【本編】アーチェリー場のベースづくり

アーチェリー場の設計図(仮)

2024年もよろしくお願いします。今年の春の開業を目指して、いよいよ本格的な作業に入っていきます。ここからを本編したいと思います。最初の記事に書いたとおり、日本国内にアーチェリー場を作るノウハウがなくなっていく中で、いったいいくらでできるのか、そして、儲かるのかに挑戦しています。若者の人口減を原因とする競技人口が減少し、今後の税金によるアーチェリー場開発、特にフィールド系のアーチェリー場開発に期待できない中、アーチェリー場は収益をあげられることを示せれば、国内にアーチェリー場を増やせことにつながるのではないかと期待しています。

私は普段は金儲けには興味がありませんが、この企画は収益ありきで進めます。

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この記事を読むための前提知識、土地に関する法律などに関しての知識はこれまでの記事をご確認ください。

さて、アーチェリー場を作るには、まずは土地を買わないといけません。期待できる顧客が大量にいるのなら別ですが、新規顧客にも来てもらいたい場合には、アクセスが良くないといけないのは当然だと思いますが、土地が収益をもたらすわけでもないので、できるだけ安い土地が必要です。

ということで、ネット(at HomeとHomesと楽待を使いました)で、アクセスの良い訳あり物件を探していきます。幸い、建物ができない市街化調整区域にもアーチェリー場は作ることができるので、候補はそんな少なくありません。

しかし、やはり訳アリの土地だけあり、曲者のばかりです。実際に決めた土地の前に最後まで迷った物件は、竹林で侵入できず&その中に大量の不法投棄があり、それら込みで売るという物件でした。産廃の友人に相談したところ、見積もりは重さか体積だから、それがわからないとできないと言われ、ドローンで空から攻めようにも、竹の枝が遮りできず、諦めました。

そして後に購入した土地はこちらです。土地全部が放置竹林の傾斜地です。書かれていない訳アリの部分は2面を廃墟に囲まれています。これだけで素人(?)は手を出さないとおもいますが、建物(廃墟)が立つほどのアクセスが良く、しかし、今は廃墟で発射音は決して大きくないと思いますが、音を気にする必要がないのは、アーチェリー場にはぴったりです。価格は約800平米で100万円。取得全体では、140万円程かかりました。

東側の廃墟

もう一つの廃墟については…埋もれています。写真の左側が購入した土地です。

めっちや刺された

7月に購入したのですが、虫が多すぎて、かつ、暑すぎて侵入できませんでした。そのため夏いっぱいは除草剤をたまに道路側から散布する程度です。除草費は1万円程度です。本格的に作業ができるようになったのは10月半ばです。と言っても、まずやることは、ひたすら竹を切ることです。全然アーチェリー関係ありません。私は2022年に東京から田舎に移住したので、生活必需品としてチェーンソーはすでに持っていましたが、充電式のチェーンソーは1万円ほどで買えます。チェーンソーはアマゾンで売っているような安いものでも全然問題はありませんが、バッテリーは消耗していくので、交換バッテリーが容易に入手できるマキタ18V(21V)対応のものがおすすめです。では、竹を切っていく様子です。

1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
このあたりで竹の駆除に入ります
6日目 廃墟登場

最初の写真にある朽ちた鉄パイプは市のものなので、相談した結果、撤去してくれることになりました。職人さんたちで撤去に来てくれました。無料です。

8日目

おおよそこれで完了です。切ったばかりの竹がまだふっくらしていますが、水分が抜けて乾燥していきます。2月までに竹の粉砕機で粉にします。水分がいっぱい含まれていると、なかなか粉々になってくれないので、水を抜きます。次にここはほぼ傾斜地なので、アーチェリー場を作るための作業小屋が必要です。

奥にちょっとした半傾斜地を発見したのでここに作業小屋を作っていくのですが、この選択が大きな失敗でした。ここだけ本当に時間を巻き戻したい!!

写真を撮影しているところが接道(車を停める場所)しているところなのですが、小屋の場所は赤丸で囲んでいる場所なので、すべての資材をここまで運搬することになります。この足元の悪い傾斜地を…私は愚かです。特に束石が10キロ(x6個)近くあり、腰が死にました。

話はそれますが、私は36歳で地方移住しましたが、それは大先輩たちから、歳とってから移住とか考えているといつまでもできないし、田舎のほうが全部自分たちでやることになるから、体力的に考えても若いうちに田舎に行って、持病持ちになったら、医療設備が充実している東京に戻ってきな、というアドバイスは本当にそのとおりだと思います。

まぁ、文句言っていても仕方ないので、というか、これに気がついたのは、軽トラから荷下ろししているときだったので、時すでに遅しもいいところで。運びます。手伝いに来てくれた友人は、無料貸し出しの軽トラを店舗に返却に戻るので、私一人で…(T_T)

材料費は7万円程度です。

*近くですと、カインズが2時間無料、ハンディが1時間無料でした。

この日は力尽きたので、6F材(1820mm)で小屋の規模感を確認して終わりです。ブロックの上に小屋を置くタイプで10平米以下の作業小屋は建築確認は必要ありません。9日目は体がぼろぼろになり終了。

回復のためにシャトーブリアンを頂きました。ソースを作る余力なく、塩コショウとチューブわさびで。

基礎を作って、床を貼っていきます。新しく購入した工具はインパクトと丸のこ。丸のこは今後の作業でも最重要の工具となるので、3万円の日本のマキタ製のものを。インパクトは友人に聞いたところ消耗品なので、安いものでも良いということで1万円の中国製のどこかのメーカーのもの。

私は酔っ払っていたのでしょう。消耗品の理解を間違えたようで、中国製のビット(ねじ回しの部分)が5本のネジで消耗…はぁ?? ということで、近所でそれなりのものを購入(200円)。サイズが6.35mm という半端な数字なのは、1/4インチの外国製にも対応するためです。1/4インチはアーチャーにもお馴染みっすね。こちらのダイハード鋼のものは、これまで作業して200本くらいビスを打ってきましたが、もう100本くらいには使えそうな感じです。どちらにしろ、消耗品ではありますね。

床一面完成して作業終了です。限定のブルーベリー味、美味しい! 10日目。

平面の床が存在するありがたさ
インパクトで指を…

作業小屋の作り方はネットに大量にあるので、いろいろと見ましたが、下記のものが一番参考になりました。ありがとうございます。作業小屋なので断熱材などは使わず、二人いれば1日で完成できます…資材運搬が大変でなければ。。。

11日目は完成させる予定が、日が暮れてきたので、終了です。

【小屋の作り方】DIY雑誌の素人集団が12日間で作った小屋。倍速で一気に見せます!https://www.youtube.com/watch?v=ovR0NNLzuzk

12日目。まだ、ドアと窓がついていませんが(&屋根がちょっと足りてない)、もう工具や資材を、雨に濡れないようにおいておく作業小屋としては十分に機能するので、第一章の全くアーチェリーの技術とは関係のない、竹を切って、作業のするための場所を確保はここまでのして記事にまとめました。

ここまでかかった費用は約155万円&12日間・16人日(*)です。

*実際には2ヶ月ほどかかっています。

ここまではどんな土地利用をするにも、傾斜地では必要な工程です。来週からアーチェリー関連施設の整備に入っていきます。もっとも費用のかかる土地の取得が終わっているので、250万円程度でアーチェリー場を作ることができるのではないかという相場感はもう見えているのかと思います。また、こちらの平地で取れるは18m~20m程度です。

最初から50-70m程度のアーチェリー場を作ると、土地の値段も当然、3-4倍になり、そのレベルで失敗したら、まぁまぁ、私の人生狂ってしまうので、このスケールでご勘弁ください。

不動産広告で海も富士山も見えないとされていますが…城が見えます!! キャッスルビュー♪

これでインバウンド・アーチャーも来ていただけるかな(笑)


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Ryo

(株)JPアーチェリー代表。担当業務はアーチェリー用品の仕入れ。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、2021年よりターゲットベアボウに転向。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は2位(準優勝)。次はベアボウでの出場を目指す。

2 thoughts on “【本編】アーチェリー場のベースづくり

  1. こんにちは、熱海で頑張っているのですね。記事を興味深く拝見しました。
    さて、お店に連絡を取りたいのですが「電話番号が変わりました」のメッセージで連絡がつきません。新しい番号を教えて頂けませんか。
    店の信用にもかかわると思います。

  2. 現在、アーチェリー場との統合作業をしているのですが、その関連のミスで、回線の契約を早期に切ってしまっていたようです。新しい番号は 070-8527-3390 ですが、この週末にホームページでの表示を新しく修正していきますので、ホームページへの反映はもうしばらくお待ち下さい。

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