プライム(PRIME)が自分が知る限りでは今までになかった新しいタイプのカムを搭載した2017年モデル、centergy(センタジー)を発表しました。センターエナジーという造語のようです。

特徴としては、矢(バーガーホール)を弓の中央に置くのではなく、グリップのピボットポイントを弓の中央に置くというものです。それによってスタビライザーがないベアに近い状態でも、トップヘビーにはならず、最適なシューティングバランスを実現できます。ただ、この発想自体は新しいものではありません。
ただ、今までプライム(PRIME)が採用していたシンメトリックカムでは、このような設計はできません。上下カムが左右対称(シンメトリック)で、ケーブルは上下同じトラック形状に巻かれるので、矢は弓の中央から発射されなければなりません。その問題を回避するため、新しいプライムのカムシステムではカムの設計をほぼそのままに、上下のカムのサイズを変更することで、上下カムのケーブルの巻き込みの量を調整して、矢がセンターにない状態でも、完璧なノックトラベルを実現しているようです。
上下のカムの形は同じだがサイズが違うというカムシステムは自分が知る限りではないです。シンメトリックカムシステム(上下のカムが同じ形)とハイブリッドカムシステム(上下のカムの形状が違う)のどちらにも分類できないので…チューニングは両方の特徴を気に欠けながら行う必要があるように感じます。
このかけシステムの変更に伴いノッキングポイントの位置にも変更があり、これまでノッキングポイントのスタート位置はセンターより少し上が推薦されていたものが、新しいカムシステムではど真ん中(シャフトのセンターとバーガーホールのセンターを合わせる)に変更されています。
このカムシステムが提供する最大のアドバンテージは、スタビがない状態での安定性ですので、スタビライザーを装着した状態がスタートポイントとなるターゲットボウではそこまでのメリットはないかもしれませんが発想としては新しいと思います。いつか、この設計がターゲットボウにも応用されるかもしれません。






TFS(Torque Free System)という名称聞いたことある方もいるかもしれません。以前にはTF Apecsというハンドルで同様のシステムが採用されていました。的方向にウェイトと(ブリッジ構造により)剛性を追加することで、トルクの低減を目指していました。2017年、TFSが内蔵フレームという形で復活します。TF Apecsハンドルと同等のシステムであれば、飛び出しがよく、振動吸収にも優れている良いハンドルになるでしょう。TF Apecsはその重さ(フルで1330g)とユニークな形状(ケースに入りづらかった…)などの問題でそこまで売れませんでしたが、性能だけで評価すると結構よいハンドルだったと記憶しています。まだ値段が出ていないので評価できませんが、あまり高くなければTFTハンドルにはかなり期待できます。






