ワールドカップインドア2015・ステージ2バンコクで撮影した写真の写真集を作りました。
個々の写真についての分析は今後記事という形で行っていきます。
ワールドカップインドア2015・ステージ2では、リカーブ男子は予選トップのエリソン選手がそのままの勢いで優勝、準優勝はジンヘク選手でした。去年のこと試合でも資料として大量の写真を撮りましたが、全体の写真では結局WAの写真やYoutubeのキャプションと大差ないことに気が付き、今年は細部の写真を大量に撮りました。
まずは、スタンスとシューズの選択です。こちらは優勝したエリソン選手。コンパクトなオープンスタンスです。シューズはスケートシューズに近いものに分類できると思います。日本ではこのタイプがよいと考えている指導者が多いですね。
こちらは準優勝ジンヘク選手。スタンダードな肩幅程度のオープンスタンスを採用しています。シューズはエリソン選手とは反対のウォーキングシューズタイプです。このタイプをすすめる指導者は日本ではまだ多くないと思います。
この写真は女子リカーブ1位だったアイーダ選手。1/4の8人中唯一の韓国以外の選手でそのまま優勝しました。スタンスはわずかに開いたオープンスタンスで、シューズはウォーキングタイプのものを選択しています。
リカーブ女子準優勝のイエジ(Yeji)選手。スタンスはストレートスタンスで、ラインを真ん中にまたぐのではなく、右足のラインをシューティングラインに合わせるようにしています(まっすぐにラインが横にあるので足の角度を一定にしやすい)。シューズはウォーキングシューズタイプのものですね。
他にも何枚か決勝まで残った有力選手のスタンスを載せておきます。伝えたいのは正解は一つではないということ。大事なのは自分に合ったものを見つけることです。
昨日行われたワールドカップインドア2015・ステージ2ではエリソン選手が597点の世界記録タイで予選を通過しました。写真は大量にあるので、日本に帰ってから整理しますが、トップ通過のエリソン選手の写真をいくつか。
Vバーの開き角度は90度以上でした。最も気になるのはリムボルト。この位置だとかなりポンドダウンしています。スタビライザーはビースティンガーの最新モデルですが、Vバーは生産が終了しているシルバーモデルです(メーカー在庫もなし)。弓は地面に直置きです。
スタンスはコンパクトでスタンダードなオープンスタンス。シューズはソールに厚みがあり、少し角度がついているタイプのナイキのものですね。どのモデルかわかる方はいますか?
後、なぜかこんな写真が。スタッフに確認したころ、エリソン選手のノッキングポイントだそうです。何か仕掛けがないか見てみたとのことですが、一般的なノッキングポイントだと思います。
あ、一点改造点があり、リムポケットの部分の穴を全部ふさいでいました。話を聞いたところ「ウェイトを増やすため」だそうです。たぶん(重さのある)パテだと思いますが、試合中だったので素材までは確認できませんでした。
あと、20分で1/8ラウンドの開始です。優勝するのは誰でしょうか?
ワールドカップ・バンコク・ステージ2の夜。長年代理店として仕事を一緒にしてきたPSEの担当者の協力によって、デンマークのトップアーチャーで、ステージ1を優勝で飾ったステファン・ハンセン選手にインタビューをすることができました。その前にアメリカ代表だけではなく、イーストンとエリートと、メーカーの技術を担当してきたローガン選手に対して、ステファン選手は純粋なシューターです。その違いを引き出せるようインタビューを行いました。まぁ、それでも、せっかく最高の選手にインタビューする訳ですから、マニアックなことしか聞いていませんが、マニアック(高いレベル?)なレベルで悩んでいる方の参考になれば幸いです。
以下、インタビューです。
本日行われたワールドカップ予選にて、通販担当の坂本が自己新で予選を29位で通過しましたが、決勝トーナメントの初戦の相手はミスター・パーフェクトのシュロッサー選手。
もちろん、パーフェクトで負かされましたとさ。なんか去年も見た光景…日本人相手に2年連続のパーフェクト。
自分は284点で折り返すも、諸事情で1本Mを射ち、どうしようもない結果になりました。
塩飽はポンドダウンして、アポロシャフトとAXIOMリムで挑み、536点で決勝進出にわずかに届かずでした。
来年にご期待ください。精進します。
ワールドカップインドアインドア1日目はレオワイルド選手のサプライズから始まりましたが、公式練習は好調のうちに終わりました。
前回は準備が足りず、もともとディートン選手にインタビューする予定でしたが、タイミングを逃しました。トップ選手が時間をとって対応してくれるのは基本的に公式練習日だけです。これ以降はいろいろとかかった緊張のある時間になってしまいます。なので、今回は事前に連絡を取り、公式練習後にローガン・ワイルド選手に時間をとってもらい、インタビューをしました。
ローガン選手はアーチェリー業界でも超トップのエンジニアです。自分が尊敬するアーチャーの一人です。1999年にアメリカ代表になってからは多くの大会で優勝しただけではなく、イーストンに勤務し、商品開発から技術サポート(消費者ではなく契約しているプロアーチャー向け)までこなしているので、チューニングや他社商品には詳しく、現在はシャフトメーカーから、弓のメーカーのエリートに移籍して同じような業務を担当しているので、彼ほどの知識を持つにはあとどれほど頑張ればよいのか見当もつきません。道具についても、技術についても、シューティングについても、すべて一流です。
そんな、すごい人にインタビューするわけですので、心がけたことは特にマニアックなことを聞くこと! インタビューにありがちな「今年の目標」とか、「集中法」などありきたりなことは聞かず、ひたすら細かい点にフォーカスしました。どんな質問にも快く回答してくれたローガン選手に感謝です。
以下、インタビューとなります(1時間10分)。