TruBall FULKRUMが入荷!

TruBallから、シグネチャーシリーズとしてジェシー・ブロードウォーター選手が開発協力した2モデルのリリーサーから
まずは「FULKRUM(フルクラム)」の紹介です。
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ボディーはブラス(真鍮)製。
ずっしりとしたトリガーレス(バックテンション)リリーサーです。
3本掛けのみのデザイン、サイズはMサイズとLサイズの展開です。

なんといっても最大の特徴はリリーサーヘッドの位置が上下に調整できる点。

LAS(レバー・アレンジメント・システム)です。

これは同時に発売された同じプラットフォームを持つサムトリガーリリーサー「ABYSS(アビス)」と共通です。
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左が一番下のポジション、右が一番上のポジション。
この間を4段階で位置を調節できます。
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ネジ2本で位置を変更~固定します。(使用六角レンチは1/16インチ)
位置を変更することで、使用者のリリーサーの抜け方向に応じた最適なポジションを得る事が出来ます。

そしてクリッカーです。
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クリッカーパーツ(ムーン)にドット(丸い点の刻み)が見えるようにセットするとクリッカー音有りとなり、ドットが無い方を手前にひっくり返してセットすると音なしになります。
*写真はドットが見えるセットの位置です(音あり)
このパーツの入れ替え(ひっくり返す)方法です。
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*使用六角レンチは5/64インチ。

まず上写真の示したイモネジを緩めると・・・・
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このようにピンが外れるようになります。これを抜き取ります。
*紛失にはご注意ください。
すると以下のようになります。
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ちなみにクリッカーパーツ(ムーン)のドット有の面です。
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音なしにするにはこのドット面が反対側になるように180度向きを変えます。

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パーツの上下向きに注意しながらはめ込んで、外側のヒンジフックも一緒にはめます。
後はピンを通して、最後に5/64インチイモネジを締め込めば完了。
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このイモネジは、同時にクリッカー(ムーン)の角度(フック解放スピード)を決めるためのネジでもあります。

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矢印で示したラインをサイドの目盛に合わせてタイミングを調整して下さい。
「HOT→」の方向へラインが進むと発射タイミングは早くなっていきます。
もし誤ったタイミング(早すぎるなど)に調整すると、暴発の危険がありますので、 適切な位置に来るまで、くれぐれも慎重に調整を行って下さい。

MとLのサイズです。
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それぞれ「M」「L」としていますが、その差はわずかです。
厚みはMもLも同じ。違う箇所は人差し指穴の径(赤色矢印)と、中・薬指の間隔と全長です。
赤矢印でMとLの差は2ミリ(M:22.5ミリ、L:24.5ミリ)。黄色矢印の差は1.5ミリです。
全長も1.5ミリしか違わず(M:87.5ミリ、L:89ミリ)、重量差は3グラムしかありません。
Mサイズ・・・142グラム Lサイズ・・・145グラム
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*左がL、右がMです。
選ぶ目安としては、人差し指の第二関節の幅が20ミリぐらいまでならMサイズ、20ミリ以上で23ミリ以下ならLサイズで良いかと思います。もしそれ以上太い関節の場合は・・・・要検討、ですね。

TruBall のNewトリーガーレスリリーサー FULKRUM(フルクラム)は間もなく販売開始です!ヽ(^o^)丿


イーストンの新しいピンノック/Gピンノックが入荷しました。

easton_pinイーストンの新しいピンノック/Gピンノックが入荷しました。これから、【新】と【旧】として販売していきます。重さと形が違うので、競技用として高い精度で使用したいなら混ぜて使用しないでください。

また、今回新しい展開がありました。一部には古くから知られていることですが、イーストンのノックはパッケージごとに管理されて販売され、同じパッケージで使用することで高い精度を得ることができます。ただ、メーカーは一部の販売店の事情に合わせる形で、ピンノックのばら売りというノックをパッケージから取り出して、異なるパッケージが混ざって販売される状態を黙認してきましたが、自分の理解が正しければ、今回、初めて同じパッケージで使用することで精度が上がることを資料で公表しました。

今まで声を大にして宣伝してきませんでしたが、弊社でピンノック・Gピンノックに関しては、お客様からの強い要望がない限り、ばら売りはこれまで一度もしたことがありません。常にお客様には良い精度が得られるよう同じパッケージをノックを販売をしてきました。今後、正式に高精度単一パッケージ(販売したノックは同じパッケージのものであること)での保証します。

DSC_0905まずGピンノック。新しいデザインと古いデザインを見分ける方法は、Gのマークです。Gのマークがあれば、それは新しいデザインです。gpinnock_2015-2014gpinnock_2015-2014-2メーカーの説明によれば、強度を調整して、より硬いノックとして生まれ変わったそうです。それ以外では、計測したところ、新型のGピンノックではわずかに重くなっていました。ただ、本当にわずかに差です。サイトに影響はないでしょう。もう一点、弦をホールディングかる部分がより強調されたデザインに変更されています。上の写真で確認してください。

DSC_0900次にピンノック。イーストンのゴロがあれば新型です。

pinnock_2015-2014こちらもGピンノック同様にわずかに重くなっています。

pinnock_2015-2014-2そして、ピンノックの方は使用に影響を与える可能性のある変更があり、ノックの厚みが太くなっています。ノッキングポイントに触れる部分の厚みが、これまでのピンノックでは3.6mmだったのに対して、新しいピンノックでは3.9mmとなっています。これは、旧型に合うように作られたノッキングポイントで、新型のピンノックを使用した時に、場合によってはノッキングがきつくなってしまう可能性があるということです。ピンノックを新しいものに移行した時には、ノッキングポイントの見直しをお勧めします。

本日より新型を販売し、また、旧型にはまだ需要があると判断していますので、当分は旧型も並行して販売していきます。また、黄色は旧型にしかない色なので、黄色を使い続けたい人は旧型の買い占めをお勧めします。


MATHEWS CHILL X PRO

一昨年、デュアルカム・ハンティングモデルとして「チル(AtoA/30.5in)」が登場。
その後、チル-SDX(30.5in)、チル-R(33in)、チル-X(35in)と発表され、今年度満を持してターゲット競技に完全シフトしたモデル「チル-Xプロ」が発表されました。

今回は、先日入荷したその2015年Newモデル「チルXプロ」のご紹介です。
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入荷したのはブラック。
カラーバリエーションはブラックの他、レッド、ブルーの全3色で、全てアルマイトカラー仕上げとなっています。
そんなブラック・・・・いいです!高級感に満ち溢れています。
スペックも当然大事ですが、やはり見た目も大事です。
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ジオグリッドテクノロジーがもたらす軽量かつ高剛性のハンドル。
リムポケットにはシルバーのマシューズのロゴが刻まれており、高級感を演出します。

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リムには、これが「モンスター」シリーズである証のロゴが。
そしてシンプルなデザインのシェルはスッキリとした大人の印象を与えます。

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上リムポケット近くの両側(ターゲット面・フェイス面)に設置されたフロントブッシングとリアブッシング(共に5/16in)。
もちろんフェイス面下リムポケット近くにもリアブッシング(5/16in)を装備。

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ローラーケーブルガイドは「リバースアシスト」方式を採用。

「リバースアシストケーブルガイド」とは、、、、
一般的にケーブル類のテンションはフルドローになるにつれ、射手の顔側に向かって(引っ張られて)高まります。
これまでの内側を通るローラーガイド方式では、この引っ張りテンションにより、フルドローになるほどケーブルはより強くローラーに押し当たり、回転が悪くなります。
つまり、強く押し当たってしまうとその分だけエネルギーをロスする結果になります。
新しいリバースシステムでは引かれるほどケーブルはローラーへのテンションを減少させていくので、よりスムーズに回転してケーブルを運ぶため、蓄えられたパワーを極力無駄にしない目的があります。
 

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引き尺変更は写真中央の銀色のモジュールを上下ワンセット交換することで引き尺変更をおこないます。

 
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グリップはマシューズの専売特許「フォーカスグリップ」形状が採用されています。
これは押し手の位置を明確に示し、一定のポジションをキープすることをアシストしてくれます。

 
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そしてセンターブッシングの真下に僅かにオフセットされたもう一つのセンターブッシングが装備されました。
メインとなるセンタースタビライザーの他に、ダンパーロッドやVバーなどを取り付ける事ができ、セッティングの自由度がさらに高まります。

MATHEWSの2015年Newモデル「CHILL-X Pro」

注目の1台です。


STANから新入荷! SX3、そしてShootOff!/コッパー

年末に入荷し、さっそく注目を集めているSTANの新しいリリーサー「SX3」と「ShootOff!(シュートオフ!)/コッパー」の紹介です。
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SX2にトレーナーロック機能が追加され、若干のデザイン変更が施された
「SX3(3本・4本)」
そしてボディーをコッパー(銅)仕様にし新たに登場した
「シュートオフ!(3本・4本)」
*トレーナーロック機能搭載は「SX3」のみです。

注目ポイントはシュートオフのコッパー(銅)ボディー。
色味的には真新しい10円玉のよう。
個人的には銅のにおいがチョッと気になるかも。。。(汗
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そしてなにより、重い!!
通常のシュートオフ(3本掛・M)が82グラムに対して、コッパーボディーはなんと188グラム!!
その差100グラム以上!一般的なトリガーリリーサー2個分です!
4本掛・Mに至っては198グラムも。

トリガーリリーサーが重いって新鮮です(笑)
こころなしかドローイングがラクに感じます。

3本掛けと4本掛けのそれぞれのサイズ感は以下の写真をご参考にどうぞ。
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そしてSX3の3本掛けと4本掛けのサイズ感は以下の通りです。
重さ:3本掛/81グラム、4本掛/84グラム
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*ふってある番号はその箇所のボディーの厚みです。

注目のリリーサー、SX3とシュートオフ!は店舗およびあちぇ屋CPにて販売中です☆ヽ(^o^)丿


ハイパワータイプのフォールアウェーレスト入荷してみました。

DSC_0487前にコメントでフォールアウェーレストについての質問を受けて思い出しました。最近はやりのハイパワータイプのフォールアウェーレストを仕入れてみました。

shop-ripcord-sos仕組みとして何か新しいものがあるわけではないのですが、レストに内蔵する稼働ユニットを大きく確保する設計にすることで、より強いばね(太くてデカいばね)を内蔵できるようにしてハイスピードでの稼働を実現するというものです。また、青の部分にベアリングを組み込むことでスムーズ、かつ、静か(ハンティングのための特徴)に作動します。
qad_restこのタイプのレストで有名なメーカーとしては、今度に入荷しているリップコード(Ripcord)社と各社メーカーにOEMでカスタマイズしたモデルを中心に提供しているQAD(Quality Archery Designs)社があります。ちなみに、ホイットブランドのものはなくなり、かわりにFUSEブランドで販売されています。
来週あたりに販売を開始する予定です。


Mathews No-CAM HTR

マシューズの2015年Newモデル、No-Camシリーズ。
その先陣を切って「HTR」が届きました。
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なんといってもノーカムの「引き味」が一番の興味でした。
それはいったいどんなものなのか。

まず弓の様子を見て見ましょう。
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上のリムポケット近くには「ハーモニックスタビライザー“ライト”」が装着されています。
そして下のリムポケット近くには「ハーモニックスタビライザー」が装着されています。(ライトに比べ約55グラム重いです)
さらに付属品として「ハーモニックダンパー」も2個付いてきますのでお好みの組み合わせで取り付けてください。
*ただし、「TRG」には「ハーモニックスタビライザー“ライト”」だけとなっていて「ハーモニックダンパー」は付属しません。「HTR」だけの付属ですのであしからず。

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ケーブルガイドはローラータイプが装着されます。

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グリップはマシューズのハンティングモデルでは一般的なウッドグリップではなく「フォーカスグリップ」が標準装着されています。*素材はハードラバーです。
グリップの中央縦に入るラインの部分がとがっていて、弓を押す手のひらの箇所が明確になっている設計のグリップです。

カラーは「ブラック/アンセム」
マシューズのコーポレートカラーである黒と黄色を用いたカラーリングです。
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他にはクロスカーボン模様の「タクティカル」、ガンメタルシルバーの新色「ストーンタクティカル」
そしてカモフラージュ柄となっています。

さて、ノーカムシリーズ共通の特徴である“カム”部分(厳密にはホイールとよぶべきでしょうか)
ベースはカム軸が中心を通る設計。
そのベースホイールの片面に偏心プーリー、もう一方に引き尺モジュールが付きます。
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偏心プーリーはリムを“しならせる”役目を持ちます。つまりエネルギーを蓄えるわけです。(上の写真奥側です)
そしてモジュールは引き尺とレットオフを制御します。
このシリーズ(HTR、TRG)はベースホイールの交換なしでモジュール交換のみで引き尺を変更できます。

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写真はHTR用のモジュールです。「HTR.G.85.A(B)」と刻まれています。HTR用で「G」と言う引き尺で*、レットオフ85%を意味します。(AとBは上用下用を指します。)

*「G」とは27インチを意味します。「A」なら30インチ、「E」は28インチ、「L」なら24.5インチとなります。

HTRは24インチから30インチまで。レットオフは65%、75%、85%が用意されています。購入時にはレットオフを指定してください。
もちろん購入後は別売りのモジュールでレットオフや引き尺を変更できます。
モジュールは0.5インチ刻みで用意されます。
用意されるポンドは50lb、60lb、70lb、です。

TRGも同じ理屈で構成されています。(TRG7、8、9により引き尺範囲が異なります)
コチラのレットオフは65%と75%の2択です。初回お求め時にご指定下さい。
用意されるポンドは40lb、50lb、60lb、70lb、80lbです。

 

HTR
このノーカムシステムはフルドローからのノックトラベルの延長上にバーガーホールが通ります。
引き出されたストリング(ノッキングポイント)から真っ直ぐに矢が押し出される設計になっています。正確性と精密さを追求した設計となっています。

HTR、TRG共通して言えるのが、ハンドル(ライザー)レングスがとても長い配分となっています。そのためリムは「パスト・パラレル」と言う配置になり、このHTRは32インチと言うアクセル間の割に大柄な印象を受けます。
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HTRのライザーレングスは約29インチもあります。  

さて、試引きをしてみます。

「はぁ!?」

引き始め(ストロークの約1/3過ぎまで)がとても優しいのです。
ピーク50ポンドの弓で40ポンド程度で推移します。
最近の一般的なCPのカムは引き始め0センチからいきなり最高潮の負荷を感じるかと思いますが、そのつもりで引くと、ノーカムシステムの引き始めがとても柔らかく感じるので「はぁ?」となったのです。

で!

真ん中過ぎたあたりから急激に負荷が増します。
これはなかなかの“峠”です。
乗り越えるのに一泡吹くかもしれません。(←感じ方には個人差があります)

そしてバレーに落ちます。
保持はレットオフ85%ですから当然ラクですね。でもバレーの幅が狭いのであまり85%らしさは感じられない印象です。
(ただ実測しますと、ピーク51ポンドに対しホールドは9ポンドだったので実際のレットオフは約83%でした)

では引き戻します。

「おおぉ!ラクだ!」

当然バレー位置から引き戻すわけですが、一般的なCPの引き戻しは突然「グイッ!!」と持って行かれる感じで、恐る恐る引き戻したりするかと思いますが、
ノーカムの場合は戻し始めのピーク以降はなだらかに落ちて(戻されて)いくので、体感的にラクに感じるのです。

ハッキリ言ってこのカムに矢を押し出すパワーを感じたかどうかと言えば、あまりありません。
ありません、と言えば残念な意味で捉えられるかもしれませんが、逆に言えばそこまで必要が無いのかもしれません。
反面、求められるべき精密性、精確性、再現性というターゲット競技における必要不可欠な要素は十二分に備えていると思います。

HTRはハンティングモデルとして銘打たれていますが、それはこのハンドルのデザインが汎用的なハンティングモデル定番のプラットフォームにしか過ぎず、フォーカスグリップを採用したりノーカムカムシステムを搭載することで精密射撃に対応し、また言い換えると販売価格が“高価になってしまった”TRGの廉価版として気軽にその精確性を感じて欲しいという狙いがあるのかもしれませんね。
そんな印象を受けました。

もう一つのノーカムシステム搭載、ターゲット競技に特化したハンドルデザイン「TRG」の入荷が楽しみになってきました。


フェザー入荷しました。やはり、気になるのは個体差かなと。

Trueflight個体差昨日書いたフェザーがついに入荷しました。ベインに比べて軽い、また、ベインよりもクリアランスがよいといった利点ばかり書きましたが、問題点といえば、やはり個体差です。天然のものですので、仕方ないのですが、個々のパーツの誤差がより少ないことを求めるアーチェリーにおいては気になる人が多いかもしれません。

Trueflight_検疫パッケージには…検疫でしょうか、アメリカ政府による「虫とかウイルスとか入ってないよ」シールが貼られています。

このフェザーは天然のターキー(七面鳥)の翼で、メーカーによると1つのターキーの翼からは1つか2つのフェザーしか作ることはできないそうです。ただ、色は天然のものではなく、着色されています。トラディショナルアーチェリーの著者、サム・ファダラは本の中で

フェザーの色は完全に個人の好みだ。白いフェザーが無数の色素によって染められるのは、農家たちが白い羽毛を持ったターキーを愛しているからではない。肉汁が多い胸肉を提供する成長速度の早い鳥は、何故だか白い羽で産まれるからだ。自然にしま模様のついたフェザーは巨大なアメリカンターキーから採れる。ただし、人工的にしま模様に染められたフェザーの方が自然界のものよりかなり安く手に入れることができる。自然なしま模様がついているフェザーは、白いフェザーより少しだけ耐久性が高いと言われているが、私には違いがないようにしか見えない。
(P.165より)

今回をきっかけに、自然の縞模様がついているフェザーまで手に入れる予定はないので、サムさんのいうことを信じて、この着色された天然ターキーフェザーで矢を作ってみます。


トゥルーフライトフェザーの構造と仕組み

Trueflight_feathers先日のワールドカップインドア・ステージ1で優勝したBraden選手がインドア用のシャフトにフェザーを使用していたので、取り扱ったことがないので、代理店に依頼して、資料と、明日サンプルが到着します。週末に試合があるので、すぐに試せるかは不明ですが…。
Trueflight_Feathers_4_Parabolic_日本語
なので、まずは資料の方に取り掛かっています。ただし、資料はフェザー全体ではなく、取り扱い予定のトゥルーフライト(Trueflight)というメーカーのものです。もしかしたら、メーカーによっては構造に違いがあるかもしれません。今回テスト予定の4インチパラボリックタイプで2.3グレインです。同じ4インチのEP-40は8.0グレインで、プラスチックベインの約30%の重さしかありません。その理由はプラスチックペインが1つの連続した物体であるのに対して、フェザーは土台となるマイクロフォームという羽軸とそこから延びる無数のウェブ(Web)から構成されていて、その中には多くの空洞が含まれていて、90%以上が空気(空洞)で構成されているとのことです。
Trueflight_feathers_17倍に拡大したイラストイメージ。フェザーの根っこの部分(シャフトは取り合わせるときに接着する部分)ですね。もともとフェザーは動物からとれるものを使用していましたが、現在では、マイクロフォームという樹脂から作られており、樹脂製のベースに対して、Cの形をしたウェブが重なっているという構造です。
Trueflight_feathers_2こちらは15倍に拡大したイラストイメージです。ウェブの先端を拡大したものです。ベースから1本ずつ伸びているので、レストなどヒットしても、その衝撃を吸収してシャフトに伝えません。そして、もう一つのフェザーの特徴であるフェザーの復元力の源である「フック・アンド・ファイバー」システムの「マイクロフック」を見つけることができます。これは片面のみにつけられていて、上のイラストではフェザーの右側(上側)にだけつけられています。
Trueflight_Feathers_復元力この構造がフェザーの復元力を生み、一つ一つのウェブに対して、マジックテープのように働き、ウェブ全体が1つの”羽根”として働くようにします。
Trueflight_feathers_350倍に拡大するとこんな感じです。手元に昔手に入れたフェザーがあり、見てみましたが、見えませんでした。もともと目も悪いので見える人には見えるかもしれません、0.013mmだそうです。左側と右側にそれぞれ1列ずつあり、右側の列が次のウェブの左側の列にホックすることで、全体をつなげています。簡単に言えば、細いマジックテープの集合体でその間に空気が入っているので、羽根として働きながらも軽量です。

この列はフェザーの空気を受けない側にだけあるので、プラスチックベインとは違い、フェザーには左右があります。写真は右用(RW)タイプの拡大図になります。

ちょっと面白そうな構造じゃないっすか:)
ただ、こう言った複雑な構造なので、値段はFFPやEP(エリートプラスティフレッチ)ベインの2-3倍の値段です。

入荷が楽しみです。


HOYT 2015 PODIUM X ELITE 37

先日入荷したHOYT2015年Newモデル ポディウムXエリート37。
2013年2014年の2年間販売されたプロコンプエリートの後継機としてアクセル間37インチと40インチのモデルが発表になりました。
その37インチモデル、さらに新色のブラウンです。
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一言、シブい!!カッコいい!!!
*個人的主観に基づく*

ひとつ残念なのは、カムやリムポケットもマットブラックなのにリムはターゲットカラー(グロッシー)なのです。ここもマットだろうが!と思うのは私だけではないはずです。

さて、プロコンプの後継機として新しく登場したこの弓ですが、新機構として目玉が2つ。
ひとつがグリップ「モジュラーグリップシステム」
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0度、2度、4度、6度の4つのグリップパーツが付属します。
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参考までにグリップパーツが無い状態。

もう一つが、フルドロー時のケーブルテンションを軽減してくれる「アジャスタブル・ケーブルガードバー」
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さらにモジュール交換引き尺変更が出来る新カム「スパイラル-プロ カム&ハーフ」が投入されました。(購入時はスパイラルプロカムかGTXカムの選択)

他にはロウリアブッシング(5/16in)、エアショックダンパー、そして昨年登場したショックロッドダンパー等が搭載されています。

では、2014年モデル プロコンプエリート(37)と比較してみましょう。
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プロコンプの発売からから2年の間に、必要不必要の箇所があぶり出されたのでしょう。100グラムほどの軽量化に成功しています。
出来る限りの肉抜きや溝掘りで実現しています。また、上下のリムポケットも必要な強度を残してこじんまりとまとまりました。

 

で、ハンドルを眺めていて気付いた事が。

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あれ?ハンドルのピボット上下位置が違う?!
上の写真はピボット位置を揃えて撮影しました。すると上下のカムシャフトがポディウムの方が下に位置します。
では、このカムシャフトを両方そろえるとどうでしょうか。
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あらま、ピボットが約0.5インチ強(約14ミリ)上になりました。
いや、なりましたではなく、2012年以前のハンドルデザインのピボット位置に少しだけ戻りました。

なぜでしょう。正式なアナウンスは少なくとも私は聞いていません。
2013年プロコンプが登場した時はまぁまぁ大きめの声で「ピボット位置を下げたYo!」って謳っていたと記憶していましたが。。。。
実はそんなに不要と判断し、少しだけ戻した?のかもしれませんね。キチンとした裏付けがあっての設計でしょう。

ポディウム-Xエリート37 新色ブラウン

ぜひ新弓を見に来てください!というよりも、このブラウンを見に来てください!の方が若干強めです。

大久保店にお越しくださいヽ(^o^)丿


HUSHPUKの効果検証動画を作りました。

予定通り、メーカーから送付された店舗でのデモ用キットをもとに、ハッシュパックの効果を検証した動画を制作しました。
コンクリート時の波形マットとコンクリート時の波形メーカーの動画と同じように地面に落とすというやり方にしました。上がコンクリート、下はコンクリートの上にマットを敷いた時です。最初の方(左側)の波形がHUSHPUK未装着時、後の方の波形が装着時です。

大きさ(縦軸)、収まるまでの時間(横軸)、ともに大きく改善しているのがお分かりいただけるかと思います。

…動画作るのってやはり時間かかりますね。2時間かかりました。