先日の東京都の試合で事故がありました。東京都アーチェリー協会の事故報告によれば、使用法に問題があっただけではなく、ストリンガーにもほつれがあったそうです。
もちろん、正しく使用していただくのは大前提ですが、上記のようなポジションで使用することで、もしも問題が起きた時でも身体へのリスクを最小限にできます。
参考になれば幸いです。
ワールドカップの第二戦が終了しました。第二戦に日本代表が参加しなかったように、第一戦には韓国代表が参加しておらず(確か代表選考時期の関係で)、この二試合合わせて、今期のトップアーチャーのセッティングが出そろいました。
こちらで、リカーブの個人決勝の全試合を見ることができます。
「GMXはクラシックなリカーブハンドルへの原点回帰」…なんて記事を書いたのは、もう6年前の2008年…そんなに経つんですね。
今回のワールドカップ第二戦、決勝・準決勝まで残った選手のセッティングは…
女子決勝 GMX + W&W vs GMX + HOYT
女子準決勝 GMX + W&W vs GMX + W&W
男子決勝 MKX10 + W&W vs ION-X + HOYT
男子準決勝 GMX + W&W vs GMX + MK
決勝に進出した全8選手のうち、6選手が2008年、6年前に販売が始まった、しかも、その設計も極めてクラシックなGMXハンドルを選択するという結果になりました。リムのW&Wはさすがですが、ハンドルでは使用選手が激減しました…8選手中5選手は韓国代表だったにもかかわらず…使用選手はゼロです。
リカーブハンドルは…進化しているのでしょうか。そして…2015年ラインナップにもGMXは残りそうな気がしてきましたね。
Gノックをはじめ、いろいろなノックについている突起についてお客様から質問があり、使い道はよく知られていますが…よくよく考えると名前を知らなかったので、調べてみました。
この突起の目的は矢を見なくても、または、暗いところでもコックベインの場所を識別することです。
(↑花王のホームページより)
同様のものとしては「シャンプーのギザギサ」が知られていると思いますが、ウィキペディアによると、これは識別リブと呼ぶらしく、1990年代にはじめて採用されたもののようです。
一方ノックのこの突起は何百年もの歴史があるので、古くからあるセルフノック(木で作ったノック)の製法の資料で検索したところ、すぐにヒットしました!!
(http://www.africanarcher.com/より)
判明したその名は…cock feather indicator – コックベイン(フェザー)インジケータ…そのままでしたね。
昨日記事にして、担当エンジニアといろいろ議論していたのですが…たまたま明日は5月4日。
フォースと共にあれ(May The Force Be With You)
…弓はPRIMEのデフォイ(DEFY)、矢はゴールドチップのハンタープロシャフトと見た!!…リリーサーがないということは、フィンガーリリースか。
先週から取り扱いを始めたCXのエンジニアにワールドカップ上海でハンセン選手が最高点で予選通過して良いタイミングたったねとメールしたら…なんとリカーブ男子で最高点通過した選手もCXのシューター(Nano Xtreme)でした。
リカーブ男子の予選最高点はオランダのSjef VAN DEN BERG 選手で、70mwで669点。団体で写真の通り銅メダル…先日記事に掲載した写真を撮影している人でした。
おめでとうございます。リカーブ・コンパウンドともに最高のスタートがきれたようです。今後が楽しみです。
先週、1959年の世界ターゲット選手権の記録動画がアーチェリーTVにアップされましたが、和弓でのシューティングの映像がありました。7分50秒あたりからです。
確定結果を見ると日本人選手の点数はないので、試合に参加したのではなく、デモンストレーションだけでの参加だったようです。
以前にフォーム分析用の無料ソフトKinoveaを紹介しましたが、このソフトをボランティアで開発しているジョアンさんに連絡を取って、こちらでメニューの翻訳をして日本語版を作りました。
Kinoveaについてはこちらの記事を参考にしてください。
https://archerreports.org/?p=5198
先ほど、ベータテスト用のEXEが届いたので、日本語の表記に問題や不親戚な表記がないか、一緒にテストしてくれるとありがたいです。何かありましたら、メールでも、コメントでもいいので連絡ください。正式版で訂正してくれるように連絡します。
*プログラム自体の挙動に関してはこちらでは修正は担当できません。
無料ですが、ベータ版ですので、コントロールパネルからインストールされたソフトのアンインストールくらいはできる程度のPCの知識は必要かと思います。ウィンドウズ用です。
Preview installer for version 0.8.22 日本語版
0.8.23が登場しました(2014/11/13)
ION-X用リカーブステルスショットの修正力について質問がありましたが、文書でうまく説明できそうになかったので、ペイントでイラストに描いてみました。
この場合、修正力とは文字通りミスを「修正」して、なかったことにする力ではありません。ミスを大きくしない力のことを修正力といいます。ここで、リリースをミスってしまったか、リリース時にグリップに力が入っても、グリップの真ん中ではなく、左側に力が入ってしまったとします。その時に弦はまっすぐではなく、右側に向かって赤のラインで前に進んでいきます。
誤った軌道をたどっていく弦は矢のノックが弦から離れる(リリース)まで矢に負の影響を与えます。弦はストレッチし、最新の素材でも1インチほどブレースハイトよりも低い位置までノックと接触しています。ここにステルスショットを導入することで強制的にブレースハイト位置で矢をリリースすることが可能になります。その結果、ミスによる矢の軌道への悪影響を抑えることが可能となります(緑がリリース後の矢の軌道の違い)。この効果がステルスショットの修正力です。
ちなみに現在ステルスショットは在庫切れで今週の金曜日頃の再入荷予定です。