850万アクセスありがとうございます

打ち下ろし

先日完成した15mの打ち下ろしコースです。

整備中の打ち上げ

残すは自分が一番苦手な打ち上げ、上に向ける分、安全管理が思ったよりも大変です。

ということで、850万アクセスありがとうございます。(自称!)日本一のアーチェリー情報サイトとしてこれからも頑張っていきます。

まさかのW&WのEX PRIMEが大躍進 ワールドカップ・ファイナル2024 リカーブ女子 

ワールドカップファイナル女子、Li Jiaman(李佳蔓)選手が優勝! おめでとうございます。

道具屋として驚いたのは、優勝した李選手もですが、WAリカーブターゲット最高峰の試合で10年以上前に発売されたEX PRIMEリムが使用されていたことです。本当だったら、すごいことですね。

ただ、使用選手が中国と韓国の選手だったので、開発中のテスト用のリムにEX PRIMEの塗装をして偽装している可能性もあるので、2025年のW&Wのラインナップが気になるところです。

メキシコのスタジアムの売り子はタコスを売り歩くんですね。

ワールドカップファイナル2024コンパウンド男子

土曜日にコンパウンド今日の決勝がありましたが…男子のレベルが高すぎる8スコア(4マッチ)中5スコアが150点満点!! セミファイナルは150点同士でシュートオフ。決勝戦は、150vs149で、James Lutz選手が優勝しました。

取り上げたことある選手だと思ったら、ブラック・イーグルの謎のシャフト(現在のRevelation)をテストしていた方でした。ちなみに現在はイーストンになっています。

2024 ステージ3
2024 ファイナル

Cam&1/2から移行したマイク・シュロッサー選手のセッティングがどう変わるのかが自分の関心でしたが、とりあえず発見できたのは、ステージ3では使用していない、ストリング・ケーブルの長さを微調整できるConquestのカムタイミングキット(または、BowmarのPeep Tuner)をケーブルに入れて長さの微調整をしていますね。また、短くしているのは上カムにつながるケーブルだけで、下カムにつながるケーブルには装着していません。

その意味を理論的に解釈するのは難しいですが、ウォールに当たるときの個人の好みレベルの感覚の微調整なのではないかと想像します。

本日はリカーブ決勝です。

エンゼル 美脚クリッカー パクられる…

カミンスキー選手のYouTubeチャンネルにアップされていましたが、Eliza アーチェリーというところがSexy Leg Clickerというものを発売したようです。

https://jp.mercari.com/item/m42882213927 より

写真左がエンゼル(アーチェリー工房)さんが販売している(現行品か不明)美脚クリッカー、右がElizaアーチェリーが発売を開始したセクシーレッグアーチェリー…パクリ過ぎてませんかね…残念です。

ワールドカップ・ファイナル始まる 

今週末はワールドカップ・ファイナル2024です。1週間前に出たばかりの弓を世界大会で使ってるけど…どれだけ進化しているのかますます興味が出てきました。ホイットの2025モデル、さっそく結果を出せるでしょうか。

熱海アーチェリークラブ始まります

うん…もう少し良い写真が必要ですね。後日差し替えます。

それはともかく、熱海で唯一のアーチェリー場をオープンします。というのも、以前に一度運営会社が倒産しているために、現行の熱海城さんには一切資料がないそうですが、保管されている熱海市の資料によると、現在のわたしのアーチェリーのすぐの後ろにある熱海城に、少なくとも昭和39年には洋弓場があったようです。なので、熱海初とはなれませんでした。無知で恥をかく前に一応調べてよかった…

ということで、10月から経験者さん向けにアーチェリー場を開放しましたので、興味がある方はご連絡ください。連絡方法は下記のページにございます。また、アーチェリー体験も募集していますが、現在熱海は観光シーズンでもないので、地元の方に知ってもらって、地元の方への告知、興味を持ってもらうほうでやっていこうと思っています。経験者の方は当分の間は無料で利用できますので、よろしくお願いします。

1985年のコンパウンド競技

TERRY RAGSDALE選手

ユーチューブで、「Horsham Indoor Archery Championships1985」というのがおすすめに上がっていて、視聴したら意外に面白かったです。セッティングも射形も見たことがないようなものでした。振り返ってみれば、過去の映像の多くはトップ競技(世界大会・全日本大会)のシューターの様子として記録されており、コンパウンド競技は1995年に初めて世界大会に採用されて、それ以降はWAによって競技の様子・動画が収録されているので、1995年以降はコンパウンドボウシューターに関しては、多くの人が目に触れていると思いますが、コンパウンド自体は60年代からあります。

コンパウンドボウ初期の頃のシューター射形や、セッティングを動画で見る機会は意外にないのかもしれません。決勝に残った4選手はともに、細いセンターロッドにわずかなウェイトというセッティングをしています。

奥がTERRY選手です

TERRY RAGSDALE選手はその後、かなり剛性が向上したであろうロッドに大量のウェイトを追加して、1997年のWA世界選手権にて銀メダルを獲得します。ちなみに、このときの優勝はDEE WILDE選手です。

歴史はつながっているので、興味がある方はぜひ。

ダートンが2025年モデルからケーブル調整機能を追加

ダートン(Darton)アーチェリーが2025年モデルのエクソダスPROを発表しました。

新規搭載された機能としてはリムポケット左右でリムのポンドを個別に調整することで、カムの傾き(位置)を調整できるようになります。以前書いた「カムリーンチューニング」の記事にダートンと2025年のホイットについての追記をしました。

おそらく、ダートンが全メーカーに先駆けて搭載した新機能としてアジャスタブル・ヨーク・ハンガー昨日が追加されました。

レンチで調整することでボウプレスを必要としないでケーブルの長さ(=カムタイミング)を調整できる機能になります。2020年時点でも原糸の進化によって、一回合わせたカムタイミングなんてほぼずれなかった記憶がありますが、これからも多くの作業がボウプレスなしでできるように進歩していくんでしょうか。

ブラック・イーグルとコンクエストアーチェリーと傘下のブランド合わせて、成長を見守っていきたいと思います。

ホイットターゲットが限界のCam & 1/2 システムから撤退へ

一部のハンティング・低価格モデルを除き、ホイットが長年の伝統だったCam & 1/2 システムから撤退します。

2025年のターゲットモデルはすべてSCTRカムに移行し、長年のホイットの伝統だったリムに直接ケーブルを接続する方式が廃止されるのにはびっくりしました。一点、理論は理解しているつもりですが、このタイプのシステムを長い時間向き合ってチューニングした経験が私にはありません。が、このタイプの弓を長年使用してきたアーチャーが蓄積してきたチューニングのし知識・ノウハウが価値を持たなくなるのは残念です。

多くの既存顧客にとって全く新しい技術であると感じたからか、ホイットとしては珍しくチューニング方法を含めた技術資料を同時に発表しています。

A.Iはホイットは厳密なスピード測定をしているので他社と同じスピードでも実際は速いという説明。

A.IIはATAは数字上ではブレース時の値ですが、ハンドルを長くし、リムがたわむ量が少なくなったことで、フルドロー時のATAが大きくなります。そのことにより、同じATAの全モデルよりも、弦の角度が大きくなり、フルドロー時の目のピープの距離が近づくことになります。これによってアンカーポイントとエイミング時の快適さを得ることができるとのこと。

A.IIIはブレースハイトについて、議論は尽きないが、テストの結果として最適な数字が存在するわけではなく、それは好みであり、それぞれのアーチャー固有のドローレングスに大きく左右されるので、23.5インチから対応するショートドローのFXで6.25インチ、中間の37インチモデルでは7インチ、26インチから対応する40インチモデルでは7.25インチに設定されています。

A.III は重量配分の見直しと軽量化(0.2ポンド=約100g)により、数値上よりも多くのテストシューターは軽く感じる設定になっていることと、他社ですでに採用されているように、通常のセンタースタビライザーブッシングよりも、5インチ下・2インチ前方に新規に設けられます。

B.I いよいよ肝心のSCTRカムシステムの説明です。また、カム&1/2と違い、このタイプのカムは良くチューニングしたので、知っているカムシステムですね。今回の新モデルは、長らくホイットではなたった専用の新規設計のハンドル・リム・カムの全とっかえです。このあたりは、なかなか正直に説明されていて、

ホイットカム&ハーフシステムの成功は疑いようがありません。ホイットが特許を取得したこのカムシステムは、競技アーチェリー最高レベルで数えきれないほどの勝利をもたらしました。SVXカムはカム&ハーフシステムの最後の改良版であり、近年、競技の最前線にありました。このシステムを変更するという決定は、ホイットとその経験豊富なエンジニアチーム、そして競技アーチャーたちにとって、軽々しく下せるものではありませんでした。しかし、SVX カムは設計上の改善の限界に達していました

新規に設計されたSCTRカムシステムはより簡単に多様に設定を可能にできるよう設計されています。

B.II モジュールについて。以前にはカムで選択されていたドローイングの感覚の調整はモジュールで選択できるようになります。3インチ幅の中でドローイングレングスを調整可能でソフトなウォールの感覚を持つ「CDM」と、同じドローレングスでも、最大でCDMモジュールより5fps速い、調整不可でハードなウォールを持つ「SPEC」モジュールの2つから選択することができます。

B.III レットオフについて。ドローストップを現在ホイットではモジュールフットは読んでいるようです。まぁ、役割ではなく、モジュールの末端にあり、位置として呼べば「フット」なのでしょう。通常は5%刻みでの調整(65/70/75)ですが、オプションのフット(TWEENER FOOT)で、2.5%刻みの調整が可能になります。これは60ポンドモデルの場合、レットオフは1.5ポンド刻みで調整できるということです。また、上下を入れ替えることで、ケーブルへの接触位置を変更し、ウォールの感覚も調整できます。2.5%の調整はドローレングスに1/16インチの違いを与えます。

B.IIII はどのメーカーも主張しているトルクに対しての影響を受けにくい設計にしましたよというお話。

コンセプトX (Concept X)はストラトスに比べて、SVXモデルで27%、HBTモデルとの比較で13%静かになっています。また、振動に関しては35%減を記録しています。これはちょっと驚きの数字ですね。私はホイットの弓は音も振動も大きいので、選択してこなかったのですが、コンセプトXのこの数字は他社ユーザーにも魅力的ではないでしょうか。まぁ、カムシステムが他社と同じ様になったわけですから、乗り換えもしやすいと思います。

B.V は弦について。カスタム弦が一般的になってきた中で、ホイットは標準弦についても、新しい製法を取り入れて頑張っていますが、今回はかなり詳細にスペックを公表してきていて、カスタム弦を発注する側にとっても価値のある情報かなと思います。

(一番左と右の組み合わせではケーブルがカムにこすれる可能性があるので確認を)

B.VI はチューニングガイドです。従来のリムにかかっているケーブルでカムの傾きの調整をすることはもうできないので、完全にワッシャーの入れ替えだけでチューニングする必要があります。PSEのような簡単にできるシステムはなく、ボウプレスが必要です。

また、私はやったことはないのですが、このチューニングはカムの位置を左右に変えるものですが、ホイットはわざわざ注意書きで、上下のカムの位置を一致させる必要しないとしています。これはなかなか興味深いノウハウですが…試してみる機会は当分ないので、調整してなにか得た人がいたら教えてくれたら嬉しいです。

上のチャートはでは赤・黒・グレーの3種のスペーサーがあり、一緒に移動させるのではなく、上をまず移動、それで改善しない場合は下を移動というふうして、上下をいっぺんには変えないというチューニング方法が紹介されています。

非常に楽しみに弓ですね。

HOYT 2025、TLAにて取り扱いますのでぜひお問合わせください。

HOYT Archery Concept X Complete White Paper(PDF 11MB)