ホイット2015の新しいゼロトルクケーブルガード

ホイットの新しいケーブルガイド_ゼロトルクケーブルガイド2015年のターゲットボウに搭載されたケーブルガードはドイツのアークテック社のまねをしただけですが、ハンティングボウに搭載されたゼロトルクケーブルガードは新しい設計のケーブルガードです。

ホイットゼロトルクケーブルガイドホイットケーブルガードブレース
ホイットケーブルガードフルドロー何が新しいかと言うと、通常のフレックスタイプのケーブルガードとは逆に曲がるのです。写真上がブレースの状態。下のフルドローの状態。フレックスバーが通常のものとは逆向きで曲がっているのが確認できるかと思います。

一般的なフレックスケーブルガード(Bowtech2014)
ホイットケーブルガード振動吸収この構造にすることでよりアライメント(矢・羽根との接触を防ぐ)を得ることができます。さらに、写真(下)のようにフレックスバーの最もまがった部分にダンパーを当てることができ、振動吸収性能は飛躍的に向上していると思われます。写真上は現在の一般的なフレックスゲーブルガードバーですが、物理的にバーの途中にしかダンパーを装着できません。

かなり画期的な進歩だと思います…その分、ターゲットケーブルガードもまじめに作ってほしかったですね。2016年に期待です。

ハスコのハローキティのスコアブックがリニューアル

817828088月末から入荷が止まっていたハローキティのアーチェリースコアブックがリニューアルして再入荷しました。

ハローキティ_アーチェリースコアブック前のデザインと比べると…ちょっとポップな感じになったのでしょうか。

今後はこちらを販売します。中身(スコアシート)は変わっていないです。

プロディジーハンドル/ACEリムの詳細出ました。

ホイット_ACE_Formulaリムホイット_ACE_GPリムプロディジーハンドルとACEリムの詳細情報が届きましたので、値段を付けてカートにアップしました。販売開始は11月の予定です。

カーボン720リムではGPタイプの方が安かったのですが、新しいACEリムでは、GPとFormulaタイプで同じ値段に変更されました。XSサイズとLサイズも同じ値段ですから、そっちの方が自然かもしれないですね。

triaxial carbon
価格帯としてはEX POWERよりも少し安いくらいです。クアトロから導入したtriaxial carbonが使用されているフォームコアリムです。手に入れてみないとわかりませんが、これでEX POWERと同じ程度の性能があれば(EX POWERより4年も新しいモデルなのであり得るとおもいます)、かなり良い選択肢になるかもしれませんね。

ジェシーはもうもらっている!!

10410240_359332970891990_8179896647110358593_nAPPtituneの日本語版製作で協力したジェシー選手のところには、もう新しいポディウムXが届いている模様…いいなぁ。

聞いてみたところ、すでにこの弓の荷物が届いている代理店も多いとのことですが、ホイットの定める販売開始日(お客様に納品を開始していい日)が決まっているようです。もうしばらくお待ちください。

センター調節機構と捻じれ調整機構の違い

スピギャ_センター調整ちょっと昨日の記事がわかり辛いという連絡がありましたので、本質的なところだけ書き直します。これまでハンドルに搭載されているのはセンター調整機構と呼ばれるもので、ハンドルとリムが接合するときに生じたずれを調整することを目的としています。この機構では、そもそもの問題が生じている場所(写真の赤丸)において、その問題を調整して修正して(写真の黄色のボックス)、弓を正しい状態にします。

スピギャ_捻じれ調整対して、捻じれ調整機能においては、問題が生じているのはリムです(写真の赤のライン)。このラインがまっすぐではなく、例えば根元では水平でも、チップ側に行くと1度角度がついてしまう状態だとすると、捻じれ調整機構においては、問題が生じているリムではなく、その根元を逆の方向に1度傾けることでチップの傾きをなくしますが、問題が起きいてる場所を修正しているのではなく、全く違う場所(写真の黄色のボックス)のバランスを逆におかしくすることで、問題を解決しているのではなく、毒を以て毒を制すことで問題を中和しているのです。

これが問題箇所を修正しているセンター調整機構と、問題とは違うところのバランスを逆に崩すことで全体で問題を中和する捻じれ調整機構の本質的な違いとなります。

また、先日リムの角度を1度傾けると書きましたが、上下リムを逆方向1度ずつ傾けることができるので、最大で2度のねじを修正できることとなります。訂正します。

ハンドルのねじれ上記は2007年のウィンの広告。ハンドルのねじれは0.1mm以下で製造されるという広告です。この機構を利用してハンドルのねじれを修正することも可能ですが、現実的にハンドルのねじれはもうほぼ発生していないので…ハンドルのねじれをとる機構としての使用を考えるなら、これを最上位機種に搭載した理由は謎すぎます。低価格のものであれば、役に立ちそうな気はしますが。

昨日、ポディウムXエリートの受注を開始しましたが、それはその価格の連絡が届いたからなのですが、このプロディジーの価格はまだ届いていません。最終的な評価は価格を見てから決めたいと思います。

マシューズ(Mathews)2015 – 新しいターゲットボウが発表される予定

10689773_10154727218300529_8503897864341273738_n昨日、マシューズから連絡があり、公開してもいいよということだったのですが、下記のリストの弓が2015年のラインナップからは外れます。

Discontinued Bows:
– Creed
– Chill
– ZXT
– MR5
– MR8
– Apex 7
– Apex 8
– Heli-M

Apex7_2006
Apex7(↑compoundbowchoice.comより)
2006年に登場して2014年までの8年間実績を積み上げ続けた来た世界で最も実績のあるターゲットボウのApex7がついに終売となりました。さて、Apex7の後継モデルはどうなものになるでしょうか。11月の初めの正式発表を予定しています。

プロディジーは捻じれたリムでもセンターが出る機構を搭載

捻じれてしまったリム_ホイットVertaTuneシステムについては解決しましたが、実はもう一つ、あまり大きく宣伝していませんが、新しいハンドルにはリムをねじるシステムが搭載されています。上の写真はねじれてしまったリムの一つです。リムに対して、チップが左を向いていることがわかるかと思います。今まではこの状態では、絶対にセンターを出すことができないので、メーカーに返品するしかありませんでした。

リムをねじる機構右、または、左にワッシャーを入れて、リムを傾けます。リムチップ側の弦溝はまっすぐ入っている状態で、リムが根本(リムボルト側)で傾いているのなら、これはリムがねじれている状態です。ワッシャーは1枚で0.005インチ(0.127mm)で、ホイットでは最大4枚を片側に入れるチューニングをするように言っています。二つのポイントの正確な距離がわからないのですが、写真から推測するに30mm程度離れているとすると、最大でリムの角度を2度傾けることができます。

捻じれたリムに対して修正するリムのねじれを修正する方法はありません。そこで、ホイットの新しい説明書では写真の上のようにリムがねじれている状態のとき、リムの根元を逆にねじってあげることで、センターを出せるようになっています。つまり、このシステムがあれば、1度までであれば、ねじれているリムを使用することができるのです。上下1度ずつ逆向きに傾ければ、2度です。

今まで使い物にならなかったリムを使えるようにするシステムとしては非常に価値がありますが、これを機にねじれたリムの返品・交換基準をホイットが引き上げるのであれば、まことによろしくない事態だと思います。どうなるのかは、今後のホイットがこのシステムをどう運用するかにかかっているのでしょう。

ホイットの2015年モデル、ポディウムXエリートの受注開始します。

ポディウムX_37本日よりホイットの2015年モデル、ポディウムXエリートの受注開始します。4モデルとも148,800円に設定しました。今年からフュージョンカラーがなくなったので、どの色でも価格は同じです。
ポディウムXエリート
2015年ホイットカラーオプション1
2015年ホイットカラーオプション2上記の12色から選択できます。納期は色によって異なるようですが、3週間-6週間を見込んでいます。一番早い納品は10月末発送され、11月の初めに到着予定です。

ポディウムグリップ1
ポディウムグリップ2
ポディウムグリップ3新しいグリップシステムですが、初期設定は0度モジュールで18度、そこから20度、22度、24度が設定できます。サイドから2つのねじで固定します。

スパイラルプロカム
新しいスパイラムプロカム。モジュール交換だけで引き尺を調整できます。

ホイット2015コンパウンドスペック
2015年のホイットコンパウンドのスペック表です。

【オンラインショップ】 ホイット ポディウムX エリート シリーズ

ホイット 2015年 カタログ
https://archery.co.jp/catalog/Hoyt_catalog_2015.pdf

「VertaTune」システムはファインチューニングシステムではない

Vertatune_catalog昨日チューニングシステムとしてのVertaTuneシステムについての評価を書きました。ホイットがカタログがこれをチューニングシステムとして宣伝していたからなのですが、自分はチューニングシステムとしては批判的です。上の写真はカタログでの宣伝文句。

Vertatune
そのことに関して、本日、技術的な説明が届きましたが、これを読むと、カタログと違ってこれを「チューニングシステム」としては捉えておらず、昨日の有用性の可能性の一つとして書いたインドアセッティングからアウトドアセッティングへの変更を素早くできること、及び、レスト周りで故障が起きた時に、バックアップ用のレストへの交換を素早くできることが、このシステムの機能とされています。

おいおい…全然言ってること違うじゃん…カタログは宣伝部門が書いて、技術説明書は技術部門が書いたのかな。。。。この問題、宣伝部が話を「盛って」ファインチューニング機能として誤った文言をカタログに載せたという結論で、終わりとします。

ホイットの新しいチューニングシステム「VertaTune」システム

rest_button前記事でも書きましたが、この新しいホイットの「VertaTune」システム(レスト/プランジャーの高さを調節できるシステム)については、ちょっと否定的です。このシステムによって、どんな新しい可能性が手に入るのかあまりに明確ではないと思います。

今日、自分が個人的に信頼している(私信で返信してくれているので名前を控えます)何名かのベテランアーチェリー、ベテランコーチに連絡を取り、この問題について話し合いをしました。みなさん、この十年以内に世界大会に出場している現在の技術にも詳しい方です。

簡単に言うと、微妙な意見が多いです。ただし、このシステムの意味は理解できました。

ざっくり言えば、このシステムは弓の全体の長さの中において、矢が発射される場所を調整します。このシステムによって達成される同様の調整はおおよそすべてティラーのバランスでも調整できます。ただし、ティラーのバランスを調整することは矢の飛び出し、及びノックトラベルだけではなく、その後のリムの振動にも影響を与えますが、この「VertaTune」は、そこから独立して、調整することができます。

ティラー調整による矢の飛び出しのチューニングをする → 付随してノックトラベルと発射後のリムのばたつきにも影響を与える

VertaTuneによる矢の飛び出しのチューニングをする → ノックトラベルと発射後のリムのばたつきにほぼ影響を与えない

ここまで書くと、ティラーにかわる新しいチューニング方法のように思えますが、しかし、このアイデアがこれまで試みられても成功しなかったのは、矢がマウントされている位置をグリップから離すことはグルーピングに明らかに悪影響を与えることが多くの実験で実証されているからです。この部分を考量すれば、

ティラー調整による矢の飛び出しのチューニングをする

付随してノックトラベルと発射後のリムのばたつきにも影響を与える、またグルーピングにも影響与えるが、グルーピングを良くするかはバランスによって決定される。

VertaTuneによる矢の飛び出しのチューニングをする

ノックトラベルと発射後のリムのばたつきにほぼ影響を与えないが、矢のマウント位置を高くすればグルーピングが悪化し、下げれば改善される。

となります。最終的にアーチャーに求められるトレードオフの中に「グルーピングが悪化する」というものがあったときに、それを選択するアーチャーがいるのかという話になるのではないでしょうか。ハイトでは、安定性と矢速のトレードオフですので、高いが好きと言う人もいれば、低いのが好きと言う人もいますが、グルーピングと何かをトレードオフにしなければいけないときに、それを選択する人がいるのでしょうか。

と、ここまでアウトドアターゲットにおける一般論です。このために、結局私としては個人的にVertaTuneというシステムに否定的です。ただ、ロウで使用すればよいだけなので、使わなければ悪いシステムではないでしょう。

ただ、話の中でアウトドアターゲットではなく、インドアでX23/X7などを使用したシューティングにおいては、このチューニングが価値を発揮するシーンが存在するのではないかと意見があります。これに関しては、実物を見てから再度判断したいと思います。

また、ティラーチューニングよりも簡単に行える可能性があります。これによって、ティラーチューニングの必要性を理解していても、手間だから避けていた人が、簡単に行えるようになったことで、調整する気が起きれば、そのような方にとっても非常に良い機構でしょう。