BCYが新しいリカーブ向けの競技用素材8190Fを発表しました。

BCY_8190F_ダイニーマ素材BCYが新しいリカーブ向けの競技用原糸、8190″F”を発表しました。8190U(ユニバーサル)と同じリカーブ向けを前提として開発された素材です。

8190Fは8125Gを使用しているトップアーチャーの要望に応えるで開発されたもので、考え方の一つにハイストランド数ストリング(一本一本の繊維が細い素材)がよりスムースでより柔らかいシューティングを実現するとされています。Sサイズのノックに合う形で設計すると、ファーストフライトプラスで14本、8190で18本、BCY-Xで20本ですが、新しい8190Uでは22本になるようです。

また、それに合わせる形で繊維の細さだけではなく、繊維自体も柔らかいフィーリングをもたらすために、硬くクリープを防ぐためにブレンドされるゴア繊維(8125G)やベクトラン繊維(BCY-X)を入れず、100%のSK90ダイニーマで作られています。

9月の初めに原糸が入荷予定です。

完成弦に関しては、メーカー側でまだテストしている段階で何とも言えませんが、年末にはスペックとどのように製造するかを確定できると思います。しばらくお待ちください。

Xs-Wingsの新色、金と白が入荷しました。

wa世界選手権リカーブ団体優勝世界選手権ではいくつかのチームが先行して使用していましたが(写真はリカーブ女子団体優勝のロシアチーム)Xs-Wingsの新色、金と白が入荷しました。どちらも見本としてのテスト入荷で1パックずつですが、夏季休暇明けには、もう一つの銀色含め、3色とも十分な数在庫できる予定です。

DSC_1202DSC_1203アメリカチームが行ったテストでは、風の中でもっともグルーピングをしたのがこのベインだそうです。

これでXs-Wingsは9色での展開となります。去年の9月に4色(実際4色しかなかった)で取扱いを始め、1年経たない間に多くのアーチャーに愛用され、ラインナップも増えてきました。今後のますますの成長に期待です。

グリッパー(Gripper)のAAE向けシングルバーが入荷しました。

11823041_1052729084738345_5252187480429578630_o2015年世界選手権で優勝したハンセン選手(コンパウンド男子)はじめ、ここ1年で一気にシェアを広めたGripperのバー(彼が使用しているのはオリジナル)。

DSC_1199多くのブランドに対応するため、グリッパーから新しくAAEバージョンが発売されました。

グリッパーAAEその1番の違いは、サイドロッド側に接続するコーンの直径で、オリジナルでは約20mmでビースティンガーやドインカーなどとの接続に合うようになっていますが、AAE版では約25mmと直径が大きく設計され、直径の大きいロッドに合うようになっています。また、調整用の目盛りがつけられていて、そのため若干(現状200円ほど)オリジナルよりも高いです。

本日より販売開始、シングルバーだけではなく、Vバーもありますが、こちらは現在生産中ということで、販売開始は9月を予定しています。

超剛性ロッド(Ultra Hi-Mod) ドインカー HEROが入荷しました。

doinker_hero_スタビライザードインカーが昨年に発表したHERO(ヒーロー)スタビライザーの生産がついに始まり、先日届きました。

DSC_1193先日の世界選手権ではスコアミスで予選落ちしてしまいましたが、レオ・ワイルド選手が昨年から使用していて、このスタビライザーで世界記録も更新しました。上の写真はビースティンガーのものとの比較です。

DSC_1195先月入荷したFUSEのカーボンXスリムと同じ細いロッドに非常の剛性のある素材を使用する事で、風の影響を減らしつつ、振動を短時間で吸収することを目指しています。

FUSEのカーボンXスリムは16.0mmでしたが、HEROではより細い14.5mmになっています。現在の販売されている競技用のロッドの中では最も細いと思います。最大の売り、ドインカーによればいまだかつてアーチェリーでは使われたことのないレベルのウルトラハイモジュラスカーボンを使用して組だてられているそうです。

そのために

すごい値段になっています。弊社では在庫しての販売はしないことにしました(テスト用に少し入荷はしています)。予約販売とさせていただきます。

センターロッド 61,800円 - 27/30/33インチ
サイドロッド 31,800円 – 10/12/15インチ

卸価格があまりにも高く、上記の価格になってしまいました。スタビライザー一本でハンドル・リムが買えてしまいます。

DSC_1197ウェイトとダンパー、別途Aボムが1つ付属します。ダンパーに接続されているロッド側のウェイトは取り外しができません。なので、ロッド単体の重さをはかることはできませんが、ウェイトの重さは4オンスだと思われるので、ロッドの重さは154g(30インチ)ほどになります。

テストした感じですが、間違いなくほかのロッドでは感じることのできない感覚です。性能は非常に高く、細く、ストレートで、剛性が高いので、このロッドが合わないという人はいないのではないかと思います。多くのアーチャーが納得いくスタビライザーです。ただ、通常のスタビライザーが高性能のものでも2万円前後という中、その3倍の値段を出しても手に入れるべきかと言われたら、難しいところです。コストパフォーマンスには欠けるが、値段に目をつぶれば非常に完成度の高い商品だというのが自分の評価です。

去年の記事では、今までにない素材を使うとなると3万円は超えるなんて書きましたが、6万円を超える値段になるとは想像もできませんでした…すごい世界になってきましたね。

TRUの新型HBXリリーサー入荷しました。

DSC_1192HBXリリーサーが入荷しました。少しテストした感じでは、リリースのテンションを調整できるバックテンションリリーサー(通常はトラベル=スピードしか調節できない)という感じでした。

メーカー側では5つのやり方でリリースできるというアピールをしています。

HBX_TRU_method_1
1.Steadily increase pressure(バックテンションをかけていく) = レオ・ワイルド選手が使用している方法で、親指をハンドルから離した状態で、ハンドルにテンションをかけながらもっともテンションをかけている指を人差し指から中指・薬指側に移動させてリリースする方法。

HBX_TRU_method_22.Transfer tension(回転させる) = 中指・薬指でテンションをかけ、人差し指のテンションを緩める。リリーサーを回転させてリリースするやり方。

HBX_TRU_method_33.Tension Only(引っ張る) = リリーサーをただ後ろに引っ張るだけ。ただし、このリリースのやり方をするためには、トゥルー・テンションリリー­サーのように細かいテンションの調整が必要ではないかと思われます。

*STANのElementの紹介

HBX_TRU_method_44.Thumb Activation(トリガーリリース) = トリガーポストに親指をかけ(ただしこのパーツ自体はトリガーとしては機能しない)、中指と薬指にしっかりとテンションをかけながら、人差し指のテンションを緩めていく。一般的にトリガーリリーサーでバックテンションを使いやすくするためのやり方といわれている方法。

HBX_TRU_method_55.Ring finger Trigger(2点から絞る) = 親指と薬指を2点として意識しながら、絞っていく(引きながら近づけていく)感じでリリースする方法。

以上の5つの方法です。

本日より出荷を開始します。お試しください。チューニング方法のマニュアルは作成中です。週末の公開予定です。

【布教活動】札幌・The Bow bar 行ってきました。

IMG_20150619_235612飲み屋でのお話。

6月の全日社会人ターゲットで札幌に行ってきましたが、事前に面白そうな飲み屋がないか調べていると「The Bow bar」というお店を発見!アーチャーとしてこれは行かなければいけないということで、ジンギスカンを食べてから訪問しました。

11536062_10207333155389739_2848751804445995676_nお店はとても素敵な感じで、シガーにお酒はジントニック、古いムートンのフィーヌ、そして、最後に頂いた80年代瓶詰めのロマーノ・レヴィ(ニガヨモギ)は完璧な味わいでした。

921365_574108309291143_1706422414_oさて、夜も更け、オーナーバーテンダーさんとの話はアーチェリーに。上記の写真が店内に飾られていた弓と矢のエンブレム。デザイン自体は友人に任せたということだったので、この弓は何だろうかという話題に。

まず、一見してわたることはリムの上下の長さが同じ。和弓やローマの弓は上のリムが長いので却下。もう一つは、リムがリカーブしていること。これでリカーブしていないイングリッシュロングボウやアメリカンネイティブ(インディアン)の弓も候補から外れます。

残る候補はトルコ弓、モンゴル弓か中国弓ということになります。ここから専門的な話になるので、うまく説明できたかわかりませんが、一つ注文すべき点はハンドルがストレートであること。中国弓は地上で使用されることが多かったために、リフレックス設計でブレースハイトを低く設定してパワーストロークを長くとるものが多いので候補から外すと、残るはモンゴルとトルコだけになります。モンゴルもトルコも弓自体の設計でもお互いに影響を受ける存在でしたが、この理由は双方ともに騎兵隊が弓を使用する事が多かったために、馬上からの射で安定性を得るためにハンドルがストレート、または、デフレックスで作られていたことです。

さて、そのどちらが正しいかとなると悩ましいところですが、その判断ポイントは長さです。同じような設計でも、トルコ弓が世界最強と呼ばれているのは、その短さで、多くは30-35インチほどだったとされています。対して、モンゴル弓はもう少し長く、40-50インチ以上程度のものでした。しかし、エンブレムに登場している獅子は…ライオンだとしても、その大きさは3mほどになってしまい、そのような弓は存在しません。ということで、今回は獅子ではなく、対となる矢の長さをスケールとすると、30-35インチのトルコ弓が最も近いものになるかと思われます。

次に矢ですが、これはどう見ても一つの素材から出来上がっているものには見えません。若干装飾すら施されている後半部分と鋭く滑らかな矢の先端部分から構成されています。これをクラシックな矢(カーボンやアルミではなくてウッド製)として考えると、これは一つの木からできているセルフシャフトではなく、2つの木から出来上がっているフッテッドシャフトになります。スティールと呼ばれる中央から後半部分は湿度に強く木目がまっすぐで軽い素材が選ばれますが、獲物に当たる先端部分(ヘッド)は、威力を高めるために手に入る材料の中で最も硬い木材が選ばれます。

この二つの素材を三角ハギによって接合し、矢が完成します。

ということで、こちらのバーの弓はトルコ弓、矢はフッテッドアローというのが私の推測です。

小一時間アーチェリーネタで盛り上がりましたでしょうか。札幌でアーチェリーの布教してきました♪

ちなみにこちらのお店が”Bow”なのはアーチェリーとは関係なく、オーナーバテンダーさんの名前に”矢”の文字が入っているからそうです。

ゴールドは本当のゴールドだった

アーチェリー的の歴史今週は台風ということだったので、射場での練習を減らして、筋トレを増やして、残りの時間は勉強に使いましたが、意外と天気のいい日々で若干の後悔です。

ターゲットアーチェリーでは的の真ん中は黄色ですが、よく”ゴールド”や”10金”と呼ばれていますよね。その理由について記事にしてみたいと思います。

現在のアーチェリーのルールの多くはイギリスに起源を持ち、そのルールがアメリカに伝わり、アメリカから戦前に日本にもたらされました。

アーチェリーがスポーツとして楽しまれ始めたのは16世紀ごろだと言われています。18世紀までは各クラブで距離・的・採点方法を独自に定めていました。しかし、スポーツとしてアーチェリーが拡大するにつれ、地域のクラブがナショナル選手権(全英選手権)をホストするときに、このローカルルールが問題となってきます。そこで、当時のイギリスのリージェント王子(のちにジョージ4世)が、スコアリング(的と得点帯)のスタンダードを制定するよう指示し、17世紀から存続するフィンズブリークラブのルールをベースとして、18世紀末には現在の形に近い、金・赤・銀(白)・黒・白というターゲット的のスタンダードが出来上がります。この配色はプリンスカラーと呼ばれています。

ちなみにその時には各射場の物理的な問題で射つ距離は統一されず、距離が統一されるのは19世紀(1844年のヨークミーティング)でした。

さて、現在の馴染みの的になるまでは、ご存知のように2つの変更がありました。一つは「アーチェリーの理論と実践」のまえがきも執筆したC.J.ロングマンによってなされた提案で、真ん中の金(ゴールド)は富の象徴として「プリンスカラー」の名に非常にふさわしいものでしたが、光り輝く金は想像の通り、天気のいい日には太陽を反射し、非常にエイミングしにくい的になってしまいます。

そこで彼は協会に、ゴールドという名前をのままとして、色を太陽を反射しないマットイエローにすることを提案し、19世紀末に承認されます。この時にほかにも追加されたのは黒のブルズアイ(Xマーク)と色の間に配置されたラインです。

もう一つの変化は個人の提案ではないので、自分が知る限りでは根拠となる確かに文献はないのですが、1870年代にイギリスのターゲットの配色がアメリカに伝わり、その後アメリカでアーチェリーが広まるとともに、白が2色では点数間違いをしやすいという理由で、当時インナーホワイトと呼ばれていた得点帯を薄い青とするようになり、それが一般化して広まったといわれています。

という流れで的は現在の色となりました。弓道も遠的の得点的ではアーチェリーと同じ配色を使うそうですが、その配色がアーチェリーをそのままパクったものなのか、和弓独自の歴史で定まったものなのかはわかりません。

本当にゴールドの的も射ってみたいですが、太陽の光がちょうどよく反射する時間帯だと…何ともならない感じになりそうです。

明日はロングマンさんに感謝しながら、マットイエローのゴールドを射ってきます。

では。

FUSEのカーボンX(Carbon-X)・リカーブ向けのXスリムのレビュー

carbon-x-slim-fuse-archery_JP先日、FUSEのカーボンXスリムの全商品がやっと揃いました。

このスタビライザーが持っているユニークな剛性調整システム「二重剛性システム(Dual Stiffness Technology) 」については前回の記事で詳しく書いてあるのでそれを参考にしてください。

今年は本当に新しいスタビライザーがたくさん発表された年になりましたが、その中でも、このユニークな機構と設計をもつFUSEのスタビライザーにはかなり期待しています。FUSE、イーストン、WIN、Fivics、ドインカーなどリカーブ・コンパウンド両方をのマーケットに向けて商品を出している多くのメーカーが3種類以上のスタビライザーをラインナップを持っているので、全部在庫すると結構大変です…。

DSC_1191カーボンXシリーズのXスリムスタビライザーはストレートロッドです。その太さはスリムという名の通り16.0mmで、細いことで知られているドインカーのアパンシー(Avancee)スタビライザーと同じです(0.1mm違いましたが測定の誤差の範囲かと思います)。

carbonx_slim_extもう一つの特徴はエクステンダーにも剛性調整機構がありますが、そもそもその径はサイドロッド・センターロッドよりも大幅に、23mmと44%も太く設計されています。ここをベースとして剛性を調整できるので、センターに比べてエクステンダーのほうが剛性がなく、エクステンダーに負荷が集中して故障する可能性はないと思います。

センター・サイド・エクステンダーすべてで剛性を調整できるので、可能なセッティングパターンは無数です。ぜひ、試していただきたいスタビライザーの一つです。
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また、クイックデタッチVバーもスリムシリーズでは新しくなります。基本設計に大きな変更はないので、スリムになり軽くなりました。37g、約ウェイト1個分軽くなっています。バーに穴をあけての軽量化ですので、若干の剛性の低下は予想されます。

ここで、FUSEのカーボンXシリーズをまとめてみます。

-センター
(コンパウンド用) カーボンXテーパー 16m/23mmのテーパータイプ 5/16ウェイト付属
(リカーブ用) カーボンXスリム 16.0mmのストレートタイプ 1/4ウェイト付属 

-サイド
(リカーブ/コンパウンド共用) カーボンXサイド 16mmのストレートタイプ ウェイト付属なし 1/4 5/16両方のウェイトが使用可能

-エクステンダー
(リカーブ/コンパウンド共用) カーボンXエクステンダー 23mmのストレートタイプ 

-Vバー
(コンパウンド) カーボンX リアオフセットアダプター
(リカーブ) カーボンX スリム クイック・デタッチ Vバー 軽量アルミVバー

-ウェイト
(コンパウンド) カーボン X テーパーウェイト 5/16ウェイト
(リカーブ) カーボン X スリム ウェイト 1/4ウェイト(Eastonウェイトとほぼ同じ形状)

以上となります。

FUSEのカーボンX(Carbon-X)シリーズ、全部入荷しました。

DSC_1184FUSEのカーボンX(Carbon-X)シリーズで本日、最後のリアオフセットアダプターが届き、すべて揃いました。スリムラインのレビューも近いうちに書けると思います。

DSC_1182カーボンXのリアアダプターはサイドロッド側のデザインがカーボンXサイドロッドに合わせて設計されているだけで、基本的な機能はカーボンブレード用のリアアダプターと変わりません。本日より販売開始です。