Myboが今度は競技用コンパウンドボウ、Originを発表

Mybo_shooter10月末に新型のリカーブハンドルWaveを発表したMyboですが、今度は新しいコンパウンドボウ「Origin」を発表しました。ちなみに、Wakeは来週の中ごろに届きます。
12310029_531364007022615_3500075310398955706_oエントリー向けラインナップがメインのリカーブと違い、本格的な競技用のコンパウンドボウでイギリス代表の現世界ランキング24位のアダム・レーベンスクロフト(Adam RAVENSCROFT)選手がさっそく使用を始めています。
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12370672_532040190288330_4800823922384211645_oアクセル間は35インチ、ブレースハイト7.75インチ、矢速は318fpsで、重さは4.5ポンド(2,040g)、希望小売価格は14.5万円です。バーティカルなリムに高いブレースハイトと、なかなかのクラシックなデザインのように見えます。

メイド・イン・UKのコンパウンドボウです。近いうちにイギリスのアーチェリー雑誌「Bow International」誌に詳細のレビューがのるはずですので、それを見てから取り扱いを判断したいと思います。

まずは、来週届くWaveですね。3万円台前半の価格帯のハンドルがあまり市場にないので期待しています。


機械学習とアーチェリーコーチングの新しい可能性

IMG_20151217_164501本日、東京工業大学・総合理工学研究科でのアーチェリー機械学習に関する研究に川津、坂本とともに参加しました。

IMG_20151217_165658これは何かを実証するために、分析するための試みではなく、機械学習というものをアーチェリーに応用できるのかという研究で、簡単に言うと、これまでのようにアーチャーのデータを取得してコーチや専門家が分析するのではなく、人工知能に分析させることが可能なのかという研究です。

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IMG_20151217_165717加速度センサとモーションキャプチャ、フォースプレートの3つのデータと、その時の点数や自己評価とコメントを約200本分記録し、今後これを分析するそうです。

すぐにアーチェリー業界にフィードバックできるような結果は出ないと思いますが、どんな結果となるのか楽しみです。


【インドア】リカーブ・トップ選手のグリップ写真集

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先日のスタンスの写真集に続き、今度はグリップの写真集をアップします。

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その中でも興味深かったのは、LaNola Pritchard選手(561点 予選15位)のグリップの加工です。

Mackenzie Brown同様の加工を同じアメリカチームのMackenzie-Brown選手(567点 予選13位)もしています。グリップの親指側にパテをもって、親指の位置を下げています。なかなかユニークな加工です。

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【インドア】リカーブ・トップ選手のアンカー&リリースの動画

SONY DSC先日のワールドカップバンコクでの1/2まで残った選手たちのアンカーとリリースの動画です。
全員X10を使用していますね。コンパウンドでは太い矢を使用しないとどうにもなりませんが、以前にはリカーブではどっちがよいのかという議論がありました。現在の状況を見る限りでは(高いレベルでは)アウトドアと同じ矢を使うのが主流のようですね。羽もアウトドアセッティングから大きくは変わっていないです。


CX(カーボンエクスプレス)の2016年新商品について

carbonwxpress_medallion_XR_2016カーボンエクスプレス(Carbon Express)が2016年ラインを発表しました。現行のターゲットラインに変更はなく、弊社で取り扱っているメダリオンXRのロゴの変更だけです。多くのメーカーがやっていることですが、ロゴをカラフルにすることで、XRシャフトであることをよりわかりやすくするというマーケティング戦略的なものだと思います。性能に変化はないので、特に区別することく販売します。

RZ_selectもう一つはハンティングの世界で大成功したMaxima BLU Red Zoneをターゲット用として精度を向上させたRZ Selectです。コンパウンド競技が50mwになってから多くの競技大会で結果を出しているGold Tipのウルトラライトとほぼ同じ0.286″(7.3mm-500)のシャフトで、重さもほぼ同じは6.6gr(ウルトラライトは6.3gr-500)。

違いは大口径シャフトで初めてバレルシャフトと同じように矢飛びを安定させる効果を持つデュアルスパインシャフトとして設計されていることで、ポイント側とノック側が硬く、シャフトの中央部分が柔らかく製造されています。このシャフトでどれだけ射つ機会があるかは微妙ですが、メーカー側の実験では、既存の大口径シャフトに比べて、100ヤード先(92m)でのグルーピングが大きく違うそうです。

X10/ACEの真直度は0.0015″ですが、本来のハンティング用に用意されたBlu RZが0.0025″であるのに対して、Ble RZ Selectでは真直度が0.0010″以内で用意されます。イーストンで同じ精度を実現しているのはX7だけです。

新しいXRシャフトは現在通関中の荷物ですぐに入荷します。新しいBlu RZ Selectは来年の2月くらいになる予定です。


SOCXのエイムオフトレーニングターゲット

SOCX_ターゲットアーチェリータオルやアーチェリーマフラーなどを製造しているSOCX社から実験的なエイムオフターゲットが発表されました。現在どう取扱いするか相談中です。

ディファレンシャルトレーニングと呼ばれるもの用に開発されたもので、いつもの的と差異がある(違いがあるが違い過ぎない)的を練習に使用する事で、真ん中しか狙えない(エイムオフがうまくできない)選手や、真ん中が狙えない(ターゲットパニックの一つ)選手の手助けとなるものです。

実験的なテーマでどれだけ有効かアーチェリー業界での評価は固まっていないですが、取り扱ってみたいと思います。1か月程度で入荷する予定です。


レオ・ワイルド選手、ナチュラルトルクとスコープのレベリング

エリート_ビクトリー_レベルワールドカップでローガン選手と話した時に、トップの選手の中で何人かがサイドロッドの大きく開き、弓を左側(アーチャーから見て反時計回り)に回転させる力をかけているという話をしました。それはアーチャー独自のナチュラルトルクを相殺するためのもので、そのようにした方が事前にレベリングができる(弓を垂直にできる)ということでした。
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そこで、レオ・ワイルド選手のセットアップからリリースまでのレベルの動きを追ってみました。面白いことに弓に左回転(バブルが右側に動く)の力がかかっているにもかかわらず、フルドローでアンカーに入れた瞬間にはバブルはわずかに、その逆の左側にあります(0.2目盛り程度)。そこから、中心に動き、リリースに至ります。

興味深い動きです。これに関してはもう少し自分で実験してみて、記事にしたいと思います。


FLEX SOLOFLEX取り扱い始めます。

ストリングフレックスコンパウンド弦FLEXからSOLOFLEXが入荷しました。ワンセットで4,200円です。ミドルクラスで最も売れているBowtechのFUEL用で発注しました。

現在取扱いしているWinners choiceは多くトップアーチャーが使用し、販売量の多さから特別にBCYから8190Xという素材を作ってもらっている一流の弦メーカーですが、その引き換えに価格が高いです。全部取り換えると1万円以上はします。先日紹介した動画を見ていただければわかるとおり、高品質な弦を作るために莫大な投資をしているからなのですが、3-5万円の弓の弦交換で1万円以上かかってしまうのなんともバランスが悪いです。

そこで、弊社で販売しているリカーブ用のストリングを作っているスペインのStringflex社と相談し、エントリー・ミドルクラス向けにコンパウンドボウのためのストリング/ケーブルセットを作れないかという話をしました。

スタートが価格なので、5,000円を切る価格ということが前提で、妥協しない点は素材。素材はすべてBCYから選び、ストリング/ケーブルにBCY-X、センターサービングに62XS、エンドサービングにHaloを使用しました。Winnersのように素材の選択はできませんが、ストリング・ケーブルの全交換で5,000円を切る価格を実現しました。Dループ用のロープが入っていますが、あまり耐久性が高くないので、おまけ程度に考えてください。

まずは、一番売れている5万円台のFuel用のものからテストしていますが、入荷したものを見る限りかなりしっかりとした作りです。今後、需要があれば、他のモデルでも販売を開始します。色は指定できません、Fuelは在庫しますが、取り寄せの場合入荷には1-2か月はかかります(今後短縮できるよう相談中です)。

高品質の素材を使用した低価格のストリング・ケーブルセット。いかがでしょうか。


アリゾナ(AAE)がコードバンタブの生産開始、入荷しました。

KSLタブ_コードバン_2016コードバンの高騰のために2014年から生産が止まっていたKSLゴールドタブ・エリートタブのコードバンタイプですが、先月生産が再開し、本日入荷しました。

価格は少し高くなりましたが、現行のスーパーレザーに加わる選択肢としてご検討ください。


トップコンパウンドアーチャーたちのアンカープロセス

SONY DSC本日帰国しました。資料を整理しているところですが、今回試合はダメでしたが、取材・メディアとしては進歩したと思います。WAのアーチェリー動画などを見ていると、見たいのそこじゃないんですけど…とよく思うのですが、前回ではレンズの用意に失敗し、結局対して差のない動画しか撮れず、反省しました。今回は用意したものでそれなりの成果が出たのではないかと思っています。ISOの設定などでうまく行かなかった点もあるので、次回にはもっと有用なものをとれると思っています。

(でも良いレンズ高いんだよね…)

この動画、コンパウンドのトップアーチャー(ベスト4の選手たち)のアンカープロセスです。交互射ちの動画などでは、アンカーのプロセスを捉えているものがかなり少ないと思います。

リカーブからコンパウンドに転向した時に、最初に注意すべきだと言われたのがアンカーです。リカーブではアンカー時に45ポンド程度のテンションを持つ弦が顔に接するので、テンションをかけて顔につけても問題ないですが、トップ選手でもコンパウンドの場合は16-17ポンドなので、アンカーで顔と弦の間にテンションをが発生すると、当てるのはすごく難しくなると言われました。しかし、だからと言って軽く当てているだけではアンカーは安定しません。ここのバランスにコンパウンド独自のアンカーの難しいポイントがあります。

この動画(トップのやり方)が皆さんの明日の練習の参考になれば幸いです。