【ATA2016】スコットがユニークなハンドルを持つHaloを発表

DSC_1470スコット(Scott)がATAでユニークなハンドルを持つリリーサー、ヘイロー(Halo)を発表しました。動作する機構は非常に一般的なバックテンションタイプのリリーサーで、新しい点はユニークなハンドルを持っていることです。

DSC_1471DSC_1472DSC_1473ブラスで製造アされたハンドルは一般的なとり掛けた指に対して直角にかかる部分だけではなく、サイドもカーブしており指にフィットするようになっています。テストしたモーガン選手によるとリリーサーの感覚がよりダイレクトになり、リリーサーの状態(*)を知覚しやすいそうです。

*位置と角度。リリース時にリリーサーはアーチャーから見えない位置にあるのでも、重さとハンドルの感覚でしか知覚できない

3本掛けの1モデルのみで、2月末の入荷予定です。姉妹メーカーのCBEからは新商品の発表はありませんでした(サイトの色が増えただけ)。


【ATA2016】TRUからフィンガーレスリリーサーが正式に登場

DSC_1441先ほど店舗にも問い合わせがあったようですので、先に記事に。

長年この仕事をやっているので、たいていの道具は見れば何に使うのかわかるのですが、新しく発表されたこのリリーサーは見ても使い方が理解できず、ブースでTRU担当に聞いたところ、モデル名のHTフィンガーレスの名前の通り、顎でリリースする選手向けのリリーサーだそうです。このL字のバーを顎で前に押してリリースします。

HT_fingerless_jpアームレスアーチャーとして有名なマット選手(Matt Stutzman)のために開発されたリリーサーですが、問い合わせが多いために製品化されたようです。ただし、通常のバックルストラップに装着された状態で販売されるので、彼のように使用するためにはご自身で体に装着するための機構を作っていく必要があります。

在庫の予定はないですが、取り扱いは可能です。問い合わせください。


【ATA2016】トロフィーテーカーがスプリングスチールレストを再設計

Trophy_taker_new_restトロフィーテーカー(Trophy Taker)がスプリングスチールレストを再設計し、モデルチェンジします。マイナーチェンジ…というよりは全面的なモデルチェンジです。現行のSS1/SS2/SS PROはすべて廃盤になります。新しいレストの入荷は3月の後半を予定しています。
DSC_1449DSC_1452DSC_1451一番大きな変更点はレストの堅牢度を高めるために、レストから樹脂パーツを排除し、100%金属パーツで構成されるようになったところです。また、レストの前後の調整幅が広くなりました。

名前は同じスプリングスチール(SS)で、1/2/PRO表記がなくなり、SSとSS PROの2モデルになります。ブレードの形状は現在のSS2と同じものが使用できます。

入荷後順次切り替えていきます。


【ATA2016】ボウテックがファナティックのマイナーチェンジモデルを発表

Fanatic2_Black時差ボケがとれず、こんな時間に仕事しています。さて、ボウテック(Bowtech)がATAにて新しい弓をBT-Xとファナティック2.0を発表しました。

DSC_1444まず、ターゲットモデルのファナティック2.0。昨年発表されたモデルのマイナーチェンジです。より安定性を向上させた設計になっています。一番の違いはカムの変更で、それによってリムの角度がより立ち、アクセル間が36.5インチから1インチ伸びて、37.5インチに。ブレースハイトが7.75インチから0.4インチほど低くなり、7.38インチに。0.1ポンド重くなりました。また、矢速は10fps低下して315fpsになりました。マイナーチェンジで10fps落としてくる変更は珍しいです。

*すべてロングドローモデルの数値

DSC_1445もう一つの変更点はシュートスルーの位置で、前のモデルに比べてシュートスルーのウィンドウの位置を上に上げました。これは前モデルで手の大きさ・グリップによっては指がウィンドウに触れてしまうという問題が報告されていたことに対する改善です。

DSC_1446また、弓のグリップのテクスチャ(手触り)が変更されています。以前のものはつるつるでしたが、少しグリップのある感じになりました。これは性能的な点というよりも、以前のモデルの高い価格(国内定価158,800円)、原価を下げるのが目的で、光沢のあるアルマイト塗装を施さないことで原価が安くなります(*)。

*この変更で原価が安くなるかどうかはメーカーの持っている装置によって異なります。同じ原価で作れるメーカーもあります。

日本での価格はまだ決めていませんがも、15万円を切る価格で販売できることは間違いないです。

2.0ではカムが2種類用意され、対応するドローレングスは26-31インチから、ショートドローカムで24-29インチ(国内ではほぼこのサイズになるかと思います)と、ロングドローの28.5-32.5インチになります。3月から出荷が始まるそうです。

DSC_1447もう一つの新モデルはコンパクトなバランス重視のBT-X。ショートドローモデルとロングドローモデルがあり、28インチカムモデルで、ドローレングス25.5-28インチ、アクセル間31インチ、重さ4.2ポンド、矢速333fpsで、価格は10万円程度です。矢速重視、軽さ重視など突き詰めたモデルが多いボウテックでは久しぶりのバランス重視モデルです。こちらは取り寄せでの販売とする予定です。
prism-2016ボウテックの姉妹ブランドのダイヤモンドからはDEPLOY SBとPrismが発表されました。プリズム(Prism)の方はなかなか面白いモデルで、簡単に説明すると低価格でカラフルなフュエル(FUEL)です。フュエルは黒しかないので、スペックが合えば、カラーのプリズムのほうが良い方もいるかもしれません。

ドローレングスは同じ18-30インチ、プレーハイトも同じ7インチ、ハンドルの設計も同じです。違いでは、アクセル間は0.5インチ短い31インチ、調整可能なポンドが5-55ポンド(フュエルは14-70ポンド)、矢速は25fps低下し、295fpsで、重さは0.2ポンド(約100g)軽くなっています。サイト(ハンティング用)とピープとレストが付属しているパッケージの形で提供され、価格はフュエルより5000円ほど安いです。取扱いする予定で出荷は2月末です。

以上が2016年のボウテックです。


【ATA2016】マシューズが2016年の新しいターゲットモデルを発表

DSC_1433先ほど、17時に成田に着きました。今日は一つだけ記事書いて退社します。飛行機内で睡眠はたくさんとりましたが、やっぱり21時間も飛行機乗っていると疲れますね。

今回のATAでは新しいリカーブの発表はなく、コンパウンドではマシューズとエリートとボウテックが新しい弓を発表しました。全くの新型を出したのがマシューズです。

HalonX-3Q-AnodizedBlack2-47117-993872015年のノーカムシリーズで大きく売り上げを伸ばしたマシューズ(メーカーより弊社のマシューズの売り上げも2015年が過去最高だったと報告を受けました)ですが、TRG7は非常にスムーズで安定している弓ですが、それらの性能とのトレードオフで、重さと矢速と犠牲になっていました。

DSC_1435この新しいHalonX(ハロンX)では、過去のマシューズのハイスピードモデルに搭載されていたウェイテッドカムが復活しました。弓の重さはApex7(4.9ポンド)とほぼ同じ4.94ポンド(2,250g)で、矢速は330fpsとターゲットモデルの中ではかなり速い矢速を実現しました。75%/85%レットオフがあり、ドローレングスは26.5-30.5インチです。アクセル間は35インチで、ブレースハイトは7インチ。

DSC_1439会場で実射しましたが、かなり良い感じです。まさに、TRG7と真逆の設計で、矢速が速く、引きは後半だけがスムーズで、ブレースからの引きはじめで一気にピークに行く設計です。ストリングストップがついたので、弦の安定感が向上していますが、全体としてはApex7に近い感覚です。
DSC_1436Apex7と比較するとウェイテッドカムを生かすためにストリングストップはかなり下についています。ブッシングの位置も下に移されました。ハンドルの設計は今どきのデザインを踏襲したものになっています。

全体として、Apex7が好きだった方には気に入っていただける仕上がりになっているのではないでしょうか。価格はまだつけていませんが、お買い得な値段です。ただ、カラーが黒(グロッシーかマット色があります)と迷彩しかないので、その分は割り切る必要があります。

安定性重視 = TRG7
バランス・実績重視 = コンクエスト4
スピード重視 = Halon x

このモデルの登場でマシューズのライトなハイスピードモデルがない問題は解決されたと思います。

2月の後半から出荷が開始される予定です。

バリスティック2.0missionDSC_1438また、Missionラインでは大きな変更はなく、Hypeの成功を受けて、バリスティックにもハーモニックダンパーが標準で搭載されるようになり、モデル名はバリスティック2.0になりました。ただ、このモデルの設計自体がもともとハンティング寄りなので、Missionでは今年もHype DTがベストなのではないかと思います。

こちらは3月初めからの出荷のようです。以上、マシューズ(Mathews)でした。


カーターから新しいリリーサー、ワイズチョイスが発表されました。

Wise Choice 3
Wise Choice 4カーター(Carter)から2016年新モデルとしてワイズチョイス(Wise Choice)が発表されました。

特別に新しい機能はなく、2015年モデルとして発表されたファーストチョイスにホール(インデックスフィンガーホール)を加えたリリーサーになっています。3本掛けタイプと4本掛けタイプがあり、1月末の入荷予定です。


ハムスキー(Mamskea)から新型レストが発表されました

パーサーレスト_versa_restハムスキーから現在取扱いしているVersaレストの新型が登場しました。多機能型のコンパウンドレストですので、他のレストよりも重さがありましたが、新しいハイブリッドターゲットプロ(Hybrid Target Pro)では、現行品より26%軽くなりました。

また、リムドライブモードの時に使用するリムクランプが新しくなり、より多くの弓のリムに対応するようになりました。年明け、1月に販売開始予定です。


Myboのちょっと大きいバッククイーバー入荷。

Viva_quiver_myboマイボウから新しい納品がありました。目玉商品はWaveハンドルですが、新しく発注したVIVAバッククイーバーも入荷してきましたので、まずは。バンコクのワールドカップで見かけたものです。

現在、イーストンのバッククイーバーを使用していますが、商品自体には満足しているものの、大きさが少し小さく、収納できるものが少ないことが不満だったので、試合会場で見た時にはこれだと思いました。

入荷して比較した結果…いいですね。現在のクイーバーの収納量に不満がある方にお勧めです。


GOLD TIPの2016年ラインナップについて

Gold_tip_Nine_3_shaftゴールドチップが2016年のラインナップを発表しました。まずは、新しいぎりぎり9.3mm規制対応の大口径シャフトです。9.3mmは0.366″ですが、これまでゴールドチップでは0.337″のSerise22しかありませんでした。新しく発売されるNine.3(9.3)は0.365″とぎりぎりまで太くしたシャフトです。

SONY DSCワールドカップバンコクからディートン選手が採用し、先週行われた、アメリカ代表選考で選考に先行されました(世界室内選手権)。

非常に魅力的なシャフトだと思いますが、CXやイーストンのようなリカーブ向けシャフトも製造しているメーカーのインドアシャフトと違い、シャフトは硬めのワンスパイン(250)です。コンパウンドではパラドックスは大きくないので、インドアシャフトではスパインの一致よりも、硬いシャフト(パラドックスからの回復が早い)をベースに、リカーブでは考えられないような200grやそれ以上の重いポイントを装着してチューニングするという考えがあり、それに従った設計になっています。ちなみに、スパイン250というのは30インチの引き尺でも80ポンドないとスパインは合わないので、スパインを合わせてうちたい人がこのシャフトを選択することは事実上無理です。

日本での需要がどれだけあるのか予想できないので、まずは取り寄せでの扱いにする予定です。

Gold_tip_Pierce_shaft次は、ゴールドチップ初の極細タイプのシャフト、Pierce(ピアース)です。価格的にはA/C/CとA/C/Gの間で、シャフトの精度はA/C/Gと同じで、内径も0.166″を採用。Gノックサイズで、精度も同じなので、ノックも共通で使用できると思われます。
Pierce_partsこのシャフトはかなり画期的なものですが…ターゲット競技でそれが生かせるかと言われると。まずは、このシャフトの革新的な特徴は極細シャフトであるのに、インサートを使用する事でフィールドポイント(スクリューインポイント)を装着できることです。フィールドポイントのスタンダードねじサイズは8/32で、その径は0.164″です。なので、基本的に0.166″径のシャフトにインサートを入れて装着することは物理的に不可能です。そのシャフトでは、インサートの外部にねじ装着部を設けることで装着を可能にしています。

ただ、この画期的な設計はスクリューインポイントでないと価値がありません。もちろん、通常のターゲットポイントも装着できますが、それではちょっと安いA/C/Gになってしまいます。特徴は他の極細シャフトと違い、ゴールドチップ特有のFACTシステムでポイントの装着後もポイントの重さを微調整できる点でしょうか。

400/500スパインに関しては在庫する予定です。250/300/340は取り寄せとして取扱いする予定です。

Gold_tip_Traditional_XT_shaft最後のシャフトはトラディショナルアーチャー向けのカーボンシャフトです。現在市場にある多くのトラディショナルシャフトはウッド調であるものの実質的にはカーボンシャフトです。このシャフトもそうですが、ただのウッド調デザインではなく、ウッドシャフトの中でも最も性能が高いとされているフッテッドシャフト(19世紀に考案されたCXのシャフトのように2つの素材を組み合わせて1つのシャフトにすることでデュアルスパインを実現したシャフト)のデザインパターンがプリントされていることです。かっこいい矢が完成すると思いますよ!

これで、イーストン、Victory、CX、Goldtipの2016年が全部で揃いましたね。フィールド向けに何か新規にエントリー向けのシャフトの取り扱いを考えていますが、悩ましいところです。