イーストン2015の新しいスタビライザー、テスト中

10374518_583107828467466_4144632241662259715_n韓国のトップアーチャーの一人のJin Hyek Oh選手がイーストンの新しいスタビライザーシステムのテストを行っている模様。

この何年間かウィン&ウィンに負けっぱなしだったリム・スタビライザーですが、2014年のクアトロリムでリムの優位性を挽回し、このあたらしいスタビライザーで、現在圧倒的なシェアを持つHMC+スタビライザーシステムに挑むのでしょうか。ストレートではなくテーパードロッドのようです。

【ひと休み】ちょっと古い話も、お酒だけど

西洋酒醸造編7時に家に戻り休憩し、先ほど14時ごろに出社しました。これから情報をまとめて、販売に向けて正しい理解をしなくてはいけないので…メーカーの宣伝文句をうのみにしても仕方ないのですが、やはり、一晩寝てもホイットの新しいレスト・プランジャーチューニングシステムの優位性、必要性を理論として理解できないので、もう一度整理して質問してみます。

明確な理論的な裏付けがなければ、的側にある方プランジャーホールのように、結局は(ほとんど)使用されないシステムになるのではないでしょうか…現状ではそんな理解で、前にも記事にしましたが、フォーミュラー、TECブリッジ、リフレックスライザーなどいろいろ新しいことをやってみたものの、みんなGMXを愛用しちゃうようなことになっていますし

西洋酒醸造編1自分の場合、仕事で新情報にばっかり接していると体を古いものを欲してくるようで、ちょうど本日、先週見つけた古い、119年前の明治28年のカクテル(この時代は洋酒)の本を見つけました。非公開のはずのシャルトリューズのレシピがあったりして、かなりおもしろそうです。業務が終わったらこれを読むことを楽しみとして今日も一日頑張ります。

ではでは。

【ホイット2015その4】リカーブボウは…またもプロディジー!?

ホイットHOYT2015prodigyプロディジーさて、コンパウンドボウの発表が終わり、リカーブボウの発表が始まりました。

新しいハンドルが発表されましたが…プロディジー(Prodigy)!?昨日ボウテックが同じ名前の弓を発表したばかりで、ちょっと戸惑います。まぁ、リカーブとコンパウンドだから混ざりはしないという判断かもしれませんが、両方販売する業者としてはちょっとややこしいです。ホイットのプロディジーはテックなしの軽量ハンドル(1134g)で、プロディジーXLはテックありのハンドルです。どちらもフォーミュラータイプのハンドルです。

10679942_10152318493637735_3474044583322498916_oまず、センター調整機構が新しくなりました。マイクロチューンができるというのが売りみたいですが、まぁ、既にマイクロチューンできるメーカーはたくさんあるので、進化というよりは方針を変えてみたということでしょう。また、詳細は届いていませんが、ウィンと同じようにリムボルトがカラーボルトになっています。

10386986_10152318506752735_826006088613553395_oまた、新規にVeraTuneという機能が搭載され、3つのレスト/プランジャーポジションを調整可能で、6mmの幅の中で最適なチューニングができるといわれましたが、そもそも、このチューニングがどんな意味があるのかというのが、わかっていないので…この機能の真意に関しては確認中です。

1909234_10152318467342735_286177131579649008_o
1980231_468853909923967_3073017914280028516_oカタログのターゲットカラーオプションです。かなり大量に新色が登場しています。

2時からやっていて、もう7時…少し寝落ちする予定です。

【ホイット2015その3】ハイスピードカーボンハンドルボウ

HOYTホイットカーボンスパイダーZT_2015午後の部が始まったようです。最初の弓はカーボンスパイダーの後続モデルのカーボンスパイダーZT。

ホイットHOYT_TURBOカム350新しいケーブルガードが搭載され、また、ニトラムのターボ同様、カーボンスバイターZTのターボにも新しいターボカムが搭載され、こちらもスペックは350fps。

QTECHHOYTホイットカーボンスパイダーZT_2015
ハンドルのデザインはオリジナルのカーボンスパイダーと比べ、ほぼ同じです。また、話題になっているホイットのカーボンハンドルは中国製かという問題に対しては、今までのはカタログにはない「QTECH」の表記が加わっています。

ただ、現状配布されているデータでは画質が悪く、QTECHまでしか読み取れず、下に何と書いてあるかわからないので、印刷用の高画質のものを入手次第、再度記事にします。

【ホイット2015その2】アルミハンドルのハイスピードモデル・ニトラム(NITRUM)

ホイット2015_NITRUMアルミハンドルターゲットモデルに続き、アルミハンドルのハイスピードモデル・ニトラム(NITRUM)が発表されました。30インチ、34インチ、最速モデルのターボ。ニトラムターボ以外はZ5カムのままですが、ターボモデルでは新規開発のターボカムが搭載され、ホイットの弓では記憶が正しければ、初めて350fpsを達成しています。

ホイットの新しいケーブルガイド_ゼロトルクケーブルガイドターゲットの方にはCPRをコピーしたとしか言えないようなケーブルガードに搭載されましたが、ローラーガードでは新しい「ゼロトルクケーブルガード(Zero Torque Cable Guard System)」というものが搭載され、フレックス型のローラーガードで、デザインがかなり独特です。こういった独自の設計のものは入荷が楽しみです。

2015ホイットオフセットライザーデザインニトラム_オフセットライザー
他のエアショックス、ショックロッド、テックライトは昨年からあるもの、ニトラムでもう一つの新しい設計は、オフセットライザーデザイン。方向性としては、エリートのライザーケージと同じように非対称のケージ(檻)をライザーに設けることで、振動を減衰し、剛性を向上させます。オフセットライザーではよりその設計で強調されているので、効果もより高くなっているかもしれません。

ここまで発表され、ホイットの2015年ラインナップ発表会は昼休みに入ったそうです。

【正式発表】ホイット2015年のターゲットモデルはポディウムXシリーズ

ホイットHOYT_Podium-X_Elite Series深夜の1時過ぎから2015年モデルの発表が始まっています。逐次更新のようです。こちらは、2時に出社して情報の整理をしています。

ホイットHOYT_Podium-X_Elite Series_ハンドル_イメージ写真まず、最初に発表されたのは新しいターゲットモデルコンパウンドボウのポディウムX(Podium-X)シリーズです。ショートモデル(37)とロングモデル(40)があり、かつ、カムも2種類から選択できるので、全部で4種類です。

HOYT_SpiralX_CAM_Pro
まず、新しいシステムとして特徴的なのは、スパイラルXカムを進化させた、スパイラル・プロ(Spiral Pro)カムです。スパイラルXカムと同様の特徴を持ちながら、ドローレングスをモジュール交換によって実現した最新のカムで、シングル(1440ラウンド)から50mのみになり、低ポンド、低レットオフと言う選択をする選手が増えている実情に非常にマッチしたカムだと思います。入荷が楽しみです。

ホイットHOYT_Podium-X_Elite Seriesに搭載されるケーブルガイド残る新システムはどれも新しいものではなく、まず、2011年、3年前にドイツで開発されたアークテックのCPRシステムを…そのままぱっくたのではないかとさえ思える…少なくともこの写真からは進歩を見つけることができない新しいケーブルガードです。

ホイットHOYT_Podium-X_Elite Seriesに搭載されるグリップシステムそして、アメリカ国内のプロコーチにずっとホイットのグリップは低い低いと言われていたのを、グリップの角度をモジュール交換で高く設定することができるようにしたモジュラーグリップシステムです。スタンダード、+2度、+4度、+6度が選択でき、プラス4度かプラス6度でライアルズ氏の推薦する22度になるようです。

ホイットHOYT_Podium-X_Elite Series_赤ハンドル
HOYT_2015年コンパウンドボウカラーオプションで、前にコメントでも書きましたが、新色が出ます。上記が2015年モデルのカラーオプションです。2つフュージョン色が廃止され、新しいフュージョン系の色は発表されませんでした。

1980231_468853909923967_3073017914280028516_oターゲットカラーの詳細です。

Mathews2014win2012から2014年シリーズのワールドカップで3年連続でマシューズ(しかも10年間販売され続けているモデル)に負けたホイットは、この4つの新しい特徴(新ハンドル・新カム・新ケーブルガード・新グリップ)で2015年のターゲットで挽回を目指すものと思われます。どうなるか楽しみです。結果が出るのは1年後ですね。

【アーチェリーテクノロジーを読む1】パワーストロークに対しての新しいアプローチ

この3連休、アーチェリーテクノロジーを読んでました。全日本前なのですが…ちょっと肩を痛めています。

下記、専門的な話です。興味がある方だけに。

先週届いたアーチェリーテクノロジーの中身を少し紹介できたらいいかなと思い。記事にまとめました。

90年代の日本メーカーのアーチェリー技術に対しての理解について残されている資料はアーチェリー教本(2000年版)などしかないのですが、そこに書かれていることが本当に2000年段階での最新の知識であれば、その知識はあまり古いとしか言えません。誤りも多数あります(もちろん2014年の段階で2000年に書かれた本を指摘するのはフェアではありません)。

日本の弓が世界を席巻した時期もあったので、おそらくはそうではなく、欧米と違い、公立の研究組織に所属している(メーカーから)独立した研究者が存在せず、アーチェリー技術を研究していた研究者がみんな商業メーカーの人間だったので、最新の理論を発表できなかったのが理由なのではないかと推測しています。

ヒックマン博士の次に有名な研究者にボブ・コーイ(Bob Kooi)さんがいるのですが、工学ではなく、数学者の方で、論文が(自分には)難解すぎて、何度か挫折しました。

Bob_kooi
(Bob Kooi, On the mechanics of the bow and arrowより)
この本の中では、新しいコーイ博士の理論を解説してくれているのですが、それが上のグラフです。昔の日本メーカーのカタログを読むと、とてもfx曲線を大事にしていることがわかります。理由はわかりませんが。

弓を引いた時のドローフォースカーブ(fx曲線)とリリースした時に発生するフォースカーブは異なります。後者はよく、ダイナミックフォースカーブと呼ばれます。それは測定することが困難です。測定のためのセンサの自重が結果を狂わせるためです。

1937年にヒックマンはそれを計算より導き出し、E(Hickman)のようなカーブになることを発表しました。リリース時にいったん落ち込み、最後でドローフォースカーブを超えて一気に矢にエネルギーを伝えます。自分も考える時にこのカーブをもとに考えてしましたが、ボブ・コーイさんは83年の論文で、違うカーブを発表します。それが、グラフのE(This theory)の方です。正直、この理論は知りませんでした。

そして、その根拠、ヒックマン博士との違いはどうやら、弦を直線として計算するかということにあるようです。

コンパウンドボウのストリングの変化Youtubeより

リカーブボウのストリングの変化Youtubeより
上の2つは適当なハイスピード動画から撮ったキャプションですが、リリース時に弦が直線ではなく曲がっていることが確認でするかと思います。これによって、弦にかかる力は一定ではなく、その力も静的と動的では違いがあり、それを織り込んで計算するとリリース後のフォースカーブは2つの山と2つの谷を持つ形になるというのが、83年、現在で最も新しい理論です。

ボブ・コーイ(Bob Kooi)博士の論文はこちら。大学レベルの知識が必要です。

On the Mechanics of the Bow and Arrow
http://www.bio.vu.nl/thb/users/kooi/thesis.pdf

第三章(The Bow)ではこのあたりの話について書かれています。(第一章は単位の話、第二章はアルミやカーボンの素材の特性について)

第四章(Limb Design)に続く。

【ニューヨークタイムズ】ホイットのカーボンハンドルは中国製か?

step15海外のアーチェリーフォーラムでホイットの2015年の新モデルの写真が登場。カーボンウィドウメーカーというモデルでカーボンスパイダーに変わるハイスピードモデルだそうです。写真を見る限り、かなりハイトは低そうです。

いつもなら、この写真が正しいものか確認に時間を使いますが、正式発表ももうすぐなので、ちょっと待てばわかるかと思います。

それよりも、フォーラムでホイットのカーボンハンドルが炎上しています。そっちの方をずっと見てしまいました。

2015 Hoyt Carbon Widowmaker
http://www.archerytalk.com/vb/showthread.php?t=2339067

日本でも一部の人間が問題にしていますが、中国のブドウを輸入して、日本で製造さえすれば、それは国産ワインとなるそうです。ホイットはメイドインUSAを語っています。弓の組だてが実際にアメリカで行われていることは疑いようがないですが、ハンドルは中国で製造しているという話は昔からあり、今回は、ニューヨークタイムズの記事がそのことについて触れていることで、噂として気にしていなかったユーザーまでもが真剣に議論しています。

Racket Manufacturer Creates Market for Something That Isn’t There
http://www.nytimes.com/2010/08/30/sports/tennis/30prince.html

議論の対象になっている記事です。その中で下記の一部が引用されています。

「Now O-Tech holes are increasingly seen in other places, too: on the sticks of N.H.L. players like Detroit’s Pavel Datsyuk, and on the handles of the metal bats of baseball players from Little League to college. The Prince holes can be found on Olympic field hockey sticks from Grays, top-level lacrosse sticks, and even high-performance archery bows from Hoyt. 」

The most unusual application so far is probably the Hoyt archery bow. There are no orderly holes as on other equipment. Instead, three hollow twig-like carbon-fiber tubes twist like a pretzel. (“It’s a liberal interpretation” of O-Tech, Davis said.) Hoyt calls it a “quantum leap” for the archery industry.

The impact of O-Tech technology on the archery industry could completely revolutionize the sport,” Hoyt’s president, Randy Walk, wrote in an e-mail. “These types of technology and advancements within ancient sports don’t come very often.”」

要約するとプリンスのOテクノロジーという会社がホイットのカーボンライザーを作っている(作ってくれた助かっている!)という内容なのですが、ここから、現在、プリンスは中国にしか工場を持っていないのだから、ホイットのカーボンハンドルは中国製に違いない。という話になっています。

見ていくとOテクノロジーがカーボンハンドルを作っているのは間違いないようですが、この会社が中国にしか工場を持っていないのかどうかは…プリンスがアーチェリーの会社ではなく、テニスの会社なので自分にはわからないです。最後のこのピースがつながれば、中国製で間違いないというところで、議論が盛り上がっているようです。

まぁ、個人的にはこの仕事をしていて、私の交渉相手(つまり価格や修理や保証を決定する側の人間)がアメリカの人間であれば、安心して仕事できるので、製品の中心となるパーツが中国製でもあまり気にはなりませんが。

*この件に関して根拠となる資料なく「間違いなくプリンスのラケットは全部中国製ですよ」と言ったコメントをいただいても承認はしませんのでご理解ください。