インドアのためのセッティングを考えてみた

Berengere_SCHUH _592そろそろ全国的にアウトドアシーズンが終わりを迎えているのではないでしょうか。自分は2週間後に初試合を控えています。リカーブではアウトドアからインドアに変える時、チューニングをする必要はあまりないと思います。男子、女子ともに世界記録はX10によって記録されているので、アウトドアのシャフトのまま、エイミングが変わるところだけ考えて、サイトピンの変更くらいでよいと思います。対して、コンパウンドではリカーブの10点は9点として記録されるので(Xだけが10点)、太いシャフトでないと戦えません。世界戦でアウトドアと同じシャフトを使う人はまずいません。インドア向けのシャフトはもう作ってあったので、まずは、勉強のため今期のアウトドアセッティングのまま、インドアシャフトを射つとどうするかを確認してみました。
GT_CXL
左はゴールドチップのウルトラライトで339gr、右はCarbonExpressのCXLで441grで、100grの差です。まぁ、結果は予想通りでシャフトの重さと太さが変わった分、レストをクリアできていません。レストの再チューニングをする必要があります。

ラリーのチューニングマニュアル(改訂版)では、インドアでペーパーチューニングを行う場合、完璧な穴をあけることよりも、シャフトがブレードに接触せずにきれいにクリアし、一番大事なのは、ベインのあとがしっかり残ることとしています。ベインのあとがきれいでない場合は、シャフトが安定していないので、カムの傾きやノックトラベルに問題がある可能性があります。カムの傾き・ハイト・アクセル間がずれていないか確認してみてください。

シャフトは重くなっているので(この場合100gr)、ブレードのセッティングを重いシャフト向けのものに変更する必要があります。SS2の場合、.010″が325grから425grまで、.012″が425gr以上、というのが基準なので、今回は.012″を選択します。

これまでが最低限必要なことです。1000円くらいの出費でインドアのための準備は完了です。18mでぐるピングするセッティングは30mでもグルーピングしますし、その逆の関係も成り立ちます。18mの3つ目的はグルーピングの確認が難しいので、チューニングでは30mで射ちながらグルーピングを確認するのも一つのやり方です。そっちの方が矢飛びもきれいに見えます。

まだ、時間と予算の余裕がある場合は、サイトピンの見直しをしてみるといいかもしれません。ラリーのチューニングガイドでは、

インドアにおいて重要なもう一点はターゲットの鮮明に視覚的に捉えられるかだ。クリアにターゲットを捉え、十分にエイミングできるくらいに拡大されているか。これらの内、一つでも欠けていれば、ターゲットが十分に見えずに、落ち着いて一定性を保つことができないだろう。サイトの見え方によってリラックスの具合に個人差はある。様々な違った倍率のスコープレンズを試すようにすべきだ。

鮮明さは質の良い、倍率が6-7倍のレンズを使えばほぼ問題ない。オススメするのは、インドア的の赤から金が見えるくらいの倍率のレンズにすることだ。金しか見えない場合は倍率が高すぎるので、微かな動きも大きく見えてサイトが落ち着かず、エイミングにストレスを感じるだろう。逆に倍率が小さすぎるものはエイミングが十分ではない。

アーチャーの中には倍率があるピープを使って鮮明度を上げようとする人が、ピープに余計なレンズがあると光量が下がり、光の少ない会場では不利になる。大きな大会に出てきて、ターゲットが見えないと言う人は何人もいた。スコープとピープを組み合わせる場合は、光が少ない場合のことも考えるべきだ。光の少ない場合も考えてセッティングをしておけば、どんな試合会場でも安心だ。

…中略…

照準は、私はいつも円形のものを使っている。ドットや他のタイプも試してみたが、このタイプが一番自然にサイトを合わせることができるので、みんなにも勧めている。私が一番好きなのは、9点のリングほどの大きさに見え、中にゴールドや中心のスポットが見えるサイズのものだ。円形のレティクルは左右の動きをすぐに感知できる。また、私の場合は歳をとるごとに大きいリングに移行していった。自分に合う照準は人によって異なるが一つ言えることは、絶対に10点は狙わない。リングを通して10点が見えれば、自然とそこに狙いが合うのであって、狙っていくのではない。当てたいところに集中すべきで、エイミングするサイトに集中するのではない。

とっている内容は、コンパウンドをやっていてる人であれば、一度は聞いているかもしれませんが、インドアでは無風で毎回同じ環境ですので、その中でもう一度自分のスコープドットが自分に合っているのか確認してみてはいかがでしょうか。

自分の場合、今までドットでしたが、リングを試す予定です。

まだ余裕があれば、ストリングの素材です。主だったところでは、BCY-X、8190X、8125Gの順に柔らかいです。伸縮性がない方が矢速が出ますが、しかし、インドアでは矢速は必要ないので、BCY-Xが最もいいとは限りません。柔らかいものも試してみるといいと思います。また、ケーブルとストリングでは役割が違うので、同じ原糸を使用するのが良いとは限りません。

自分の場合は、少し柔らかい原糸の方が長く練習していても疲労感が少ないので、トロフィーからBCY-Xに変え、最終的には少し柔らかい8190Xを使っています。

とりあえず、ここまで考えて、これでチューニングを終えて、明日射場で実射してきます。

コンパウンドのインドアチューニング・セッティングに関してはラリーの本により詳細に書かれています。

エリートアーチェリーのプロシューターに世界チャンピオンが加わる

CHANCE_BEAUBOUEF_elite先日、新しいターゲットモデル・ビクトリーを発表したエリートアーチェリーからお知らせです。

Chance_Beaubouef_WAめったにWAの試合には登場しませんが、一度だけ登場して、世界選手権で優勝(個人・団体とも)という珍しいというか、すごい戦績を持つCHANCE BEAUBOUEF選手がエリートアーチェリーのプロシューターになりました。


先日、行われた全日本選手権でもエリートの弓で出場された選手が準優勝し、日本でも実績を作りつつあります。エリートにスイッチしたことで、もう一回くらいWAの試合に出てきてくれないかなと期待です。

エリートアーチェリー 取扱い ラインナップ

インドアワールドカップ・ステージ2で対戦できる選手は??

Erika_JONES_595出場予定のインドアワールドカップ・ステージ2の事務局から、登録されたトップアーチャーのリストが来ました。まだ締めきっていないので増える可能性はまだまだあります。現時点で登録しているトップアーチャーには、エリカ・ジョーズ選手(コンパウンド女子世界記録595点)、レオ・ワイルド選手(世界ランキング3位)、リック・ヴァンデルヴェン選手(先日の2014ワールドカップリカーブ個人3位)がおりました。対戦するのが楽しみです!

PRIME(プライム)が2015年モデルを正式発表

G5prime2015広告での写真だけだったPRIME(プライム)が2015年モデルを正式発表しました。こちらはデイブ選手による紹介ビデオです。

G5primeスペック2015年に販売される弓のスペックは上記の通り。2014年のプライムの国内での販売はあまり良くなかったので、日本での地位を挽回できるかが問わる一年になるのではないかと思っています。ターゲット用には”ONE MX”と”ONE STX”が用意されました。ONEで代理店から意見があった部分を改良したハンドルです。

one_prime_リムポケット比較
まずはリムポケット。この部分は驚きましたが、近年リムポケットを寝かせる方向に設計を移行していくメーカーが多い中、今回のマイナーチェンジではリムを逆に立たせてきました。左側が2015年のONE、右側が現行のONEです。さらに時代を逆行する変化として、2014年はBCYの8190を採用していましたが、2015年にその次のBCY-Xに変更するメーカーが多い中、弦を8190の前の452Xに戻してきました。結果として、矢速が2014年の310fpsから323fpsへと13fps向上しました。

カムによって異なる特性g5prime次にカムが3種類用意され、モジュールによって各カムの持つ範囲の中で引き尺を変更します。面白いのはカムA(27″-31″)/B(26″-30″)/C(24.5″-28.5″)がそれぞれに設計されていて、全く違う特性を持つことです。

prime_3cams
Aカムは最もレットオフが高くなるよう設計されております。これはロングドローの選手はそもそもパワーストローク(ドローレングス-ブレースハイト)が長いので矢速よりも安定性を求めるためです。Cカムはもっとも矢速が高くなるように設計されており、これはショートドローの選手はパワーストロークが短いので、その分矢速(ハードなカム)を好む傾向に応じた設計になっています。Bカムはその中間。27″-28.5″のアーチャーには3つの選択肢が与えられています。AカムとCカムでは10fpsの違いがあり、これはホイットではGTXとスパイラルXの違いに相当するので、かなり感覚が違うことがわかります(*)

*プロコンプエリート GTX 305fps / プロコンプエリート Spiral X 315fps

one_リアブッシングそのほかの変更点では、こちらは近年の流れ通り、リムブッシングの位置が下に下がりました。デイブが指しているところがもともとのONEの位置です。

アジャスタブルケーブルガイドPrimeg5oneそして、ケーブルガードがアジャスタブルになりました。少し古典的な手法ですが、てこの反対側のネジの締めこんだり、ゆるためりすることで、調整します…ここだけ緩まないのか心配ですが、どういうシステムか詳細は問い合わせ中です。

カラー_ONE色は4色から選択できます。価格と入荷時期は連絡待ちですが、アメリカでの定価は1399ドルなので、ポディウムと同じくらいの値段ではないかと思っています。

プライム(PRIME) 2015 カタログ

やっと日本記録タイです(50m15射)

10749534_355952247912879_1549567473_n今週末は熊本県で行われた第8回花園カップに出場してきました。

IMG_20141102_111420予選は余裕で680点アップかと思ったら、最終エンドで53点をうち、近年コンパウンド会を騒がせている「妖怪寸止め」につかまり、679点に終わりましたが、決勝ラウンドでは50mで147点(29-28-30-30-30)で日本記録タイの点数をうてて満足です。

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準決勝では同点からの、シュートオフでど真ん中をうたれて、3位に終わりましたが、今季アウトドア最終戦としては満足できる内容でした。

たまった仕事は今からやります!!すみません。

IMG_20141031_203112~2ずっと行きたかった、博多の屋台バー「エビちゃん」行ってきました。伝統の「ホットサイドカー」もいただき、屋台ならではの、レンジを使うと一瞬電圧が下がって、照明が暗くなるというイベントも楽しんできました。インドアの準備をして、また、九州行きたいです。今年の全日室内も熊本です。

Kim選手、トータルでも世界記録更新

10608775_722023554540179_6026592107936679214_o(↑Korea Archery Associationのページより)

昨日、70mの世界記録更新に続き、本日も350点(50m)と360点(30m)で、トータルでは1391点をたたき出し1440ラウンドの世界記録を更新しました。

615592_381958_5738(http://www.jbnews.comより)
90mの点数は329点で全体の4位だったので、まだまだ更新の余地はありそうですね。トップ選手たちが2015年の新装備に更新した来年度のワールドカップが早くも楽しみになってきました。でも、やっぱGMXハンドル(2008年~)いいよなー

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追記: 女子でもJung dasomi選手が60m353点で世界記録を更新!!! そして、やっぱりGMXハンドルw

2015年もGMXハンドル押しで行くっきゃないですね。

マシューズ2015の発表も間もなくです。

10479511_10154768993670529_7426218888654751098_n昨日はボウテックでしたが、マシューズの2015年モデル発表も間もなくです。もうプレビューボウがかなり出回っているプライムもまだ正式発表はしていないですが、この2メーカーの発表が終われば、2015年の競技用ボウは出そろったことになります。

リカーブはホイットとMKが終わり、ウィン&ウィンとFIVICSが発表していません。FIVICSは毎年決まった時期がないのでわかりませんが、ウィンは毎年情報だけが先行することもありますが、基本的には、ベルリンオープンで最初に2015年モデルが展示されます。今年は12月12日~14日なので、そのあたりです。

自分は今週末、熊本の試合に出場してきます。今シーズン最後のアウトドアの試合です。なので、素早い対応が難しいかもしれません。ご理解ください。

追記 : 連絡があり、発表日は11月5日になります。

ボウテック(Bowtech)が新しいターゲットモデルFanaticを発表

Fanaticボウテックボウテック(Bowtech)が昨日新しいターゲットモデルFanatic(ファナティック-狂信者)を発表しました。シュートスルーハンドルで4色、黒、トパーズ、グリーン、紫となります。

bt15_FanaticBluefanatic_specボウテックの前作のターゲットモデル、スペシャリストと比べると、ハンドルがシュートスルーに変更され、重さが230gほど重くなっています。

より安定性を得るためにブレースハイトは7.75インチと高めに設定されており、その分矢速はスペシャリストと比べて5fps低下しています。まぁ、それでも十分なスピードがあり、325fpsです。ホイットのポディウム・スパイラルプロカムが322fpsなので矢速の低下は心配するほどではありません。
アクセル_ハンドル比較アクセル間は36.5インチはスペシャリストと比べて3%短くなっていますが、リムのデザインを大きく変更して、パラレルに近づけたことで、ハンドルは逆に約20%長くなっています。ですので、使用感としてはより大きな弓を使っている感じになると思います。
fanatic_ドローストップドローレングスは26インチから選択でき、ポンドは40ポンドから用意されており、レットオフは新しいドローストップによって、60%、70%、75%以上の3つで調整できます。

fanatic_ブッシング位置ブッシングは3カ所に用意されています。入荷は12月中旬を予定しています。予約受け付けます。ちなみに自分用に一本購入する予定です。
ボスとプロディジーまた、同時にハイスピードモデルのプロディジー(ホイットのリカーブと同じ名前です…)と、ロングドローモデルのボスも発表されました。

2014年モデルで「ピュアパワー」という名の元、ボウテック初360fpsを達成したRPM360を発表してから、ボウテックは扱いやすさにフォーカスしており、この2つの弓にはパワーシフトテクノロジーが搭載されており、1つのカムで3つの異なる引き心地を得ることができます。


Bowtechパワーディスクこの写真の金色のモジュールの位置を変更させることで、最速のパフォーマンスモード、(伝統的と言われているがどのカムの様なカーブを言っているのか不明)クラシックモード、そして、スムーズにドローイングを得ることができるコンフォートモードの3つの異なる感覚を1つのカムから得ることができます。
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ボスとプロディジー_スペックスペックは2015年水準ではどれも平均的な値に設定されており、優等生と言った感じでしょうか。何かに特化していませんが、カムをいじることを楽しみたい人にはおすすめできます。長く楽しめる一本ではないでしょうか。スペックは上記の通り、上がプロディジー、下がボスです。プロディジーは来週出荷開始(在庫するか決めていません)、ボスは11月中旬の出荷開始です。

HOYT GMX + MK ベラ3(Veracity)リムで世界新記録!

l_2014103001004730200359021http://www.ihalla.comより
本日、MKのアルファのレビューを書いたばかりで、まだ、納品される日が確定していない(そんな遠い未来ではない)ベラ3(Veracity)リムですが、本日、韓国で行われた試合で、Kim Woojin選手が使用して、世界新記録、70m 352点が出たという連絡がありました!! 従来の記録を2点更新です。おめでとうございます。

ホイットのコンパウンドマニュアルを更新しました。

2015コンパウンドマニュアルホイットホイットのコンパウンドマニュアルを更新しました。今までは2011年に翻訳したものを配布していましたが、新機能が増えてきたので、2015年の最新のマニュアルを再度翻訳しました。

上記のように内容は初心者向けのものですので、より高いパフォーマンスを求めると、いちいち指示に従ってられないところもあります。

“すべてのHOYT製のモデルにはFUSEの Custom String System が装備されています。交換の際は、必ずFUSEのストリングとケーブルに交換してください。”

例えば、上記のように記載がありますが、多くのトップアーチャーはストリング専業メーカーの製作する弦を使用しています。

Reowild_strings日本でも有名なレオ・ワイルドはABB(Americas Best Bowstrings)の弦を使用しています。

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ホイットやイーストンの弓や矢の公式プロモにもよく出るプロコーチのJohn Dudleyさんは長年ウィナーズ・チョイスを使用しています。

性能やチューニングに関しては、この基本マニュアルよりもプロショップのスタッフの意見の方を重視することをお勧めしますが、安全管理の面では完全従うべきでしょう。

また、新しく「15インチポンド」という表記が加わっていますが、これは、該当するねじを締める時の標準的なトルクです。数値通りに締めるためにはトルクレンチがないと…厳しいかと思います。

ホイット コンパウンド マニュアル 2015