アンカーの問題ではないけど、アンカーはどっち派?

(上がこれから試すハイアンカー)

目指すシリーズを再開します。2025-2026年の全日本ターゲット/インドアでの出場を目指していきたいと思います。目指すシリーズは何年も書いていないので、新しい読者の方に説明すると、殆どの記事は自信を持って書いていますが、目指す系の記事はその内容が間違っている可能性を含みます。よくわからないことをやりながら理解していく、その失敗の過程含めて開示するのが趣旨です。なので、信じないでください。

前回は2014年に本気でコンパウンドを始めて、2015年に全日本で準優勝しました。一連の記事は下記を参考にしてください。今回は、2025-2026年までに結果を出すことを目指して、ベアボウの練習を本気でやります。

さて、11月にベアボウを再開してはみたのですが…正直、どう弓を引けばよいのかがわかりません。

2022 USA Archery U S Open | Sr. Women’s Barebow Gold Medal Finals

写真は2022USオープンのベアボウ決勝ですが、アンカーに注目してください。ベアボウには、主に2種類のアンカーが存在します。上は顎をアンカーとして射る方法(ローアンカー)で、下は口をアンカーとして射る方法(ハイアンカー)です。この試合では、顎をアンカーとして使用する、Sara Gebhardt選手がシュートオフを制してして優勝しました。

リカーブでは、弓を腕ではなく、背中の筋肉を使用して引くことが正しいとされています。その場合、個人的にはアンカーの位置が下の方に来たほうが背中を使いやすいのですが、多くのベアボウのトップ選手のドローイングを見ていくと…これ背中ではなく、腕で引いているのではないか?? という動画が実に多いのです。

先日の記事で男子トップ選手は46-48ポンドを使用していると紹介しましたが、ベアボウのトップは高くても42ポンド程度です(*)。となると…別に背中の大きな筋肉ではなくても、腕の力で引けるんですよね。

*チューニングの制約上、ポンドを高くすることができない。

ということで、リカーブ・コンパウンド時代を通して実践してきた、大事にしてきた背中の筋肉で引くのをやめます! リカーブにおいて、初心者がまず最初に言われる、大きな筋肉で引くことをあえてやめ、今まで、その動作をより効率的に実行するためにローアンカーにしていましたが、(私の感覚では)腕で弓を引くことになるハイアンカーに本日変更しました。ヨーロッパのベアボウ選手の話聞いても、本当に「バックテンションが大事」的に話がないので…つまりは大事じゃないのかも??と。

しばらく、彷徨いたいと思います。上手く行くかまじで心配ですけど。2025年の全日ターゲットまではほぼ1年あるので。

人気の指に優しいテーピング 自己粘着包帯

近年、アーチェリー界で人気のテーピング、自己粘着包帯を使ってみました。自己粘着包帯とはWikiによれば、「自己接着性包帯(粘着性包帯)は、それ自体では粘着するが、他の表面にはうまく接着しないタイプの包帯である。これは人間にも動物にも使用される。動物用としては、3M社がVetrapなど様々な商品名で販売している。毛に付着せず簡単に除去できるため、馬などの動物によく使用される。」とのことで、毛や肌にはくっつかないので、人間よりも動物に人気で使用されているようです。

アマゾンでも販売されていますが、近所のウェルシアでは、くっつきホータイで販売していました。それ自体では、肌にくっつかないため、伸縮タイプである必要があります。伸縮圧力で肌に固定されます。1巻350円でした。

主な使用場所としては、グリップのスリングが掛かる場所、または、取りかけの指がメインです。

まぁ…白よりもカラーのほうが見栄えが良さそうですが、調べた限りでは、通販以外では色付きは販売されていなさそうなので、白で試して、気に入ったら、アマゾンなどでお探しください。1巻200円程度で販売されていますが、数巻単位での販売などでクラブでの導入を検討されるのがベストかも知れません。

使用した感想としては一言で言えば快適です。100射程度しましたが、正しく巻けば(強く巻きすぎると圧迫されるので巻くテンションが難しい)、位置がずれることなく、通気性もよく、また、肌にくっついているわけではないので、練習終了後に外すのも楽で、ベタつくことはありません。

指からズレないので、取りかけの指にトラブルがある場合、3枚革や革の分厚いタブに変更するよりもはるかに楽でおすすめできます。

一方で、押し手におけるスリングの緩衝材(こすれ防止?)として使用する場合には、ベアボウなので、弓は比較的軽く、回転したりすることもなく、そもそも負荷が低いので、正しく評価できませんでした。まぁ、違和感はなく使用はできました。

ウェルシアのPBでも問題ないと思いますが、トップ選手は3Mなどのブランド品を使用しているそうです。痛みを我慢してアーチェリーの練習を行うメリットはなにもないので、新しいテーピングとしてご検討ください。

【IPPON】弾性包帯 くっ付く包帯 12個

Vetrap Bandaging Tape – 3M

2024年・トップアーチャーは何ポンドの弓を使っているのか?

前の記事でリムのポンドについて扱ったのですが、私がリカーブで全日本ターゲットに出場していた頃のトップアーチャーは一般的に46-48ポンド、女子は42ポンド程度でした。

それが現在では、シングル(WA1440)がなくなって90mでの競技がなくなり、1本あたりの時間も30秒に短くなったことで、変化があるのか。ネットには正しい情報が見つけられなかったので、WAの統計情報をまとめました。女子は2024/11/09時点で世界ランキング20位まで、男子は情報が少なかったので30位までで調べています。

リカーブ女子

この20年、結論、ほぼ変わっていませんでした。以上。

HOYTアーチェリーが低価格帯のRCRVシリーズを発表

HOYTアーチェリーが2025年モデルとして低価格帯のRCRVシリーズを発表しました。RCRV 300ドルのPodiumと200ドルのCompの2モデルとなります。

ほうーと思ってみていたのですが、中国製の100ドル未満の激安ハンドルでも40ポンドまで対応しているのに対して、双方36ポンドまでのリムしか用意されていないとの表記を見てびっくり。もちろん、36ポンド以上で保証対象外とは書かれていないものの、36ポンドまでしか用意されていないリムというのも、加えて言えば、20ポンドのリムに6層カーボン構造と言われても、私の経験上24ポンドくらいはないとグラスリムとカーボリムに違いなんてありませんよ。

ということで、ハンドルは面白いと思いますが、リムはちょっと設計思想が見えないモデルになっているとしか言えない感じのホイット2025です。

XactシリーズとArcosシリーズ、インテグムリムは生産終了です。インテグラリムは40ポンドまであったのに、36ポンドまでって…うん。

WIAWISアーチェリー 2025 META-LXハンドル発表

WIN&WIN(WIAWIS)アーチェリーが2025年の新ハンドルとしてMETA LXを発表しましたが、情報がちょっと足りなくて、紹介だけにしておきます。

META DXより120gの軽量化を果たし、リムポケットを一新していて、ATF-DXで採用されたプラスチック接合システムがカーボンハンドルにも採用されました。

スタビライザーとしてはACS-LXというモデルが登場する予定、ハンドル同様に軽量化設計の高剛性モデルになるようですが、径などはわかりません。新しいリムも登場予定ですが、詳細は発表されていません。

なんとも中途半端な発表になっているのですが、おそらく、ホイットも特別モデルを作製した今週末に行われるヨーロッパの代理店JVD社が開催する国際インドア競技大会のJVD OPENにて、新モデルを展示公開するにあたり、情報公開をメーカー公式で先にしたのかなと思いますが、続報を待ちたいと思います。

初心者ベアボウアーチャーのためのアイデア商品

ベアボウ用の弓でも、金属製のものでは問題になりませんが、初心者などが主に使用する木製のハンドルでは、ウェイトを追加する選択肢が基本的にセンターブッシングしかなく、しかも、木にブッシングを入れているだけなので、あまり重いものを装着するのもリスクになりますが、アイデア商品として、リムボルトに装着するタイプのウェイトがありました。

ベアボウのルールではリムにはウェイトは装着できませんが、リムボルトはリムを貫通して、直接ハンドルにねじ込まれているので、ルール的にも問題なく、木製ハンドルのセンターブッシング以外に、2箇所でのウェイトの追加を可能にします。

https://www.instagram.com/barebow_asia/ より

ちなみにこちらのSalmananda Septia Putri選手、この装備(木製ハンドル・ネジ式グラスリム・プランジャーなし・追加ウェイトなし・アルミ矢)で589点、私より遥かに上手で、全日本ターゲット予選通過できる点です。すごい!

射形分析ツール Kinovea スライド動画

10月からベアボウを再開して、少しずつ体を作っていっています。自分の練習場ができたので、周りの目を気にせず、いろいろな機器を導入できるようになりました。

自分の引っ越しで練習環境がなくなって、中断時の点数はアウトドア 534点(274-260) / インドア 465点でしたので、この更新が当分の目標になりますね。全日本ターゲット出場のボーダーが現在 559点(インドアは508点)のようですので、560点アップで2025年か2026年の全日本ターゲットを目指していこうと思います。

私もかかわらせていただいているKinoveaに標準的にある「キー画像」機能を使用して、フルドローでのリリース直前の画像を抽出できるわけですが、これを上下に並べたところで、違いに気がつくのはちょっと難しいと思います。そこでおすすめするのが、キー画像をビデオスライドショーとして作成する機能です。

2023.1の場合はここにあります。

この動画の設定では、1エンド6射のリリース直前の画像を2秒のスライドショー形式で出力していますが、個人的に予想としてはヒジの位置にばらつきがあると考えていましたが、相対的なヒジの位置よりも、体全体のポジションが不安定である事によって、ヒジの絶対的な位置にばらつきが大きいことが、わかりやすい形で可視化できているのではないかと思います(特に0:07以降)。

射形を撮影して動画として残す選手は多いと思いますが、このような分析ツールを使用することで、より改善すべき点を可視化することができ、技術の改善がしやすくなるのではないかと思います。ぜひ、お試しください。

MKアーチェリー 2025 ZESTリムをリニューアル

2025年の新商品としての紹介が届いたのでびっくりしているのですが、写真下はワールドカップのステージ1とファイナルですが、どっちもZESTのリムだったので、より細かいチェックできていませんでしたが、ステージ1では2023年バージョンのZESTリムを使用していましたが、ファイナルでは2024-2025年バージョンの新しいZESTリムになっています⋯名前変えてくれよ(汗)

2024年 ステージ1
2024年 ステージ・ファイナル

↑ 微妙にロゴが変わっています。

新しいZESTリムでは、製法の改良がされており、超高密度製法(ultra-high-density manufacturing method)の新規導入による、弾性の最大化に取り組んだとのことです。すぐに韓国のトップ選手に新しいZESTが採用されたことからも、この改良はポジティブに受け入れられているようです。

いやー、リムもなかなか高くなってきましたね。

2025年新カラー T.R.U. Ball HBC Flex CK!

昨日ののフルクラムの新作に加えて、HBC FLEXでもCKという新モデルが出ましたが⋯よくよく発表を読む込と、特に新機能があるわけではなく、新色のCK(CeraKote)仕上げのことのようで、新しいHBCリリーサーということではなく、新色が出るだけのようです。日ごとに1つずつ小出しているいるのですが、明日もう一つ来るのかな?

米大統領戦終了、トランプ政権下で2028年ロスオリンピック開催へ

スポーツ業界にも関係はなくないので、昨日は他国の大統領選に注目していましたが、6時頃にはFOXからトランプ氏に当確が。

2028ロスオリンピックに関しては実施されるスポーツは確定しているものの、具体的な競技はまだ決まっていません。トランプ氏はパリの開会式を「恥ずべきものである」と発言しています。まだ確定していない2028年のボクシングの出場選手の性別問題など、パリオリンピックが政治色を強くしたことに対して、政治色の払拭に動くのか、それとも、その真逆の方向で政治色を打ち出すのか、トランプ新大統領がどう動くのか注目されるところかと思います。

ともかく、2028年はトランプ政権下でのオリンピックになります。パリオリンピックとは異なるものになるのか確定したのではないかと思います。

参考 : Paris Olympics opening ceremony was a ‘disgrace’, says former US President Trump