本日の早朝にホイットの2016年モデルが発表されましたが、コンパウンドだけです。リカーブは発表されませんでした。聞いたところではプロディジーの問題を修正するための新しいシステムは開発したとのことですが、時間が足りず間に合わなかったようです。今週中か来週には情報が届くと思いますが、しばらく待つことになりそうです。
なので、この記事はコンパウンドのみについてです。
2016年のホイットのテーマはフルドローATAという面白いものです。上の写真は新しいカーボンディファイアントFX(Carbon Defiant)というカーボンハンドルでアクセル間(ATA)が28インチしかないモデルなのですが、新開発のウルトラフレックス(UltraFlex)リムとDFXカムによって、アクセル間が30インチのもの以上の安定感があるとのことです。
一般的にコンパウンドボウはATAが長いほうがエイミングが安定する(ただし長すぎると重くなるので重さとのトレードオフ)のですが、このコンセプトは通常測定するブレース状態(弓を引かない状態)のATAではなく、フルドロー時のATAを長くするということで、ブレース時のATAは短くても、エイミング時のATAが長くなるようにすることで安定性を稼ぎ、かつ、軽量化できるというものです。
ディファイアントシリーズはカーボンハンドルとアルミハンドルがありますが、現行シリーズとの違いはどちらもフルドローATAを稼げる新しいリムとカムが搭載されていることです。
競技用としてはハイパーエッジ(Hyper Edge)が登場します。ポディウムに搭載されたケーブルガイドはなかなか評判もよく、トラブルも少なかったのですが、このモデルでは採用されず、去年のハンティングボウの搭載されているダンパー付のケーブルガードになっています。リムとカムシステムはディファイアント同様のフルドローATAを長くする設計のもので、36インチのこの弓の安定性は38インチ以上になっているようです。グリップの調整システムは同じです。また、新しいDFXカムではデュアルケーブルストップに加え、リムストップも選択できるようになります。このあたりは好みの問題かと思います。ドローレングスは25.5-31.5インチです。
また、Eliteが新しいメーカーのカモパターンを追加したのに続き、ホイットもアンダーアーマーと提携して新しいリッジリーパー(Ridge Reaper)というカラーを追加するようです。
普通は一日にまとめてカタログ含めすべて発表されるのですが、プロディジーRXの臨時追加から始まり、今回の発表でも一部情報しか出ず、カタログも出ませんでした。定期発表(毎年のこの時期)ではなく、臨時発表で何か出るかもしれません。
読者の方にはもうしつこいかもしれませんが、GMXハンドルをお勧めしています。

山口 諒

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こんにちは
CXのリカーブ用シャフトについて質問があります。
私は現在36ポンドの弓でACEを使っていて,新しいシャフトの購入を検討しています。CXシャフトは低ポンドで高いパフォーマンスを発揮すると聞き大変興味を持ちました。
CXのリカーブ用シャフトはNano Xtreme と Nano SST の二種類が販売されていますが,この二つの違いはどういった点が挙げられるでしょうか。
紹介ページを見てもいまいちわからなかったので、詳しく教えていただけるとありがたいです。
こんにちは
CXのリカーブ用シャフトについて質問があります。
私は現在36ポンドの弓でACEを使っていて,そろそろシャフトの交換を検討しています。ACEを継続して購入しようかと思ったのですが,CXのシャフトは低ポンドで高いパフォーマンスを発揮すると聞き,大変興味を持ちました。(ACEより使ってる人少ないようなので個性も出せそうですし・・・笑)
リカーブ用シャフトはNano Xtream と Nano SSTの二種類が販売されていますが,これらの違いはどういった点が挙げられるでしょうか。
紹介ページを見てもいまいち分からなかったので、詳しく教えていただきたいです。
>リカーブ用シャフトはNano Xtream と Nano SSTの二種類が販売されていますが,これらの違いはどういった点が挙げられるでしょうか。
紹介ページを見てもいまいち分からなかったので、詳しく教えていただきたいです。
低ポンドを前提に話を進めると、違いは軽さです。Xtremeのほうが軽く、より高い矢速が期待できます。SSTはACEよりは軽いですが、X10よりは重いです。ほかにも耐久性(使用しているカーボンのグレードなど)が違いますが、低ポンドであれば大きな差としては出ないと思われます。低ポンドで最初のCXシャフトであれば、SSTでよいかと思います。