記事を書く読売新聞とは違い、私は19日時点での連盟の謄本を取得しました。その結果、理事の変更は確認できませんでした。つまり、19日時点で、橋本氏はO氏が主張する旧理事ではなく、現理事です。また、19日に謄本を取得できたということは、理事変更の登記申請はされていません(申請中は謄本が取得できない)。

ただ、法的期限は2週間なので、20-23日までにO氏の主張する新理事の登記申請が行われた可能性はあります。登記申請が行われて、それが登記簿謄本に反映されるまでは1週間程度掛かることがあるので、来週の月曜日に謄本を取れば、100%の答えが出ますが、さて、どうなるでしょうか。

読売新聞は「日本連盟と開催地である佐賀県アーチェリー協会の間でトラブルがあり」という記事を掲載していますが、読売が「日本連盟」だと思い込んでいる人は、本当に日本連盟なのか? その答えが来週には出るということです。

日本連盟ではない人を、日本連盟だと思い込んでたら…地面師たちみたいなお話ですね。

Angular Draw と Linear(Straight) Drawについて

現在、日本のアーチャーのみなさんが熱い議論を交わしている場所はどこでしょうか? 東京から田舎に引越して、一番不便なところは、他のアーチャーの皆さんとリアルの場でお話をする機会がほぼなくなったことです。ネット・SNSでつながることは出来るので、何も情報が入ってこないことはないのですが…まぁ、仕方ないとして。

Angular Draw Linear(Straight) Draw archery での検索結果

「海外では一般的に知られている」という日本語、そんなに好きではないのですが、ここでは使うしかない気がします。この記事を書いている段階で特に繋がる話はないのですが、ふっと、「Angular Draw」と「Linear(Straight) Draw」という2つのリカーブでの引き方は、どのように日本語として受容されているのか気になって調べてみました。

スタンスで言えば、多くの射形の解説本では、「ストレートスタンス」「オープンスタンス」の両方に触れて説明していますが、一方ドローイングに関しては、KSLでは「角運動」などの用語を使用して「Angular Draw」だけに触れているし、日本人コーチによる本では「真っ直ぐ引く(Linear Draw)」だけに触れていて、両方のテクニックを紹介している本は意外にないのではないかと思います。

引き方(引き手)の話をしているのですが、ヒジの動きは小さいので、その動きで増幅されて大きく表現される、センタースタビライザーの先端を基準に見るのがわかりやすいです。正しく引けていれば引き手のヒジはスタビライザーの延長上にあり、引き手と反対に動きます。

例: 引き手が上がる → スタビライザーは下がる

「Angular Draw」を使用するトップ選手の代表格のエリソン選手。ドローイングが真っ直ぐではなく、曲線的にドローイングしていることがわかると思います。細かい説明は上記のKSLについての記事を読んでください。

一方、まっすぐ引く選手の代表格の一人kim je deok選手のドローイングです。スタビライザーはきれいに真っ直ぐ上から下に降りてきます。

ただ、スタンスにおける明確なオープンスタンスという角度があるわけではなく、ストレート寄りのオープンスタンスがあるのと同様に、Kim Woojin選手のようにその中間のドローイング、若干の角運動を伴うドローイングも存在しているので、明確に分類できるものではないです。

【アーチェリー初心者必見】ドローイングの基本とチェックポイントをやさしく解説

などと書いていたら、タイムリーに11月14日に、kerokuma Archeryというサイトで、同様の話が取り上げられていました…あれ、そっちが先で私がインスパイヤされて記事をパクったと思れたら…まぁ、気にしていませんが、ここでは、日本語で「インサイド引き」「アウトサイド引き」として分類されています。「アンギュラ引き」よりも遥かにわかりやすいですね。自分もこれからはそっちを使おうかな。kerokumaさん、参考にさせていただきました。良い記事をありがとうございます。

【検討中だそうです】いつから50歳?

WAルールに基づく年齢基準の統一化が進んでいるわけですが、50歳はいつからなのか。私の場合で考えれば、

・誕生日(2035/4/7から)

・誕生年(2035/1/1から)

・(旧日本)年度(2036/4/1から)

という3つの基準がありました。最大で50+に参加できるまで、16ヶ月も違いがあります。年度(4月1日)は日本独自の制度で、未成年(同じ学年で競う)では意味がある基準ですが、50歳以上では、もう学年とか関係ないのではないかと思います。一方、以前イギリスなどが採用していた誕生日では、3日もある大きな競技中に誕生日を迎えて参加すべきクラスが変わってしまう問題点がありました。

そこでWAはアーチェリー競技イベント参加中の可能性が極めて低い、1月1日に参加クラスを変更すると決めています。

日本はずっと年度を使って、部門分けの判断を行っていましたが、50+を正式な記録として記録することを2024年から開始したことで、WAルールに従う必要が生まれます。

全ア連 競技規則 2024-2025

私の誕生日のケースで言えば、50+種目には競技規則では、2035年1月1日以降に行われるすべての競技会に参加することができます。

第 57 回全日本社会人ターゲットアーチェリー選手権大会 開 催 要 項

一方で、50+が設定されている全日本社会人ターゲットでは、競技規則2024-2025によると規定しているにも関わらず、独自ルールとして、2024年4月2以降に50歳になる選手の参加を認めていません。日本独自のレジャー大会であれば問題ないですが、WA公認競技会ですので、日本の競技規則で50+部門に参加できる選手を、自分たちの競技規則を無視して参加不可とするのは、筋が通らない話なわけで、全ア連に問い合わせた所、競技部さんから、競技規則通り、1月1日から参加できるように検討をするとのことでした。

1月1日から参加できると、全ア連自身の競技規則にある以上、検討の結果、却下されることはないと思いますが、…私に関係するのは11年後ですけどね。

Mathews 2025 Title シリーズ発表

Mathews(マシューズ)が2025年ターゲットモデルとして新しいTitleシリーズを発表しました。上は公式ページの写真ですが、左が34インチモデルな訳はないので、多少写真が混乱しているようです。34/36/38/40の4モデルです。また、TRXシリーズは生産終了となります。

2025 TITLE Every technology and detail in the TITLE is aimed at making the most stable, most repeatable, and most accurate bow we’ve ever designed.

この写真はLancaster archeryより

新しく導入されるのはボンドグリップシステム。「最も必要な箇所のグリップ力を強化するテクスチャ加工のラバーグリップ表面を備える」としています。

ただ、多くのマシューズを使用しているトップアーチャーはグリップテープを全体に巻いて使用することを選択しているので、そこまで考えて設計しているとは思いますが、標準装備のラバーグリップと追加のグリップテープの相性がどうなるか気になるところです。

2025年のマシューズの全モデル、基本、Title(4モデル)とLift-X(4モデル)にSafariの3シリーズのみで、かなり削減されました。

【更新】カムリーンチューニング

【更新2】2025年TitleとTRXを分割しました。

【更新1】2025年モデルとして発表されたホイット(HOYT)とダートン(Darton)を追加しました。

コンパウンドボウはストリングだけではなく、ケーブルと組み合わせて使用されるシステムです。ケーブルはフルドローの時にカムをサイト側に引っ張ります、そのため、プライムのシステムでも0.4度のカムの傾きがあります。その傾きはストリングに影響を与えます。

Bowtech https://www.youtube.com/watch?v=dbvVuH-nTks より

リリース後のストリングはまっすぐに返るのではなく、多少サイト側にカーブを描いて戻ります。映像はボウテックのチューニングガイドのものですが、シャフトが6mm系のものだとすると、1mm程度ストリングがシャフトに対して右にあるのが確認できると思います。

PSE ez.220

1mmというのはわずかな動きですが、競技で高いパフォーマンスを出すためには無視できない数値です。例えば、上記のPSEのEZ220システムでは、カムの位置を0.5mm単位で調整できます。特許の関係などで、各社カムリーン(カムの傾き)の調整方法、システム名が異なるので、ここにまとめました。

名称方法ボウプレス
PSEEZ.220スペーサーの入れ替え必要なし
(旧)MathewsTOP HAT筒状ワッシャーの入れ替え必要
HOYT(-2024)シムの入れ替え、ケーブルの長さ調整必要
HOYT(2025-)上下交互のシムの入れ替え必要
Dartonリムポケットでのポンド調整必要なし
BOWTECHDEADLOCKレンチでの無段階調整必要なし
ELITES.E.Tレンチでの無段階調整必要なし
Methews Limb Shiftレンチでの無段階調整必要なし
PRIMECOREできるだけ発生しない技術で工夫

PSE/Mathewsのスペーサーなどを入れ替えて調整するタイプ、HOYTのケーブルの長さと合わせて調整するタイプ、レンチだけで調整できるタイプの3パターンになります。

この技術がコンパウンドボウに搭載される前の古いチューニングマニュアルでは、ペーパーチューニング時の矢の左右差はレストを左右に動かすことで調整するとありますが、カムの傾き(位置)を変更することは相対的にストリングのレストの位置を変更することと同じです。

レストを左に出す = カムを右に動かす

レストを右に出す = カムを左に動かす

となります。矢が真っすぐ飛ばない理由は多々ありますが

①レストを動かして調整

②カムを動かして調整

③矢のスパインやポイントの重さを変更して調整

この順番がおすすめです。

APA 2025 TUNE SHIFT テクノロジー

APAアーチェリーが2025年の新技術としてTUNE SHIFT テクノロジーを発表しました。ケーブルをねじるだけではなく、かける場所を移動させることでカムの傾きを調整するというものです…うん…他社(下記記事)に比べると、それじゃない感がしますが、皆さんはいかがでしょうか。

2024/11/19 一般社団法人日本身体障害者アーチェリー連盟

本日時点での 一般社団法人日本身体障害者アーチェリー連盟の情報です。

*個人の住所のみ加工し、削除しました。

現理事は橋本和典さんです(本日時点)。この方は「旧理事」とされている方です。現理事、まじで誰?

ただし、法人の公告方法「主たる事務所の公衆の見やすい場所に掲示する」としているので、現在、パラリンピックサポートセンターに公告があるのか確認中です。早起きすぎて、担当まだ出社していないと言われました…ごめんなさい。

331円でした。

嘘の先へ… JPAF杯に関する重要なお知らせ

このサイトでは何度か、パリパラリンピック・アーチェリー日本女子代表辞退事件について取り上げており、裁判記録とは全く異なる事実、完全な嘘を日本身体障害者アーチェリー連盟が拡散している問題について、取り上げましたが、先日、連盟から、もう嘘ですらない発表がされました。

以上が全文ですが…私には理解ができないレベルの日本語ですが…無理やり理解しようとすると、

日本身体障害者アーチェリー連盟は佐賀県アーチェリー協会に対して、当連盟(日本身体障害者アーチェリー連盟)の旧理事が誰か質問しているが、返信がない。

と発表しました…それはお前が知っておけ。

自分の連盟の旧理事をなぜ佐賀県アーチェリー協会に聞くのか全く理解ができません。佐賀ア協の理事ではないですよ!!! 自分たちの連盟の理事だった人の名前を佐賀県に聞いてるんです。もう意味がわかりません。

ただ、前回の記事での、匿名のコンプライアンス委員会と会長(この文書での旧理事)が対立している状態から、会長が旧理事になったということは、この文書を書いている人は現理事として君臨したようなので、謄本を取れば、誰だか判明します。明日取ってきます。