【ホイット2015その3】ハイスピードカーボンハンドルボウ

HOYTホイットカーボンスパイダーZT_2015午後の部が始まったようです。最初の弓はカーボンスパイダーの後続モデルのカーボンスパイダーZT。

ホイットHOYT_TURBOカム350新しいケーブルガードが搭載され、また、ニトラムのターボ同様、カーボンスバイターZTのターボにも新しいターボカムが搭載され、こちらもスペックは350fps。

QTECHHOYTホイットカーボンスパイダーZT_2015
ハンドルのデザインはオリジナルのカーボンスパイダーと比べ、ほぼ同じです。また、話題になっているホイットのカーボンハンドルは中国製かという問題に対しては、今までのはカタログにはない「QTECH」の表記が加わっています。

ただ、現状配布されているデータでは画質が悪く、QTECHまでしか読み取れず、下に何と書いてあるかわからないので、印刷用の高画質のものを入手次第、再度記事にします。


【ホイット2015その2】アルミハンドルのハイスピードモデル・ニトラム(NITRUM)

ホイット2015_NITRUMアルミハンドルターゲットモデルに続き、アルミハンドルのハイスピードモデル・ニトラム(NITRUM)が発表されました。30インチ、34インチ、最速モデルのターボ。ニトラムターボ以外はZ5カムのままですが、ターボモデルでは新規開発のターボカムが搭載され、ホイットの弓では記憶が正しければ、初めて350fpsを達成しています。

ホイットの新しいケーブルガイド_ゼロトルクケーブルガイドターゲットの方にはCPRをコピーしたとしか言えないようなケーブルガードに搭載されましたが、ローラーガードでは新しい「ゼロトルクケーブルガード(Zero Torque Cable Guard System)」というものが搭載され、フレックス型のローラーガードで、デザインがかなり独特です。こういった独自の設計のものは入荷が楽しみです。

2015ホイットオフセットライザーデザインニトラム_オフセットライザー
他のエアショックス、ショックロッド、テックライトは昨年からあるもの、ニトラムでもう一つの新しい設計は、オフセットライザーデザイン。方向性としては、エリートのライザーケージと同じように非対称のケージ(檻)をライザーに設けることで、振動を減衰し、剛性を向上させます。オフセットライザーではよりその設計で強調されているので、効果もより高くなっているかもしれません。

ここまで発表され、ホイットの2015年ラインナップ発表会は昼休みに入ったそうです。


【正式発表】ホイット2015年のターゲットモデルはポディウムXシリーズ

ホイットHOYT_Podium-X_Elite Series深夜の1時過ぎから2015年モデルの発表が始まっています。逐次更新のようです。こちらは、2時に出社して情報の整理をしています。

ホイットHOYT_Podium-X_Elite Series_ハンドル_イメージ写真まず、最初に発表されたのは新しいターゲットモデルコンパウンドボウのポディウムX(Podium-X)シリーズです。ショートモデル(37)とロングモデル(40)があり、かつ、カムも2種類から選択できるので、全部で4種類です。

HOYT_SpiralX_CAM_Pro
まず、新しいシステムとして特徴的なのは、スパイラルXカムを進化させた、スパイラル・プロ(Spiral Pro)カムです。スパイラルXカムと同様の特徴を持ちながら、ドローレングスをモジュール交換によって実現した最新のカムで、シングル(1440ラウンド)から50mのみになり、低ポンド、低レットオフと言う選択をする選手が増えている実情に非常にマッチしたカムだと思います。入荷が楽しみです。

ホイットHOYT_Podium-X_Elite Seriesに搭載されるケーブルガイド残る新システムはどれも新しいものではなく、まず、2011年、3年前にドイツで開発されたアークテックのCPRシステムを…そのままぱっくたのではないかとさえ思える…少なくともこの写真からは進歩を見つけることができない新しいケーブルガードです。

ホイットHOYT_Podium-X_Elite Seriesに搭載されるグリップシステムそして、アメリカ国内のプロコーチにずっとホイットのグリップは低い低いと言われていたのを、グリップの角度をモジュール交換で高く設定することができるようにしたモジュラーグリップシステムです。スタンダード、+2度、+4度、+6度が選択でき、プラス4度かプラス6度でライアルズ氏の推薦する22度になるようです。

ホイットHOYT_Podium-X_Elite Series_赤ハンドル
HOYT_2015年コンパウンドボウカラーオプションで、前にコメントでも書きましたが、新色が出ます。上記が2015年モデルのカラーオプションです。2つフュージョン色が廃止され、新しいフュージョン系の色は発表されませんでした。

1980231_468853909923967_3073017914280028516_oターゲットカラーの詳細です。

Mathews2014win2012から2014年シリーズのワールドカップで3年連続でマシューズ(しかも10年間販売され続けているモデル)に負けたホイットは、この4つの新しい特徴(新ハンドル・新カム・新ケーブルガード・新グリップ)で2015年のターゲットで挽回を目指すものと思われます。どうなるか楽しみです。結果が出るのは1年後ですね。


【ニューヨークタイムズ】ホイットのカーボンハンドルは中国製か?

step15海外のアーチェリーフォーラムでホイットの2015年の新モデルの写真が登場。カーボンウィドウメーカーというモデルでカーボンスパイダーに変わるハイスピードモデルだそうです。写真を見る限り、かなりハイトは低そうです。

いつもなら、この写真が正しいものか確認に時間を使いますが、正式発表ももうすぐなので、ちょっと待てばわかるかと思います。

それよりも、フォーラムでホイットのカーボンハンドルが炎上しています。そっちの方をずっと見てしまいました。

2015 Hoyt Carbon Widowmaker
http://www.archerytalk.com/vb/showthread.php?t=2339067

日本でも一部の人間が問題にしていますが、中国のブドウを輸入して、日本で製造さえすれば、それは国産ワインとなるそうです。ホイットはメイドインUSAを語っています。弓の組だてが実際にアメリカで行われていることは疑いようがないですが、ハンドルは中国で製造しているという話は昔からあり、今回は、ニューヨークタイムズの記事がそのことについて触れていることで、噂として気にしていなかったユーザーまでもが真剣に議論しています。

Racket Manufacturer Creates Market for Something That Isn’t There
http://www.nytimes.com/2010/08/30/sports/tennis/30prince.html

議論の対象になっている記事です。その中で下記の一部が引用されています。

「Now O-Tech holes are increasingly seen in other places, too: on the sticks of N.H.L. players like Detroit’s Pavel Datsyuk, and on the handles of the metal bats of baseball players from Little League to college. The Prince holes can be found on Olympic field hockey sticks from Grays, top-level lacrosse sticks, and even high-performance archery bows from Hoyt. 」

The most unusual application so far is probably the Hoyt archery bow. There are no orderly holes as on other equipment. Instead, three hollow twig-like carbon-fiber tubes twist like a pretzel. (“It’s a liberal interpretation” of O-Tech, Davis said.) Hoyt calls it a “quantum leap” for the archery industry.

The impact of O-Tech technology on the archery industry could completely revolutionize the sport,” Hoyt’s president, Randy Walk, wrote in an e-mail. “These types of technology and advancements within ancient sports don’t come very often.”」

要約するとプリンスのOテクノロジーという会社がホイットのカーボンライザーを作っている(作ってくれた助かっている!)という内容なのですが、ここから、現在、プリンスは中国にしか工場を持っていないのだから、ホイットのカーボンハンドルは中国製に違いない。という話になっています。

見ていくとOテクノロジーがカーボンハンドルを作っているのは間違いないようですが、この会社が中国にしか工場を持っていないのかどうかは…プリンスがアーチェリーの会社ではなく、テニスの会社なので自分にはわからないです。最後のこのピースがつながれば、中国製で間違いないというところで、議論が盛り上がっているようです。

まぁ、個人的にはこの仕事をしていて、私の交渉相手(つまり価格や修理や保証を決定する側の人間)がアメリカの人間であれば、安心して仕事できるので、製品の中心となるパーツが中国製でもあまり気にはなりませんが。

*この件に関して根拠となる資料なく「間違いなくプリンスのラケットは全部中国製ですよ」と言ったコメントをいただいても承認はしませんのでご理解ください。


Scott EXXUS-Core が入荷しました。

スコットのサムトリガーリリーサー第2弾「エクサス-コア」が入荷しました。

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ギラギラした感のない上品な赤でまとまった仕上がりです。

エクサスからやや進化したのが、エクサス-コアの印象。

人差し指の穴が設けられたのは好みの分かれるところですが、エクサスから引き継がれている細身のプラットフォームはコンパクトな印象を受けます。

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サムトリガーはエクサスと同じく自由度の高いポジション調整が可能です。

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ハンドル下部の銀色の部分は交換が可能です。写真は3本掛けモデルです。このパーツを交換すれば2⇒3⇒4本掛と変更できます(パーツは別売り)
下の写真は4本掛け。
エクサスコア3

CM141012-185304012
上の写真はエクサスとの比較。人差し指と中指からフックまでの距離は同じです。

 

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コチラの写真はバックスピン(トリガーレス)との比較です。コチラはフックまでの距離がバックスピンの方が約5ミリほど長い設計になっています。

 

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3つのリリーサーを並べてみました。いずれもスリムなボディーであることがお分かり頂けるかと思います。
左からバックスピン、エクサス-コア、エクサスです。

独特の形状、スリムなボディー、人とはちょっと違うリリーサーをお考えの方はぜひ☆

エクサス-コアはあちぇ屋CPおよび店舗で販売中です。


FLEXがアーチェリーシューズの生産を開始

rotador-shootinglineスペインの弦メーカーFLEXがアーチェリーシューズを発表しました。さらに、大事なポイントはスペイン国内の工場で生産するということで、シューズメーカーとのコラボなどではなく、自社完結でシューズの製造に乗り出すようです。

アーチェリーシューズ_オリジナルデザインなので、10個以上の注文でオリジナルデザインが可能です。

verde弊社でどのような形で販売するかは現在検討中です。また、本日FLEXの完成弦が大量に入荷しました。


G5プライム2015の次世代ONEのスペックが出ました。

G5_PRIME_ONE_ARCHERY_STXBowjunky.comより

G5プライムの新しいONEのスペックが出ました。前回紹介した既にこの弓を使用しているポールも間違いないと言っているので正しい情報かと思います。

ONE STX(シュートスルー)

アクセル間: 39インチ
ブレースハイト: 7インチ
IBO: 323fps
引き尺: 24.5-31インチ
ポンド: 40/50/60/70
新型フレックスローラーガイド搭載

G5_PRIME_ONE_ARCHERY_MX
他に同じ設計でハンドルがシュートスルーになっていないONE MXというモデルも発表されるようです。10月末の正式発表、11月の入荷を予定しています。価格は未定です。


エリートアーチェリーが2015年ターゲットモデル・ビクトリーを発表。

victory-ninjaエリートアーチェリーが2015年ターゲットモデル・ビクトリーを発表しました。Apex7のようなシンプルな弓が好きな人間としては、かなり気になる弓になっています。2014にはモーガン選手(マシューズからの移籍なのではやりマシューズ好きの心に響く弓なのかなと)がエリートの弓で初めてのWA世界大会のメダルを獲得。2006年設立のメーカーなので8年目の快挙です。

elite_shootability_chart
このメーカーの売りは多くありますが、他のトップメーカーと大きく違うところは2つ。一つは、レイトピークと呼ばれる独特のFX曲線設計で、ピークが他のメーカーより、少し遅い所(ブレースから離れたポイント)に設定されています。これによって高いポンドでの柔らかい引きを実現しています。70ポンドでも引けるけど、あえて50ポンドを引いている選手には何のメリットもありませんが、自分が引けるマックスあたりのポンドを引きたい人にとっては非常にメリットのある設計です。

Riser_Cage
もう一つはライザーケージと呼ばれる、エリート独特の設計で、(スタビライザーがない)ハンドル上部を特に強化することで、(スタビライザーが装着されている)ハンドルの下部に振動を集中させ、減衰を早める設計で、19%早く振動が減衰(メーカー発表)するそうです。自分用にエナジー35(2014)を持っていますが、驚くほど静かでおとなしいです。

spec_victory
今回の設計では、あらかじめ2つのセンターブッシングがついており、ストレートとダウン10度から選択できます。リムにも2つブッシングがあります。ATAは39インチ、ブレースハイトは7インチ、引き尺は26インチから対応しています。書けば書くほどApex7に似てる。

ビクトリーリーただ、まだちょっと発表資料で不足する部分があり、弊社のような代理店でもわからないところがあります。普通は2015年発表時にはすべての資料がもう揃っているものなのですが、Vカムのスペックシートがまだ発表されていません。2015年のメーカーマニュアルも出ていますが、Vカムの詳細が省かれています。詳細資料を待って販売開始をしようと思います。

Target Bows黒以外に4色のターゲットカラーが用意されています。

エリートアーチェリーには結構期待しています。

spec_synergy
2015年にはほかにエナジー30とエナジー35の中間に相当するシナジー(33インチ)というモデルが発表されています。

エリートアーチェリー 2015
https://archery.co.jp/catalog_CP/Elite2015Catalog.pdf


PSEアーチェリー2015年のリカーブモデルはKAYAからのOEMモデルを発表

PSE2015_XアピールPSEアーチェリーが2015年モデルの発表をしました。上位モデルはこれまで通りの、アメリカ製のアルミハンドルのXアピールです。

PSE2015_X3ハンドル
追加で低価格モデルとして、KAYAのK3ハンドルのOEMで、X3ハンドルが新しく発表されました。

これ以外には特にあたしらしい発表はなく、弊社ではこれまで通りのラインナップで販売していこうかと思います。

PSE Archery 2015 リカーブ
https://archery.co.jp/catalog/PSE_Archery2015_Recurve.pdf