FUSE リアオフセットサイドアダプター

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Fuseから新作Vバーとして「リアオフセットサイドアダプター」が入荷しました。

従来からあるFuseのサイドアダプターは、センターブッシングに装着することを前提とした設計で、センタスタビライザーがクイックデタッチ式で取り付けられる仕様になっていました。(サイドスタビは通常のねじ込み式)

ただし角度調節は水平のみの1軸方向だけの稼働箇所でした。ダウン角を付けたいときはアダプター本体を斜めにせねばならずチョッと残念な見た目になるのは否めませんでした。

*参照 カーボンブレードサイドアダプター

一方で今回発売されたサイドアダプターは、従来のサイドアダプターとは使用目的が若干異なります。

昨年から発売されたHoytプロコンプ・エリートをはじめとする2014年モデルでは全てのターゲットモデル(ふりスタイルを除く)に装備された「リアブッシング」に用いる事を前提とした設計になっています。

*以下の写真は取り付けイメージです。

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リアブッシングに付属の5/16インチボルトで取り付けます。

この位置につける目的としては、センタースタビ側にかかる荷重バランスにおけるピッチコントロールを主な目的としています。

左右のローリングに対してのカウンター対策としては展開角度とウエイトの増減、ロッドの長さでチューニングを行います。

もちろん従来のサイドアダプターでも5/16インチのボルトさえ別に用意が出来れば写真のようにリアブッシングに装着しバランスチューニングを行う事は可能です。しかし、左右のみの展開しかできないため、見た目的にもスッキリせず残念な印象が有りました。

このため、より自由度の高い、そして見た目的にもスマートになる、上記のバランスチューニングを行うための上下左右の2軸方向で調節が出来るVバーが今回発売となりました。

では、逆にこのオフセットサイドアダプターを使ってセンターブッシングにつけるとどうなるか、です。

下の写真をご覧ください。

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*写真は付属の5/16インチボルトを使って取り付けましたが、本来は別にSAボルトを用意して取り付けてください。

ご覧のとおり、バッチリ使えます。写真のプロコンプ・エリートのハンドル幅にもギリギリマッチします。

ただ、1点だけご注意を。

ハンドルのフェイス面から撮影した下の写真をご覧ください。

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黄色の矢印で示した箇所のダウン角度調節ネジのアタマが残念なことにすっぽりと隠れてしまいます。

この点を承知の上でお使いいただけるなら問題は無いと思います。

*SAボルトはご自身でご用意くださいね。

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サイズです。

リアブッシングに取り付けるのであれば基本的にこのVバーのサイズを気にすることはありませんが、もしセンターブッシングにつけるのであれば上の写真のサイズをご参考にしてください。

ただ、上下左右の2軸方向で調整できるのはありがたいので、今後はセンタースタビライザー用クイックデタッチのSAボルトが付属したタイプも発売してもらいたいもんです。(←あくまでも個人的希望です)

それにしても、前々から個人的に思っているのはサイドスタビ側の装着方法はねじ込み式で、クイックデタッチ式にはならないのでしょうかね。。。この点がこの新製品の唯一の残念な部分と言えば部分でしょうね。

FUSE リアオフセットサイドアダプターはあちぇ屋CPおよび店舗で発売中です!

新しいファットボーイ入荷しました。

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バレンタインの14日と連絡があった2014年モデルとして新しくなったイーストン(EASTON)のファットボーイ(FATBOY)が、ちょっと早めに到着しました。スーパーノック、Gノックタイプともに代理店に豊富に在庫があるとのことですので販売を開始します。

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また、古い方のファットボーイは340のスーパーノックタイプのみ在庫が残っており、特価で販売しております。

また、在庫にまだ上がっていませんが、Axcel / Tru Ballの荷物も到着しています。これから処理します。

レジャー向けの弓の取り扱いを開始します。

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世界的にヒットした「ハンガーゲーム」シリーズなどの影響もあり、レジャー向けの弓の市場が大きく拡大しています。イーストンも今年からラインナップに弓を加えました。

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これまでも初心者用の弓は取扱いをしてきましたが、それらはあくまでも「上達するための練習」をする前提での初心者アーチャーに向けて開発されている弓であり、単純にうって楽しみたいという方向けの弓は取り扱ってきませんでした。

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今回イーストンがレジャー用の弓を発売したことをきっかけとして、いくつかのレジャー用の弓の取り扱いを始めることにしました。どれも1万円以下で届いたらすぐに射てる弓です。

Barnett スポーツフライト ロングボウ - 60インチ ドローレングス 27インチまで (おおむねの適合身長 130-165cm)
EASTON リカーブボウセット - 52インチ ドローレングス 26インチまで (おおむねの適合身長 130-160cm)
Barnett リトルスー Jr. ロングボウ - 48インチ ドローレングス 26インチまで (おおむねの適合身長 130cmまで)

英才教育にいかがでしょうか!

*雪のため本日19時で全店の営業を終了させていただきました。自分もそろそろ帰ります。

インドア ワールドカップ・ファイナル 2014 ベガス

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ワールドカップの最終戦がベガスで始まりました。コンパウンド(アンリミテッド)部門は47位までが満点の300点という大混戦。リカーブ部門は「インドアでも矢の太さより矢の修正力を優先する」派のフランジィーリが、極細のNano Xtremeで297点で一位です。

明日、決勝が行われます。

小物が2つ入荷しました。

SONY DSC本日はちょっとだけ新商品。イーストンの新しいストリングメンテナンスキット(EASTON Dr.Doug’s ボウストリング メンテナンスキット)と、オランダSOCX社のアーチャーマフラーです。

「EAT,SLEEP,ARCHERY,REPEAT」

(食べて、寝て、アーチェリーしての繰り返し)

今夜東京は大雪らしいです。本日にぴったりの新入荷の商品ですね。

【予告】ビギナーボウにもデザインを

company2アーチェリー業界で働くのも9年目になり、今まで計画だけで終わっていたものができるようになってきました。実績がないとできないこともあるので、継続は力なりというものを実感しています。

現状、国内で流通しているビギナーボウ(リムとハンド合わせて1万円前後のもの)は、フランス製のカラフルなローランのプラスチック樹脂のものと、中国製のウッドのもの(SFのオプティモ+とサミックのポラリス)しかないのが現状です。もちろん、この中でもローランのリムを除けば、性能的にはどれもよいもので、トラブルも非常に少ないので、商品としては十分によいのですが、1万円台でももう少しデザインが良いものがないかずっと探してきました。

探し回って、また、弊社の販売規模との兼ね合いも考えた結果、イタリアの老舗アーチェリーメーカーである、Ragimの取り扱いをすることとしました。メイド・イン・イタリアのビギナーボウです。

matrixずっと、ずっと探してきましたので、初回入荷ロッドを見てがっかりということにならなければ、同一価格帯では世界中で最もきれいなデザインと仕上げをされている弓ではないかと思っています。

1(Rick Rappe著 Vintage Bowより)

厳密には同一の会社ではないのですが、Ragimは、かつてアメリカにあったブローニング(Browning)という会社の弓を製造していたメーカーです。この辺りはもう歴史の小咄ですがブローニングは19世紀に設立された銃器の会社で、20世紀に入ってから、OEMでそのディーラーネットワークを使って、弓の販売もしていました。その製造を担っていたのが、イタリアのRagim社です。

その関係はブローニングが1963年、Gordon Compositeというアメリカのサンディエゴにある会社のアーチェリー部門(工場)を買収し、67年に工場の設備を自社工場に移設するまで続きました。

ちなみに、ブローニングは現在ではアーチェリーから撤退しています。1970年代の後半にリカーブボウの製造を終了して、コンパウンドの製造を開始。2001年からPSEのライセンス生産に切り替え、2008-2009年に完全に生産を終了しています。

Ragim社はあまり日本では知られていないかもしれませんが、かなりの長い歴史がある会社です。歴史がありながら、まったりと拡大せずに生産をしているのがイタリアという国らしいと思うのですが、ご期待ください。

ビー・スティンガー 2014年とカーターの2014年

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東京は…雪が降ってきた!!

カタログがまだ届いていませんが、ビー・スティンガーの2014年の価格表が届きましたので、注文は受けられる状況です。新商品は現状メーカーホームページでご確認ください。

カラーウェイトやカラーダンパーの納品は3月を予定しています。

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また、カーター(Carter)が新しいバックテンションタイプのリリーサーを発表しました。

3本指と4本指の2タイプで、2月末の入荷を予定しています。こちらは2014年のカタログも届きました。

Carter 2014 Catalog
https://archery.co.jp/catalog_CP/Carter_2014_Catalog.pdf

トップセーバーとCEX2000スタビライザー

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お客様が帰られたというので大久保店でテストを行ってきました。CEX2000の測定もまだだったので、4つのパターンで測定しました。

ケース1.テストボウ & HMC+
ケース2.テストボウ & CEX2000
ケース3.テストボウ & HMC+ & トップセーバー A(フェイス側)
ケース4.テストボウ & HMC+ & トップセーバーA & B(バック側)

の4つです。

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写真左側がAのフェイス側、右がBのバック側です。AとBはセットで販売されますが、どちらかのみの使用でも問題ありません。重さはAが5g(77gr)、Bが6g(92gr)です。

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一応こんな感じで結果を得られました。視覚化したグラフ見ても何もわからないんですけどね…。このデータの一つ一つの点を数字としてエクセルファイル(CSV)に書き出して評価をします。やり方はいつも通りです。

いつもと違う点は今回はリムにシールを貼る必要があったので、展示品ではなく、自分の私物のリムで評価をしました。サミック・エクストリームM44ポンドです。

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ノイズを処理したデータは下記のようになりました。HMC+は最初のショックが小さく、最も大きいのはCEX2000です。そのかわりにCEX2000はすぐに衝撃を吸収・減衰させますが、HMC+は振動が残ります。HMC+を100とした時の他の数字は下記の通りです。

テストボウ & HMC+ : 振動 100 振動時間 100
テストボウ & CEX2000 : 振動 84 振動時間 75
テストボウ & HMC+ & トップセーバー A(フェイス側) : 振動95 振動時間 80
テストボウ & HMC+ & トップセーバーA & B(バック側) : 振動 94 振動時間 76

また、リムにダンパーを付けた時の矢速についてですが、

リム単体 : 217.5fps
トップセーバー A : 216.7fps(0.4%・0.9fps減)
トップセーバーA & B : 215.9fps(0.7%・1.6fps減)

となりました。

以上の結果を踏まえて、トップセーバーを装着することで矢速が下がり、振動吸収性が向上することが確認できました。特性としては、Aのみを装着することで矢速の低下をわずかに抑えることができ、振動を5%減らすことができます。さらに、Bも装着することで、弓が安定するまでの時間を20%以上短くすることができますが、リムに計22gの重りが装着されるので、矢速は約1%低下します。

個人的にはAのみの装着で十分かなと思います。0.4%の矢速の減少はシューティングに大きな影響は与えないと思います。Bダンパーは重い割に大きな働きをしているようには思えませんでした。

トップセーバーは商品の特性を踏まえてご使用ください。

FIVICSのトップセーバーについて

SONY DSCFIVICSから新しく発表されたトップセーバー(弦とリムの間に入れるタイプのダンパー)が届き、間もなく実射テストの予定です。シューティングマシンと測定センサ類がある大久保店が朝から大忙しとのことで、現在近射レーンの順番待ちです。

なので、この商品に関して少し書きます。

販売する前のテストで一つびっくりしたのが、この商品がヤマハによって、特許が取られていたことです。特許公開2003-75095というもので、その後アーチェリー事業から撤退したためか、特許は放棄され、権利消滅日は平成20.2.4です。また、もう一つ、2004年にも同様の特許申請がされていますが、こちらはその後自主的に取り下げられています(未審査請求によるみなし取下)。

実際に特許になった申請 – 洋弓及び振動吸収部材並びに振動吸収方法
取り下げられた申請 – 洋弓及びその振動吸収部材

特許の中身を知りたい方はリンクの先で見ていただくとして…特許の仕組みにはあまり詳しくありませんが、発明しなくても簡単に特許ってとれるんですね…。

この商品はリカーブというものが使われ始めた時から、おそらく500年前から存在しているものです。それで特許が取れるとは…。

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前に、京都店の米田からリカーブの定義を聞かれたことがありますが、言葉上の定義はともかく、アーチェリー屋の定義としては「弦がリムのチップ以外の場所でリムと触れている弓」がリカーブボウです。なぜ、そのように定義されているかというと、伝統的なロングボウと呼ばれる弓ではリムチップのみで弦とリムが接触しています。このタイプの弓は非常に静かです。リムチップでしか弦が弓と接触していないので、弦がリムに当たって発する音がありません。

対して、リカーブボウではリムチップ以外で、弦とリムが接触しているので、発射時に弦がその場所に当たり音が発生します。リカーブボウではロングボウは違い、その対策が必要になります。

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上の写真のものは「リムサイレンサー」と呼ばれるものです。その理由は、現在の競技においては振動を吸収し弓を安定させることが目的ですが、このアイテムがはるか昔にアーチャーによって発明されたときには、獲物に逃げられないようリカーブ構造によって発生する音を消し、獲物に気づかれないようにするのが目的でした。そのため、ダンパーやセーバーではなく、サイレンサー(消音器)と呼ばれます。ただ、働きは同じです。
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革の切れ端やゴムの切れ端で自作するのが一般的ですが、商品としても販売されています。商品としては60年前くらいから販売されていると思います。

もうヤマハの特許は失効しているので、現状でトップセーバーなどの「リムサイレンサー」を販売することには何の問題もないと思いますが、何百年もリカーブスタイルのボウハンターたちによって使われてきた商品で特許を取れることは驚きです。失効していなかったら、この商品を販売できなかったことを考えると、「特許」というのは恐ろしいものですね。