現在、フランスニームでは、インドアワールドシリーズの第4戦ニームが開催されています。一時話題になったものの、あまり採用されなかったので、私の方でもテストをしたこともないのですが、ニームでエリソン選手が、バットウィング(Batwing)ベインという、2段になっているベインを使用しているようです。スコアは593点。
今シーズンはもう終わりますので、来年度のシーズンにテストしてみようかなと思います。
長年VSカムで親しまれ「Chaos(カオス)」「Fever(フィーバー)」へと引き継がれてきましたエントリーモデルの代表格が2019年のラインナップからなくなってしまいました。
かと言ってこれに代わるものが新登場したわけでもなく、2018年に新登場したモデル「Stinger Extreme」(スティンガーエクストリーム)がエントリーモデルとして推していくことになったそうです。


と言う事で今回仕入れてみました。
色は「チャコール(CH)」。黒鉄色のペイントです。

他に黒、白、紫がターゲットカラーとして用意されています。いずれもペイントです
基本的にこの価格帯の弓はペイントモデルが殆どでしょう。
入荷したポンドは55ポンドモデル。
ポンドは「55ポンドモデル」と「70ポンドモデル」の2種類のみ。
フィーバーVSであった、29lb、40lb、50lb、60lbと言った小刻みなポンド展開ではなくなりました。
さらに2カム駆動だったVSカムですが、スティンガーエクストリームは「SXカム」と言う名称のワンカムで駆動します。

引き感、レットオフ直前の落ち感、ウォールの当たり方など、今回の入荷で初めてスティンガーエクストリームを手にしてみたのですが、意外なことに価格以上の仕上がりと期待感を持たせてくれる好印象となっています。
VSカムに比べ確実に矢速は上をいきます。
VSカムのそこはかとないチープな雰囲気はSXカムには一切見当たりませんでした。

基本スペックです。
・1カムモデル
・アクセル間:32.5インチ
・ブレースハイト:7-1/8インチ
・重さ:1.723kg
・ドローレングス:22.5~30インチ
・トローウェイト:22~55ポンド / 30~70ポンド
・矢速:316fps(ATA)/308fps(IBO)
・レットオフ:75%
スティンガーエクストリームに搭載される「SXカム」はケーブルの通り道を変更させることで「パフォーマンスセッティング」と「グロウウィズユーセッティング」の2通りから選べます。

オレンジラインがパフォーマンス…。黄色ラインがグロウ…の通り道です。ボウプレスにかけてケーブルをかけ直して変更します。
パフォーマンスは引き尺の長短に関わらずポンド調整幅は一定。一般的な弓と同じ仕組み。
一方でグロウは調整した引き尺に応じてポンド調整幅が変化します。
詳しくはこちらの表をご覧ください。

55ポンドモデルの引き尺調整およびポンド調整の関連をまとめた表です。
ご覧いただくとお分かりになると思いますが、55lbモデルで一発で22lbまで落とせるわけではないんです。
パフォーマンス(左欄)で55lbから32lbまで、グロウ(右欄)では組み合わせ多数なので割愛します。
エントリー向けながら比較的ハイスペックな内容。その上ワンカムなので、カムタイミングと言う概念が存在しない分、調整がとてもラク。
コスパにも優れたエントリーモデルとしておすすめの1台です。
アークシステムの l’Attendu リリーサーをベースにフランスのトップアーチャー、デローチェ選手と共同開発されたモデル。 l’Attendu 2(レトンデュ・ツー) by PJが届きました。
入荷したのはブラスタイプのMサイズ。初代と同じくやや小ぶりなボディーサイズになっています。
目立った変更点はデザインとクリッカー音の有無。
先代は丸みを生かしたデザインでしたが、2代目は丸みを残しつつ多面カットデザインを採用しており、まるで装飾品のような高級感が漂っています。

クリッカー音が無かった先代でしたが2代目はシアーを交換式にして選択できるようになりました。工場出荷時は「あり」が装着されています。
付属の音無しクリッカー

音質は「パチッ」ではなく「コツン」と言ったおとなしい印象。*これは個体差があるかもしれません。
スピードの調整は六角レンチで簡単に行えます。①のイモネジを半回転程緩め、②の穴から①で使用した同じ六角を差し込んで回します。

時計回り・反時計回りと回すことでスピードタイミングを早くも遅くも簡単に調整出来ます。
サムポストは好みの位置に調整したらしっかり締め付けましょう。使用中に緩んでくるようなことがあってはなりませんからね。

Arc Systeme l’Attendeux II By PJは店舗およびオンラインショップで発売中ですヽ(^。^)ノ

昨年に発売されアメリカのベアボウアーチャーの間で人気となっているZniperベアボウレストが入荷しました。磁石の力で矢を支え、発射時のドライショットのテンションを利用したドロップアウェイタイプのレストです。リカーブでは使用できません(メインの機能が稼働しません)。
ベアボウをやって事のない方向けにドライショットとは何かについて少し。リカーブでは多少のズレがあるものの、矢は最も引かれた場所に位置しています。そのために発射時にすぐに上の弦と下の弦によって引っ張られ、まっすぐ矢は飛び出していきます。
対して、写真のようにベアボウでは最も引っ張られた場所に矢はなく、1-2cm程度前方にあります。そのために発射にはすぐに上の弦は矢を押しす力が働きますが、下の弦はリリースされても、矢より後方にあるので、弦が矢に追いつくまでは矢に力を伝えることができません。この下の弦がある時間働かない(力を矢に伝えない)現象をドライショットといいます。
この現象は、ノックの上方への移動、およびその後は下の弦が追いつき、元に戻るので、レストのバーを下に押すテンションが発生します。このレストはそのテンションを利用してバーを下げて矢のクリアランスを確保します。リカーブではこのテンションが発生しないので、このレストが機能しないわけです。
Win&WinのコンパウンドラインナップがATA 2019で、初めてのシュートスルーモデル、Griffin-X(グリフィン-X)を発表しました。
今年のリカーブ側でも開発の中心となったグラファイトカーボンを使用した、Xサポーター・ケージという構造を、ボウテックのファナティックのようにボルト固定で採用し、振動の20%の低減を達成しているとのことです。
ワンポイントでカーボンが入っているのはかっこいいとは思いますが、2018年もトップアーチャーに採用されなかったターゲットモデルの現状の改良点が、振動の低減にあるのかは疑問です。2019年、国際大会で実績を上げることはできるのでしょうか。弊社としてはまずは中国メーカーの方を見てみようと思っています。