Tru Ball HBC FLEX

レオ・ワイルド シグネチャーモデル HBC(Honey Badger Claw)がFlexタイプになって戻って来ました。

これでTruBallの主要(ターゲット向け)なリリーサーがだいたい「Flex」タイプになりました。

◆可変パーツ◆

Flex=3本掛け⇔4本掛け変更可、角度変更可

カラバリは黒(ブラックタングステン)と銀(クイックシルバー)の2色です。

タングステンやシルバーと言った派手なネーミングですが、どちらも素材はBrass(真鍮)製です。重さは変わりません。

Mサイズは135g、Lサイズが147g(いずれも実測値)です。

LサイズとMサイズでは全長で約5mmほどの違いです。

新しくなったHBC-Flexリリーサー、ぜひどうぞヽ(^。^)ノ


東京オリンピック最終予選終了。

女子個人優勝のMadalina Amaistroaie選手

昨日、オリンピック最終予選が終了し、東京オリンピックに出場する選手(と団体枠)がすべて決まったようです。最近、よくアーチェリー関係者ではない人に、本当にオリンピックやるのかを聞かれるのですが、競技団体(WA)ならともかく、オリンピックを仕切っているIOCとは全く関係ないので、一般人と同じ程度の情報しかないです。。

PARIS 2021 FINAL QUALIFIER

最終の予選の写真は上記のサイトで確認できますが、2016年頃から始まったよりスリムなスタビライザーへ移行するトレンドが完全に確認できます。2013年の世界選手権で最も使用されていたHMC+は20.5mm径ですが、最終予選では写真で確認する限り、8割以上の選手が20mm以下のロッドを使用しています。

ノーズボタンの位置が少し下がった気がする

その他には特に大きなトレンドはないと思います。東京オリンピックはほぼ確実に行われるようですが、来月、どんな形で行われるのでしょうか。

また、現状HMC+を全サイズ・全カラー扱っていますが、今後は少しずつ縮小し、在庫は黒だけとする予定です。


クロスボウの無料回収が始まりました。

私の業務が主に海外とのやり取りなので、時差の関係で、午後から仕事をするのですが、早起きしました! 先日のボウガン規制に関する具体的なことについて聞いてきました。

回答は 警視庁 生活環境課 銃砲刀剣類対策係 にいただきました。

上記の記事に続きです。今後、政令で施工について定めるとのことですが、具体的にはまだ何も決まっていないそうです。ただ、更新先は教えていただけました。具体的なことが決まり次第、下記のリンク先に情報が掲載されるとのことです。

政令|警察庁Webサイト

また、すでに決まっていることとしては、最寄りの警察署等での無料回収が始まっているとのことです。自分で処分するときには基本的には粗大ごみとなりますが、現状、排出から回収までに時間差があり、粗大ごみとして出したクロスボウが、第三者に持っていかれては行けないので、粗大ごみとしてではなく、無償で回収するので、警察に持ち込んでほしいとのことでした。

警察におけるクロスボウの引取りの実施要領について (PDF)

以上、現状でき決まっていることです。


ボウガン規制成立するもいつから??

法律にはあまり詳しくなく…6月16日にボウガンに対する規制が”公布”されました。下記のようなボウガンの所持が禁止、麻酔、研究用、競技用でボウガンを所持する人は届け出が必要となります。

ボウガンは研究用に1台所持しているので、早速手続きしようとしたところ、

「公布」は、成立した法律を一般に周知させる目的で、国民が知ることのできる状態に置くことをいい、法律が現実に発効し、作用するためには、それが公布されることが必要です。
なお、法律の効力が一般的、現実的に発動し、作用することになることを「施行」といい、公布された法律がいつから施行されるかについては、通常、その法律の附則で定められています。

とのこと、施行は法律の附則に定められているとあるので、それを見てみると、9月を超えない範囲内において政令で定める日から、えっと、結局いつ?? その政令はどこにあるのだろうか。。

土曜日なので、平日に問い合わせしてみます。。


女子選手を中心として支持を広げるブラック・イーグル(Black Eagle) 、Revelationシャフト。

シャフトに関しての続き4、2020年に新しく出たRevelationシャフトですが、時期が時期だけにターゲット競技が殆ど行われなかった2020年に結果を残すことはできませんでしたが、2021年に入り、現在女子コンパウンド世界ランキング1位のTanja Gellenthien選手をはじめ、多くの、特に女性選手を中心に支持を広めてして、実績も残してきています。

ブラック・イーグルはシャフトメーカーの中でも急成長・規模を拡大していて、2018年にはBernie’sからスタビライザー部門を買収して、コンクエストアーチェリーを設立し、今年は近年ターゲット競技では目立っていないものの、老舗で多くのコンパウンドに係る特許をもつ、タートン(Darton)アーチェリーを買収して、アーチェリー用品全体を供給できるメーカーを目指しています。

Revelationシャフトが女子選手を中心として支持を広めている理由は…正直わかりません。確認してみたいと思います。これまでも取り寄せで販売をしてきましたが、ユニークなポイントウェイトシステムで特許申請中のシャフトの外側にかぶせるタイプのポイントはあまり評判が良くなく、多くの選手は高価なタングステンポイントとともに使用しています。

そのために、シャフトの価格はそこまで高くないものの、通常のインサートタイプのブレークオフポイントでしようとするとタングステンしか選択肢がないので、それなりの価格になります。継続して、取り寄せでの取り扱いはしていきますが、2022年にステンレスブレークオフが出れば、在庫して販売を予定しています。


カーボンエクスプレス(CX)というメーカー。

シャフトについての話その3。近年、リカーブでは優位が揺るがないものの、コンパウンドではイーストンは優位がほぼない状態、X10(X10プロツアー)は進化できず、競合メーカーと戦うためにコスパの良いプロコンプを出しては、これは良いシャフトですが、価格帯として自社のリッチなユーザー食ってしまっているような。。

今回のコンパウンド個人でメダルを獲得したアーチャーは、男子・女子合わせて6名ですが、イーストン2名、ブラック・イーグル2名、ゴールドチップ1名、カーボンエクスプレス1名という顔ぶれでした。

ただ、これは最近のことで、2000年前半はイーストンの独占状態でした。現行メーカーでイーストンに挑んだパイオニアがカーボンエクスプレスでした(以下、私の思い出を含みます)。私達もこのメーカーを応援し、自分も全日本選手権ではこのメーカーのシャフトを使いました(ベスト8どまりだった年)。

コンパウンド・リカーブでも世界大会でメダルを獲得するという実績を残し、代理店の弊社としても大いに期待していたのですが、そこから長い迷走が始まります。。。

同じシャフトであるにも関わらず、世界大会で実績を残した後で、イーストンと同じ価格で販売できると考え、同じ商品の卸価格を1万円以上引き上げてきたのです。X-tremeはACEとほぼ同じ価格で、X10と競合できる性能が売りだったのが、X10と同じ、時期によっては、X10よりも高くなってしまいます。

CX(カーボンエクスプレス)の戦略としては…(書いたけど自主規制しました)…それでいて、販売すればX10より儲かると考えたのかもしれませんが、長年、CXを応援してきたのは、その層のプロショップではありません。多くのトップ選手が使用していたように、影響力のあるプロショップが応援していました。

その結果…この値上げは失敗だったと思います。競争力のあるプロショップの多くが、彼らのビジネスを理解できませんでした。その後、CXは再度値下げをしますが、時既に遅しだったのでしょうか。有力メンバーの退職などもあり、2022年を迎えられるか、どうかのタイミングでターゲットビジネスから、ほぼ撤退するようです。

ポイント・ピンなどの供給は当分続くので、ユーザーの方はご安心ください。ただ、シャフトの供給は在庫限りとなります。

直近のワールドカップでも多くのトップアーチャーの支持を受けながら、ビジネスが終了するというのは非常に珍しいことだと思います。CXのシャフトの性能に関しては今でも評価しています。ただ、性能が求められる商品をコストを積み上げて売るのではなく、ラグジュアリーブランドのように、その価格で売れそうだから売るのでは、少なくとも私はあまり協力できません…悔やまれるメーカーでした。

いい商品があるのに、どこかで道を間違え。記憶ではドインカーに続き2社目です。ブローネルのように復活できればよいのですが。


ACC再販へ。EASTON(イーストン)の2021年がやっと始まりそうです。

スカイロンに続いてはイーストンについてです。イーストンは2021年にラインナップを大きく変更しました。シャフトの低価格帯と中価格帯をほぼすべてなくし、幅広いスパイン(340番-2000番)に対応するAVANCE(アバンス)を発表しました。

しかし、このラインナップに対するテコ入れがうまく行っておらず、2021年前半は発表されたものがほぼ何も出ませんでしたが、やっと7月に出荷が始まるという連絡がありました。シャフトが入荷してもポイントの出荷が始まらないという…どう売ればよいのかわからない状態からやっと脱却です。

個人的には嬉しい報告なのですが、新しく発表されたアバンスの一部スパイン(340-660番)の製造がうまく行っておらず、発表から1年近く経っても出荷が始まっていないのですが、販売するものがないようでは、(イーストンだけ販売している)プロショップがビジネスできないので、一時的かどうかはわかりませんが、A/C/Cの人気ライン、-00/-04/-18の生産を再開するようです。

A/C/Cの-28/-39/-49/-60/-71は生産再開されません。弊社では、ポイントは再度在庫し、シャフトは取り寄せで対応しようと思っています。チャートは古いものを使用してください。ACCの商品ページのリンクが2020年のチャートです。

2022年はうまくいくことを願っています。


SKYLON(スカイロン)シャフト、ついにワールドカップでメダル獲得。

ここから何本かシャフトについての記事が続きます。ステージ2で、スカイロンが新しく発表したシャフトの最上位モデルのPREMINENS(プレミネン)がついにワールドカップでメダルを獲得です。これで世界戦で十分に戦える性能があることが証明できたと思います。2018年に販売を開始してから3年、ついに結果を残してくれました!!

オランダチーム以外にも、フランスチームなどで何名かの選手が使用しています。今後もっと結果を残していくでしょう。弊社で販売しているパラゴンの精度が.0015″ですが、トップアーチャーに使用してもらうために、更に選びぬいたセット(シャフト自体は同じものです)が.0010″のPREMINENSです。

主にコンパウンド向けで、対象となるスパインも650番までです。パラゴンより3000円ほど高いだけですが、リカーブ向けのスパインが少ないので、取り寄せとして対応したいと思います。


ちょっとだけ違う色の登場。。

アバロンのウェイト(ディスクウェイト・ベアボウウェイト)に新色のブラックニッケルメッキ(いわゆるガンメタ)が登場しました。

従来の色(シルバー)がこれなので、並べてみると微妙な違いで…ちょっとだけ色が濃いです。身近なもので言えば、1円玉と100円玉くらいの違いです。取り扱いは始めますが、売れ行きによっては、どちらかだけの取り扱いになるかもしれません。

また、今後、コンパウンドなどに最適なタングステンウェイトの販売も始まる予定です。ただ、タングステンウェイトはその素材がそもそも高いので、アバロンでもそれなりの値段にはなりそうです。

ベアボウ(または、インドア用大口径ヘビーシャフト)での使用に耐えるベアリング内蔵の大型レストも新規入荷しました。

AVALON ベアリングレスト - JPアーチェリー


【完全版】ポンド調整機能についての解説

毎年、1-2度はポンド調整機能についての質問を受けます。何度が記事にしていますが、今回、この記事一つにまとめてみようと思います。今後、回答するときにはこの記事のリンクをもって回答しようと思います。

まずは、ポンド調整機能(ティラー調整)とはなにかについて説明します。ポンド調整機能は、ハンドルに対してのリムの角度(今後はただリムの角度と書きます)を変更することで、リムの引き始められるの位置を変え、それによって実質ポンドを変更するという機能です。

2001年までは日本にヤマハというメーカーがあり、このメーカーでは、設計時の最適なジオメトリーを変更することで、ポンドを変更する仕組みを採用していました。そのためにポンドによっては弓が最適な性能を発揮ではない状態がありました。ですので、当時には最適差し込み角度という概念が存在していました。詳細は下記の記事を参考にしてください。現在は存在しないので、ポンドを変更することで性能が変化することはありません(*)。

*ポンドを上げる/下げることで絶対的に性能が変化することはないだけであり、自分の感覚や体力・矢のスパインなどが合わなくなり、相対的にグルーピンクが悪くなることは当然あります。

リムの角度を調整する以上、大事なのは当然、リムボルトとリムの関係です。リムボルトの位置とそれによって決まるリムの角度がポンドを決定します。そのために、調整可能範囲の「締め込んだ位置」というのは、ハンドルとリムボルトの関係ではなく、リムボルトとリムの関係からの締め込んだ位置です。詳細は下記の記事を参考にしてください。

メーカーによっては、ハンドルにリムボルトを締め込んだ位置からの表記をしているところもありますが、こちらはあくまで自社のリムに対しての表記です。リムはメーカーによって厚みが異なり、異なるメーカーを組み合わせる、発売時期がずれているリムを合わせる場合には参考にできないので、上記のやり方を弊社ではおすすめしています。

最後は簡単な確認方法です。正しく使用している場合、リムの装着痕は写真上のようになります。リムの末端がリムボルトの正しい位置に接している状態で使用されたことを意味しています。正しく使用されていないと写真下のようになります。これはリムボルトの丸い部分の末端がリムに接していた状態で使用されていることを意味しています。新しいリムは正しくセッティングしていただくとして、今使用しているリムについて不安な場合にはリムの装着痕の状態をご確認ください。また、リムを正しく使用していない場合保証が効かない可能性があります。