上海2016、エリソンはゴールドになり、ゴールドチップは逆になった

上海WA2016本日より、上海でワールドカップ2016シリーズが始まりました。昨日弊社に入荷したエリソン仕様の新色の金、さっそくエリソン選手が使用しています。

SHANG16_A16_2487WAがアップした写真いろいろと見てましたが…ゴールドチップの新しいシャフト逆に使っている(ポイント側ノーカットでノックを入れ、ノック側をカットしてポイントを入れている)選手を発見。ストレートの単一スパインシャフトの場合理論上は違いはないのですが…何でですかね。

今までも右射ち、左目エイミングの選手や、和弓のようにリリースする選手を紹介してきました。それがより良い方法だとは言いませんが、常識にとらわれずに、より自由にアーチェリーしてもよいと思っています(ただし、アーチェリー始めたばかりの方は基本に忠実にが大事です!)。


Xsウィングの新色、メタリック緑・メタリックピンクが入荷しました。

xsウィング新色メタリック2xsウィング新色メタリック13月末に発表されたXSウィングの新色、メタリック緑・メタリックピンクが入荷しました。既存のピンクと緑とは大きくカラーリングが違います。注文時にはご注意ください。

スパイダーベイン_ザック12986996_1158762434134079_1342055908024223220_n
XSウィングの紹介でしたが、先週末に行われたアリゾナカップでは、リカーブ1位ザック・ギャレット選手で2位がエリソン選手。ともにスパイダーベインのユーザーです。また、女子コンパウンドでも使用選手のセルン選手が優勝しました。アメリカを中心に使用するトップ選手が増えています。

アリゾナカップ_レオワイルドreowilde2015vanes男子コンパウンドではレオ・ワイルド選手が優勝しました…写真下が2015年8月のインタビューですが、比較するとベインがかなりノックから離れた設定になっています(画像分析ソフトの測定で約5mmポイント側に移動)。試してみようかな。


そもそもドーピングとは何か

SONY DSC(写真はワールドカップでの弓具検査)
朝起きたらシャラポワがドーピング!!びっくりです。

ということで、ドーピングについて記事をおきます。ただし、ドーピングについての理解を優先するため、専門的な部分では違う場合があるかもしれません。より専門的な知識は医者から入手することをお勧めします。この記事ではあくまでもドーピングとは何かについて書きます。

ドーピングとはなにか。世界アンチ・ドーピング規程では簡単に10つの種類があります。禁止されている薬物をパフォーマンス向上のために使わないなどは広く知られていると思いますが、あまり知られていないところでは、禁止されている薬物の「使用をしようとすること」「所持していること」「買おうとすること」「ドーピングにかかわった人とかかわること」なども禁止されています。

これらをまとめると、ドーピングするというのは、薬物などに頼って運動能力の向上をするというだけではなく、薬物に頼って結果を出そうと考えることです。その部分はアンチドーピングの啓もう活動で少しうまく伝わっていない部分だと思うのですが、アンチドーピングとは「禁止薬物に気を配ってね」といった細かいものではなく、スポーツのフェアプレー精神とほぼ同じものであり、不正しない・不正しようとしないということです。アーチェリーでいえば、点数詐称などもドーピングとしてとらえてもよいと思っています。

今回、シャラポワ選手が問題になっているのはこの部分です。彼女が使っていたメルドニウム(Meldonium)という薬は、心臓が弱っている方に処方される薬なので、弱っていない人が使えば心臓の機能を強くする効果が期待されるようです。2015年までは禁止されていなかったのですが、2016年1月から禁止されました。彼女はこれを知らなかったということのようですが、今回の問題はここではありません。

問題はシャラポワ選手が禁止されていないが通常の人間が使用しないような薬物をパフォーマンス向上のために使用していたことです。(今後テニス界ではみんな使っていたとなれば別ですが)2006年から他の選手が使っていない薬物に頼って結果を残してきたということになれば、努力によって素晴らしい結果を残していたのではなく、薬に詳しくうまく薬を活用して結果を残してきたと考えれますので、その部分(2006-2015シーズン)での処罰を受けなかったとしても、社会的にはトップアスリートとして活動していくことは困難になってくるのではないでしょうか。非常に残念なことです。

ドーピング、アンチドーピングとは、禁止されていない薬物であっても、(アミノバイタルやプロテインのような)他の選手が普通に入手できないような特別な薬、一般的ではない薬の知識に頼ってパフォーマンスを向上させようと考えないことだと理解しています。

フェアに戦って残した結果こそ価値のあるものです。

世界アンチ・ドーピング規程2015(日本語訳) – 4MB PDF


2016世界室内終了…リカーブは太いアルミ矢が 3対1 で勝利

TUR16_A16_8550昨日で2016年の世界室内が終了しました。

TUR16_A16_8600日本チームでは女子チームが団体で優勝しました。おめでとうございます。

TUR16_A16_8491一方、リカーブインドアで長い間続いている「太い矢 vs アウトドアと同じ矢」論争では、今回のリカーブ決勝では3対1で太い矢が優勢という結果になりました。

弓では…GMX / エアロテック(!?) / GMX / Wiawis と予想通り信頼性の高いホイットの旧システムが結局は結果を残したようです。団体優勝の6名の選手まで広げて調べてもリムをねじるタイプの弓はゼロ。2014年にも書きましたがGMXからハンドルの信頼性は進化しているのでしょうか

次の世界戦は4月26日から始まるワールドカップ2016・ステージ1上海です。リオに向けて各選手がどのようにセッティングを煮詰めていくか楽しみです。


左用の弓で右射ち、アイスランド・Guðmundur選手

TUR16_B16_8226以前、左目でエイミングする右射ちの選手を紹介しましたが、現在行われている世界室内で左用の弓で右射ちする選手が登場しました。

さっそく、WAにインタビューされています。このようにしている一番の理由は普通に射つと弦が胸にあってしまうからだそうで、よりよいクリアランスを求めて試行錯誤して行ったら、リリースを和弓のようにすることで弦のパラドックスが反転して、ベストなクリアランスがえられるようになったようです。

WAのプロフィールによると

He is righthanded. His arrows are 31″ long and his draw weight is 50 lbs.

31インチドローの50ポンドの弓だそうです。このスタイルで50ポンド引けるのはすごいですね。


エリソン選手、自らエリベイン(P3)とスパイダーの違いを説明する。

ellison_spider今週の初めに正式発表されたスパイダーベインですが、FBでエリベインの方からうちのP3のパクリじゃんかといわれて、その反論の写真をエリソン選手自ら載せました。緑がP3で白が新型ベインです。

その話の中でXsWingsの中の人も登場し、スパイダーベインは自分のいとこが、自分の会社とは違う場所で独自に作っていると書いています。

議論は最終的にエリソン選手が「(意訳)他人じゃないんだから意見があるなら直接会ったときか、電話で話せばよいじゃないか」という対応で終わりました。

P3とスパイダー…似てますか?? 意見は人それそぞれだとは思いますが。

先日の商品説明ですでに書いたようにメーカー曰く、一番の違いは使用してい素材だそうなので、入荷後確認してみたいと思います。


ベガスシュート2016 セルジオ選手が優勝

ベガスシュート2016ワールドカップファイナルに続き、ベガスシュートも終わりました。

ベガスシュート2016結果900点満点は6名、シューオフではセルジオ選手が優勝、バンコクでインタビューさせていただいたローガン選手は2位。昨日の弟、レオ選手のワールドカップ2位に続き、もう一歩でした。

VEGAS16_B16_7854ちなみに優勝されたセルジオ選手はなかなか見かけない(弊社で販売したことは一度もない…)イーストンのFull Boreシャフトを使用していました。真直度+-003/重さのばらつき2.0グレインの競技用としてはそこまで精度の高いシャフトではないのですが、相性が良ければ何とかなるものですね。

次は3月1日からの世界室内です。


ベガスシュート2016 2日目

ベガスシュート2016-2日目最近ちょっとけがをしたので、仕事が終わったらすぐに帰っているのですが、テレビを見ていたら、”SWITCHインタビュー 達人達(たち)「厚切りジェイソン×金田一秀穂」“という日本語学者さんと外国人芸人の対談番組をやっていて、なかなか面白かったです。言葉って難しいですね。

さて、ベガスシュート2日目が終わりました。

ベガスシュート2日目リカーブベガスシュート2日目リカーブ女子ベガスシュート2日目コンパウンドベガスシュート2日目コンパウンド女子コンパウンド男子では14位までが600点満点です。1位はチャンス選手とセルジオ選手。

また、夜にはワールドカップインドアファイナルが行われました。これに関しては別途記事にします。


ベガスシュート2016始まる。

VEGAS16_B16_6186アメリカでワールドカップ最終戦、ベガスシュートが始まりました。本日は1日目。WAルールではないため、特にコンパウンドでは基本的に最終日までの900点満点を取らないと、決勝に進むことはできません。

ベガス2016_1日目
ベガス2016_1日目女子
ベガス2016_1日目CP
ベガス2016_1日目CP女子

上からリカーブ男子、リカーブ女子、コンパウンド男子、コンパウンド女子です。コンパウンドでは34人が300満点。

12647456_1171757366209029_6023702499505220293_nあの、2014年のワールドカップ(ターゲット)を制したディートン選手がまさかの290点…下から数えたほうが早い順位に!!理由は…写真でわかりますね。

試合結果 World Archery Festival 2016 / NFAA – National Field Archery Associationhttp://www.ianseo.net/Details.php?toId=1277

明日に続く。


マシューズ Newターゲットモデル Halon-X 絶好調

12573892_1001225593299912_4368788353988747732_n先週のニームに続き、昨日、アメリカでインドアの一大イベントであるランカスターアーチェリークラシック(Lancaster Archery Classic 2016)が開催され、リカーブではSean McLaughlin選手が優勝しました。コンパウンドではニームのギャレンティン選手に続き、コンクエスト4から発表されたばかりのハロン(Halon)-Xに変えた昨年のベガスシュートを制したアレックス・ウィフラー(Alex Wifler)選手が優勝をしました。

また、2位(予選1位)がエリート(ビクトリー40)のレオ・ワイルド選手、3位(予選4位)がハロンXのギャレンティン選手、4位(予選3位)がプライム(ワンSTX)のクリス・シャッフ(Kris Schaff)選手とトップ選手が多く離れたホイットが予選~決勝まで4位に一人もいないという事態に。珍しいです(*)。今週末、ベガスシュートではどういった結果となるのでしょうか。

*ホイットチームのトップ選手が出場していなかったわけではないです。シュロッサー選手やジェシー・ブロードウォーター選手が出場しています。

ATAで実射してきたハロンXですが、新しい技術を使用していながらも、コンクエスト4のようにクラシックなマシューズの弓に仕上がっているところが、コンクエスト4派のアーチャーの支持されているのでしょうか。アレックス選手が自身のフェイスブックに投稿したレビューによれば、ハロンXはコンクエスト4に少しTRGの要素を混ぜたような弓で、許容性はコンクエスト4と同じだけあり、ウォールの感覚はTRGのようだとのことです。

自分は次の弓がビクトリーになっているのですが、ハロンXもいいですね。