PSEの2016年最新作「XPRESSION(エクスプレッション)」が到着しました。
写真は40インチモデル。他に「XPRESSION 3D」と言うアクセル間36.5インチのモデルも同時に発表されています。
さて、近年のPSEらしからぬアシンメトリーを主体としたハンドルデザインに「New DMカム」が搭載されてのリリースです。
詳細スペックは商品ページをご覧いただくとして、この記事では写真を中心に紹介します。
ドミネーターで培われた(完全対称形の)シュートスルーハンドルが今作では「アシンメトリー」という非対称形の取り回して世に送り出されました。
左側から見るシルエットと右側から見るシルエット。
左右の波打つ曲線が見事に重なり、調和したデザインとなっています。
グリップは私がる範囲では最も幅広い20mmにもなる厚みがあるフラット、かつ、極めてエッジの立ったスクエアなグリップとなっています。
好きです、こんな感じ。
シュートスルーの幅も他社に比べ5mmほど広い設計です。
2016年モデルから新しくなった「New フックススライド2」
これまでのフレックススライドについていたカラーパーツは無くなり、シンプルで強度の高い樹脂製の1本ロッドが装着されています。
バックストップは「バックストップ4」となり、本体バーは伸縮しなくなりました。
先端のゴム付け根のネジで微調整します。
*別売り用としてブレースハイトの高さに応じた5サイズの長さが用意されています。
さて、New DMカムです。
このカムは下カムのみにモジュールがあり、上カムにはモジュールは存在しません。
またレットオフですが、工場出荷では75%モジュールが装着されています。
で!!朗報です!
これまでのPSEのカムで例えば「MEカム」や「DCカム」等のレットオフは基本的に75%なので、65%にする場合は別売りで65%モジュールを購入しなければなりませんでしたが、エクスプレッションには65%モジュールが付属してきます。
お財布にやさしい!(いや、最初からこれ込みの価格なのかも・・・)
そしてドローストップは基本的にはケーブルストップ式が最初に装着していますが、付属品を付け替える事で、リムストップ式にも変更できます。この流れってPRIMEのONEからの流行でしょうか、今年のHOYTハイパーエッジでもこの形式を採用しています。
基本的にはどちらかの方式のペグで使用してください。絶対ダメ!とは言いませんが“併用”は前提としていません。
リムストップにする場合は右下黄矢印の背の高いペグを下左黄矢印の三日月上の溝へ取り付けます。写真手前側にペグ、写真反対の裏側にナットを持ってきて挟みます
ペグを付ける位置に“刻み”等はありません。「A⇔L」というあいまいな感じになっています。なのでケーブルストップペグで決まった位置まで引いた場所にアタリをつけて、その位置にリムストップペグを持ってくる・・・と言う手順になります。
カムの形式は一般的な1.5ハイブリッドカム方式。
ブレース状態で黄矢印の示すカムのロケーションマークにそれぞれのケーブルが通っていればOKです。
新開発のターゲット競技に特化したDMカム。
引き味の滑らかな、それでいてメリハリのあるヴァレーからウォールとなっています。
さて、最も?厄介な?、、、いや画期的な構造が今回リムポケットに採用されています。
それはリムボルトの“左右”調整・・・・・「ウェッジ-ロック・ポケットシステム」です。
RC(リカーブ)ではおなじみのこの調整機構。おそらくCPでは私の知る限りでは初搭載だと思います。
リムポケットの側面に目印となる線が引いてあり、そして両サイドから「T-25」ヘックスローブレンチを使って左右から必要量の移動をおこないます。
これはRCにおけるストリングのセンター調整のような仕組みでリムポケットが左右に動くのですが、この「ウェッジ-ロック・ポケットシステム」の場合は若干意味が異なります。
詳しくは山口がこの後の記事で取り上げますのでそちらをご覧ください。
ヘックスローブレンチの話が出たので、ちょっとここで触れておきます。
PSEは2014年モデルから引き尺調整やモジュールの変更に使う工具がヘックスローブになりました。
そのため「T-15」サイズのレンチが1本が付属していたのですが、今年からどうやら付属しなくなったようです。
今作も引き尺変更やモジュール変更にはT-15が必要です。さらにこの“センター調整”にはT-25サイズが必要となります。
このT-25サイズは他にフレックススライド2の留めネジや、リムの固定ネジ(リムボルトの上にあるネジ)で出番があります。
もっと言えばリムを分解するにはさらにT-27サイズも必要です。(リムポケット横両サイド)
PSEユーザーになったらこの機会にヘックスローブレンチを揃えた方が良いでしょうね。
ちなみに2015年モデルまでのPSEボウのフレックススライド・カラーパーツとバックストップ2では、T-8が必要です。
でも、ポンド調整を行うネジは通常の六角なので、7/32インチ六角レンチが必要です。
コチラもご用意をお忘れなく。
スタビライザーのセッティングにおいてはこのハンドルには実に5か所の5/16インチ穴が切ってあります。
もはや穴だらけ。センターブッシングも併せれば6か所のアレンジメントが考えられます。
迷います。
ハッキリ言って、迷います。
でも、嬉しい悩みです。
自身の好みにとことん付き合ってくれる弓だと思えば、さらに愛着もわいてきます。
PSE XPRESSION(3D)は、店舗およびあちぇ屋CPにて販売中ですヽ(^o^)丿
是非一度お店に見にきてね~~~~~~~~
Yamada
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