2024年 理想の動画管理に到達かな

自分が(自前の射場設備がある)高校生・大学生であればもっと早くに実現できていたかもしれませんが、2024年、ついに理想的な動画管理ができるようになりました。

昔から練習の動画の記録はしていましたが、当時はスマホがまだなく、デジタルビデオカメラで、練習の感想・メモといっしょに管理するしかありませんでした。2001年頃はテープだった記憶があります。上は2003年、この年からデジタルデータでの管理を始め、あれから、4回位の引っ越しを経て、現在はデジタル化していない練習記録はすべて失われました…。デジタル・Googleありがとうです。いつか、リカーブに復帰するときの参考になると思っています。

練習での動画などの保存・管理時には、その時の練習の時のメモをつけておくことも有効ですが、それだけではなく、的中の状況も合わせて管理するのがベストです。今後は、前の記事で導入に成功したカメラでの映像と、自分の映像を、DaVinci resolve 19(無料です)の中のワイプ機能(DVEエフェクト)を使用して合わせて、上記のように射形と点数を同時に管理できるようになりました。

DaVinci Resolve 19 | Blackmagic Design

こんなことになんと価値がある?と思う方もいるかも知れませんが、長くアーチェリーやると、本当に価値はあります。逆に、高校3年間に練習に打ち込んで、もうアーチェリーはしないと考えている人は、こんな編集している時間(10分はかかる)があったら、3エンドでも多く練習に当てたほうが良いかもしれません。

とりあえず、現状での課題は「アンカーを顔にではなく、逆に顔がアンカーに合わせに行っている」ことです。

https://www.youtube.com/shorts/-r8X8q-QIUI

調べ物していたら、関連動画で出てきました。なんとも理想的な環境です。どこだろか?

こちらでやっている話は、工夫とアイデアでいかに安く同様な練習環境を作り出すかということ。

・パソコン(編集用/中古/AMD Ryzen 5 2400G with Radeon Vega Graphics 3.60 GHz) 4万円

・編集ソフト無料

・ターゲットモニター(15インチノート型/3805U 1.9GHz) 1万円

・カメラと延長コード 1万円

計 6万円  2024年現在、これより安く実現するのは難しいと思います。

初心者ベアボウアーチャーのためのアイデア商品

ベアボウ用の弓でも、金属製のものでは問題になりませんが、初心者などが主に使用する木製のハンドルでは、ウェイトを追加する選択肢が基本的にセンターブッシングしかなく、しかも、木にブッシングを入れているだけなので、あまり重いものを装着するのもリスクになりますが、アイデア商品として、リムボルトに装着するタイプのウェイトがありました。

ベアボウのルールではリムにはウェイトは装着できませんが、リムボルトはリムを貫通して、直接ハンドルにねじ込まれているので、ルール的にも問題なく、木製ハンドルのセンターブッシング以外に、2箇所でのウェイトの追加を可能にします。

https://www.instagram.com/barebow_asia/ より

ちなみにこちらのSalmananda Septia Putri選手、この装備(木製ハンドル・ネジ式グラスリム・プランジャーなし・追加ウェイトなし・アルミ矢)で589点、私より遥かに上手で、全日本ターゲット予選通過できる点です。すごい!

射形分析ツール Kinovea スライド動画

10月からベアボウを再開して、少しずつ体を作っていっています。自分の練習場ができたので、周りの目を気にせず、いろいろな機器を導入できるようになりました。

自分の引っ越しで練習環境がなくなって、中断時の点数はアウトドア 534点(274-260) / インドア 465点でしたので、この更新が当分の目標になりますね。全日本ターゲット出場のボーダーが現在 559点(インドアは508点)のようですので、560点アップで2025年か2026年の全日本ターゲットを目指していこうと思います。

私もかかわらせていただいているKinoveaに標準的にある「キー画像」機能を使用して、フルドローでのリリース直前の画像を抽出できるわけですが、これを上下に並べたところで、違いに気がつくのはちょっと難しいと思います。そこでおすすめするのが、キー画像をビデオスライドショーとして作成する機能です。

2023.1の場合はここにあります。

この動画の設定では、1エンド6射のリリース直前の画像を2秒のスライドショー形式で出力していますが、個人的に予想としてはヒジの位置にばらつきがあると考えていましたが、相対的なヒジの位置よりも、体全体のポジションが不安定である事によって、ヒジの絶対的な位置にばらつきが大きいことが、わかりやすい形で可視化できているのではないかと思います(特に0:07以降)。

射形を撮影して動画として残す選手は多いと思いますが、このような分析ツールを使用することで、より改善すべき点を可視化することができ、技術の改善がしやすくなるのではないかと思います。ぜひ、お試しください。

レビュー再開、Spigaが新しいベアボウハンドルを発表。

長年ベアボウハンドルを製造しているすピギャ(SPIGA)がBBハンドルのモデルチェンジ(写真左)を発表しました。ハンドル自体は既存のモデル(写真右)より50g程軽い1447gで、そこに3つ追加ウェイト(210g)を装着できます。このウェイトはスピギャ独自のもので、装着位置を左右で調節できます。

専用ウェイト

年始の入荷を予定しています(黒/RH)。150円を超える円安で新商品の紹介だけでレビューを控えていましたが、130円台にと環境が落ち着いてきたので、来年の初めから、新商品のレビューを再開したいと思います。別の記事にしますが、最初に入ってくるのはこのハンドルか、WINの新型ハンドルになるかと思います。

Spigarelli BB V2 ハンドル - JPアーチェリー

MYBOがMYKAN Barebowモデルを発表。

イギリスのMYBOがベアボウ用に設計されたMYKANハンドルを発表しました。ベアボウ専用モデルとはなにか、メーカーの定義では”ジオメトリー、バランス、重量、フレックス”とあり、ほぼそのとおりだと思います。フレックスが何を指しているのかちょっとわかりませんが、柔らかい素材の採用という意味か、72インチのXLサイズを組める長いリムがでるのかな?

あと一点加えるとしたら、多様のウェイト装着場所も必要ですが、それらが干渉しないことも大切です(せいぜい22mm程度のロッド使用前提で設計するとホイットのように干渉します)。

ジオメトリーとはリムとグリップと位置のこと、リムを前に出すことでよりスピードを得ることができますが、安定性が劣ります。このような設計はハンティングモデルやフィールド用のモデルに採用されています。対して、(ターゲット)ベアボウでは、スピードを優先して安定性を損なうことにメリットが無いので、安定性を重視したジオメトリーを採用しています。

重量というのはベアボウはリカーブと違いスタビライザーを使用しないかわりに全体にウェイトを追加してチューニングしていくので、ハンドル自体を重くし(1650g+350g)、追加ウェイトを大量に装着しなくても良いようにしています。

バランスとは、同じ重量でも、その重量をどこに配置するかということで。ハンドルを正しく制御して、振動を素早くとるには、全体の重心をハンドル下部に、更にリムポットを重くする(重さをグリップからできるだけ離す)のが良いとされていて、そのような設計となっています。

あとは、ハンドルとマスターウェイト(写真上の黒の部分)を別々の色にすることも可能のようで

ライザーカラー

  • ミッドナイトブラック
  • アーバングレー
  • ロイヤルブルー
  • チェリーレッド

マスターウェイトカラー

  • ミッドナイトブラック
  • アーバングレー
  • ロイヤルブルー
  • アイスブルー
  • ビビッドバイオレット
  • ブレイズオレンジ
  • リザードグリーン
  • ソニックシルバー

という多彩なラインナップにはなっています。ベーシックなものしか在庫はできないことはご了承下さい。2ヶ月程度の取り寄せになります。

まだ、値段と発売時期が出ていませんが、4-5万円台で販売できれば、ベアボウハンドルとしてはかなりおすすめできるものになると思います。楽しみです。

ホイットからロワーダンパーが入荷しました。

口コミ??わかりませんが、先週末到着したホイットのロワータイプのダンパーがこちらでお知らせする前に8個全て別々の方に売れました!!ありがとうございます。

ということで新商品として紹介してるのにもう在庫ないです…来週予定で再手配はしています。

こちらの商品の正式名称はショートストップなのですが、ハンティング用コンパウンドのロワー(下側)に装着して、働くことを前提に設計された珍しいダンパーです。設計思想はこの部分で、ウェイトが大きく揺れると、その振動幅で飛び出しが悪くなり、揺り返しで逆に不安定になるので、ゴムダンパーを採用するものの、その周りを金属で囲うことで、振幅をコントロールして悪影響を取り除くというハイブリッド構造です。

3月以降の解禁と聞いていますが、ルール改正によって、ベアボウでの使用できる前提の商品ですが、まだ、使用できないのでご注意ください。

【追記】第二章、ちょっと大きく成長したかな??

12月に技術面での停滞を感じたので、第二章道具編を開始しました。まずは、ハンドルのファインチューニングと、矢の再設計をし、弓のチューニングは完了し、矢は完成してまだ1週間なので、まぁ、そこそこかなという状態での出場でした。

結果として、231-234 で465点となりました。1-3部計では4位でした。今まで月に10点とペースで上達してきましたが、12月は停滞し、2点しか記録を更新できませんでしたが、道具を見直したことで、1ヶ月で34点記録を更新できましたので、12月に出遅れた10点は取り戻せたのかなと思います。次は月末です。それまでに矢のファインチューニングも終えて、470点アップを目指したいと思います。とりあえず大幅に記録を更新できてよかったです。道具屋としての面目が★

(第一章 とりあえずやってみる)

7月  ベアボウにチャレンジ開始

8月 初試合 486点

9月 514点

10月 526点

11月 534点(274-260) / インドア 429点

12月 インドア 431点 

(第二章 道具とチューニングを探る)

12月 弓とシャフトの変更

1月 インドア 465点(34点更新)

【追記】月末の青梅インドアが中止となりました。

大口径シャフトの取り扱いをコンパウンド店にまとめました。

先日の試合でベアボウ用に使用したPS23シャフトの販売を開始しました。このシャフトを選択した理由としては、現行のカーボンシャフトの中で、競技用のV1グレードであり、200grのヘビーポイントがあり、ポイントの重さのチューニングが簡単で(後ろから装着)、柔らかい500番があるという条件で調べた結果、このシャフトとイーストンのSD23の2つが残りましたが、SD23用のポイントウェイトの生産が遅れており、今シーズンには間に合わないことから、唯一の選択肢としてPS23を選択しました。

(取り寄せで何度か販売した)コンパウンドとベアボウ用として販売を開始しますが、部品の在庫数管理や販売サイト表記などの都合により、PS23/RX7/X23など大口径シャフトの販売はリカーブ・ベアボウ用でも、すべてコンパウンド店に移動させました。よろしくおねがいします。

PS23 シャフト シリーズ - JPアーチェリー

73!? Velosリムに新サイズ追加。

主にベアボウ用(または32インチ以上の引き尺がある選手)として、VelosリムにXLサイズが追加されるようです。それ自体は別に珍しいことではないのですが、そのサイズに72インチではなく、73インチが採用されました。詳細のデータシートを読んでいくと、理由はどうやら、ブレースハイトの適正値が10インチとなるようにより1インチ長く作ったようです。

今週末は町田インドアに出場します。これまで毎月10点ずつ点数を上げてきましたが、12月は停滞し、1月は技術のかわりに道具をいじることに。結果として、時間がなく、矢のチューニングは完璧ではありませんが、とりあえず、ベアボウのために新しい矢を作り、さらに、上記のホイットの考えと同じく、より高いブレースハイトで弓をチューニングし直しました。リカーブと違い、パワーストロークは短いほうがミスに対する許容性が上がるのではないかという考えに基づくものです。

12月分の遅れを加えて、20点自己新記録を更新することを目標に挑みます。

2022年からダンパー許可のベアボウは変わるのか?

Vibration dampeners are permitted. They may be installed in the riser by the manufacturer, or by attaching aftermarket dampeners directly to the riser or to weight(s). Any combination of weight(s) and vibration dampener(s) must pass through a ring with an inside diameter of 12.2 cm (+/- 0.5mm) without having to flex vibration dampeners to fit through the 12.2 cm ring. A riser manufacturers´angled stabilizer insert(s) are allowed, but angular brackets or connectors are not permitted. Weight(s) and dampener(s) may be added below and above the riser’s grip, but must not aid the athlete in aiming or ranging in any way.

WAルールでは1/15から有効、日本では4/1を予定

あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。

さて、2022年の最初の記事というか、最近考えているのは今年からベアボウに導入されるダンパーがどういう影響を与えるのかという点です。新しいルールの日本語訳はまだ公開されていないと思うので、機械翻訳したものにちょっと手を加えるとこんな感じです。

ダンパーを使用することは可能です。メーカーがハンドルに取り付けるか、メーカー純正ではないダンパーをハンドルに直接取り付けるか、ウエイトに取り付けてもよい。ウェイトとダンパーの組み合わせは、内径12.2cm(±0.5mm)のリングをそのままの状態で、ダンパーを曲げることなく通過しなければならない(*)。ハンドルのスタビライザーブッシングの角度は認められるが(**)、ブラケットやコクネクターによって角度を追加してはならない。ハンドルのグリップの下と上に重りやダンパーを追加してもよいが、競技者のエイミングや測距の助けになるようなものであってはならない。

*ダンパーにたくさんウェイトをつけると自然に曲がっていきます。解釈としてこの状態で通れば問題ないと考えます。「手で曲げて検査を通してはいけない」という意味であり、逆にダンパーを手で支えたりして、ダンパー+ウェイトが最大長になる状態で検査せよという意味ではないと思います。

**ヤマハなどが過去に採用しています。α-EXで実測3度。

さて、まずはルール改定の理由については公式では「アーチャーの怪我を減らすため(In an effort to reduce repetitive motion injuries)」とされていますが、ベアボウはダンパーがないから怪我しやすいという話は聞いたことがないです。というかリカーブよりよほど体に優しいです。

個人的には以前に記事にも書いたとおり、ベアボウで使用できる道具を増やして、ベアボウのマーケットを拡大させることが目的だと思います。9月にコストを理由にベアボウは世界ターゲットの新種目に採用されませんでした。マーケットが拡大することで、WAがベアボウを世界ターゲット選手権に含めても、コストと釣り合うと思う状態にすることが今後の目標となります。その第一歩でしょう。

国内でもベアボウ用品を本気で販売しているプロショップは非常に少ないと思いますが、その理由も(ウェイトとタブくらいしか売るものがなく)お金にならないからだと思いますが、使用・販売できる道具が増えれば、興味を持つプロショップも間違いなく増えると思います。そのためのルール改正と考えています。

ですので、このルールの改定によって、スタビライザーとアングルブラケット以外はほぼすべてのアクセサリーを、また、ウェイトは「直接ハンドルに取り付けなければならない。」というルールが廃止されたことで、取り付けする方法の自由度も格段に広がりました。

ただ、いわゆるアッパーのようなウェイトとハンドルの間にゴムダンパーをいれて、ウェイトを”大きく”振動させる方法で振動を抑えるような、シューティングの感覚を変えてしまうようなダンパーが使われだす可能性は低いと思います。トップアーチャーの多くはソリッドな感覚のセッティングを好んでいます。

ですので、このような長さ方向に距離を持たないようなダンパーやドインカーEXOのような非常に硬いダンパーが採用されるようになるのではないかというのが個人的な考えで、今は非常に重い矢を射っているので、振動対策の必要性を感じませんが、インドアが終われば自分も試してみようと思っています。4月の販売解禁に向けて、販売ラインナップを揃えている段階です。

家に1/4″ネジのウェイトがなかったのでロッドになっています…本来はウェイトが合法??という話です。

一点、新ルールに明確になっていないのは、スタビライザーブッシングに角度をつける「ブラケット」の装着は明文化されてNGですが、ハンドルに取り付けられた「ウェイト」(写真の金のパーツは明確にウェイトです)、そこに角度をつけたブッシングの存在は合法か?という問題です。写真で角度がついているのがわかると思いますが、このブッシングにダンパーやウェイトを装着できるのか。

競技規則に正式に追加するまでには明らかになっていて欲しいですね。