ワールドカップインドア2015・ステージ1ではハンセン選手が優勝

MAR15__15_0680ワールドカップインドア2015ステージ1では、先週に入荷したばかりのPSEのエクスプレッションを使用しているハンセン選手が優勝しました(予選は2位の596点)。

現在、エクスプレッションのセッティングの参考になるトップ選手はハンセン選手だけですが、そのセッティングはなかなか面白く、表示装備のバックストップを取り外し、逆にリムにはついていないショックモッズリムダンパー(PSE CArbon Airに新しく搭載されたリムダンパー)を2ずつ上下に装着しています。それ以外のセッティングは以前使用していたPSEのドミネーターから大きく変化していません。

エクスプレッション…買うか迷ってます(Mathewsのターゲットモデルまでは待つ予定)。2台即納モデルの在庫があるので大久保店で手に取ってご覧いただけます。

インドアアーチェリーワールドカップ・バンコク 2015 参加者リスト出ました。

DSC_0491-SMILE昨年に続き、今年もインドアアーチェリーワールドカップ・バンコクに参加してきます。その参加者リストが出ました。

有名選手では、

Mike Schloesser 選手
Brady Ellison 選手
Bridger Deaton 選手
David Houser 選手
Henry Bass 選手
Lexi Keller 選手
Logan Wilde 選手
OH Jin hyek 選手
Reo Wilde 選手
Stephan Hansen 選手

登録リストにありました。ハンセン選手は昨年出会えなかったので、初めて近くで見ることができます。また、ローガン選手は昨年はホイットでしたが、その後、今年にエリートチームに移籍したので、どうんなセッティングになっているか楽しみです。12月の7日(月)に出発します。

ワールドカップインドア 2015 ステージ2 バンコク スケジュール

ハンガーゲーム2の弓…100ポンド?!

THE_HUNGER_GAMES_CATCHING_FIREハンガーゲーム2の弓を再現するという動画が先週公開されました。

ハンドルの素材は普通ですが、リムをスチール(4140鋼)で作るというとんでもない設計。結果出来上がった弓は約100ポンドに。完成品を見ると大分ブレースハイトが高いです。意図したものかわかりませんが、これでブレースハイト低かったら、腕に当たって大けがしそうな。

ハンガーゲームの最新話公開中です!

ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション
http://hungergames.jp/

サイトチャートを作る – アーチャーズアドバンテージ

archersadvantage今日はサイトチャートの作り方について。とりあえず使うためのサイトチャートは市販されています。また、ネットで無料で配布されているものも存在します。ただ、競技用サイトチャートは自分のデータから作る必要があります。そのための…無料ソフトがないのです。理由はその計算には弓のデータなどが必要で、これは更新が必要です。なので有料でなければ運営できません。

よく知られているソフトとしては、アーチャーズアドバンテージ(Archers Advantage)OnTarget2!が知られています。今回使用したのはアーチャーズアドバンテージの方です。このソフトは1500円/年(12ドル)です。OnTarget2!が最新のOSに対応しているのか確認できなかったためです。

aa1すべて、英語ですが、中学校レベルの英語力があれば使用できます。今回はポイントだけ説明します。年間購入しログインするとこのような画面になります。まずは「Setup」を開き、「Add Setup」をクリックして、セッティングの名前を入れたら、「Select Bow From List」から自分の弓を選択します。その後、ピークウェイト、ブレースハイト、ドローレングスを入力します。画面右側の値はデータベースより自動入力されます。
aa2IMG_20151123_182607 IMG_20151123_182621つぎに「Sight Configuration」を開き、サイトとピープの情報を入力します、「Sight Type」はAxcelのアチーブCXLの場合は「32Turn x 20Clicks(サイトのマニュアルに書いてある)」です。「Peep to sight」はフルドローの時のピープの中央からレンズまでの距離です。「Peep Height」はシャフトの中央からピープまでの垂直の距離です。どちらもインチで入力してください。ここでは近距離での目盛りの修正が行われます。
aa3次に「Arrow Configuration」で矢の情報を入力していきます。特に難しいところはないですが、アローレングスはシャフトだけの長さです。ポイントやノック溝までではないので注意してください。FOCなどは自動で計算されます。
IMG_20151123_194115IMG_20151123_194140次に…方法は3つあります。矢速を測定してやる方法(Chronograph)とサイトを2つとって計算する方法(Calculate Speed)、カタログ値(Build Bow Speed)を使う方法です。このソフトではサイトをとる方法を推薦していて、これが一番正確とされています。なのでサイトをとりましょう。その前にゼロインが必要です。微調整用のノブの目盛りが0にあるときに、メモリがぴったりとライン上にあるように調整します。これをしないとすべてが狂います。
aa4「Sight In」をクリックし、2つの距離でサイトをとります。矢がわずかに落ちる位置と、大きく落ちる位置がよいさとれています。メーカー推薦は18mと70mです(自分は20mと50mでやりました)。注意点は上にある「Metric Ranges」が選択されていることをしっかりと確認することです。でないとヤード設定になってしまいます。射場でとったサイトの値を「Range」のところに距離、「Mark」のところにサイトの数字を入れます。これで計算は完了です。
aa5「Customize」をクリックすることで印刷するチャートのデザインをいじれます。いろいろいじってみてください。「Justification」の部分は通常、サイトのインジケーター(メモリを示すピン)の位置を確認し、逆の方に数字を入れます。
aa6IMG_20151123_180906最後にプリンタのキャリブレーションを「Calibration Scales」で「Metric Scale」を選択して印刷してください。印刷されるのは10cm分の目盛りです。これが10cmになっていれば、正しく印刷されています。

aa7これで完成です。正しいと思われるもの。それよりも少し矢速が遅かったときのものと、少し早かったときのものが印刷されます。まぁ、通常の目盛りと同じですが、上の13というのは13mの時の目盛りです。この設定の場合、13mよりも短いときにはサイトを上げるのではなく下げる必要があることを示しています。右にあるShort Range Conversionsがその値で、10mを射つ時には17mの時の目盛りに合わせる必要があることを示しています。
aa8また、このソフトにはスパインセレクト機能もあります。ただ、これまでの流れからわかるようにすでに矢を持っていて、距離を射っていて、サイトがあることが必要なので、初心者のシャフト選択には使用できないです。

これで完了です。あとはサイトに貼って終わりです。参考になれば幸いです。

アーチャーズアドバンテージ(Archers Advantage)

HOYT 2016 全種類でXSサイズ生産終了

クアトロリムXSサイズカタログから消えたの気が付きませんでした。お客様から依頼があり、問い合わせて判明しました。

ウィンドウが狭いために23インチハンドルが製造できないフォーミュラータイプのハンドルですが、これで64インチの弓を組むためにXS(エクストラショート)サイズが2014-2015年で製造されていましたが、今後製造を終了するそうです。

現在の在庫限り。よく読むとカタログからも削除されています。必要な方は早めに確保してください。

HOYT HYPER EDGE ELITE(2016)が入荷 ~後編~

まずはハイパーエッジエリートとアルファエリートRKT(2013)で、ブレース時やフルドロー時でのアクセル間の違いを比較してみます。
なぜ前作プロエッジエリートではなくアルファエリートかと言うと、プロエッジエリートはアクセル間が35インチなので比較するにはサイズが違うためです。

下の写真はハイパーエッジのブレース時のサイズです。インチセンチが混同していますが分かり易くするためです、ご容赦ください。
20151117_12
アクセル間36インチ(約92センチ)ですね。そしてカムの上面から下面までが約101センチとなっています。

では下の2枚の写真です。
上がハイパーエッジ、下がアルファエリートです。
*引き尺27.5インチで設定
20151117_13
写真に記した数値をご覧いただくと、もう言わずもがな、です。
(カムの上面から下面で)実に3センチ余りもハイパーエッジの方が広いストリング角度になっています。
比較したアルファエリートは(ブレース時)アクセル間36-5/8インチ(約93センチ)です。
ブレース時はアルファエリートの方が約1センチ広いのに、フルドローで大幅に逆転しています。

大きく湾曲したウルトラフレックスリムにDFXカムの組み合わせでここまで違いが出ます。
このため36インチアクセル間で38インチ相当のストリング角度になるという事が見てお分かり頂けるかと思います。

さて、この画期的なリムとカムの採用により、最大の懸案事項と言っても過言ではないボウプレス問題が浮上しました。
超パストパラレルリムの所為で、使用可能なボウプレスが限定されるという事案です。

そこでホイットは3社のボウプレスを挙げています。

-Last Chance(ラストチャンス) ボウプレス & ウルトラロックリムアダプター(←どちらも当店販売中)
Sureloc(シュアロック) X Press Pro Press
Bowforce(ボウ・フォース) Hunter V-Press

上記3つのボウプレス以外での作業は保証が無効になります。くれぐれもご注意ください。

以下の写真は当店販売中のラストチャンスアーチェリー(LCA)の「ウルトラロックリムアダプター」です。
20151117_135815
このアダプターだけでは使用できません。LCA製のボウプレスと組み合わせて初めて使用できます。

コチラはアダプターをウルトラフレックスリムにあてがってみたところです。
20151117_135903
リムの先端側と、リムの中ほどの2か所に接点を設け、確実にリムをホールドする仕組みになっています。

(決してマネをしないでください)ためしにこのアダプターを使用せずにハイパーエッジを通常のLCAボウプレスのフィンガーに当ててみましたが、一見いけそうな気がしても、プレスを始めると“バイィィィ~~~ン”と弓(リム)がフィンガーを弾きながら真下に落下してしまいそうな感じになったので直ちにプレスを中止しました。
絶対にアダプターなしでプレスするのはお止め下さい。
禁止です。

と言う事は、当店販売中の「ボウマスター・ポータブルボウプレス」、「シンナム・ボウプレス」は残念ながらその形状から使用はできません。
絶対にお止め下さい。

つまり、この弓を導入するという事は、ボウプレスから見直さなければなりません。
先に記載した3社のプレス機をお持ちでない方にとっては、二の足を踏んでしまうアタマの痛い話になりそうです。。。。。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

それでは当店販売中のウルトラロックリムアダプターをLCAボウプレスのアームに取り付ける際の様子です。
20151117_135955
指で示したフィンガーベースとプレスアームの隙間、約10センチの箇所にアダプターを取り付けます。

もう一方の反対側(向かって右側)の方は、手動式プレス機なら左側と同じ要領で取り付ますが、もしプレス機が電動式(モーター式)の場合は、もうひと手間作業が必要です。
詳しくは以下の製品紹介動画、4分45秒あたりからご覧ください。

もう一度言いますが、このウルトラフレックスリム&DFXカムを搭載しているハイパーエッジエリートの他に・・・
-DEFIANT シリーズ
-Carbon DEFIANT シリーズ
上記の3モデル(シリーズ)には必ず指定のボウプレスを使用してください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

話をハイパーエッジに戻します。

このハイパーエッジには2015~2016年のターゲットモデル(ポディウムXエリート)で採用されている「アジャスタブルケーブルガード・システム」ではなく、ハンティングモデルの「ディファイアント、スパイダー・シリーズ」などで採用されている「ゼロトルクケーブルガード・システム」が採用されました。

下の写真は、左がブレース時、右がフルドロー時です。
20151117_140612

右写真の黄矢印で示した箇所がフルドロー時に約4ミリほど左へ露出します。
これにより、ケーブルにかかるテンションを和らげ、ハンドルトルクを軽減させる効果をもたらします。

その他には、ポディウムXエリートにも採用されている、モジュラーグリップシステム(0度(セット済)、2度、4度、6度のモジュールパーツ)を搭載しています。
20141110_161646

HOYTの2016年フラッグシップモデル・CPボウ ハイパーエッジエリートは店舗およびあちぇ屋CPにて販売中ですヽ(^o^)丿

【追記あり】新しいPSEのLASシステムについての解説

20151118_173152先日に入荷したPSEのエクスプレッション(XPRESSION)とエクスプレッション3Dですが、新しくLAS(Wedge lock)というシステムが搭載されました。それについての解説です。

これがどういうシステムかというと、リカーブではおなじみのセンターショット調整機構、ボルトでリムを左右に振るという調整機構です。ただし、センターショットといってもリカーブのセンターショットとコンパウンドでは大きく違います。

リカーブではセンターショットで一番大事なのは正しいアライメントのリムの真ん中に弦があること。逆に、フィンガーリリースによるパラドックがあるために、矢はセンターショットのライン上にはありません。コンパウンドにおいてのセンターショットでは、複雑な機構の中において一意的にセンターショットを定めることは難しく、メーカーがおおよその目安を公表しています(ラリーによればそれはおおむねハンドルの重心の中心)。なので、センターショットが弓の見た目の真ん中にないかわり(自分の弓は3/4″-13/16″)に、リカーブとは違い、矢はセンターショットのライン上にあります。これを調整する時、このLASシステムは新しい調整機構ではなく、既存の調節方法に加わる第5の方法です。

LASシステム_PSEこれ以外にもやり方があるかもしれませんが、レスト、ケーブル、ケーブルガード(トルク量)、ワッシャーの4つが一般的だと思います。

レストの調整方法はレンチで左右を調整するというものです。たいていの弓では最終的な微調整のために使われます。

ケーブルガードを調整することでフルドロー時の弓の傾きが変わり、センターショットが変わり、カムの傾きも変わります。調整は簡単ですが、あまりにも多くの部分に影響を与えるので多くのチューニングがやり直しになります。

ケーブルの調整方法については、以前にApex7を調整した時の記事が参考になるかと思います。この弓ではこの手法を使いました。

ワッシャーの調整方法については、以前にEnergy 35を調整した時の記事が参考になるかと思います。この弓ではこの手法を使いました。

そして、第5の方法がLASです。

さて、正直この4つの方法でチューニングできないことはないと思います。それでも矢がまっすぐ飛ばないのであれば、ほかの部分に問題がある可能性が高いです。このLASの一番のメリットはこれらの調整を射場などで簡単にできるようにすることです。

ケーブルではプレスしてケーブルを外すこと、ワッシャーに至っては、カムを解体する必要があります。時間とともに環境的な制限も多く、近くにボウプレスがない出来ないものです。対して、LASシステムではこれをレンチ1つで出来るようにしました。便利なシステムではないでしょうか。また、長期間の使用において、クリープによって少しずれてくるケーブル調整に対して、このシステムの方がより堅牢性が高いと考えられます(それでもケーブルのクリープは発生しますが)。

エクスプレッションを手に入れた時には、ぜひこの新しいチューニング方法をお試しください。

追記

最初にアップした記事ではケーブルガードによる調整がリストから漏れていました。加筆しました。

話題のトルクレスDループを作ってみよう - 作製と取り付け

トルクレスDループ完成準備と理論を理解したうえで、いよいよ作っていきます。
原糸とサービング必要なのは準備編で用意したジグと原糸とサービングです。原糸の選択にも意味があるかもしれませんが、正直、こちらでもまだテスト段階なので、結論は出ていません。今回は8本で作ったので、できるだけ強靭な素材と、ライノー(クロスボウ用)を選択しました。


トルクレスDループ6作っていきます。まずはジグに原糸を巻きます。

トルクレスDループ7次にリリーサーと接触する部分にサービンクをしていきます。

トルクレスDループ8弦と違い短いので、軽く巻き、真ん中に来るように調整してから、しっかりと固定します。

トルクレスDループ9
トルクレスDループ10これで完成です。

ぜひお試しください。また、店舗で販売もします(通販は無理ですが、店舗であれば取り付けもできます)。在庫は土曜日には用意できると思います。これであなたもセバスチャン選手のようなシューティングができる!かも:)

話題のトルクレスDループを作ってみよう - 理論

ストリングテンション作って、取り付けする前に、トルクレスDループについての理論的な解説をします。このDループのメリットはレットオフ=ホールディングウェイトに大きく影響を受けます。

この動画はピーク58ポンドに設定されている弓をフルドローまで引き、その時のストリングのテンションを表現したものです。ホールディング時にはポンドは10ポンド程度になっているので、指一本で軽く触れるだけで大きく変化していることがわかるかと思います。

トルクレスDループとはフルドローで最もストリングにかかるテンションが低いときに、Dループと顔の接触によるテンションやリリーサーからのテンションをできるだけストリングに伝えないようにするためのアイデアです。理論上ホールディングウェイトが低いほどメリットがあります。

話題のトルクレスDループを作ってみよう - 準備編

Peineau_トルクレス_Dループ先日のArchery TVで登場したトルクレスDループ。WAがDループというのだからDループなのでしょうが…通常のDループと違ってDの部分はありません。話題になっているようなので、作ってみようと思います。今後店舗でもサービスとして提供する予定です。

弦を作るやり方について書きましたが、トルクレスDループは基本的には両方のループにサーピングがされていないリカーブ弦です。作り方は同じです。

トルクレスDループ1トルクレスDループ2作り方は同じなのですが、長さが4cmほどなので、一般的なストリングジグでは作ることはできません。ということで、準備編はトルクレスDループを作るためのジグの準備です。製作するためのジグは2cm-5cmの間くらいで自由に調整できる2つのフックがあり、サービングするときにテンションがかかるので、それに耐える剛性があることが必要です。今回、材料は新宿の東京ハンズでそろえてきました。全部で2,000円ほどでした。もう一度言いますが、サービングするときにテンションがかかるので、ジグの素材は高くてもよいものを使用したほうが良いと思います。

トルクレスDループ3ジグの組みたては…坂本と二人で5分くらい。まぁ、ここの部分は設計次第ですかね。

トルクレスDループ4これで完成です。もう一点ありました。両方のフックに原糸をかけて、その真ん中をサービングしていく必要があるので、赤丸で囲んだ部分にはある程度の空間が必要です。この空間が確保されていないジグを設計してしまうと、サービング時に地獄を見ます。ご注意ください。

私の方で考えたジグを参考にしていただいてもかまいませんが、自分でジグを設計するのであれば、まずは適当に釘でもポールでも見つけて1度作ってみることをお勧めします。それで作ってもトルクレスDループは高品質のものはできませんが、そうすればどんなものを設計していくことが必要なのか見えてきます。

では、続きは明日。