DECUTから新しい商品のテスト入荷です。

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DECUTから2つ新しい商品がテスト入荷しました。期待のメーカーで定期的に新商品をチェックしているところです。

まずは、タブ。どんな革(これはコードバンではなくスーパーレザーと呼ばれるもの)を使用しているのか気になりましたが、品質は悪くなさそうです。ただ、機能的にはFIVICSのJMシリーズとほぼ同じで、価格もほぼ同じですので、この商品の取り扱いはパスします。入荷したものは特価品に追加しましたので、興味がある方は。

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(↑CEX2000に装着してみたところ)

次にダンパーですが、変わった感じのゴムを使っています。表現が難しいですが、硬くもなく、柔らかくもなく、中間程度の硬さで、かつ、曲げてみると「粘り」があります。具体的にこの場所に使うとよいとか思いつきませんが(1/4ねじなので…ねじサイズ無視すればスコープ・サイト用のダンパーとして最適かと思います)、面白い商品です。

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また、通常は接合部分はゴムだけですが、このダンパーはスタビライザーとウェイトと接する面がともにフラットな金属面になっています。思いつく限りではこの設計はほかのメーカーにはないかと。

ちょっと面白そうなので、このダンパーについては少し取り寄せで販売してみようかと思います。


カーター(Carter)のトータルコントロールが入荷しました。

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さっき本社にカーターの新しいリリーサーのトータルコントロールが入荷しました。2月の予定だったのが、よくわからない原因により(ねじ類を製造するメーカーからの納品がロストした??)、一か月遅れました。4本指は4月になってしまうそうです。

もう大久保店のほうに運んび、間もなく山田のほうでレビューをアップする予定です。

また、水曜日から金曜日まで、全国選抜にブース出しに行きます。その間通販は発送がありません。ご理解ください。


KROSSENのアッパーがモデルチェンジしました。

Krossen Damper Stabilizers
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久しぶりにKROSSENに発注をしましたが、メーカーからアッパーがモデルチェンジしたという連絡がありました。

上が新しいアッパーで、下が2013年モデルのアッパーの写真です。今販売しているタイプのアッパーは再入荷しない予定です。

新しいモデルではロッドをより剛性のあるものにし、ロッドと金具の接合部分を改良して振動吸収性能を高めています。価格は現モデルより少し高くなります。

その他の在庫切れモデルも再入荷する予定です。

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新しい商品としては、クイックデタッチが発表されました。ストレート、5度ダウン、10度ダウン、15度ダウンの4種類です。今週発送されるそうなので、1週間程度で入荷する予定です。


輸入代理店となったスコットからバックスピンが入荷しました。

SONY DSC入荷が遅れました。バックスピンは代理店経由で2月に入荷予定でしたが、ちょっとした縁でスコット(SCOTT)の一次代理店(輸入代理店)となり、代理店を通した注文を一度キャンセルして、メーカーに直接再発注したために入荷が遅れました。

SONY DSCテルフォードでエリートアーチェリーのプロアーチャー、レビモーガンと話しましたが、レビはスコットアーチェリーとも契約しており、バックスピンでも、彼のためのLM(レビモーガン)モデルが用意されています。

…ってか、レビ…俺(写真右)より身長が高く、腰の位置の差が身長差以上にあり、さらに顔が俺より小さいとは…ひどい。ひどすぎる。

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彼の大好きな緑/黒のバックスピンです。まぁ、そんな縁でブースにいたスコットの副社長と話して、メーカーと直接取引することとなりました。ついでに(?)系列のCBEにも口座を開いてくれたので、直接取引します。

バックスピンの詳細のレビューは間もなくコンパウンド担当の山田が別の記事といて書く予定です。


TECONからX10用のヘビーポイントが入荷しました。

SONY DSCSONY DSCイタリアのTECON社からイタリア製のX10ヘビーポイントが入荷しました。老舗のポイントメーカーで、こちらの設計に合わせてポイントを製造するメーカーです。

今回はX10のステンレスポイントをベースに考えました。X10よりも安いところを目指しても仕方ないので、より原価が高くても高性能なものにしました。ポイントの頭はX10のものよりも10gr重くしました。その関係で長さが4mm長くなったので、そのまま交換すると矢の長さは4mm長くなります。そして、X10のものよりも1段階多い4段階調整にしました。

製造上は5段階でも、6段階でも製造することは可能ですが、それだけシャフトの中に入るインサートが長くなるので、ポイントの取り外しの難易度が上がり、加熱のし過ぎでシャフトにダメージを与える可能性が増します。また長すぎるインサートはスパインへの影響も高く、シャフトの修正力も落とします。

ですので、今回はインサートを短くするためにもポイントを10gr重く設計し、インサートはX10よりも1段階だけ多い4段階にとどめました。インサート部分は140grのノーカットで使用する場合は、イーストンのもの(ノーカット120gr)と比べ7mm長いですが、同じ120grで使用する場合には、インサートが逆に16mm短くなります。

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110/120grはイーストンの推奨範囲内のポイントの重さです。130grはイーストンのステンレスではありませんが、高比重のタングステンポイントではラインナップにある重さです。140grはイーストン推奨範囲内から外れ、130grと比べると0.5%ハイFOCに、120grと比べると1.5%ハイFOCとなります。

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また、FOCを上げた時、矢も重くなるので矢速もわずかに低下します。その詳細は上のチャートにまとめましたのでご確認ください。簡単に書くと、10gr矢が重くなると矢速が1%低下します。逆に、矢が重くなることによって、弓の効率性が向上するので、発射されたときに矢が持つ運動エネルギーは向上します(単位はft-Lbs)ので、ポンドが低い事によって1%矢速が遅い矢と比べると、サイトは落ちません。また、運動エネルギーが高いことは風に対しての抵抗量が向上することを意味します。


【小ネタ】矢の重心 – FOCの謎

2014年から、リカーブの70m、コンパウンドは50mがメインの競技距離になります。それに伴い、推薦する矢の重心位置(FOC)変更する方がいいのではないかという話をずっとメーカーとしています。今月末にはX10用のヘビーポイントを製作する予定です。

さて、その話の中で出たのですが、FOCの定義は2つあります。これを混合すると、話がかみ合わなくなる可能性があります。

ちょっと気になって調べたら、日本語で正しく解説しているサイトがゼロだったので、正しい情報をここにまとめます。

FOCはあくまでも比較のための数値にすぎないので、絶対的に正しいFOCの計算方法というものは存在しません。プロショップじゃなく、個人なら毎回同じ計算方法を使っていればよいのです。しかし、他者とコミュニケーションする時、相手が使用している計算方法を確認しないと、正しく相手の話を理解できない可能性があります。精確性を期したい人は相手の計算方法を確認することをお勧めします。

読者の皆さんはどちらの計算方法で使用していますか?

まず、正しいというか古くからあり、ATA規格というアーチェリービジネスに関わる人たちの団体が作成し、アメリカのJIS規格に相当するASTM規格にも定められている計算方法は、片方は当然ノック溝ですが、もう片方はポイントシステムによって異なります。通常のポイント(インサートポイント)の場合は、カット面までですが、特殊なポイントの場合…

ATA規格でこの部分を定めている項目を読むと、

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(意訳)
2.1.2.1 交換可能のインサートポイントシステム、またそれに類するシャフトの先端に取り付けるアダプターやポイントを使用する場合、カット面までを矢の長さとする。
2.1.2.2. シャフトの前面がテーパー状、また直径が削られている場合、シャフトの直径が最も大きい地点までを矢の長さとする。
2.1.2.3. アウトサートを使用する場合、アウトサートの最も後方の位置から3/4”(19mm)の位置を矢の長さとする。
2.1.2.4. 一般的なポイントが付いている凹型ソケットの場合、ソケットの後方までを矢の長さとする。

ということになっています。メーカーはこのように計算しています。ちなみに、標準的なFOCは9%であり、この数値を境に、FOCが高い・低いと呼びます。

そして、もう一つは正式な定義が存在すると聞いたことはないのですが、矢の長さをポイント先までとして、ノック先までを矢の長さとする人もいるし、ノック溝までを矢の長さとする人もいます。このやり方は正式なものではないですが、個人的に使う分には全く問題はありません。

20140211(↑ イーストンのソフト)
ただ、いつもこのやり方を使っている人がメーカーなどが作ったアプリやサイトで計算する場合、アプリのロジックとは違う計測方法をしていることは知っておく必要があると思います。

皆さんはどちらの計算方法で使用しますか?


【予告】ビギナーボウにもデザインを

company2アーチェリー業界で働くのも9年目になり、今まで計画だけで終わっていたものができるようになってきました。実績がないとできないこともあるので、継続は力なりというものを実感しています。

現状、国内で流通しているビギナーボウ(リムとハンド合わせて1万円前後のもの)は、フランス製のカラフルなローランのプラスチック樹脂のものと、中国製のウッドのもの(SFのオプティモ+とサミックのポラリス)しかないのが現状です。もちろん、この中でもローランのリムを除けば、性能的にはどれもよいもので、トラブルも非常に少ないので、商品としては十分によいのですが、1万円台でももう少しデザインが良いものがないかずっと探してきました。

探し回って、また、弊社の販売規模との兼ね合いも考えた結果、イタリアの老舗アーチェリーメーカーである、Ragimの取り扱いをすることとしました。メイド・イン・イタリアのビギナーボウです。

matrixずっと、ずっと探してきましたので、初回入荷ロッドを見てがっかりということにならなければ、同一価格帯では世界中で最もきれいなデザインと仕上げをされている弓ではないかと思っています。

1(Rick Rappe著 Vintage Bowより)

厳密には同一の会社ではないのですが、Ragimは、かつてアメリカにあったブローニング(Browning)という会社の弓を製造していたメーカーです。この辺りはもう歴史の小咄ですがブローニングは19世紀に設立された銃器の会社で、20世紀に入ってから、OEMでそのディーラーネットワークを使って、弓の販売もしていました。その製造を担っていたのが、イタリアのRagim社です。

その関係はブローニングが1963年、Gordon Compositeというアメリカのサンディエゴにある会社のアーチェリー部門(工場)を買収し、67年に工場の設備を自社工場に移設するまで続きました。

ちなみに、ブローニングは現在ではアーチェリーから撤退しています。1970年代の後半にリカーブボウの製造を終了して、コンパウンドの製造を開始。2001年からPSEのライセンス生産に切り替え、2008-2009年に完全に生産を終了しています。

Ragim社はあまり日本では知られていないかもしれませんが、かなりの長い歴史がある会社です。歴史がありながら、まったりと拡大せずに生産をしているのがイタリアという国らしいと思うのですが、ご期待ください。


ビー・スティンガー 2014年とカーターの2014年

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東京は…雪が降ってきた!!

カタログがまだ届いていませんが、ビー・スティンガーの2014年の価格表が届きましたので、注文は受けられる状況です。新商品は現状メーカーホームページでご確認ください。

カラーウェイトやカラーダンパーの納品は3月を予定しています。

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また、カーター(Carter)が新しいバックテンションタイプのリリーサーを発表しました。

3本指と4本指の2タイプで、2月末の入荷を予定しています。こちらは2014年のカタログも届きました。

Carter 2014 Catalog
https://archery.co.jp/catalog_CP/Carter_2014_Catalog.pdf


カラーグリップとカーボン・セーカータブ

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2月になりました。12月~1月に発表された2014年モデルが続々入ってくる時期です。

まず…1色ずつ順番に作っているのでしょうか。今度はホイットのカラーグリップの白と赤が入荷しました。入荷していないのはあと、紫だけですね。

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2007年から…7年も付き合いのあるFIVICSががんばってくれました。来週まで韓国・中国のメーカーは旧正月休みで、みんな休みなのですが、休み前に新商品の荷物を出してくれました。ありがとうございます。

入荷したのはカーボンプレートの軽量型セーカータブです。あと、リムと弦の間に貼るタイプのダンパーも入荷しましたが、これは圧倒的な振動吸収性能を発揮する反面、確実に矢速が落ちる商品なので、どの程度矢速を低下させるかテストしてから販売します。

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新しいカーボンタイプのセーカータブでは、ピンキーレスト(下の黒の方)が太くなっています。より安定して小指をかけることができます。

ウィン&ウィンから新しい2014年の価格表が発表されましたが、この円安ですので、予想通りのほぼ全商品の値上げです。逆に思ったよりも値上げ幅が小さくて安心したほどに。それに伴い2月中に価格調整がありますので、購入する商品が決まっている方はお早目に。


テルフォード 残りのブース

SONY DSC今回一番の目的はカーボンエクスプレス(CX)とのミーティングでした。技術担当(肩書きはプロスタッフマネージャー)のトラリス(Dietmar Trillus – 2007年世界選手権コンパウンド個人優勝、2008年ワールドカップコンパウンド個人優勝)と3時間近くミーティングでき、話すぎて、コーチングを担当している選手が決勝ラウンドに向けてのプラクティスを始める時間になり、終話しましたが良い関係が築けたかと思います。

途中、昨年のワールドカップを制したマーチン(DAMSBO Martin)も来てくれて、矢のセッティングについて語りました。

小ネタを2つ、CXのシャフトを使用しているマーチンは120grのポイントを使用しているそうです。それと、2007年のトラリス選手が世界選手権で優勝した時、プリントはNano XRでしたが、中身はNano Proのプロトタイプだったそうです。

さて、カーボンエクスプレスとの細かい話は結論までもう少し時間かかるので、また報告します。

残りのブースを一気に紹介します。

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まずは、Myboというメーカー。マーリンアーチェリーと中国のOEMメーカーのコラボブランドで、アクセサリーを中心に販売してきましたが、新しくハンドルを開発したそうです。ブースでは他社のハンドルの重さとの比較が掲示されており、マグネシウムを使用したRIOというハンドルは25インチ、23インチともに1,000gを切る軽量ハンドルです。

Mybo Archery
http://www.ilovemybo.com/index.html

SONY DSC付き合いが長い代理店からも見といたらといわれたので詳細に見てきましたが…写真の通り、クリッカープレートはまっすぐ付かず(少し下向き)、グリップも正しくハマっていません。無理やりねじ込んでいるだけです。話をしていて、中国に技術がないというより、気にならないんだろうなという印象です。確かにクリッカープレートがまっすぐ装着できなくても、点数には関係ないですけど…成長を見守ります。

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次はINFITECとカーテルのブース。これがブースの良いところだと思うのですが、カタログを見て取り扱わないと決めていた商品の実物を確認したら良さげでした。

このフレッチャーは、ねじ一つで2つのポジジョンをとれるというものですが、ねじ式のものは調整しているうちにねじがばかになってきて、固定が効かなくなり、最後には横のポジションでしか使用できなくなるものばかりですが、この新しいフレッチャーでは、ねじ固定の1点固定ではなく、ペグとねじの2点固定なり、斜めポジションの場合無段階調整ではなく、45度でしか固定できませんが、ねじとペグの2点固定なので、ねじがばかになって調整が効かなくなる心配がありません。今後の取扱いを考えています。

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CBEの新しいサイト、自分はこのメーカーのサイトを使用しています。好きなメーカーなのですが、価格が高いのが難点。ただ、スコープのほうはリーズナブルで品質も良いので、取扱いするか迷っています。

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ホイットがATAで発表したリカーブ用のステルスショット。コンパウンド用と同じ構造かと思いましたが、コンパウンドよりも細かい作りになっていました。あと1-2週間で入荷するそうです。
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ビー・スティンガー(Bee-Stinger)からもカラーウェイトとカラーダンパーが発表されました。ビー・スティンガーのウェイトはアルマイトではなく、ペイントです。まぁ、FIVICSと違い、ディスクウェイトで、アルマイトしても9割の部分は見えなかったりするので、低コストのペイントでもよいかと思います。入荷は3月の予定です。

SONY DSC最イーストンが新しく発表したアウトドア用品のラインアウトフィッターズ(OUTFITTERS)のバックパックとか。

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イギリスのメーカー(KG Archery)さんは、会っていきなり、我々のメーカーの作るリムはホイットやW&Wとは全く異次元の性能なんだぞと語り始め、なかなか面白い話をしてくれました。さすがアーチェリー発祥の地です。性能だけではなく、価格も異次元でしたので…あまり細かい話はしませんでしたが、性能はともかく、そして、競技用リカーブの世界での彼らのポジションもともかく、製造している伝統的なトラディショナルボウはなかなかの美しさでした。


製造工程のスライドショーです。

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以上、テルフォードのブースたちでした。例年のニーム(Nimes)に比べると、イギリスのメーカーさんたちが来ていて、初めてランチテックの社長とも話しできたし、会場は広く快適でした。Bee-Stinger/Gold Tipも来ているのは意外でした。反面、Flex ArcheryやKAYA(展示のみ)、Krossen、MKコリアなど来ていないメーカーも数多くあり、ミーティングができず残念でした。

紹介した商品、早く入荷できるよう働いていきます!!