
地面とサングラス。一瞬なんの写真かわからなかったのですが…



雨の中の試合だってので、レンズが濡れたんですかね。最終エンドの最終射の前にサングラスをとって、勝利してベスト16入りです。おめでとうございます!
アーチェリー 2回戦 1:19 あたりです。
ベスト8の試合は本日16:43頃の予定です。

地面とサングラス。一瞬なんの写真かわからなかったのですが…



雨の中の試合だってので、レンズが濡れたんですかね。最終エンドの最終射の前にサングラスをとって、勝利してベスト16入りです。おめでとうございます!
アーチェリー 2回戦 1:19 あたりです。
ベスト8の試合は本日16:43頃の予定です。

現在、パリオリンピックでは個人トーナメントが進行中ですが、昨日は雷の予報が出たために途中で試合が中止されました。今日調べたら、パリは本日雨予報でした。順調に進むことを期待します。

男子個人のベスト16にトム・ホール(Tom Hall)選手が進出しました。今回の私の注目選手の一人で、FIVICSのシャフトを使用しています。イーストンは何年かオリンピックのメダルはすべてイーストンのシャフトによって獲得されたという広告キャンペーンを行っていますが、FIVICSのシャフトがその独占状態を変えることができるか、道具屋として注目しています。
パリは最高気温26度予報、いいなぁ(^_^;)


弾弓について、近代の使用などの情報を追加するものです。弾弓自体に関しては、前回の記事をご確認ください。

前回、弾弓についての記事を書きましたが、調べていくにつれて、弾弓の研究が少ないこと、その理由として、2000年前の弓、弦やスリングがセットで出土することはまずなく、弾(石・陶)や鏃は出土することが多いこと、そして、考古学者は往々にして、鏃は弓の存在の証であり、弾はスリングの存在と結びつけたがり、その他の可能性を考慮しません。そこで現代まで続く弾弓の記録をまとめてみることにしました。

これはトップの写真と同じ場面を描いた中国の皿(美術館提供の画像の解像が低い…)ですが、中国の戦国時代(紀元前5世紀〜紀元前3世紀頃)に成立したとされる春秋左氏伝の一場面です。
霊光は不徳であった。物見櫓の上から石を弾いて、下を通る者が慌てて避けるのに興じたりした。
常石茂 著『新・春秋左氏伝物語』,河出書房新社,1958.P.170
まぁ、とんでもない王様なわけですが、不名誉なことに「石を弾く」という表現はこれが最古で、当時の道具を考慮すると、弓で弾いていたと考えられています。その1000年後に唐か、唐の物を模した正倉院の弾弓が日本に伝わっていますし、その後、14世紀に書かれた大元聖政国朝典章(政治書)では弾弓規制に触れており、
都城の小民、弾弓を作り及び執る者は、杖打ち77回、その家の財の半を没す。
梅原郁,(訳註)中国近世刑法志(下),創文社
と、都市住民には弾弓の所持を禁止することが書かれており、この時代でも平民に用いられていたことがわかります。実は20世紀に入り、中国で弾弓の一大ブームが起こるのですが、それは後半に。
この本は16世紀のはじめにドイツで書かれた技術書ですが、ここには弾弓が描かれています。5世紀までの状況についての資料は全くありませんが、多くの学者はヨーロッパでは弾(玉)を飛ばす手段としては、弓ではなく、スリングであったと考えています。この状況が変わっていくのは権力者の領地に対する所有の概念の変化で、国は領地は王の所有物であり、そこに生息する動物もまた王の所有物であり、庶民に対する狩猟規制が導入され始めます。

庶民は当然のような反発して密猟をはじめますが、大型の狩猟具は見つかる可能性が高いので選択されないようになり、小型の罠など密猟に適した狩猟具が選ばれるようになっていきます1。
一方で、(日本の戦国時代の)戦後に武士の間で火縄銃が実用品から贅沢品に変化してように、ヨーロッパ貴族の間でも狩猟用具は豪華なものに変化していきます。クロスボウも弾弓(弾弩弓*)として再デザインされ、貴族にふさわしい装飾が施されるようになります。
*弾弩弓って…「弾」「弩」「弓」3つとも単体で弓という意味あるよ…




用途としては、鴨やうさぎのような鳥・小動物に用いられたようです。現代でもスリングの一種として、弾弓タイプのクロスボウは規制されていないので、どこかで使用されているかもしれません。このタイプのクロスボウは日本でも規制対象ではない可能性が高いです。

では、中国はどうだったかというは写真は20世紀前半の近代中国弾弓(写真はオークションサイトより)ですが、戦後一大ブームになります。

戦後、中国の毛沢東が四害駆除運動として雀の駆除を指示し、そのガイドブックの中で、弩、及び、弾弓が推奨されたことから、中国におけるこれらの需要が一気に高まります。中国の研究者Stephen Selbyが当時を知る弓職人にインタビューした記事では、職人は匿名を条件に雀の駆除運動によって一気に需要が高まり、しかし、その3年後に雀が実は昆虫も食べていたことが毛沢東にも理解され、生態系が著しく変化したことで、1000万以上が餓死する事態になり、もはや、雀を駆除するどころではなく、ソ連から25万羽輸入する事態になったことで、当然弓に対する特需はなくなり、現在に至るとのことです4。

このインタビューがされた1999年には北京に7つの弓職人店があったようですが、現在ではどうなっているのでしょうか? 戦前に中国で弾弓を購入した研究者の方も何人かいるそうなので、探せばどっかにあるのかな。続く。


ぜんぜん違う調べ物をしていたのですが、いつの間にか、NFAAが雑誌アーチェリー(Archery)のバックナンバーを1927年から全部公開してくれていました!! 論文や本はそう頻繁に出版されないので、定期的に、短い間隔で出版される雑誌は非常に重要な情報源です。本当にありがとうございます。


こちらはメモしていたいつか探そうとしていた記事。60年代の弓の作り方です(U.S.Archery)。勉強させていただきます。

女子に続き、男子団体も韓国が金メダルです。おめでとうございます!

中継を見ていたらこんなものが表示されましたが…リリースポイント…これなんでしょうか?? シューティングラインの的側なので、位置的にはリリース時のグリップか矢のポイント先の位置を測定しているものかと思いますが、これを見てどんな分析ができるのかちょっとわからないです。

あと、この仕事は何でしょうか? 放送では杖のようなものを一回ついて退場です。なんだろう…。
【追記】この儀式はブリガディアと呼ばれるようです。オリンピック公式ページに記事がアップされていました。
ということで、男子団体は韓国が圧倒過ぎて、4-4からのシュートオフ、シュートオフも同点、からのX差で勝利したトルコvsフランス戦をおすすめします。NHKの中継では2:02のあたりです。

【追記】最初に記事を書いたときには動画を見つけることが出来ませんでしたが、読者から連絡があり、NHKに動画がありました。
日曜日の午後に行われた女子団体、チケット完売とは聞いていましたが、満席です! 決勝戦は大接戦で、大いに盛り上がったようです。



韓国チームが2セット先取し、そこから中国が2セット取り返して、最終的にシュートオフに持ち込んでの決着で、この2本のどちらかがラインにタッチしていないと韓国の負けという試合でした。あの韓国チームが途中、全員外して51点(8-9-8-9-8-9)なんて射っているなど、ものすごいプレシャーでの試合だったと思います。

柔道では誤審があったようですが、技量の低い審判を叩いても仕方ないわけで、国際審判という高い技量が求められる仕事に対して十分な給与が支払われていない以上、優秀な人材は集まらないのです。4年に一回、誤審があったら叩くのではなく、いかにして、技量の高い審判を育成していくのか、グローバル化がますます進む世界で、同様の仕事を民間ですれば、2-3倍も給料がもらえる状況で、いかに人材流出を防ぐかの議論をしていただくのが建設的ではないかと思った次第です。

当然私もいつまでも生きるわけではないので、必要な箇所を複写したりして、手元にある必要がない国会図書館(理論上日本で出版されたすべての本がある施設)も所蔵していない資料は定期的に寄付しようと思い、先日、納本してきました。大事にされてください。
*事前に所蔵されているかは必ず調査してください
記事を書くにあたって参考にさせていただくために「いいね」ボタンを追加しました。ご協力いただければ幸いです(個別の投稿とコメントに表示されます)。

このオリンピックから新しい表示システム…と言ってもめちゃ原始的ですが(笑)



確認した限りでは、「競技中のトップ」「世界記録保持者」「世界チャンピオン」「現世界ランキング1位」の4つの表示がされているようです。理論上、4つの表示すべてを背後に背負って競技することも可能ですので、今後の完璧なトップの象徴になるかもしれませんね。

コストもほぼ掛からないし、シンプルでわかりやすいので、今後日本で導入しても面白いのではないでしょうか?

WAが配信しているオリンピックのニュースでは韓国オリンピックチームの男子全員と女子代表の一部で3Dプリンタ製の個人に最適化されたカスタムグリップを使用しているという記事が道具屋としては興味深かったです。
Olympics: Getting the edge with 3D printed grips
競技場の評判もよいですし、そのとおり、ランキングラウンドでも世界記録も更新されたので、いい試合が期待できそうです。今日は開会式、明日は会場が他競技によって使用されるので、28日からトーナメント開始です。


WAのホームページを見ると、7月19日から選手たちは現地入りしているようですが、昨日から競技が始まりました。今回は、アーチェリー競技に関する中継放送は基本的にTVerという、動画放送サイトが担当するようです。
テレビ放送は28日の団体男子1回戦がNHKで放送されるだけのようです。

決勝ラウンドはすべて中継され、時間帯も夜なので、観戦しやすいではないかと思います。

オープンスタンスがもう主流ではない??

前の記事で中国の檠(ゆだめ)について触れたので、中国で最近発掘されたおそらく世界最古の弓のジグについて少し。他にも檠は発掘されていると思いますが、ただの棒なので、弓が隣でセットで発掘されない限り、檠として考古学者によって分類されるのは絶望的だと思います。
*ネット記事で構成しています。詳細は秦俑坑出土弓弩“檠”新探という論文にあると考えていますが、一般人が利用できる国内の図書館になく、読めてはいません。東大にはあるらしいが…


東京大学にお邪魔して、該当の論文を複写させていただきました。ありがとうございます。

この時代(2200年前)の弓以外のアクセサリーが発掘、または、正しく解釈されることは本当に珍しいのですが、兵馬俑1号坑の前回の発掘では、銅の棒が出土しています1。復元後の写真の弦の内側に見えるもので、長さは50cm・直径0.3cmの銅の棒で、保管時(クロスボウは基本ブレースしたままで保管する)の弦の伸び・リムの変形を抑え、発射時のリムへの負担を抑えるという役割をするものです。


そして、今回の第三次発掘(20092)では、写真のように完璧な位置で檠(檠木)3が発掘され、トップ写真のようにリムの形状の整えるものであるとして発表されました。長さ40cm、直径3cmで穴が3つ空いている木片です。弓から2mでも離れていたら正しく解釈される可能性は絶望的ではないかと思います。


よく考えれば、金属が非常に高価であった時代に現代のようなジグでクランプを大量に使用して固定することなど出来ないので、木と糸による固定でリムを形成していたのでしょう。檠で形成するとは書かれていても、具体的にどのようなやり方で、というのは記録等残っていませんでした。古代の弓づくりを理解するための貴重な資料だと思います。

その後、清(300年前)の時代には「弓挪子」というものが使用されるようになります4が、このジグの構造は単純ですが、これを使用するためには材料のサイズを確実に一定にする必要があるので、材料の供給・加工技術が高度化してから清よりはもう少し前なのかと思います。