マシューズが2015年ラインナップを発表しました。

NOCAM_redマシューズ(Mathews)が2015年ラインナップを発表しました。大幅な変更があるとは聞いていましたが、かなりびっくりしています。

2015_mathews_all_bowまず確認です。こちらが2015年の全ラインナップです。Apexシリーズがなくなり、NOCAM-TRGシリーズとなりました。MRシリーズはNOCAM-HTRとなりました。

2015_mathews_NOCAM一言で言えば革新的すぎます…。弓を評価する人間として、だいたい見れば何がしたいのかわかりますが、今回のこのNOCAM(ノーカム)でマシューズがたどり着きたい未来が、現状見えてきません。プロディジー(ホイットの方)などはまだ販売用のものは届いていなくても、評価できますが、正直これは届いてみて、射って見ないと何とも言えないです。


簡単に仕組みを説明すると、通常のカムが丸でないのはその形によってケーブルとストリングの位置を変化させるためです。このノーカムシステムでは、カムの代わりに丸いホイールを使います。そして、逆の発想で、カムによって弦の位置を変えるのではなく、ケーブルの位置を移動させることで、相対的にストリングとケーブルの距離を変化させていきます。これによって、ノックトラベルは常に完璧なものを得ることができます。かつ、カム同期などと言った調整も必要なくなるでしょう。

ここまで書くと夢のようなシステムですが、最上位モデルでチューニングが容易だけがウリでは、トップシューターというのはチューニングが難しくても、当たる弓を求めているので…マシューズかこのポイントだけで、新しい弓を売り出そうとしているとは思えません。

スペック表
しかし、かといってスペック表から、別のすごい性能があるということも読み解けません。弓のサイズは42インチから38インチに短くなっているにもかかわらず、1fpsしかスピードが向上していないので、このカム(カムではないけど…)は以前のものよりも遅いカムであると言えます。もちろん、リムを寝かせて同じスピードなので、Apex8よりはだいぶ静かだと思いますが、ターゲットモデルでそこに価値を見出す人は多くないと思います。

ドローレングスの調整幅は短くなり、ハンドルは重くなり、価格は44%高くなっています。

このシステムの価値はわかりますが、それをマシューズが最上位のターゲットモデルに搭載した理由は理解ができていません。ただ、この全く新しい弓は今までにない引き心地になると予想され、また、見当もつかないことが多いので、この弓の対する評価は届くまで保留とします。ハンドルのデザインなどは面白いと思いますが。12月後半の入荷予定です。

Chill-X-Pro-3Q-Blue-b-65428一般的な”カム”がついている弓が欲しい人のためには、チルXプロという弓が新しい用意されました。

chillXpro35インチと少し小さめでドローレングス25インチから対応。336fps以上のスピードを持つハイスピードボウです。Apex7/8の代わりが務まるかと言われると、少し系統が違う気がします。

自分含めて、Apexシリーズを使っているアーチャーの次の一台として何をお勧めするべきか、悩まなければいけないようです…。


PRIME(プライム)が2015年モデルを正式発表

G5prime2015広告での写真だけだったPRIME(プライム)が2015年モデルを正式発表しました。こちらはデイブ選手による紹介ビデオです。

G5primeスペック2015年に販売される弓のスペックは上記の通り。2014年のプライムの国内での販売はあまり良くなかったので、日本での地位を挽回できるかが問わる一年になるのではないかと思っています。ターゲット用には”ONE MX”と”ONE STX”が用意されました。ONEで代理店から意見があった部分を改良したハンドルです。

one_prime_リムポケット比較
まずはリムポケット。この部分は驚きましたが、近年リムポケットを寝かせる方向に設計を移行していくメーカーが多い中、今回のマイナーチェンジではリムを逆に立たせてきました。左側が2015年のONE、右側が現行のONEです。さらに時代を逆行する変化として、2014年はBCYの8190を採用していましたが、2015年にその次のBCY-Xに変更するメーカーが多い中、弦を8190の前の452Xに戻してきました。結果として、矢速が2014年の310fpsから323fpsへと13fps向上しました。

カムによって異なる特性g5prime次にカムが3種類用意され、モジュールによって各カムの持つ範囲の中で引き尺を変更します。面白いのはカムA(27″-31″)/B(26″-30″)/C(24.5″-28.5″)がそれぞれに設計されていて、全く違う特性を持つことです。

prime_3cams
Aカムは最もレットオフが高くなるよう設計されております。これはロングドローの選手はそもそもパワーストローク(ドローレングス-ブレースハイト)が長いので矢速よりも安定性を求めるためです。Cカムはもっとも矢速が高くなるように設計されており、これはショートドローの選手はパワーストロークが短いので、その分矢速(ハードなカム)を好む傾向に応じた設計になっています。Bカムはその中間。27″-28.5″のアーチャーには3つの選択肢が与えられています。AカムとCカムでは10fpsの違いがあり、これはホイットではGTXとスパイラルXの違いに相当するので、かなり感覚が違うことがわかります(*)

*プロコンプエリート GTX 305fps / プロコンプエリート Spiral X 315fps

one_リアブッシングそのほかの変更点では、こちらは近年の流れ通り、リムブッシングの位置が下に下がりました。デイブが指しているところがもともとのONEの位置です。

アジャスタブルケーブルガイドPrimeg5oneそして、ケーブルガードがアジャスタブルになりました。少し古典的な手法ですが、てこの反対側のネジの締めこんだり、ゆるためりすることで、調整します…ここだけ緩まないのか心配ですが、どういうシステムか詳細は問い合わせ中です。

カラー_ONE色は4色から選択できます。価格と入荷時期は連絡待ちですが、アメリカでの定価は1399ドルなので、ポディウムと同じくらいの値段ではないかと思っています。

プライム(PRIME) 2015 カタログ


ボウテック(Bowtech)が新しいターゲットモデルFanaticを発表

Fanaticボウテックボウテック(Bowtech)が昨日新しいターゲットモデルFanatic(ファナティック-狂信者)を発表しました。シュートスルーハンドルで4色、黒、トパーズ、グリーン、紫となります。

bt15_FanaticBluefanatic_specボウテックの前作のターゲットモデル、スペシャリストと比べると、ハンドルがシュートスルーに変更され、重さが230gほど重くなっています。

より安定性を得るためにブレースハイトは7.75インチと高めに設定されており、その分矢速はスペシャリストと比べて5fps低下しています。まぁ、それでも十分なスピードがあり、325fpsです。ホイットのポディウム・スパイラルプロカムが322fpsなので矢速の低下は心配するほどではありません。
アクセル_ハンドル比較アクセル間は36.5インチはスペシャリストと比べて3%短くなっていますが、リムのデザインを大きく変更して、パラレルに近づけたことで、ハンドルは逆に約20%長くなっています。ですので、使用感としてはより大きな弓を使っている感じになると思います。
fanatic_ドローストップドローレングスは26インチから選択でき、ポンドは40ポンドから用意されており、レットオフは新しいドローストップによって、60%、70%、75%以上の3つで調整できます。

fanatic_ブッシング位置ブッシングは3カ所に用意されています。入荷は12月中旬を予定しています。予約受け付けます。ちなみに自分用に一本購入する予定です。
ボスとプロディジーまた、同時にハイスピードモデルのプロディジー(ホイットのリカーブと同じ名前です…)と、ロングドローモデルのボスも発表されました。

2014年モデルで「ピュアパワー」という名の元、ボウテック初360fpsを達成したRPM360を発表してから、ボウテックは扱いやすさにフォーカスしており、この2つの弓にはパワーシフトテクノロジーが搭載されており、1つのカムで3つの異なる引き心地を得ることができます。


Bowtechパワーディスクこの写真の金色のモジュールの位置を変更させることで、最速のパフォーマンスモード、(伝統的と言われているがどのカムの様なカーブを言っているのか不明)クラシックモード、そして、スムーズにドローイングを得ることができるコンフォートモードの3つの異なる感覚を1つのカムから得ることができます。
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ボスとプロディジー_スペックスペックは2015年水準ではどれも平均的な値に設定されており、優等生と言った感じでしょうか。何かに特化していませんが、カムをいじることを楽しみたい人にはおすすめできます。長く楽しめる一本ではないでしょうか。スペックは上記の通り、上がプロディジー、下がボスです。プロディジーは来週出荷開始(在庫するか決めていません)、ボスは11月中旬の出荷開始です。


ボウテック(Bowtech)の2015年ターゲットモデルの正式発表は29日です。

Bowtech_archery_2015ボウテック(Bowtech)がおなじみの正式発表までのカウントダウンを開始しました。

ボウテックのプロディジーはハンティングモデルのようなので、ボス(Boss)というモデルのほうがターゲット??

パワーシフトテクノロジーと言う技術が搭載されており、「ターゲットアーチェリーの新しいスタンダード」ですので、新しいターゲットモデルが発表されると予想します。ご期待ください。


ビクトリー(Victory)アーチェリーが2015年、超極細シャフトVAP.166 Elite を発表

Victory_archery_2015ビクトリー(Victory)アーチェリーが2015年の新しいラインナップを発表しました。まだ実物は見ていませんが、本当だとしたら、これまでにない超極細のシャフト「VAP.166 Elite」というシャフトが追加されます。外径なのか内径なのか書かれていませんが、一般的なのは外径を表示することなので、外径として書きます。

fa45464d00f5e204e0991bdb0c84ec0f上のシャフトは現在の極細シャフトの外径比較で、最も細いのはNano Xtremeシャフトで、900番で外径は0.176″(4.47mm)です。それに対して、この新しいシャフトはさらに細い0.166″(4.21mm)です。しかも、驚くべきはイメージ写真では0.166″とともに400番と書かれています。

400番でこの細さを実現しているのであれば、さらに驚くべきことです。これまでのビクトリーのやり方を思い出すと、日にちを決めて、一気に出荷と言うよりも、でき次第順次出荷と言うやり方なので、入荷時期は相談中としておきます。


CBE スコープハウジングとレンズが入荷しました

CBE(Custom Bow Equipment)から、コンパウンド用スコープハウジングとレンズが入荷しました。

削り出し加工・アルミニウム製アルマイト仕上げのスコープで1-3/8インチ(35mm)径のスコープです。
*メーカー表記ではスモールサイズです
CM141021-172154002
重さは26グラム。
最も軽いと言われるシブヤマグネシウムスコープが21グラムですので、軒並み40グラム前後あるアルミニウム製ハウジングの中ではとても軽い設計になっています。

 

このスコープハウジングには、光ファイバーキットが付属します。取り扱う太さは0.29インチ(約0.7ミリ)
CM141021-172224003
個装形態は「光ファイバー2本入り」となっていますが、必要長から見ると実は1本から2本分が取れるので実際は4本分となります。

CM141021-173003006
ファイバーあり、なし、を選べるのでお好みでどうぞ。
CM141021-173140008
ただ、取り付の際はブリッジは細く、またネジ&ワッシャがとても小さいので折損や紛失にはご注意を。(全長約2センチ)

また、このスコープハウジングには各社のサイトにキッチリ装着できるようにネジやナットが付属します。
CM141021-173840018
当然CBEのコンパウンドサイトは相性100%
CM141021-173404009
他社のサイトもロッド(長)やロッド(短)を用いてサイト側の取り付口の仕様にあわせて装着して下さい。
CM141021-173550013

下の写真はハウジング側接続部分の様子です。
CM141021-173715015

 

サイト側の設計によってはネジ穴周りの四角い切欠きが合わない時もあるので、プレートを“噛ませて”段差をなくして装着してください。
CM141021-173732016
 
レンズは付属していないので別売りになります。

その別売りの純正のレンズも同時に入荷しました。
CM141013-172407001
このレンズはツァイス製、両非球面のガラスレンズです。
光透過率は99.98%のため、明るい画像を提供してくれます。
またレンズには、ARコーティングと言う、ハードで滑らかな表面処理が施され、キズが付きにくく、チリやホコリ・水をはじく効果が有るので簡単に汚れをふき取る事が出来ます。

 

CBE スコープ&レンズは好評発売中ですヽ(^o^)丿

CBE スコープ・ハウジング  CBE スコープ・レンズ


ハスコのハローキティのスコアブックがリニューアル

817828088月末から入荷が止まっていたハローキティのアーチェリースコアブックがリニューアルして再入荷しました。

ハローキティ_アーチェリースコアブック前のデザインと比べると…ちょっとポップな感じになったのでしょうか。

今後はこちらを販売します。中身(スコアシート)は変わっていないです。


ホイットの2015年モデル、ポディウムXエリートの受注開始します。

ポディウムX_37本日よりホイットの2015年モデル、ポディウムXエリートの受注開始します。4モデルとも148,800円に設定しました。今年からフュージョンカラーがなくなったので、どの色でも価格は同じです。
ポディウムXエリート
2015年ホイットカラーオプション1
2015年ホイットカラーオプション2上記の12色から選択できます。納期は色によって異なるようですが、3週間-6週間を見込んでいます。一番早い納品は10月末発送され、11月の初めに到着予定です。

ポディウムグリップ1
ポディウムグリップ2
ポディウムグリップ3新しいグリップシステムですが、初期設定は0度モジュールで18度、そこから20度、22度、24度が設定できます。サイドから2つのねじで固定します。

スパイラルプロカム
新しいスパイラムプロカム。モジュール交換だけで引き尺を調整できます。

ホイット2015コンパウンドスペック
2015年のホイットコンパウンドのスペック表です。

【オンラインショップ】 ホイット ポディウムX エリート シリーズ

ホイット 2015年 カタログ
https://archery.co.jp/catalog/Hoyt_catalog_2015.pdf


イーストン2015の新しいスタビライザー、テスト中

10374518_583107828467466_4144632241662259715_n韓国のトップアーチャーの一人のJin Hyek Oh選手がイーストンの新しいスタビライザーシステムのテストを行っている模様。

この何年間かウィン&ウィンに負けっぱなしだったリム・スタビライザーですが、2014年のクアトロリムでリムの優位性を挽回し、このあたらしいスタビライザーで、現在圧倒的なシェアを持つHMC+スタビライザーシステムに挑むのでしょうか。ストレートではなくテーパードロッドのようです。


【ホイット2015その4】リカーブボウは…またもプロディジー!?

ホイットHOYT2015prodigyプロディジーさて、コンパウンドボウの発表が終わり、リカーブボウの発表が始まりました。

新しいハンドルが発表されましたが…プロディジー(Prodigy)!?昨日ボウテックが同じ名前の弓を発表したばかりで、ちょっと戸惑います。まぁ、リカーブとコンパウンドだから混ざりはしないという判断かもしれませんが、両方販売する業者としてはちょっとややこしいです。ホイットのプロディジーはテックなしの軽量ハンドル(1134g)で、プロディジーXLはテックありのハンドルです。どちらもフォーミュラータイプのハンドルです。

10679942_10152318493637735_3474044583322498916_oまず、センター調整機構が新しくなりました。マイクロチューンができるというのが売りみたいですが、まぁ、既にマイクロチューンできるメーカーはたくさんあるので、進化というよりは方針を変えてみたということでしょう。また、詳細は届いていませんが、ウィンと同じようにリムボルトがカラーボルトになっています。

10386986_10152318506752735_826006088613553395_oまた、新規にVeraTuneという機能が搭載され、3つのレスト/プランジャーポジションを調整可能で、6mmの幅の中で最適なチューニングができるといわれましたが、そもそも、このチューニングがどんな意味があるのかというのが、わかっていないので…この機能の真意に関しては確認中です。

1909234_10152318467342735_286177131579649008_o
1980231_468853909923967_3073017914280028516_oカタログのターゲットカラーオプションです。かなり大量に新色が登場しています。

2時からやっていて、もう7時…少し寝落ちする予定です。