お客様が帰られたというので大久保店でテストを行ってきました。CEX2000の測定もまだだったので、4つのパターンで測定しました。
ケース1.テストボウ & HMC+
ケース2.テストボウ & CEX2000
ケース3.テストボウ & HMC+ & トップセーバー A(フェイス側)
ケース4.テストボウ & HMC+ & トップセーバーA & B(バック側)
の4つです。
写真左側がAのフェイス側、右がBのバック側です。AとBはセットで販売されますが、どちらかのみの使用でも問題ありません。重さはAが5g(77gr)、Bが6g(92gr)です。
一応こんな感じで結果を得られました。視覚化したグラフ見ても何もわからないんですけどね…。このデータの一つ一つの点を数字としてエクセルファイル(CSV)に書き出して評価をします。やり方はいつも通りです。
いつもと違う点は今回はリムにシールを貼る必要があったので、展示品ではなく、自分の私物のリムで評価をしました。サミック・エクストリームM44ポンドです。
ノイズを処理したデータは下記のようになりました。HMC+は最初のショックが小さく、最も大きいのはCEX2000です。そのかわりにCEX2000はすぐに衝撃を吸収・減衰させますが、HMC+は振動が残ります。HMC+を100とした時の他の数字は下記の通りです。
テストボウ & HMC+ : 振動 100 振動時間 100
テストボウ & CEX2000 : 振動 84 振動時間 75
テストボウ & HMC+ & トップセーバー A(フェイス側) : 振動95 振動時間 80
テストボウ & HMC+ & トップセーバーA & B(バック側) : 振動 94 振動時間 76
また、リムにダンパーを付けた時の矢速についてですが、
リム単体 : 217.5fps
トップセーバー A : 216.7fps(0.4%・0.9fps減)
トップセーバーA & B : 215.9fps(0.7%・1.6fps減)
となりました。
以上の結果を踏まえて、トップセーバーを装着することで矢速が下がり、振動吸収性が向上することが確認できました。特性としては、Aのみを装着することで矢速の低下をわずかに抑えることができ、振動を5%減らすことができます。さらに、Bも装着することで、弓が安定するまでの時間を20%以上短くすることができますが、リムに計22gの重りが装着されるので、矢速は約1%低下します。
個人的にはAのみの装着で十分かなと思います。0.4%の矢速の減少はシューティングに大きな影響は与えないと思います。Bダンパーは重い割に大きな働きをしているようには思えませんでした。
トップセーバーは商品の特性を踏まえてご使用ください。