読めますか?日本語が難しい。

明日から店舗は夏季休暇をいただきます。ご不便をおかけしますが、ご理解ください。私も休みですが、アーチェリーの事はやってます。明日はまた図書館暮らしです。

翻訳したコンパウンドと違い、リカーブのチューニングマニュアルを自分で書くにあたり、チューニングとは何かを問われているような気がします。1960年代の例えば、ビギニングアーチェリー(ロイ・K.ニーメィヤー 著/小沼英治 訳)には、そもそもチューニングというテクニックは存在しません。

しかし、2000年代では、弓を自分に合わせてチューニングしていくのが一般的になります。どこで変わっていったのか、どう変わっていったのかをチューニングマニュアルのストーリーに組み込んでいこうとしているのですが、

日本語が難しすぎて、英語が読みたい状態です(T_T)

日本語はその柔軟さ故に今の立場があるかもしれませんが、その分連続性を持たないように思います。200年前の英語でも、まぁ、読めなくはないのですが、200年前の日本語(江戸後期)は専門知識がないと読むのは難しいように思います。

上の写真はホイットに所属していた、デニス・パーカーさんが書いたものを翻訳したもので雑誌アーチェリーに掲載されました。しかし、私の理解力では読み解けませんでした。

(文字起こし)「A.ホイットは、不完全な誤差範囲を埋めるため、正確なチューニングに頼るのではなく、アジャスタブル・ポケットシステムを生産ベースに載せようとした。B.そこで、彼は誤差に正確性を求めようとしたのである。」

A → リムアラメインとはチューニングではない?

B → 誤差に正確性。しかし、一定した誤差(シャフトのV1グレードのような)では文脈がわかりません。

すみません。パーカーさんが何が言いたいのか理解できる方はいますか?

【歴史】アメリカとターゲットアーチェリー

(チューニングマニュアルになる記事です)

イギリスでは貴族の嗜みとしてターゲットアーチェリーが誕生します。現在でもイギリスのアーチャーの多くがターゲットアーチェリーを楽しんでいます。一方で、アメリカでは全く違う形でアーチェリーが普及します。

南北戦争後、勝利した北軍は銃器所持者を増やすためNRA(全米ライフル協会)を設立します。対して、負けた南軍は銃器の所有を禁じられました。それまで銃器で行っていたハンティングもできなくなってしまいました。そこで、かつて使われていたアーチェリー再度注目されます。

かつては世界中で弓矢によって狩猟が行われていましたが、現在、弓矢でハンティングが行われている地域は多くありません。ハンターは一度銃を手にしたら戻る意味がなくなるからです。しかし、アメリカではそうではありませんでした。

1878年に元南軍であったモーリス・トンプソンによって書かれた「The Witchery of Archery」が大ヒットし、ハンティングを中心にアーチェリーが広まっていきます。ちなみにこの本は17章からなりますが、ほぼハンティングが話題で、ターゲットアーチェリーについて触れている章は1つだけです。著作権が切れているので、英語版はネットで、無料で読めます。

1879年にこの本の著者のハンターとして有名だったモーリス・トンプソンが初代の会長に就任して、NAA(USA Archeryの前身)が設立され、ターゲットアーチェリーの大会も行われる様になりましたが、もともとハンティングをするためにアーチェリーが普及した国ですので、現在でもアメリカではアーチェリー愛好家はハンターが圧倒的多数です。コンパウンドの時代に入る直前、リカーブ黄金期の1974年にベアアーチェリーは年間25万台製造した記録があり、そのうちターゲット用は10%程度と考えられます。

参考文献 Vintage Bows- II Rick Rappe著

それ、センターショットじゃないんです。

1996年のヤマハアーチェリーのマニュアル(英語版)

こちらの記事をより完全なものにするためにヤマハのセンター1996-98年の日本語のマニュアルを探しています。(協力ありがとうございました)

【追記】1988年初版/2000年改訂版のアーチェリー教本(全ア連)での伊豆田さん(ヤマハの技術者)の記事までは正しく用語を使っていたことを確認しました。

コンパウンドのチューニングマニュアル(翻訳)、ベアボウチューニングマニュアルを製作したので、最後のリカーブに取り掛かっているのですが、なかなか進みません…いろいろと理由はあるのですが、第一章が書けないのです。しかし、それでは何も進まないので、第一章以外の記事を一つずつ書いて、第一章より後ろを少しずつ書いて完成させることにしました。下記記事を読んでいただければわかると思いますが、簡潔なマニュアルではなく、全体を通して読んでいただける読み物にできればと思っています。

最初の記事はいわゆるセンターショット(センター調整)について。センターを調整することをセンターショットの調整と呼びますが、このセンターショットとは何を指しているのか、説明できる方はいますか?

実は、センター調整をセンターショットと呼ぶ国は日本だけです。この機能は海外ではリムアライメントと呼ばれています。日本のメーカーであるヤマハでも、海外の説明書ではリムアライメント(Limb alignment*)と表記しています。

*WIN&WINでは Limb / Riser Alignment と表記

これはFast Flightが本来ファストフライトであるべきなのに、ファーストフライトと呼ばれているレベルの話ではなく、この用語の誤使用によって、正しい情報が伝わらない、伝わりにくいという大きな問題を引き起こしています。この記事では、この後、一般的な意味のセンターショット調整(センター調整)はすべてリムアライメントと表記します。また、そもそも、リムアライメントを正しく理解している自信がない方は下記の記事を先にお読みください。

トラディショナルアーチェリーより

リムアライメントがセンターショットではないなら、センターショットとはなにか、これは文字通り、中央射、ハンドルの真ん中から矢を射つことを指しています。写真上のようなウィンドウを削っていないロングボウ、または日本の和弓にはそもそも、センターショットという概念がありません。どちらも矢をハンドルの右側か左側につけて射つので、中央射は物理的に不可能です。そのために弦が弓(ハンドル)の中央にある必要(センター調整)もありません。

Ragim 2020

下記の記事のように、戦前は和弓と洋弓はおおよそ同じ程度の的中率でした。しかし、1940年代に洋弓のリムのイノベーションがあり、さらに、1950年に写真のようなウィンドウがある弓と、円形ではない現代のピストルタイプの方向性のあるグリップが登場したことで、1960年代には和弓ではもう追いつけないほどの差を広げていきます。

洋弓のハンドルにウィンドウが搭載されたことで、矢をハンドルの真ん中から発射することができるようになりました。このことをセンターショットといいます(*)。そして、矢がセンター上にあるので、ここで初めて、弦もセンターに持ってくる必要が生じ、このときにセンター調整という概念が生まれました。

*サム・ファダラによる定義 : センターショットはハンドルのウィンドウが弓のセンターラインを超えてカットされている場合、矢がセンターラインの真上にあることを示す。ノッキングされた矢はハンドルの中心軸上にある。これによってアーチャーズパラドックスを軽減すると考えられている。

しかし、1950年代にはリムアライメントという概念とセンター調整機構という概念は存在していませんでした。前者はハンドルにはまだスタビライザーが取り付けられていなかったので、リム面さえ水平なら(センターショット)、ハンドル面が多少どちらかに傾いていても性能に影響はないと考えられていたためです。もちろん、極端に傾くと矢のクリアランスに影響があるので、多少に気にはしていたと思いますが記録に残っていません。

センター調整機能が存在していなかったのは、カーボン/エポキシリムが登場していなかったので、手で調整できたためです。今でも、ポラリスのようなウッドリムであれば、手でねじることができます(そのためにねじれ保証はついていません)。ドライヤーなどでリムのねじれているところを温めて、手で反対側にねじって、センターを調整します。

WA Archery TV WC 1973

1960年代になり、ロッドスタビライザーが登場します。このスタビライザーは的側に向かって長さを持ちます。そのロッドがまっすぐと的側に向かっていく伸びていますが、このときハンドルが傾いていると、ロッドも傾き、弓はまっすぐ飛び出しません。ロッドスタビライザーの登場によって、リムとハンドルの3面を水平にするリムアライメントの調整が必要になります。

そして、最後に登場するのが、センター調整機構です。1950年代のリムは手でねじることができましたが、これでは安定性がありません。70年代にねじれたリムで世界記録が出たという話を聞くことがありますが、それがまさに当時のメーカーに目指すところで、リムアライメントを多少犠牲にしても、ねじれないリムのほうがグルーピングするという結果を持って、ねじれないリムの開発に邁進していきます。その結果、リムを年々進化を遂げていきますが、ねじれ耐性を持ったリムは当然、以前のように手でねじって修正することはできません。

1980年代前半くらいまでは、いろいろな方法(当時のノウハウはほぼ伝わっていません)で調整を行っていたようですが、年々進化するリムに対して、いよいよ方法が尽きてきたときに、メーカーの判断が分かれます。いくつかのメーカーは生産したリムのうち、自社の検品に合格しなかったリムはすべて捨てるという判断をし(コストアップになる)、現存するホイット社などは、リムを調整することを諦め、ハンドル側に調整するための機構を導入することで、出荷できる公差を広げる戦略を取ります。

センター調整機能がなかった時代の1990年代、ヤマハの最も安いリム(*)が4万円以上もし、ハンドルと合わせると11万円を超えます。対して、センター調整機構に対応するリムは、現在、現在とは言わずとも、その10年後の2000年代後半にはグラスリムは1万円ほどで買えるようになっています。10年間で1/4程度になり、ハンドルとリムで2万円強でアーチェリーを始められるようになりました。

*イギリスのカタログによると 1990年 α-SX FRP リム 定価 169ポンド(当時のレートは257ポンド円) = 43433円

ホイット ユーザーマニュアル 2021 - センターショットの項目

以上の流れがそれぞれの用語の誕生の歴史です。ここまで読んでいただければ、センターショットとリムアライメントが明確に異なるものだということがわかると思います。もちろん、今でもセンターショットは用語として残っており、現在では、プランジャーの伸縮があったり、シャフトが樽型だったりするので、センターショットなのに、厳密にはセンターに設定しないセッティングをすることをセンターショットと呼びます。

日本ではなぜセンター調整・センターショットがリムアライメントと混合されるのかは、これから調べてみたいと思います。日本だけで通用する用語の多くはヤマハの影響を受けているので、ヤマハの説明書を手に入れることが課題だと思います。

さて、センターショットを理解していただいたところで、次はリムアライメントの調整です。Wikiによると「アライメントは、並べる、整列、比較などの意味。」とあります。リムアライメント調節で行っていることは、「センター」とは実質的には関係がなく、赤い線で囲んだ「リム面(上)」、「ハンドル面」、「リム面(下)」の3つの面を水平に並べるというチューニングなのです。

写真の状態はリムアライメントが正しくない状態ですが、これは弦がセンターを通っていないのではなく、「リム面(上)」と「リム面(下)」はアライメントが正しいが、「ハンドル面」が右にねじれてしまっている状態です。相対的なので、ハンドルを真っ直ぐにするとリムがねじれていると言えますが、弦を引いたときには、リムのアライメントのほうが優位なので、フルドローでは、やはり、センターが右に向いた状態になります。リムアライメントが正しいとき、弦はリムの中央、ハンドルの中央、センタースタビライザーの中央を通ります(*)。このことがセンターショットとの混同の理由とも考えられますが…ショット(射)の要素ないですからね、センターボウならわかりますが。

*スタビライザーがまっすぐの場合に限る。

Fast Flightがファーストフライトでもファストフライトでもどちらでも良いと思います。しかし、センターショットとリムアライメントでは、言葉から受けるイメージが大きく違います。この点がセンターショットの調節正しくできていない方が多い理由だと思います。真ん中(センター)に揃えるのではなく、面を水平に整えるという作業なのです。

以上のことが理解できている上で、世間に合わせて、センター調節(センターショット調整)と言う分には、なんの問題もないとは思うので、私はこれからも混同して使用させていただきます。

SFプロダクツ NEOハンドル、存在感あるデザインで!

SFプロダクツ NEOハンドル入荷しましたが、かなり大きい感じです。特に低価格のハンドルといえば、右のKAPのイメージで、フォージドやAXIOMも同じ系統でしたが、2万円以下の価格でこのサイズ感のハンドルは初めてです。

センター調整機構はWIN同様にブロック単体でリムを乗せるタイプになっており、リムをブレースしたままで調整しても、リムを痛めないように配慮されていて、チューニングがしやすくなっています。この価格でこのつくりは相当いいですね。

昨日、未来モンスターという若いアスリートを応援する番組を見ていたら、登場した選手がタイムトライアルという競技で、WIAWIS(WIN&WIN)の自転車に乗っていました。そっちの世界は全くかかわりがないので知りませんでしたが、トップに採用されているんですね。

トルコはじめてのメダル! いい試合でした。

アーチェリー競技で初のメダルだそうです。180cm、22歳、世界ランキング4位、将来が楽しみです!

FIVICSの国別のチェストガードでなぜトルコと思いましたが、彼のためですね。

これでオリンピックは終わり、次には9月にアメリカで世界選手権です。

古川選手銅メダルおめでとうございます。また、礼儀正しいアーチャーとして姿勢には感動しました。

フォーミュラーの音、トップは意外に気にしないもの。

午前終りました。たっぷりの休憩をとり、午後は14時45分より。

今回、無観客ですので、マイクが普段聞こえない音も拾ってくれます。こちらの中国のWu Jiaxin選手もですが、フルドロー時にリムがピキピキなるのが聞こえると思います。午後にもベスト4に出場するので(15:30予定)、聞いてみてください。

このリムポケットが長いフォーミュラー(ほぼ)特有の音に対して、気になる人にはワックス塗ったり、テフロンシールを貼ったりと対策もあるのですが、オリンピックに出場し、ベスト8まで残るトップ選手は意外にも気にしないものなのだとちょっとびっくりです。まぁ、別にグルーピングに何かしらの影響があるわけではないのは確かですし。無観客ならではの発見でした。

(応援もしていますが、どうしても道具屋としての目線で見てしまいますね)

フォロースルーが全く違うデビット・バーンズ選手!

Oh Jin Hyek選手が2回戦で敗退してしまいました。韓国男子代表で残るはキム・ウー・ジン選手のみ、男子予選を一桁台で通過した選手も他にエリソン選手のみです。(Steve Wijler選手は18時前頃に初戦)

仕事しながら、ライブ映像を流していたのですが、10年ほど前に非常にユニークなフォロースルーで知られた(そして強かった)バーンズ選手のフォロースルーが普通になっていて、本当に同じ人か検索してしまったほどで。(初戦で敗退してしまいました)

ベアボウの目標にする射形を決める。

先程、日本選手の試合が全て終わりましたが、現在のスケジュールによると、明日には日本選手の試合は1つも組まれていないようです。

海外選手は負けたらすぐ帰るよう(48時間以内)求められてるので基本明日までに負けた選手は全員最終日(31日)までいられませんが、日本チームの選手は、応援に回れるのでしょうか?

さて、前回の記事より、3回ほど、ベアボウターゲット競技で練習してきました。的がないので点取はできていませんが、感覚としては、50m220点程度です。また、適した的があるという情報もコメント・FBを通していただきましたので、手に入れたいと思います。

1961年 イーストン広告

前の記事でも書きましたが、現状個人的には、フィールドベアボウとクリッカーが使用される前のターゲットリカーブをミックスさせたところにターゲットベアボウシューティングの解が見えてくるのではないかと思っています。上記の写真はイーストンの1961年の広告ですが、このフォームは非常に参考になります(1961 NNAチャンピオン)。

ここをスタートにします(再度書きますが、私の思索についての記事で、全く正解でない可能性ありです)。かれは1816を使用していたそうです。当時のトップはこのレベルの弓を使っていたわけですね。フォームに関して言えば、Clayton Sherman選手(1961年世界選手権準優勝)の射形が個人的には参考になると思っていて、彼のフォームをベースに自分の射形を作っていこうと思います。

クレイトン選手の世界選手権での30mの記録が335-326の661点です。30mで80cm的と50mで122cm的は、無風なら、同じ程度出るはずですので、理論上彼のフォームを極めたら、そのくらいは出るはずです。ちなみに現在のターゲットベアボウの世界記録もその数値に近く665点です。

まぁ、世界2位くらいにうまくなれるとは思っていませんが、残りは使用する道具の1961年からの60年間の進化を信じるとして…。

ずっとアーチェリーには触っていたので、体力はそれほど問題ないですが、練習をしていなかった分、指が弱くなっていて、100本ちょっとで、指が痛くなってきます。2ヶ月程度で調整して、9月くらいに試合デビューできればと思っています。

女子ロードレースで優勝したキーセンホーファーさんのインタビューを今朝読みました。励みとして頑張ろうと思います。

権威あるものを過度に信じるべきではなく、自分で全てを管理していた。私はペダルを踏むだけの選手ではなく、自分を支える参謀でもある。それが結果に現れて誇りに思う。

若くて何も知らない選手には “これをすれば上手くいく” とコーチや周りの人間に言われる危険がつきまとう。私も一時それを信じ、そして被害者の1人だった。だがいま30歳になり、何かを知っている人なんていないことを学んだ。なぜなら本当に何かを知っている人は「知らない」と言うからだ。(シクロワイアードより)

教わるのもたくさん得るものがありますが、自分で考えてみるのも楽しいものです。