3連休、昨日は休みをとり、東京都の試合に出場してきました(結果は50mwで342-340=682)。
試合や練習場でウルトラライトを使っていて一番聞かれたのは…イーストンのライトスピードとの違い。しかし、ライトスピードの方は使ったことがないので、一度もきちんと回答できず…すみません。
ということで調べてみました。
イーストンのライトスピード(Lightspeed)には、精度の低い(0.03)ノーマルバージョンと、競技用の精度の高い(0.01)ライトスピード3Dというモデルがあります。今回は競技用モデルのライトスピード3Dで比較します。
【価格】
イーストン ライトスピード 3D 小売価格 11,800円
ゴールドチップ ウルトラライト プロ 小売価格 15,800円
→ ライトスピード3Dの方が4,000円安いです。
【重さ】
イーストン ライトスピード 3D 500 6.5gr
ゴールドチップ ウルトラライト プロ 500 6.3gr
→ ゴールドチップの方が3%軽いです。
【精度】
イーストン ライトスピード 3D 真直度 +- .0010 - 重さのバラつき +- 2.0gr
ゴールドチップ ウルトラライト プロ 真直度 +- .0010 - 重さのバラつき +- 0.5gr
→ 真直度は同じ、重さのバラつきはゴールドチップの方が4倍良いです。
【外径】
イーストン ライトスピード 3D 400 0.291インチ(実測値)
ゴールドチップ ウルトラライト プロ 400 0.291インチ(カタログ値)
【ノックシステム】
イーストン ライトスピード 3D インサートノックのみ
ゴールドチップ ウルトラライト プロ インサートノック、または、ピンノック(バイターやイーストンも対応)
【ポイントシステム】
イーストン ライトスピード 3D RPSシステム
ゴールドチップ ウルトラライト プロ FACTシステム
FACTシステムは装着されたポイントに対して10gr単位で重さの調整可能。イーストンのRPSシステムは非常に選択肢が少ないもので微調整は不可能。ただし、RPS規格自体はメジャーなもので他社でも対応ポイントを製造しているので、適切なものを見つけることができれば微調整できる可能性はあります。
【まとめ】
5項目で比較してみましたが、正直、競技で使用するのであれば、重さのバラつき精度が2.0grという時点で、使い物にならないと思います。
ターゲット競技用として、ある程度の点数を望むのであれば、少なくとも1.0gr程度の精度がないと厳しいです。ちなみに、実績のあるターゲットシャフトの精度ではACCまでが0.5grで、2.0grレベルと言うのはイーストンのターゲット用シャフトとしては最も安い価格帯のアポロと同じです。
X10 / ACE / ACG / ACC / ウルトラライト = 0.5gr
カーボンワン = 1.0gr
アポロ / ライトスピード3D = 2.0gr
…
ということで、価格であればラストスピード3Dの方が安いのは確かですが、競技用としてはあまりに精度が低いので、50mwでの使用には適さないもので、ウルトラライトと太さでは近似していますが、同じレベルのシャフトではないです。
個人的なデータです(*)が、矢が20gr軽いと、50m先では10cmほど違いを生むので、4gr(+-2.0gr)の違いでは50m先で2cmほどの違いが生じます。
*Apex7 58ポンド 27.5インチドロー 矢の重さ337gr Foc 15%