HOYT HYPER EDGE ELITE(2016)が入荷 ~後編~

まずはハイパーエッジエリートとアルファエリートRKT(2013)で、ブレース時やフルドロー時でのアクセル間の違いを比較してみます。
なぜ前作プロエッジエリートではなくアルファエリートかと言うと、プロエッジエリートはアクセル間が35インチなので比較するにはサイズが違うためです。

下の写真はハイパーエッジのブレース時のサイズです。インチセンチが混同していますが分かり易くするためです、ご容赦ください。
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アクセル間36インチ(約92センチ)ですね。そしてカムの上面から下面までが約101センチとなっています。

では下の2枚の写真です。
上がハイパーエッジ、下がアルファエリートです。
*引き尺27.5インチで設定
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写真に記した数値をご覧いただくと、もう言わずもがな、です。
(カムの上面から下面で)実に3センチ余りもハイパーエッジの方が広いストリング角度になっています。
比較したアルファエリートは(ブレース時)アクセル間36-5/8インチ(約93センチ)です。
ブレース時はアルファエリートの方が約1センチ広いのに、フルドローで大幅に逆転しています。

大きく湾曲したウルトラフレックスリムにDFXカムの組み合わせでここまで違いが出ます。
このため36インチアクセル間で38インチ相当のストリング角度になるという事が見てお分かり頂けるかと思います。

さて、この画期的なリムとカムの採用により、最大の懸案事項と言っても過言ではないボウプレス問題が浮上しました。
超パストパラレルリムの所為で、使用可能なボウプレスが限定されるという事案です。

そこでホイットは3社のボウプレスを挙げています。

-Last Chance(ラストチャンス) ボウプレス & ウルトラロックリムアダプター(←どちらも当店販売中)
Sureloc(シュアロック) X Press Pro Press
Bowforce(ボウ・フォース) Hunter V-Press

上記3つのボウプレス以外での作業は保証が無効になります。くれぐれもご注意ください。

以下の写真は当店販売中のラストチャンスアーチェリー(LCA)の「ウルトラロックリムアダプター」です。
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このアダプターだけでは使用できません。LCA製のボウプレスと組み合わせて初めて使用できます。

コチラはアダプターをウルトラフレックスリムにあてがってみたところです。
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リムの先端側と、リムの中ほどの2か所に接点を設け、確実にリムをホールドする仕組みになっています。

(決してマネをしないでください)ためしにこのアダプターを使用せずにハイパーエッジを通常のLCAボウプレスのフィンガーに当ててみましたが、一見いけそうな気がしても、プレスを始めると“バイィィィ~~~ン”と弓(リム)がフィンガーを弾きながら真下に落下してしまいそうな感じになったので直ちにプレスを中止しました。
絶対にアダプターなしでプレスするのはお止め下さい。
禁止です。

と言う事は、当店販売中の「ボウマスター・ポータブルボウプレス」、「シンナム・ボウプレス」は残念ながらその形状から使用はできません。
絶対にお止め下さい。

つまり、この弓を導入するという事は、ボウプレスから見直さなければなりません。
先に記載した3社のプレス機をお持ちでない方にとっては、二の足を踏んでしまうアタマの痛い話になりそうです。。。。。

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それでは当店販売中のウルトラロックリムアダプターをLCAボウプレスのアームに取り付ける際の様子です。
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指で示したフィンガーベースとプレスアームの隙間、約10センチの箇所にアダプターを取り付けます。

もう一方の反対側(向かって右側)の方は、手動式プレス機なら左側と同じ要領で取り付ますが、もしプレス機が電動式(モーター式)の場合は、もうひと手間作業が必要です。
詳しくは以下の製品紹介動画、4分45秒あたりからご覧ください。

もう一度言いますが、このウルトラフレックスリム&DFXカムを搭載しているハイパーエッジエリートの他に・・・
-DEFIANT シリーズ
-Carbon DEFIANT シリーズ
上記の3モデル(シリーズ)には必ず指定のボウプレスを使用してください。

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話をハイパーエッジに戻します。

このハイパーエッジには2015~2016年のターゲットモデル(ポディウムXエリート)で採用されている「アジャスタブルケーブルガード・システム」ではなく、ハンティングモデルの「ディファイアント、スパイダー・シリーズ」などで採用されている「ゼロトルクケーブルガード・システム」が採用されました。

下の写真は、左がブレース時、右がフルドロー時です。
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右写真の黄矢印で示した箇所がフルドロー時に約4ミリほど左へ露出します。
これにより、ケーブルにかかるテンションを和らげ、ハンドルトルクを軽減させる効果をもたらします。

その他には、ポディウムXエリートにも採用されている、モジュラーグリップシステム(0度(セット済)、2度、4度、6度のモジュールパーツ)を搭載しています。
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HOYTの2016年フラッグシップモデル・CPボウ ハイパーエッジエリートは店舗およびあちぇ屋CPにて販売中ですヽ(^o^)丿


PSE 2016年NEWモデル XPRESSIONが入荷☆ 

PSEの2016年最新作「XPRESSION(エクスプレッション)」が到着しました。
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写真は40インチモデル。他に「XPRESSION 3D」と言うアクセル間36.5インチのモデルも同時に発表されています。

さて、近年のPSEらしからぬアシンメトリーを主体としたハンドルデザインに「New DMカム」が搭載されてのリリースです。

詳細スペックは商品ページをご覧いただくとして、この記事では写真を中心に紹介します。

ドミネーターで培われた(完全対称形の)シュートスルーハンドルが今作では「アシンメトリー」という非対称形の取り回して世に送り出されました。

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左側から見るシルエットと右側から見るシルエット。

左右の波打つ曲線が見事に重なり、調和したデザインとなっています。

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グリップは私がる範囲では最も幅広い20mmにもなる厚みがあるフラット、かつ、極めてエッジの立ったスクエアなグリップとなっています。

好きです、こんな感じ。

シュートスルーの幅も他社に比べ5mmほど広い設計です。

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2016年モデルから新しくなった「New フックススライド2」

これまでのフレックススライドについていたカラーパーツは無くなり、シンプルで強度の高い樹脂製の1本ロッドが装着されています。

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バックストップは「バックストップ4」となり、本体バーは伸縮しなくなりました。

先端のゴム付け根のネジで微調整します。

*別売り用としてブレースハイトの高さに応じた5サイズの長さが用意されています。

 

さて、New DMカムです。

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このカムは下カムのみにモジュールがあり、上カムにはモジュールは存在しません。

またレットオフですが、工場出荷では75%モジュールが装着されています。

で!!朗報です!

これまでのPSEのカムで例えば「MEカム」や「DCカム」等のレットオフは基本的に75%なので、65%にする場合は別売りで65%モジュールを購入しなければなりませんでしたが、エクスプレッションには65%モジュールが付属してきます。

お財布にやさしい!(いや、最初からこれ込みの価格なのかも・・・)

そしてドローストップは基本的にはケーブルストップ式が最初に装着していますが、付属品を付け替える事で、リムストップ式にも変更できます。この流れってPRIMEのONEからの流行でしょうか、今年のHOYTハイパーエッジでもこの形式を採用しています。

基本的にはどちらかの方式のペグで使用してください。絶対ダメ!とは言いませんが“併用”は前提としていません。

リムストップにする場合は右下黄矢印の背の高いペグを下左黄矢印の三日月上の溝へ取り付けます。写真手前側にペグ、写真反対の裏側にナットを持ってきて挟みます

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ペグを付ける位置に“刻み”等はありません。「A⇔L」というあいまいな感じになっています。なのでケーブルストップペグで決まった位置まで引いた場所にアタリをつけて、その位置にリムストップペグを持ってくる・・・と言う手順になります。

カムの形式は一般的な1.5ハイブリッドカム方式。

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ブレース状態で黄矢印の示すカムのロケーションマークにそれぞれのケーブルが通っていればOKです。

新開発のターゲット競技に特化したDMカム。

引き味の滑らかな、それでいてメリハリのあるヴァレーからウォールとなっています。

 

さて、最も?厄介な?、、、いや画期的な構造が今回リムポケットに採用されています。

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それはリムボルトの“左右”調整・・・・・「ウェッジ-ロック・ポケットシステム」です。

RC(リカーブ)ではおなじみのこの調整機構。おそらくCPでは私の知る限りでは初搭載だと思います。
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リムポケットの側面に目印となる線が引いてあり、そして両サイドから「T-25」ヘックスローブレンチを使って左右から必要量の移動をおこないます。

これはRCにおけるストリングのセンター調整のような仕組みでリムポケットが左右に動くのですが、この「ウェッジ-ロック・ポケットシステム」の場合は若干意味が異なります。
詳しくは山口がこの後の記事で取り上げますのでそちらをご覧ください。

ヘックスローブレンチの話が出たので、ちょっとここで触れておきます。

PSEは2014年モデルから引き尺調整やモジュールの変更に使う工具がヘックスローブになりました。

そのため「T-15」サイズのレンチが1本が付属していたのですが、今年からどうやら付属しなくなったようです。

今作も引き尺変更やモジュール変更にはT-15が必要です。さらにこの“センター調整”にはT-25サイズが必要となります。

このT-25サイズは他にフレックススライド2の留めネジや、リムの固定ネジ(リムボルトの上にあるネジ)で出番があります。

もっと言えばリムを分解するにはさらにT-27サイズも必要です。(リムポケット横両サイド)

PSEユーザーになったらこの機会にヘックスローブレンチを揃えた方が良いでしょうね。

ちなみに2015年モデルまでのPSEボウのフレックススライド・カラーパーツとバックストップ2では、T-8が必要です。

でも、ポンド調整を行うネジは通常の六角なので、7/32インチ六角レンチが必要です。
コチラもご用意をお忘れなく。

 

スタビライザーのセッティングにおいてはこのハンドルには実に5か所の5/16インチ穴が切ってあります。
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もはや穴だらけ。センターブッシングも併せれば6か所のアレンジメントが考えられます。

迷います。

ハッキリ言って、迷います。

でも、嬉しい悩みです。

自身の好みにとことん付き合ってくれる弓だと思えば、さらに愛着もわいてきます。

 

PSE XPRESSION(3D)は、店舗およびあちぇ屋CPにて販売中ですヽ(^o^)丿

是非一度お店に見にきてね~~~~~~~~


HOYT HYPER EDGE ELITE(2016)が入荷 ~前編~

2016年HOYTのフラッグシップモデルとして発表されたHYPER EDGE ELITE(ハイパーエッジエリート)
*以下ハイパーエッジ
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新設計のウルトラフレックスリムとDFXカムを採用した、同じアクセル間の他のモデルに比べ、フルドロー時のAtoAを長く実現する事で、より一層の安定感を得る目的で開発されました。

アクセル間が長い(広い)弓は(フルドロー時の)ストリングの折れ曲り角度が広くなり、ピープが目に近づくのでエイミングの安定と精確性が上がります。
ただその代償として弓が大型化するので全重量が重くなるという相反する面を持ち合わせていました。

このハイパーエッジはアクセル間が36インチながら、フルドローでアクセル間38インチ相当の弓の折れ曲り角度になる画期的な設計となっていて、重量増加をある程度抑えています。

さて、弓が到着し箱を開けて取り出した第一声が「で か い ?!」

「あれ?アクセル間36インチよね?」と坂本くんと。

すぐそばに同じアクセル間のHoyt ALPHA ELITE(アルファエリート) RKT(2013)が有るので、比較すると直ぐにその謎は解けました。
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厳密には36-5/8インチあるアルファエリート(RKT#2)のアクセル間は、ハイパーエッジよりも約0.5インチ(約1センチ)長いのに対し、ライザー(ハンドル)レングスが、3.5インチ(約9センチ)も大きい(長い)のです。
昨年発表のマシューズ・TRG的な目の錯覚ですね。

フォルムを眺めてみると、これまでのHOYTには感じられないところどころ直線的なイメージが。
また、リムポケットのデザインがなんとなーくボ〇テ〇クみたいな必要最低限のパーツ構成。
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ショックロッドダンパーはリムの裏側にひっそりとたたずんでいます。
そして、なんと?!エアショックダンパーは採用されていません。
ウルトラフレックスリムと言う超湾曲リムなので、エアショックダンパーシステムとは相性が良くなかったのでしょうね。
なのでハイパーエッジには「リムショックス・ダンパー」が装備されています。

全く新しいDFXカム
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このDFXカムは、ドローストップが「ケーブルストップ」か「リムストップ」かで好きな方を選べる設計になっています。
またケーブルストップは、これまでの多くのHOYTボウではペグは下カムにしか装着されていなかったのですが、DFXカムは上下にペグがあり、ケーブルストップでもかなり「カチッ」としたウォール感になっています。
リムストップは言わずもがな「ガチッ」とした感触。「これ以上は1ミリも引けません!」の世界です。
下の写真左の矢印の楕円の穴にペグを取り付けます。
*ケーブルストップペグは取り外した方が良いでしょう。
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このリムストップ用ペグですが、袋に注意書きが。
「このペグはボウプレスにかける前には必ず取り外す事」となっています。
もし付けたままボウプレスにかけるとカムとペグがご臨終・・・となります、ご注意を。

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後編では、アルファエリートとハイパーエッジとで“フルドロー時比較をやってみた”写真などと、LCA(ラストチャンスアーチェリー)「ウルトラロックリムアダプター」の使用方法といくつかの注意を追いかけます。


マシューズが2016年ハイスピードモデルを発表

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マシューズが2016年ハイスピードモデルを発表しました。1つ目は現行のHTRを短く、軽量化したNo Cam HTX。ドローレングスが29インチまでなので、正確なIBO測定ができていませんが、カタログ値ではHTRよりも遅くなっていますが、実際にはよりハイスピードモデルです。1インチ短くなると10fps程度減るので、表示は326fpsですが、実質的には336fpsになます。HTRより2インチ短く、重さは4ポンドを切って3.99ポンド(1,809g)、ドローレングスは23インチ、リムのポンドは40ポンドから用意されています。

flatbackgripまた、グリップはHTR(フォーカスグリップ)とは違い、フラットなグリップが装着されています。

halon_5もう一つは、デュアルカムタイプの現行のモンスターシリーズWake(写真右)を軽くしたHalon(ヘイロン-写真左)。
halon_ヘイロン_マシューズ
アクセル間は30インチ、最もハイスピードのHalon5で353fpsになっています。
クロスセントリックカムカムには新設計のクロスセントリックカムが搭載されていて、理論上完璧なノックトラベルを実現するノーカムシステムをベースとして、引きはじめをより鋭角にすることで引き味とのトレードオフに高い矢速を実現したモデルです。

今回ターゲットモデルは発表されませんでしたが、ATAで新しい発表があると聞いています。もう少しお待ちください。


Bohningからアローラップが再入荷

BOHNING(ボーニング)からアローラップが再入荷しました。
2016年度版になり新しいデザインがいくつか追加され、一方で無くなったデザインもあります。
今回の入荷は、スモールカーボンサイズと、(スタンダード)カーボンサイズです。
*XSカーボンサイズの入荷は今回ありませんでした。
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*写真は(スタンダード)カーボンサイズの色見本です。スモールカーボンは種類が少ないので、詳細は商品ページをご確認ください。

それぞれのデザインで1パックづつの入荷なので、気に入ったデザインがあったら早目のお求めが良いかと思います。
再入荷もなくはないですが、次が来るまでに時間がかかる場合が有ります。

ボーニング・アローラップは店舗およびあちぇ屋CPで販売中ですヽ(^o^)丿
スモールカーボンサイズ
(スタンダード)カーボンサイズ


フィールド競技における3rd Axis(サードアクシス)調整について

Gold_tip_feildサードアクシスの調整についての記事ですが…Goldtipのこの写真…写っている弓の名前が出てこず、坂本と10分過去のカタログを探しました。皆さんはすぐにわかりますか?

Hamskea_archery_サードアクシス調整本日はコメントで依頼があったフルドロー時のサードアクシス調整用のレベルゲージ、Hamskeaのイージサードアクシスレベルゲージ(Easy 3rd Axis Level)の紹介です。

DSC_1293まず、サードアクシスとは何か。コンパウンドでは、スコープにレベル(水準器)がついていて、エイミングするときには、このバブルを確認し、基本的には真ん中にある状態(弓が垂直である状態)で射ちます。そのためにチューニングでは、このレベルの泡が真ん中にあるとき=弓が垂直であることを調整する必要があります。コンパウンド用のサイトには、このためにスコープを3軸で自由に調整できる機能がついています。ファーストアクシスは上の写真のようにスコープの目に対する角度です。まぁ…これはちょっとずれていてもそんなに問題ないとされています。

DSC_1295セカンドアクシスは最も大切なもので、ターゲット競技でこれがずれていると弓の垂直とレベルが全く同期しません。

DSC_1294今回のサードアクシスはスコープの弓に対する角度です。

Hamskea_archery_サードアクシス調整3では、この角度はどういう意味を持つかというと、フィールド競技など極端に矢発射角が上下変化するときに、地面(弓ではない)に対して水平でないと、例えば上の写真のようにスコープが傾いていると、発射角がゼロの時には問題ありませんが、射ち上げ(高くにある的を射つ)の時にレベルのバブルが右(アーチャー側から見て)によっていまい、射ち下ろし(低いところにある的)の時にはレベルのバブルが左によってしまい、正しく機能しなくなります。

Hamskea_archery_サードアクシス調整2さて、ここからが今回の記事とチューニング用品の意味なのですが、この時サイトとスコープが90度に直角になっていればいいというものでもありません。

デュアルシュートスルー型のコンパウンドでない限り、コンパウンドは右射ちであれば、右側にケーブルがあり、弓が引かれると弓はケーブルに引っ張られ、3時方向に回転します(トルクと呼びます)。このため、サードアクシスをサイトに対して90度で設定すると、ドローイング時に回転してしまうためにフルドローし、エイミングをする状態の時にはずれた状態になってしまいます。その回転分をあらかじめ調整しておく(89.5度くらいにする)必要があります。このトルクはケーブルガードの設計とグリップ(射形)、またポンドなどに影響を受けるので個人差があり、個人で調整する必要があります。その時に使用するのがこのHamskeaのEasy 3rd Axis Levelです。

Hamskea_archery_サードアクシス調整4この道具でチューニングをするときには、このレベルゲージだけではなく地面に対して垂直な線が必要になります。通常はドアの角など使用すれば問題ありません。今回は会社のシャッターを垂直線として使用します。

DSC_1288これをサイトのエレベーションバーの下の方にに装着します。

Hamskea_archery_サードアクシス調整5まずはレベルゲージを装着した状態で弓を引かないで上に向けたり、下に向けたりして二つのバブルが同じ様に動く状態にします。この状態がサイトに対してスコープが90度で正しく設定されている状態です。

DSC_1300次に弓を引き、30度ほど下に向けます。

Hamskea_archery_サードアクシス調整6この時、先ほど説明したようにトルクによって弓が回転してしまっているので、レベルのバブルは正しく作動しません。その代わりとして使用するのが先ほど用意した垂直線とEasy 3rd Axis Levelの垂直の金属ピンです。この2本の線を重ねることでフルドローの状態で弓が垂直であることを確認できます。これに基準点として、スコープのサードアクシスを調整します。

DSC_1309-0.00.07.31最終的に3点、垂直線、金属ピン、スコープのレベルが真ん中にある状態でそろえばチューニングは終了です(この時レベルゲージのバブルの位置は無視します)。先ほど調整した90度からの違い、これがトルクによる回転分です。このトルクはポンドや引き尺、射形ではグリップによっても変化するので、一度調整しても、何かを変えた時には再確認が必要となります。

ちなみに、フィールドではなく、50mwのような単一距離を射つ時にはサードアクシスをあまり気にする必要はありません。あくまでもフィールド競技で必要になるチューニングツールです。

Hamskea Easy 3rd Axis Level
http://cpbow.cart.fc2.com/ca67/866/p-r-s/


BEMAN 2016 … ついにターゲットから撤退か

2016ビーマントップビーマン(Beman)の2016年が発表されましたが、今までになかった高精度のハンティングモデルが追加されたかわりに、ラインナップからターゲットモデルがすべて消えました。

なくなったのは

Carbon Flash – レジャー用モデル
Carbon Diva – 大口径低価格インドアモデル
Dead Ringer – 大口径軽量モデル 3D/インドア用
Speed 3D – ハイスピード軽量モデル 3D用

の4つで、カーボンフラッシュは日本でもいくつかのショップが取扱いしているシャフトです。以前にはターゲットの世界で活躍していたビーマンですが、ついに完全にハンティングシャフトメーカーに変わるようです。残念ですね。

Beman Archery 2016 (PDF 8.6MB)
https://beman.com/wp-content/uploads/2015/10/Beman-2016.pdf


イーストンがコンパウンド向け新型スタビライザー コンツアーCSを発表。

Easton_Contour_CS_Stabilizerイーストンがコンパウンド向け新型スタビライザー コンツアーCSを発表しました。現行のコンツアーをコンパウンド向けにより強化したものです。2015年のイーストンではZ-FLEXがコンパウンド向けの最上位モデルでしたが、2016年はコンツアーCSになります。円安と相まって価格は毎年高騰していて、こちらのスタビライザーは3万円近い値段になりそうです…。
イーストン_Contour_CS_Stabilizer先日の全日でも展示されていましたが、実際どんな感じか…というか、イーストングループ(EASTON/HOYT/FUSE)で10種類近いスタビライザーを持つことになり、どのように区別してお客様に販売していくのか悩ましい状態です。

2016年にはFUSEのノーマルカーボンブレードが廃盤になると聞いていますが、CSの入荷時に性能の評価を再度整理したいと思います。

スタビライザー…利益率が高いのは分かりますが、種類多すぎますね。


グリッパー(Gripper)のAAE向けVバーが入荷しました。

11057798_10153627594154583_6529424433488476113_n8月にグリッパー(Gripper)のAAE向けVバーが入荷しました。8月にシングルバーはすでに入荷済みです(先日売り切れました、1か月後めどに再入荷します)。
IMG_20151101_164147ジェーク選手などリカーブでも使用できますが(販売はCP店)、よほど大量のウェイトをサイドにつけていない限りは少しオーバースペックです。

前の記事でも紹介しましたが、オリジナルのグリッパーは20mmでビースティンガーなどとの接続にぴったりですが、AAE向けではより大口径のロッドに対応しています。

本日より販売開始です。


Myboから新型ハンドル WAVEが発表、入荷は年末です。

mybo_archery_wake軽量のマグネシウムハンドルRIOで好調なMyboから新しいNCアルミニウム製の軽量ハンドルWave(ウェーブ)が発表されました。入荷は年内間に合うかどうか微妙といった感じです。
wake_black_archery
Wave自体はミドルクラスのハンドルです。定価は決めていませんが、3万円前後になる予定です。デザインは今どきのハンドルとしてはかなりユニークで大きな穴がなく、15年ほど前に出たホイットのエラン(Elan)や、2000年前後のイタリアデザインのハンドルをほうふつさせるクラシックなデザインです。
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重さは25インチで1,130gの軽量ハンドル。現状23インチモデルは発表されていません。素材は6082アルミニウム合金が使用されています。デザインにこだわる多くのメーカーは6000系では6061を採用していますが、6082と6061の違いは明確には分かりません。もともとの素材の性質が近いので剛性は熱処理などによって変わり、どちらが優れているかは言えないが、6082のほうが若干しなやかさがあるようです。

このハンドルの製造はすべてイギリスで行われており、メイド・イン・UKです(Myboはブランド名でMerlinアーチェリーで製造されています)。RIOハンドルは10台以上販売してましたが、トラブルなしでしたので、Waveにも期待しています。