広告での写真だけだったPRIME(プライム)が2015年モデルを正式発表しました。こちらはデイブ選手による紹介ビデオです。
2015年に販売される弓のスペックは上記の通り。2014年のプライムの国内での販売はあまり良くなかったので、日本での地位を挽回できるかが問わる一年になるのではないかと思っています。ターゲット用には”ONE MX”と”ONE STX”が用意されました。ONEで代理店から意見があった部分を改良したハンドルです。
まずはリムポケット。この部分は驚きましたが、近年リムポケットを寝かせる方向に設計を移行していくメーカーが多い中、今回のマイナーチェンジではリムを逆に立たせてきました。左側が2015年のONE、右側が現行のONEです。さらに時代を逆行する変化として、2014年はBCYの8190を採用していましたが、2015年にその次のBCY-Xに変更するメーカーが多い中、弦を8190の前の452Xに戻してきました。結果として、矢速が2014年の310fpsから323fpsへと13fps向上しました。
次にカムが3種類用意され、モジュールによって各カムの持つ範囲の中で引き尺を変更します。面白いのはカムA(27″-31″)/B(26″-30″)/C(24.5″-28.5″)がそれぞれに設計されていて、全く違う特性を持つことです。
Aカムは最もレットオフが高くなるよう設計されております。これはロングドローの選手はそもそもパワーストローク(ドローレングス-ブレースハイト)が長いので矢速よりも安定性を求めるためです。Cカムはもっとも矢速が高くなるように設計されており、これはショートドローの選手はパワーストロークが短いので、その分矢速(ハードなカム)を好む傾向に応じた設計になっています。Bカムはその中間。27″-28.5″のアーチャーには3つの選択肢が与えられています。AカムとCカムでは10fpsの違いがあり、これはホイットではGTXとスパイラルXの違いに相当するので、かなり感覚が違うことがわかります(*)
*プロコンプエリート GTX 305fps / プロコンプエリート Spiral X 315fps
そのほかの変更点では、こちらは近年の流れ通り、リムブッシングの位置が下に下がりました。デイブが指しているところがもともとのONEの位置です。
そして、ケーブルガードがアジャスタブルになりました。少し古典的な手法ですが、てこの反対側のネジの締めこんだり、ゆるためりすることで、調整します…ここだけ緩まないのか心配ですが、どういうシステムか詳細は問い合わせ中です。
色は4色から選択できます。価格と入荷時期は連絡待ちですが、アメリカでの定価は1399ドルなので、ポディウムと同じくらいの値段ではないかと思っています。
Ryo
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