カーター(Carter)の2017年新モデルはEvolution(エボリューション) 2リリーサー。

先日のATAでカーターから2017年新モデルとして、Evolution(エボリューション) 2リリーサーが発表されました。入荷は2月の後半から3月の前半になってしまうようなので、まず紹介だけ。

現在販売されているエボリューション・プラスはトゥルーバックテンションタイプのリリーサーですが、これをさらに進化させたタイプのものとなります。いままのタイプとは違うセーフティ(安全装置)が搭載されたとのことですが、具体的なところは入荷したものを見て判断したいと思います。

また、2016年モデルで生産終了、廃盤になるのは下記のモデルです。

Squeeze Me
Easy 1
Fits Me Too 3fg
Attraction S 3fg
Honey L 3fg
Fits Me
Simple 1
Fits Me Too 4fg
Too Simple 2 Finger

該当モデルで在庫が残っているものは特価品に追加しました。在庫限りとなります。

特価品 | JPアーチェリー コンパウンド店


ここまで来たらもうアーチェリーではないですね。

ATAにて展示されていたそうです。ここまで来たらもうアーチェリーでは…ないですね。

仕組みはエアーガンに、銃弾のかわりに、矢を装填して発射するというものです。

日本でも面白いかなと思いましたが、レビューによると430グレインの矢を480fpsで発射できるそうなので、220ftlbs(コンパウンドボウの約3倍) = 300Jのエネルギーを持ちます。

国内でだれでも所持できるエアーガンの規制値は6mm弾で1J(*)以下なので…規制値の300倍?!

*尖っているほど厳しくなるという規制なので実際にはもっと低いはず

日本では販売できそうにないです。


【ATA 2017】ブラックゴールド(Black gold) ボウサイトから競技用サイトが発表。

昨日まで行われていたATAショーが終了。今年は行きませんでした。特に今年はいろいろとトラブルがあったようで(豪雪で飛行機飛ばないとか)、行かなくてよかったかもしれません。往復に40時間かかるので出席は何年かに一度にしています。

さて、ATA参加しなくても既存の取引メーカーからは続々と終了後にカタログと価格表が届きますが、参加しないと新規メーカーの情報は参加した代理店からしか情報が入ってきません。

今年、新しく競技用マーケットにブラックゴールドボウサイトが参入したようです。ずっと、ハンティングの用のマルチピンサイトをメインとして製造していたメーカーさんです。主にアメリカ国内をターゲットに営業してきたようで、あまり接点のないメーカーさんですが、今後注目してみたいと思います。

現状取扱いの予定はないです。


【ATA2016】GEARHEAD ArcheryのT18試射しました

Gearhead-319-ThreeGreenBows_Trans_0f7ba028-fe3f-4fb8-b6b2-6e3a9ca4dbb7以前に記事で紹介したGEARHEAD ArcheryのウルトラショートボウT18(アクセル間18インチむ)がテストレンジにあったので試射してきました。

DSC_1464写真は通訳担当の林。文句なしに取り扱いやすく、軽く、ユニークな弓でした。

DSC_1463驚いたのはT18のドローレングス調整で、弓自体は25インチで固定されています。これを希望するドローレングスに合わせてリリーサーのヘッドの長さを変えるというとんでもない設計です。対応できるのは27インチくらいまでが限界で、これ以上ではT20(アクセル間20インチ、固定ドローレングス27インチ)になるそうです。

DSC_1467それにしてもよくもこんなに短い弓を作りましたね。おもちゃに一台欲しいという話になりましたが、価格(14万くらい)が高いのであきらめました。もう一度円高が来たら買います!


ATA 2016参加してきました。

ATAアーチェリー2016アメリカのルイビルで行われたATAショーに参加してきました。ATAは世界最大のプロショップ向けのアーチェリー展示会で、入場するには正規代理店であることを証明することが必要です。

ATA入場証ほかの展示会(ニームとベガス)との違いはこの点で、一般の入場者はないので、どのメーカーのブースでも話が早く、すぐにビジネスの話ができ、ブースの上に代理店向けの価格表が普通においてあったりします。

DSC_1481とはいえ、ブースを出展しているメーカーは600社以上で、もらったカタログを積み上げるとこの量です(取引しているメーカーだけで)。ミーティングをしながら参加するのであれば2日は必要です。

locoutdoorz私たちはもう何度も参加しているし、仕事は基本日々メールでしているので、ATAには各メーカーの担当者との顔見せと新規メーカーの発掘という感じです。ビジネスの基本は人と人ですので、年に一度くらいはあっておいたほうがいいかなと思っています。今回は、HushpukLoc Outdoor Zという2社が取引はしているものの、直に会ったことがないメーカーさんで、両方ともいつもメールでやり取りしている担当者の方にお会いできました。これからもよろしくお願いします。
easton_prolink
easton_prolink2まずは、イーストンのブース。特に新商品はなく、新しく展示されていたのはプロリンク(Pro Link)という新しいエクステンダー。設計は特に新しいものではなく、両方のブッシングをつなげて安定させるというドインカーなどがかなり前から採用していた設計です。違いはこれを開放型ではなく、チューブの中に入れたことですが、近年イーストンがコンツアーなどで取り組んでいる空気抵抗の低減という点では、開放型のほうが良かったのではないかと思います…まぁ、そうすると見た目がドインカーのまんまになっちゃいますが。。

DSC_1389次にビクトリー(Victory)です。すでに発表されている新しいシャフトを見てきました。RIP-XSのほうが気になっていましたが、その名前ハンティング用で、ターゲット用としては、3DHVという名前で発売されるようです。性能としての違いはなく、シャフトにプリントされているロゴが違うだけです。それと付属するパーツがハンティング用とターゲット用と違います。なので、取り扱いは3DHVのほうにする予定です。

VAPターゲットと同じ精度で、特徴は軽いこと。500番スパインでGPIは5.0です。ブッシング(付属します)を装着後、ボーニングのFノック(付属します)を装着する設計で、Gノックやバイターインサート121と互換性があります。内径0.204″なので、ポイントなどはACC-04シリーズと互換性があると思われます。これは入荷後にチェックします。2月くらいに入荷予定です。

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最後にシャフトメーカーの新規メーカーさんのブラックイーグル(Black Eagle)というメーカー。2010年ごろの創業だったと記憶しています。気にはしていましたが、実績がないので紹介はしていませんでしたが(実績のないシャフトメーカーは大量にある)、先日、クリストファ・パーキンス(2011年世界チャンピオン)が使用して初めて大きな試合での実績を獲得しました。

Black_eagleアーチェリーターゲット向けとしてはXインパクトとPS23という2つのラインがあります。何もまだ決めていませんが、担当さんと面白い話ができたので、取り扱いに関しては今後検討してみたいと思います。

飛行機の時間が近づいてきたので、まずはここまで。


弓の長さとはなにか についての簡単な解説

弓の長さお客様のから弦の長さとインチ表示(弓の長さ)の関係についての質問がありました。アーチェリーに関して書いているサイトはほかにもあるので、その情報を引用すればいいかと思って検索したところ、正しい情報を伝えているサイトが皆無でした(自分が検索した限り)。

もう少し時間をかけて検索することも考えましたが、時間を考えたら自分で一つ書いた方が速いので、弓の長さについて書きます。

検索すると、弓の長さとは「ハンドル+リムの伸展長」や、「設計段階での弓の形状を図面上で展開した時の長さ」といった記述があります。この考え方をしているメーカーを知りませんが、調べてみるとロングボウでの話のようです。現在のリカーブではそのような考え方はしないので間違い英でください(*)。

*アーチェリー教本2000年(改定版)のP.26ページより
bcy-x弦
さて、弦で68インチ用として表示されているものでも、164cm/165cm/166cmの3つがあります。その違いは何でしょうか。その違いはメーカーの差です。すべてのモデルに当てはまるわけではないのですが、2015年モデルではW&Wが164cm、MKが165cm、ホイットが166cmでフィットします。

では、弓の長さが68インチというとき、この長さはなにを表わしているのか。答えは簡単です。メーカー推奨値のブレースハイトに設定した時の弦の長さに3インチを足した値が弓の長さです(*)。

*アーチェリーメーカーの団体ATAのGuideline for ATA Non-Compound Bow Length and Bowstring Length Specifications(PDF – 0.18MB)
Designation: ATA/BOW-112-2008 により

慣習的に弓の長さを0.5インチ表示することはないので、67インチと定義される上限値163.8cm~69インチハンドルと定義される下限値166.37cmの間。

つまり、

68インチの弓 = メーカー推奨ブレースハイトに設定した時に弦の長さが 163.8cm ~ 166.37cm の間である弓

ということになります。この範囲に内にある弓が68インチの弓となります。この範囲の中で、MKが中間値の弓、ウィンが少し短めの弓、ホイットが少しブレースハイトが低い弓を作っているのが現状ですが、定義上はどれも68インチの弓となります。

追記

ちなみに伝統的な弓では弓の長さ(伸展長)とブレース時の長さを両方表示することが多いです。

グローザーのローマ弓のレプリカはストリングを弛めた状態で 58 1/2 インチ、張った状態で 53 インチである。ドローウェイトは 30-60 ポンドと幅広く、最大ドローレングスは 32 インチで、ハイトは 1 フィストメル(約 7 インチ)だ。

今日、トルコ弓はグローバーによる精巧なレプリカを手にすることができる。ストリングを弛めた状態でも 51 1/2インチしかなく、ストリングを張るとなんと 44 1/2 インチまで短くなる。ドローウェイトの選択肢は 30-60 ポンドの幅で、最大ドローレングスは 32 インチにブレースハイトは 8 インチである。
(トラディショナルアーチェリーより)