ホイットの新しいチューニングシステム「VertaTune」システム

rest_button前記事でも書きましたが、この新しいホイットの「VertaTune」システム(レスト/プランジャーの高さを調節できるシステム)については、ちょっと否定的です。このシステムによって、どんな新しい可能性が手に入るのかあまりに明確ではないと思います。

今日、自分が個人的に信頼している(私信で返信してくれているので名前を控えます)何名かのベテランアーチェリー、ベテランコーチに連絡を取り、この問題について話し合いをしました。みなさん、この十年以内に世界大会に出場している現在の技術にも詳しい方です。

簡単に言うと、微妙な意見が多いです。ただし、このシステムの意味は理解できました。

ざっくり言えば、このシステムは弓の全体の長さの中において、矢が発射される場所を調整します。このシステムによって達成される同様の調整はおおよそすべてティラーのバランスでも調整できます。ただし、ティラーのバランスを調整することは矢の飛び出し、及びノックトラベルだけではなく、その後のリムの振動にも影響を与えますが、この「VertaTune」は、そこから独立して、調整することができます。

ティラー調整による矢の飛び出しのチューニングをする → 付随してノックトラベルと発射後のリムのばたつきにも影響を与える

VertaTuneによる矢の飛び出しのチューニングをする → ノックトラベルと発射後のリムのばたつきにほぼ影響を与えない

ここまで書くと、ティラーにかわる新しいチューニング方法のように思えますが、しかし、このアイデアがこれまで試みられても成功しなかったのは、矢がマウントされている位置をグリップから離すことはグルーピングに明らかに悪影響を与えることが多くの実験で実証されているからです。この部分を考量すれば、

ティラー調整による矢の飛び出しのチューニングをする

付随してノックトラベルと発射後のリムのばたつきにも影響を与える、またグルーピングにも影響与えるが、グルーピングを良くするかはバランスによって決定される。

VertaTuneによる矢の飛び出しのチューニングをする

ノックトラベルと発射後のリムのばたつきにほぼ影響を与えないが、矢のマウント位置を高くすればグルーピングが悪化し、下げれば改善される。

となります。最終的にアーチャーに求められるトレードオフの中に「グルーピングが悪化する」というものがあったときに、それを選択するアーチャーがいるのかという話になるのではないでしょうか。ハイトでは、安定性と矢速のトレードオフですので、高いが好きと言う人もいれば、低いのが好きと言う人もいますが、グルーピングと何かをトレードオフにしなければいけないときに、それを選択する人がいるのでしょうか。

と、ここまでアウトドアターゲットにおける一般論です。このために、結局私としては個人的にVertaTuneというシステムに否定的です。ただ、ロウで使用すればよいだけなので、使わなければ悪いシステムではないでしょう。

ただ、話の中でアウトドアターゲットではなく、インドアでX23/X7などを使用したシューティングにおいては、このチューニングが価値を発揮するシーンが存在するのではないかと意見があります。これに関しては、実物を見てから再度判断したいと思います。

また、ティラーチューニングよりも簡単に行える可能性があります。これによって、ティラーチューニングの必要性を理解していても、手間だから避けていた人が、簡単に行えるようになったことで、調整する気が起きれば、そのような方にとっても非常に良い機構でしょう。

トライアンフ(Triumph)シャフト自体のFOCは6.8%

easton_triumph_001イーストンの新しいシャフトのトライアンフ(Triumph)シャフト。CXは独自技術で一つのシャフト上に2つのスパイン(硬さ)を持っていますが、それと同様の機能をイーストンも自身の得意のアルミコアを張り付ける技術で実現したシャフトです。

easton_triumph_002写真のように先端4インチにのみアルミコアが入っています。

easton_triumph_003
easton_triumph_004もう購入した方はご存知かと思いますが、シャフトの”切ってよい”方に金色のシールが貼ってあり、必ずシールがある方のみを切ってください。好きに切っても良いですが、保証対象外になることは理解ください。

また、片方にのみアルミが入っているのでシャフト自体の重心が先端側に寄っています。400番シャフトでテストした結果、シャフト自体のFOCが6.8%でした。参考になれば幸いです。

エリソン選手使用のXS WINGS 50mmの販売を開始します。

DSC_0317ワールドカップファイナル2014で優勝したエリソン選手使用のXS WINGSの正式取り扱いを決めました。スロベニアのメーカーです。昨年の11月にテスト用に仕入れたものをまず販売します(4パックだけですが…)。間もなく、大量に入荷する予定です。
DSC_0315多くのサイズがありますが、当分はエリソンが使用し、また、リカーブ用として最も選択されている50mm(30mm)のミディアムベインのみを販売します。このベインのパッケージには30mmと表記されていますが、実際のベインの長さは50mmです。実測で52mm。ですので、届いたパッケージに30mmと書かれていても気にしないでください。
Xs_wing_50mm_brady_elison3
30mm_FLUORESCENT_522446c236208硬さはスピンよりも硬く、ガスプロに近く、ガスプロよりも少し硬いです。色によって硬さの違いはないです。主に高ポンドのアーチャーにお勧めで、30ポンド以下だとあまりメリットはないのではないかと思います。1枚1.8グレイン。

XS WINGS 50mm
http://archery.cart.fc2.com/ca29/1078/p-r-s/

ウィン&ウィンのウィンアクトVT(WINACT-VT)ハンドルが入荷しました。

DSC_0238本日、ウィン&ウィンのウィンアクトVT(WINACT-VT)ハンドルが入荷しました。届いたのは黒と赤です。あとは青と緑が運送の問題で到着が月曜日になります。ピンクは入荷が遅れ、マットカラーはまだ完成していないようです。

なので、黒・赤・緑・青で販売を開始します。

DSC_0239リムポケットはいつものウィンの中位モデルに搭載されるシステムです。たぶん、ウインのハンドルで初めてだと思いますが、最近使っている「Born to Win」という言葉が入っています。
hoyt_builftowin

ちなみに、ホイットさんは「Build to Win」です。どっちにします??(笑)

印象としては非常にバランスの良いハンドルですね。ウィンのモデルの中で、売れ続けているホイットのGMXハンドルに最も近いデザインだと思います。

DSC_023811ウィンアクトという名前ですが…右が前のウィンアクトで、中央はGMXハンドル。このハンドルをウィンアクトの進化形というには、ちょっと進化しすぎているとしか言えないです。既存のブランド名を生かした新規にデザインされたハンドルで、成功し続けているGMXに近いバランスで、より低価格で入手できるアルミハンドルと言う位置づけになるかと思います。

DSC_0242ハンドルのグリップはINNO CXTと共通です。CXTのカラーグリップ、または、CXTのウッドグリップが使用できます。写真はCXTのカラーグリップの白を取り付けたものです。

4万円を切る価格で、このクオリティであれば、GMXに代わる選択肢として十分にありのハンドルです。個人的には現行のウィン&ウィンのラインナップでは最も価格と性能のバランスが良いハンドルだと思います。

ロングセラーモデルになるのではないでしょうか。

アチーブカーボンサイトが入荷しました。

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アチーブカーボンサイトが入荷しました。既存のアチーブとの違いはエクステンダーだけです。あとは全部同じなので、アチーブサイトをお持ちの方はエクステンダーだけ買い替えれば、カーボンサイトになります。

カーボンエクステンダーは58gとアルミエクステンダーよりも4g軽いです。

axcelIMG_20140616_204205アクセルの新開発のアチーブカーボンエクステンダーの特徴は、クロスカーボンレイヤーという技術です。リムなどではすでにクロスカーボンが使用されていますが、非常に高価で定価で5万円以下のリムではほぼ採用されていません。

そのクロスカーボン(シート)をエクステンダーに採用したら価格が大変なことになります。普通のサイトのエクステンダーにはとても使えません。そこで、今回のアクセルのカーボンエクステンダーでは、単一方向のカーボンシートを90度の方向で、ファイバーではなく、レイヤーをクロスさせることで、クロスカーボンファイバーに近い性能を低価格(と言っても4万円近いですか…)で実現しています。

IMG_20140616_205442数えてみると24層から構成されています。ねじれ方向に対する剛性が大幅が向上しています。

IMG_20140616_210835ちなみに、シブヤさんのアルティマサイトにも接続することができます。エクステンダーバーは、クロスカーボンレイヤータイプの方が9g軽いです。もちろん、マウントもアチーブに交換する必要があります。マウントは7gアチーブの方が軽いので交換すれば、16g軽量化できます。保証対象外になるので…お勧めはしませんが、あくまでもネタとして。

PILLA デッドセンターレンズ

昨日、Pillaから新レンズ「Dead Center(デッドセンター)レンズ」を搭載したサングラスが入荷しました。

OUTLAW (アウトロウ)
CM140610-181728004

CM140610-182350020

CM140610-182334017

CM140610-182322016

 

 

PANTHER(パンサー)
CM140610-181905009

CM140610-181954010

CM140610-182045012

入荷したのは・・・・ OUTLAW (アウトロウ)-X OUTLAW-X7A

そして

PANTHER(パンサー)-X2A です。

レンズの透過率を指す35%の35DC、と60%の60DC。2タイプの展開ですが、使用選手が殆ど言いないとの情報により、60DCのみの入荷となりました。

CM140610-182350020

CM140610-182222014

*35DCに関してはお問合せ下さい。

次にフレームサイズです。

アウトロウ-Xはフレーム幅サイズがM~L、アウトロウ-X7AはS~Mとなっています。

女性や顔幅が細身の方はX7Aを、一般的な輪郭の方はX(X2A)をお選びください。

*パンサーはX2Aのみです。

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さて、サングラスを用いて的を狙うと言う行為におけるインプレッションや効果・効能は既にあちこちで語られているので、今回は割愛します。

と言う事で、この青みを帯びたデッドセンターレンズについて広告などから受ける印象とは違うお話を。

このレンズ、当初私が広告などから感じていた印象は、「赤色を黒っぽくし、黄色を目立たたせる」と言う効果が有るように理解していました。

しかし現物が入荷してワクワクしながら試着してみるとそのワクワクが一瞬で消え去りました。

赤は赤なのです。

CM140610-184453025

受け止め方には個人差が有るので大げさには言いませんが、でもやっぱり赤は赤なのです。

では、どうしてこのレンズが実際にトップ選手達がこぞって採用し、結果を残しているのかと言うと、同じ赤でもこのレンズ越しだと赤色の彩度が落ち、落ち着いた赤になるため、何もない状態で見る的紙上の黄色と赤の配分が50/50になり、さらに輪をかけて黄色のコントラストがくっきりと浮かび上がるため、黄色に集中できるのだと昨日今日とテストをして感じました。

裸眼で見る的上の赤色は“膨張”し、黄色のエリアを的中心に向けて圧迫しているように感じます。それがこのレンズを通して見る事で赤色の膨張を沈め、本来あるべき黄色のエリアを自立させる事でしっかり認識することが可能となります。

ここにこのレンズ最大の特徴が有るのだと思います。

では次に、チョッと否定的な意見を。

このレンズがもたらす効果は理解いただけたかと思いますが、この黄色がしっかりと認識できるという事は裏を返すとエイミング時、狙いこみがちになってしまう恐れが考えられます。

しっかりバランスのとれた押し引きと、丁寧なエイミング・サイティング、正確なリリーサーコントロールが実現可能であれば、この視界は無敵でしょう。

その一方でそれが難しい場合は、精神的負担が増す危険が有ります。

その場合は、青色レンズではなく、先に発売されている「ED(Enhansed Definition)」や「HC(High Contrast)」 と言った黄/オレンジ~茶系のレンズを採用した方が、赤も含めた黄色を際立たせ、大きく的を狙う事が出来る効果が有るので精神的負担を和らげつつ、でもしっかり的を狙う意識は維持できるので、裸眼で的を狙うよりは確実に効果を得られると思います。

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サングラスを採用するという選択は間違っていません。ましてアーチェリー専用に開発されたレンズとフレームです。少しでもアーチャーの負担を軽減しポテンシャルを最大限に引き出してくれるアイテムとして前向きに検討してもらえれば、と思います。

このデッドセンターレンズをぜひ体感してみたい!という方は大久保店にお越しください!!ヽ(^o^)丿

ウィン&ウィンのBWダンパーが入荷しました。

DSC_0233一月にテルフォードで見たウィン&ウィン(WIN&WIN)の新しいBWダンパーがやっと入荷しました。今年のウィンはいろいろと遅いです…。

現行のWTダンパーはあまり人気がなく、個人的には悪いダンパーではないと思うのですが、BWダンパーではWTダンパーよりもやわらかいゴムに切り替えたとのことです。

DSC_0235ロングモデルとショートモデルがあり、こちらはロングモデル。ドインカーのAボムとの比較です。

SONY DSC
IMG_20140603_133315テルフォードでも突っ込みましたが、径が22.5mmで設計されていて、HMC +やHMC22ではダンパーがはみ出ます。ウィンの自社のウェイトとも径があいません。テルフォードで話した時もはぐらかされましたが、今でもなぜこんな設計にしたのかは謎です。

DSC_0232ショートモデルはCEX5ダンパーと比較してみました。違いは…BWダンパーの方が3mmほど長いことくらいかと思います。あとは、ダンパーのサイドがCEX5ダンパーは凹デザインで、BWショートダンパーは凸デザインなとこでしょうか。すでにCEX5ダンパーを使っている人は買い替えても得るものはあまりないと思います。

この新しいBWダンパーはウィンの中ではWTダンパーよりも柔らかいゴムダンパーと言う位置づけは明確に理解できますが、ダンパーのマーケット全体から見ると既存のFIVICSやドインカーの商品と比べて際立ったポジションは見つけてあげることはできませんでした。全部をウィンで統一したい人向けという感じで販売したいと思います。

WIN&WINのラピードカーボンリムテスト入荷

a6d6162d8b57f616728c1696b464fb262014年のウィン&ウィンの新しいリムは上位モデルでは発表されていませんが、低価格のモデルが充実してきました。コアの違いはあるもののクアトロ、F7、720、(レンタルリム)エクセルの4種類しかなくなったホイットとは対照的です。

IMG_20140516_140155低価格モデルはもうそれなりに充実しているので、新しいWINACT VTとラピードリムは取扱いの予定はないですが、お客さまの説明するために、1セット仕入れてみました。

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写真の上がラピード、下が、ワンランク上のフォームではなく、ハニカムフォームを使用しているWINEXリム。予想通り、写真で確認できるラミネート構造、つまり、使用している素材とそのはり合わせの順番以外では、WINEXと共通したデザインです。

WINEXの設計のまま、素材をハニカムフォームからノーマルフォームにダウングレードし、低価格にしたモデルです…INNO EX POWERのような上位リムだけで採用されているようなタワーエフェクトデザインとか、取り入れるのにそんなにコストかからないんだから、何か一つだけでも新しいところを入れてほしかったのですが…残念です。

テスト入荷したものは特価品として販売します。どなたか引き取っていただけると幸いです。

世界唯一のキャデット/ユース用 高性能競技用シャフト – Medallion-XR

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(自分が把握している限りでは)世界唯一のキャデット/ユース用の高性能競技用シャフト、Medallion-XRの1800/2000が入荷しました。1300/1500はメーカーでも在庫切れで、6月の入荷予定です。

前の記事でも書きましたが、このシャフトの取り扱いを決めたのはそのユニークな設計です。イーストンなどの他社では製造されていないユース用の競技用シャフトで、需要が多くないとは思いますが、競合シャフトが存在しないシャフトです。

初心者向けのアルミシャフトなら同じようなものはありますが、競技用に使用する精度ではありませんし、パーツもありません。このシャフトはユース向けのシャフトでありながら、ピンが標準で付属しており、ピンノックが使用でき、また、ポイントもブレークオフタイプでFOCのチューニングが可能です(*)。

ブレークオフポイントと軽量カーボンシャフトという組み合わせで、高いFOCで設定したり、軽量シャフトにしたり、と必要なセッティングにできます。

例えば、スパインとしては2000番と競合するJazz 1413の場合

1413シャフト 26インチ 153グレイン + ポイント(重さ固定) 35g = 188グレイン 

XR 2000シャフト 26インチ 132グレイン + ポイント 40g = 172グレイン → 約10%軽量
XR 2000シャフト 26インチ 132グレイン + ポイント 50g = 182グレイン → 標準設定
XR 2000シャフト 26インチ 132グレイン + ポイント 60g = 182グレイン → 高FOC

のように違いとなります。

年に10ダースも売れないとは思いますが、ニーズに合うという方にはとてもお勧めのシャフトです。

*イーストンのシャフトでも1500番までありますが、ブレークオフポイントポイントは60-80グレインまでしか用意されてません。

二回目の入荷…ラピードの白もなかなかです。

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IMG_20140508_120812初期入荷分のラピードのカーボンブラックがちょうど売れた段階で、白のハンドルが入荷してきました。

2014年はホイットもたくさんのリムの種類がありますが、同じ設計でフォームかウッド、フォーミュラかグランプリかの違いだけなので、簡単ですが、ウィン&ウィンは…全部違うので売っている方でもたまに混乱します。

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ので、一覧表にしました。黄色は在庫しているもの、緑は取り寄せになるものです。参考になれば幸いです。

ちなみに、ラピードリムとWINACT XTリムはほぼ在庫あります。VTリムは大きなサイズだけ生産が始まっており、Sサイズの用意にはまだ時間がかかりそうです。

*弾性素材は使用されている素材の中で一番高性能なものを表示しています。それ以外にも弾性素材は使用されていますので、ハイモジュラスカーボンと書かれているリムがクロスカーボンを含んでいないというわけではないです。。