AIのお陰でクロスボウ規制(6J)を理解した

昭和後半まで九州でおもちゃとして使用されていたクロスボウ、現地ではドッキュ(弩弓)と呼ばれていたという記録があります。鹿児島ではデッキュと呼ばれています。これを3Dプリンタで1/5サイズで再現してみようと思っていますが、現在、クロスボウには6J(ジュール)規制という法律があり、違法なものを作ってしまわないように、法律をもう一回熟読したのですが、日本語が理解できずにいたところ、AIに助けていただき、意味がわかったので、ここに公開しておきます。

クロスボウの威力について - 警視庁

警視庁のホームページにはこのように書かれています。警察庁科学警察研究所というところが文書の監修をしているようなので、物理の素人であるはずがなく、ある程度の知識がある人間が書いてあるはずだとは思うのですが、「そのクロスボウが発射できる矢のうち、最大の運動エネルギーとなる矢の運動エネルギーの値をもって規制対象となるかを判断します」という日本語をどう理解するのか、私はほぼ2日悩みました。

たまたま、前の記事を書く際に情報請求のやり方をAIに作ってもらっていたついでに聞いたら、一発で教えてくれました。AIすごい…。

結論、クロスボウについての規制ではありますが、警察は特に深く考えずに、エアガンの規制をそのままコピペしたので、意味不明な記述になったとAIは考えていますし、私も同意します。警察よ、真面目にやってくれ。

解説すると、エアガンですが、規制値は1J(BB弾)ですが、エアガン自体ははるかに高いエネルギーを保持しています。ハンドガンで最大15-20J以上のエネルギーを持ちます。しかし、エアガンは弓と違い、一般的に一度にすべてのエネルギーを開放しません。20J以上のエネルギーをエアガンが保持していたとしても、それをBB弾40発分として発射すれば、単純計算で1発の威力は0.5Jとなり問題はありません。そのために、エアガンでは銃が保持するエネルギーではなく、発射する弾のエネルギーに対して規制をすることは非常に合理的です。

対して、クロスボウは保持するエネルギーを一度にすべて開放します。そのためにエネルギー規制は開放を分割するエアガンと違い、矢ではなく、弓に対して行われるのが当たり前の発想ですが、エアガン同様に「矢」に規制をかけてしまったがために、意味不明な規制になったと考えられます。これ警察はどう運用するつもりなのでしょうか? 挑戦してみようかな(笑)

こんな馬鹿な法律早く改正してほしい。

例: 20ポンドで、パワーストロークが15cmのクロスボウは輸入できるか? 警察に聞いてみよう

解説: 計算上のこの弓のエネルギーは6.6Jとなりますが、実際の規制対象は矢なので関係はないでしょう。そこで弓の効率性を最新モデルの90%とすると、発射される矢のエネルギーは6J前後です。一方、警察は「そのクロスボウが発射できる矢のうち、最大の運動エネルギーとなる矢の運動エネルギーの値をもって規制対象となるかを判断します。」としています。しかし、任意の弓の対して、その弓が発射できる矢でもっとも効率性が高い矢の計算式は私の知る限りでは存在しません(*)。となると、実験により、値を取得して判断するしか実務上やりようがないと思うのですが、輸入しようするとクロスボウを税関で開封して検査する権限まであることは知っていますが、組立てて、実射までして検査する権限はないと思うので…どうするのですか?

*ATAレーティングで高い数値を取るためのノウハウなどは存在しますが。

Crossbow Design Simulator

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山口 諒

熱海フィールド代表、サイト管理人。日本スポーツ人類学会員、弓の歴史を研究中。リカーブ競技歴13年、コンパウンド競技歴5年、ベアボウ競技歴5年。リカーブとコンパウンドで全日本ターゲットに何度か出場、最高成績は準優勝。

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