先日、FUSEのカーボンXスリムの全商品がやっと揃いました。
このスタビライザーが持っているユニークな剛性調整システム「二重剛性システム(Dual Stiffness Technology) 」については前回の記事で詳しく書いてあるのでそれを参考にしてください。
今年は本当に新しいスタビライザーがたくさん発表された年になりましたが、その中でも、このユニークな機構と設計をもつFUSEのスタビライザーにはかなり期待しています。FUSE、イーストン、WIN、Fivics、ドインカーなどリカーブ・コンパウンド両方をのマーケットに向けて商品を出している多くのメーカーが3種類以上のスタビライザーをラインナップを持っているので、全部在庫すると結構大変です…。
カーボンXシリーズのXスリムスタビライザーはストレートロッドです。その太さはスリムという名の通り16.0mmで、細いことで知られているドインカーのアパンシー(Avancee)スタビライザーと同じです(0.1mm違いましたが測定の誤差の範囲かと思います)。
もう一つの特徴はエクステンダーにも剛性調整機構がありますが、そもそもその径はサイドロッド・センターロッドよりも大幅に、23mmと44%も太く設計されています。ここをベースとして剛性を調整できるので、センターに比べてエクステンダーのほうが剛性がなく、エクステンダーに負荷が集中して故障する可能性はないと思います。
センター・サイド・エクステンダーすべてで剛性を調整できるので、可能なセッティングパターンは無数です。ぜひ、試していただきたいスタビライザーの一つです。
また、クイックデタッチVバーもスリムシリーズでは新しくなります。基本設計に大きな変更はないので、スリムになり軽くなりました。37g、約ウェイト1個分軽くなっています。バーに穴をあけての軽量化ですので、若干の剛性の低下は予想されます。
ここで、FUSEのカーボンXシリーズをまとめてみます。
-センター
(コンパウンド用) カーボンXテーパー 16m/23mmのテーパータイプ 5/16ウェイト付属
(リカーブ用) カーボンXスリム 16.0mmのストレートタイプ 1/4ウェイト付属
-サイド
(リカーブ/コンパウンド共用) カーボンXサイド 16mmのストレートタイプ ウェイト付属なし 1/4 5/16両方のウェイトが使用可能
-エクステンダー
(リカーブ/コンパウンド共用) カーボンXエクステンダー 23mmのストレートタイプ
-Vバー
(コンパウンド) カーボンX リアオフセットアダプター
(リカーブ) カーボンX スリム クイック・デタッチ Vバー 軽量アルミVバー
-ウェイト
(コンパウンド) カーボン X テーパーウェイト 5/16ウェイト
(リカーブ) カーボン X スリム ウェイト 1/4ウェイト(Eastonウェイトとほぼ同じ形状)
以上となります。