新しい競技規則(国内向け)が発表されました。

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新しい商品拓さん入荷していますので、少しずつ紹介していきます。また、もうそろそろ2016年のラインナップの発表が始まりますね。

最初の記事、選手にとって一番大事な競技規則(国内公認試合用)が更新されました。

全日本アーチェリー連盟 競技規則 新旧対比表(0.3MB PDF)
https://archery.co.jp/file/全日本アーチェリー連盟_競技規則_新旧対比表2016-2017.pdf

まぁ、読んでいただければわかるように書かれていますので、読んでいただければと思いますが、一点かなり誤解がありそうな部分があります。

これだけ時間がかかったので、完成度の高い競技規則を期待していただけに残念です。

以前にも、コンパウンドの弦とは何を指すのか、定義せずに競技規則にしたために、コンパウンドのバックストップ(ストリングストップ)がブレース状態で弦に触れていて良いのかという点で、肝心な審判(弓具検査をされる方)がルールを誤解するという残念なことがありました。

日本の競技規則にある弦とは何か

今回はそういうことが起こらないことを祈るとともに、記事にします。


競技者の用具はいかなる種類のカモフラージュ模様を含んだものであってはならない。
【新規に追記】

というものが追加されました。これは昨年の11月に発表されたWAの試合では迷彩カラーはいかなる道具にも使用できないという新規ルールを踏襲したものだと思いますが、個人的にはこの「カモフラージュ模様」という表現はかなりあいまいで、このルールの意図をくみ取っていないと思います。

【重要】2016.1.1より WA競技規則 3.11.3.3追加 迷彩全面禁止

個人的には「カモフラージュを目的とした模様」という表現が正しいと考えています。

この解釈はWAの通達に依るものです。

この件については自分もWAと直接話し合いをしたことがあります。というのは、お客様より、上の横浜のユニフォーム(カモフラージュという表記あり)は試合で使えるのかという質問があったためです。国内で使えるかは全ア連の規則ですので、競技規則が発表されてからでないと確認できませんが、WAはすでにルールを発表していたので確認することができます。昨年の12月頃のやり取りです。

その結果WAからは(他のアソシエートから連絡があったこともあり)このルールについての解釈が発表されました。

INTERPRETATIONS WORLD ARCHERY CONSTITUTION AND RULES
– Book 3, Chapter 11, Article 11.3.3, Chapter 20, Article 20.1.1, Book 4, Chapter 33, Article 33.1 (0.3MB PDF)

この通達を要約すると、カモフラージュ禁止とはカモフラージュ模様を禁止するために意図されたものではありません。むしろ、カモフラージュ模様かどうかがあいまいのものが使用できるようにするためのものです。

近年ソリッドカラー(単色)だけではなく、フュージョンカラーや、ホイットのレッドエンバー、カーボンパターンなど、用具のデザインが多様化しています。一方で、服装に関しては古くからカモフラージュは禁止さています。

そこで、WAとしては、カモフラージュとは何かをしっかりと定義して禁止することで、その他のカラーパターンが使用できることを明示するのが今回のルールの目的です。

WAはカモフラージュカラーを下記のように定義します。

“Camouflage colours” are trademarked or other digital designs, whether random or not and regardless of colours used, which consist of natural material camouflage patterns such as bark, twigs, or leafs that are used for the purpose of blending in with natural environments thereby providing less visibility to game, military personnel, or others. Non-traditional camouflage colors such as pinks, blues, bright yellow, etc. in camouflage patterns that are used in designs for the purpose of blending in with natural environments whereby providing less visibility are considered camouflage.

要約すると「カモフラージュパターンとして商標登録されているもの、または、周囲の風景に溶け込むことを目的としている模様を指す」としています。

hzfeey3oyqnifc5krred-1これに該当していない模様は使えますよというのが目的です。したがって、通常、上の写真のチーム横浜のユニフォームの使用は問題ありません(*)。

*このパターンでものすごく周囲に溶け込む場所。たとえば、写真のような一面ブルーに輝くウユニ塩湖で試合があった時にはルールに抵触する可能性があります。

そのために、規則には「「カモフラージュ模様」ではなく、「カモフラージュを目的とした模様」とすべきだというのが個人的な意見ですが、今後、審判の方々の説明会では「カモフラージュ模様」とは何を指すのかという議論になっていくのでしょうか。


坂本が第49回全日本社会人ターゲットアーチェリー選手権大会3位でした。

第49回全日本社会人ターゲットアーチェリー選手権大会3位先日の全日本フィールドでのリカーブ部門での4位に続き、普段は倉庫に勤務する通販スタッフの坂本が全日本社会人ターゲットのコンパウンド部門で3位を獲得しました。うれしいニュースです。

以下、坂本本人が書いています(内勤スタッフでアカウントがないので)

通販部門の坂本です。

先日、埼玉県宮代町はらっパーク宮代多目的広場で行われた第49回全日本社会人ターゲット選手権大会に出場してきました。

社会人ターゲットCP部門への出場は初でコンパウンドとしても初めての全日本レベルの大会でした。

内容は、予選ラウンドを5位で通過して最終順位は3位という上々の結果でした。

去年の夏からコンパウンドを触るようになりMATHEWSのTRG7を使っていましたが、重すぎて扱いきれず、2016年になってからはELITEのビクトリー40に変更しました。また、リリーサーもそれまで使っていたトリガーをやめて、安全装置つきバックテンションのスイートスポットプロに変えました。バックテンションに変えたことで点数もあがり、この試合に出場できました。

自分は初めてこの会場で射ちましたが、はらっパークは風が強いことで有名らしいです。当日の風は経験者によるとはまだましなほうだったようですが、エイミング中に引き戻すという選択をするくらいには風は吹いていました。

風とバックテンションリリーサーは相性が悪いよねという会話をよく耳にしますが、ベスト4に残った選手全員がバックテンションを使用しています。(まあ自分はセーフティつきですが)

風の試合でどうやって射っていくかはリリーサーをバックテンションにしてからの課題でしたが、結果3位ということでほっとしています。

ありがとうございました。


スパイダーベインの共同開発者デヤン選手、ヨーロッパ選手権で銀メダル!

EURO16_B16_9278現在行われているヨーロッパ選手権で、スパイダーベインの共同開発者(主にコンパウンド用として)であるデヤン選手がコンパウンドミックス部門で銀メダルを獲得しました。チームメイトのトハ(Toja)選手もスパイダーベインのユーザーです。開発者共に現役のメダリストという商品は珍しいと思います。おめでとうございます。

12898427_10208010799261381_6570717829482870779_oちなみに、4月の記事の時点ではトハ・セルン(Toja Černe)選手でしたが、現在は、トハ・エリソン選手となっています。おめでとうございます。


【FB】USAアーチェリーの写真がプチ炎上する・・・

USA_ARCHERY_ドローイング先ほどフェイスブックの友人Dr. James ParkさんがUSAアーチェリーの写真に突っ込みを入れているというお知らせがあり、見てみたらプチ炎上(?!)状態でした。

問題はこのドローイング。コメントの流れを見ていると、どうやらアメリカではドローイング時の矢の角度に対する規制ルールはなく、かわりに押し手の高さを目線より低くして引くというルールになっているようです。そのために、弓の高く持ち上げてのドローイングは規制されますが、写真のように引き手を下に下げてのドローイングは規制されません。
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まぁ、どう見ても危険ですが、アメリカは無限に土地がある場所もあるので(写真上:アリゾナカップが行われている会場ならたぶん暴発しても全く危険はない)、今後規制が変わっていくのでしょうか。

もちろんですが、日本ではこのようなドローイングはダメですので、試さないでくださいね。


幻のセッティングがついにヨーロッパ選手権に登場!!

EURO16_B16_6017現在、イギリスではヨーロッパ選手権が行われております。ヨーロッパの各国の最新のセッティングを試合の写真から確認できます。

2016 EUROPEAN OUTDOOR
https://dutchtarget.smugmug.com/EUROPEAN/2016-EUROPEAN-OUTDOOR

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その中から、ついに幻のセッティングを発見しました。カーボンブレードが登場した当時のテストで、カーボンブレードを横ではなく縦にセットすると、飛び出しの方向性が驚くほど一定するという結果が出ました。まぁ、見た目や保証の問題で、屋内テストのみ、実際に試合で試すことなく終わったネタでしたが、なんと、その通りのセッティングした選手がヨーロッパ選手権に。健闘を祈ります( `ー´)ノ


全日本フィールド 2016 を終えて

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先日掛川で行われた全日フィールドに参加してきました。

今後全日フィールドはつま恋での開催とのことを耳にしましたので参考程度に何点か感想を書かせてもらいます。

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ゴルフコースというだけ、小さな山や林が少々ある程度のコースで、東京都主催の花の山フィールドに比べフラットが多く、明るい場所が多い印象でした。(足場の悪さは通常のフィールドと遜色はないと思います。)

また、このゴルフ場コースは地固めが禁止されているので足場を安定させたい方はトレッキングシューズを用意されたほうが良いと思います。

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写真は公式練習場ですが基本的に木の少ないフィールドコースなので、通常のフィールドコースでは気にすることの少ないが今回かなり厄介でした。

全日本フィールド開催地固定化により、今後このつま恋でのフィールド競技に対し対策を立てる必要がありそうです。

(写真提供:中村 和音 様)


まさに一流の証! 当たらなくて話題になる

SHANG16_A16_5208朝起きるとフェイスブックで昨日のワールドカップ2016ステージ1上海のコンパウンド男子決勝の試合が話題になっていました。探してると…まだ、動画はアップされていないようです。

ワールドカップ2016上海コンパウンド男子個人決勝話題になっていたのが、両選手のスコア。上はセミファイナル。両者ともに150点のパーフェクトスコアで相手を下し、決勝ではすごい対決になると思われたものの…シュロッサー選手は8点を4本も射ち、それに負けずと相手は2エンド目にMを1本…8点こそなかったもののMを射ってしまってはどうにも逆転は無理でしょう。。。

139点 vs 135点 

という何とも寂しい試合になりました。

SHANG16_A16_5244シュロッサー選手が決勝で絶不調になった理由…なんと試合中にいつも使っているトリガーリリーサーから、バックテンションリリーサーに変えて射ってみたとのこと!! 写真はトータルコントロールですかね。

チャレンジャーすぎますね。それにして、当たらなくて話題になるのは何ともあれ一流の証拠かと思います。早く動画見てみたいですね。