ハーモニックダンパー搭載の新しいハンドルVanquish(ヴァンキッシュ)

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1月に紹介したスカイアーチェリーのハンドルに続いて、また、新しいハーモニックダンパーを搭載したハンドルが登場しました。現状で取扱い予定はなく、紹介のみとさせていただきます。

メーカーは2000年前半に創業されたドイツのStolid Bull Bowsというメーカーさんで、主にベアボウにフォーカスした設計をしてきたメーカーです。

よく知られているてハンドルは、通常単体だけでなく、スタビライザーを装着した状態をあらかじめ想定して設計されています。ただ、ベアボウ競技ではスタビライザーは使用できないので、ベアボウに合わせたハンドルは、上の動画のように何も装着していない状態でも、弓がきちんと飛び出します。HPXハンドルなどで同じように射つと、アッパー側が頭の方に回転し、まっすぐは飛び出しません。

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ベアボウの世界では知られているメーカーでしたが、そのメーカーが満を持して発表したハンドルがVanquish(ヴァンキッシュ)ハンドルです。Vanquishは打ち負かすという意味です。26インチで1,800gとかなり重いハンドルになっています。

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そして、このハンドルでもっともユニークな点は、ハンドルとレストとプランジャーホールが独立しているというところです。高い剛性を実現するために、ハンドルに大きな穴をあけずに、ねじによってレストとプランジャーホールがある独立したプレートをハンドルに取り付ける構造になっています。そして、このプレートには種類があり、これによって細かいグルーピングのチューニングができます。
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以前、、同じような発想のプランジャーホールの高さを調整できるハンドルがありましたが、固定が甘く、プランジャーホールの位置がずれてしまうトラブルが多く発生して、結局他機種に広まることはありませんでした。ただ、プレートを取り換えるこのタイプの設計であれば、一度調整した位置がずれてしまい心配はまずないでしょう。

価格は、以前に紹介したスマートライザーに負けないほどの130,000円ほどです。直接メーカーから購入することができます。

Stolid Bull Bows
http://www.stolid-bull.com/


アーチェリーフィルムがキックスターターに登場

ネットで出資を募ってプロジェクトを成功させるキックスターターにアーチェリー・フィルムに関するプロジェクトが登場しました。

アーチェリーフィルムといっても、アーチェリーの技術指導するのような内容ではなく、14歳の青年アーチャーの成長を描くストーリーのショートフィルムです。

5500カナダドル(約53万円)の出資を募っていて、現在、40人のサポーターからの1484カナダドル(目標額の26%)の出資が集まっているようです。出資額によって特典があり、例えば、10カナダドル以上の出資で、完成したフィルムとサウンドトラックの無料ダウンロード、フィルムへのサポーター名のクレジットという特典が付きます。

成功するでしょうか…あと2週間で結果が出ます!!


競技・選考方法変更への対応を開始します。

昨日、全日本アーチェリー連盟より、「来年度主要競技会等予定及び連絡事項について」という連絡がありました。詳細は所属の協会からお知らせがあるかと思いますが、9月のWAの総会での決議に対応して、大会の競技方法が大きく変わります。

例えば、全日本ターゲット選手権では「2015年度以降はリカーブ部門、コンパウンド部門共シングルラウンドでの選考を行わずは、リカーブ部門は70mラウンド、コンパウンド部門は50mラウンドの記録のみで選考を予定しています」とのことです。

全日本ターゲット選手権での選考点は地元の試合で出す必要があるので、それに従って、地元での試合もその形式に従う方向に変わっていくと思います。

商品のレビューや説明で「競技」という言葉を使うとき、今までは、競技=シングルラウンドを念頭に置いて書いていましたが、今後は、競技=リカーブの70m・コンパウンドの50mラウンドを念頭に記事を書いて行こうと思います。過去の記事を見直して、内容の修正は行いません。ただ、通販ページの説明文等は、年内にすべて見直し新しい競技方法に合わせた適切な表現に変更します。

例えば、ガスプロのベインは修正力が高いものの、その分矢速(終速)がスピンベインに比べてわずかに劣るので、低ポンドでは90mでのサイトとのトレードオフの中で選択する必要がありましが、今後は90mで例え点数が落ちる可能性があっても、深刻に考える必要性はなくなります。リカーブで言えば、70mで当たればいいわけですので、サイトでは単距離に最適なボックスロック機能を搭載したアチーブRXLサイトの機能などはより優位性を持つでしょう。

年内には今後の「競技」に対応できるようにしたいと思います。よろしくお願いします。


ホイット2014で見落としがありました・・・

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申し訳ございません。ホイットの2014年の紹介で一つ見落としがありました。

(リカーブ)
フォーミュラーION-X・HPX・RX・Excel Pro、グランプリGPX・GMX・Horizon Pro

(コンパウンド)
すべてのアルミコンパウンドボウ、カーボンスパイダー・シリーズ、チャージャー、

のモデルで、パールホワイトに加え、カスタムペイントの赤という色が選択できるようになりました。GPXのカスタム赤が入荷したよという代理店の連絡で気が付きました…申し訳ございません。上記のモデルのうち、GMXのカスタム赤のみ在庫予定です。それ以外は取り寄せとなります。よろしくお願いします。

*今までもいくつかのモデルでペイントの赤がありましたが、低価格のパウダーコートペイントというもので、高品質のカスタムペイントの赤は提供されていませんでした。

 

(参考記事)
HOYT Archery 2014年 リカーブのラインナップ
HOYT Archery 2014年 コンパウンドのラインナップ


PSE用競技用ドローストップ

 

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PSE用の競技ドローストップが入荷しました。目立つ色なので試合の動画を注意深く見ていればわかると思いますが、現在、2011年世界選手権をコンパウンド男子個人を制したクリストファ・パーキンスや、その2回前、2007年の世界選手権を制したトリラス選手、さらに2回前の世界選手権を制したフリーマン選手など、PSEをターゲット競技で使用しているトップアーチャーの多くが使用しています。

その特徴をリストアップすると、

・ソリッドなウォール
・ホールディングポンドの上昇(9mm)
・耐久性の向上

(それに関連して起こるのは)

・ドローレングスが0.125インチ短くなる(9mm)
・矢速が0.3%遅くなる(9mm)

です。

まず、このドローストップに変えると、引き込み時にドローストップに当たった時の感覚が明らかに違います。それ以上無理に引いていこうとした時の感覚は変わりませんが、ウォールの入り口の感覚は確実によりしっかりとしたソリッドなものに変化します。

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次に耐久性ですが、わかりやすいようにオリジナルで搭載されていてある程度使いこまれたドローストップの写真を、かなり明るくしましたが、ゴムに多少の摩耗が発生していることがわかるかと思います。どのメーカーもドローストップにゴムが使用されている以上、どうしようもない現象です。

では、ドローストップにゴムを使用しなければいいのかというと、前の記事で書いたとおり、ドローストップはターゲット用とハンティング用を兼ねています。ハンティングでは静かであること、特に、発射前に音がしないことは絶対的に必要なことですので、ドローストップに当たった時に音がしてはいけません。そのため、メーカーはゴムの採用をやめることが困難なのです。

だからこそ、このドローストップは「ターゲット競技用」として販売されているのですが、当たった時に発生する音は多少オリジナルのものより大きいです。ただ、それはあくまでもゴムに当たったか、アルミに当たったかの違いによるものであり、発射後の振動・音は変わりません。

 

シングルカム用/ハイブリッドカム用があり、サイズは8mmと9mmです。オリジナルのドローストップは7.6mmで、8mmのものに交換した場合、ウォールの感覚と耐久性の向上だけが特徴になります。

9mmのものに交換した場合には、ドローストップが大きくなる分、引き込みが少し短くなります。それに伴い、ドローレングスは1/8インチ(0.125インチ)短くなります。ドローレングスが短くなることは、ホールディングポンドの上昇と矢速の減少を意味します。

メーカー説明では2ポンドほどホールディングポンドが上昇します。こちらで、50ポンドモデルでテストしましたが、ホールディングポンドは13.4ポンドから、15.2ポンドに上昇しました。レットオフは73%から69%に、1.8ポンドの上昇、レットオフは4%ほど変化しました。この変化はポンドが高いほど変化が大きくなります。

矢速は262.8fpsから262.1fpsへ、わずかに(0.3%)減少しました。ドローストップの重さがオリジナルのものの倍(33.6gr)あることも影響しているかと思いますが、0.3%程度ですので、再チューニングが必要なほどの変化ではありません。

テストの結果は非常に良いものでしたが、値段が高いのが唯一の欠点でしょうか。シングルカムモデルは1つだけなので、まだ安いのですが、ハイブリッドカムではストップが2つ必要ですので、値段も倍になってしまいます。こういう時にApex7を愛用していてよかったと思うのですが…マシューズは関係なかったんだった。

少数入荷していますが、本日再度発注し、週末か来週の初めには、まとまった量が入るかと思います。PSEのターゲットアーチャーの皆さんにおすすめです。


ターゲット競技専用ドローストップ

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20131122164901PSEの弓をお使いのアーチャーに朗報です。

ついに入手できそうです!!

先日、中国の無錫で行われた世界ジュニア選手権のコンパウンド男子で優勝した、デンマークのステファン・ハンセン選手(Stephan HANSEN)が使用していた謎のドローストップ。

調べてみると、2011年の世界ターゲット選手権を制したクリストファ・パーキンス選手などPSEの弓を使用している多くのトップ選手が使用しているドローストップでした。

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こんなやつです。多くのメーカーでは全機種で同じようなドローストップが装着されていますが、ハンティング用のドローストップとターゲット用のドローストップとでは、求められる性能に差があり、多くのメーカーはその中間に設計して製造しています。

その中で、このドローストップはターゲット競技に特化して設計された商品です。残念ながら、現状で対応モデルはPSEだけです。

メーカーの説明によると、ドローストップを交換することで、弓のウォールをよりしっかりとしたものにできます。8mmと9mmの2サイズで、9mmサイズのほうは、さらにホールディングウェイトを2ポンド増加させます。

来週の入荷予定です。テスト結果は山田のほうが書くかと思います。お楽しみに。


クアトロカーボンリム・初のメダルを獲得

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先週から販売を開始したホイットのクアトロカーボンリムがさっそく世界戦でメダルを獲得です。

17日にモロッコで行われたワールドカップのインドア第一戦(1st Stage)で、世界ランキング7位のリック選手が、HPX+F7リムからHPX+クアトロリムに乗り換え、インドアの世界戦初戦を制しました。

おめでとうございます。

また、XSサイズのクアトロリムの出荷が始まったそうです。来週にはまず、XS-38/XS-40の2ペアが届く予定です。


【緊急】広島県廿日市市にて発送した火災、および、支援策について

広島県廿日市市のアーチェリー場にて、昨日早朝に火災が発生し、多くの弓具が破損する事態が発生しました。愛用していた弓具がある日突然なくなってしまう事態は本当に痛ましいものであり、けが人がいなかったことがせめてもの救いです。

その件に関して、プロショップとしてサポートしてほしいという連絡がいくつかあり、昨日より対応に関して相談してきました。

本来すべてのお客様に対して、個別に連絡を取り、各お客様の事情に応じてサポートをすべきであることは理解しています。

しかし、会員登録してくださっているお客様だけで抽出しても、リカーブ通販で95名、コンパウンドで10名と100名以上のお客様(発送先住所が火災の発生場所近辺で抽出)がおり、大変申し訳なく思いますが、弊社スタッフがすべてのお客様に連絡を取り、事情を確認したうえで個別に対応することが人員的に困難対であると判断しました。

そのため、通販サイト、ブログ等で告知として弊社対応策を発表し、申告をいただいたお客様に対して対応するという形をとらさせていただくことにしました。ご理解いただければ幸いです。

弊社としての支援策は下記の通りです。

 

○弓具の貸し出し - 弊社で用意できる範囲で、弓具を一時的に貸し出しします。ご相談ください。送料はすべてこちらで負担します。貸出期間は基本1か月とさせていただきます。特別な事情がある場合は相談ください。

○優先的配慮 - 突然にすべての弓具を失い、すぐに試合を控えている選手の方も多いようですので、完成矢の製作やチューニング後の納品といった発送以外の作業が発生するものに関しては、スタッフ一同、最優先で取り組みます。完成矢は1-2営業日で製作します。(**)

○商品代金の割引 - 弊社販売価格より20%割引きします。(*)

○支払いの延期 - 新規に買い替えをされるお客様に対して、今回の火災に対する補償が確定するまでの間、最長で半年間、代金の支払い期限を延長します。本日買い替えの場合、その代金は2014年5月21日までにお支払いください。

 

以上が弊社の緊急支援策となります。

 

*1円単位切り捨てで計算。代引き支払いの場合は、代引き手数料は無料とします。2,500円以下の場合でも送料は頂きません。特価品含むカタログにある全商品。カタログにない取り寄せ品扱いになるものに関しては、別途相談してください。

**完成矢に必要な材料がすべてそろっている場合。

 

 

緊急支援ですので、期間は2週間とさせていただきます。その後も、できるうる限りの支援を行いますが、「緊急」の支援は2週間とさせていただきます。

連絡方法は下記の通りです。

連絡先は 080-8029-9407 です。本社の前田がすべての取りまとめの窓口となります。弓具貸出しの場合、希望をお伝えください。現在、スタッフの私物含め、貸出できる弓具のリストが完成していないため、折り返しの連絡となります。早期に回答ができるよう努力します。

メールでの連絡は基本受け付けていませんが、電話をお持ちでない等の特別な事情の場合は考慮します。

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買い替えの場合、写真上がリカーブ店のサイト、下がコンパウンド店のサイトの決済画面ですが、赤丸のところで今回の被害者であることがわかるよう選択してください。

こちらのスタッフから折り返し連絡いたします。080-8029-9407からの電話連絡になります。

電話にて、被害状況について簡単に説明いただき、その後、20%割引き後、代引き手数料・送料を無料としてのちの支払い金額の連絡と、支払い期限をお伝えします。システムが対応できないため、金額の明細は手作りしますので、必要な方は請求書の発送を申付けください。

今回の支援にあたり、当分の間、毎日11時から19時間で、080-8029-9407の前田は出勤し対応にあたります。すぐに対応できると思いますが、個人的な事情により、11月24日のみ休みをいただきます。その日は対応ができませんのでご理解ください。

緊急支援の期間は2週間となります。その後は、すべて電話をいただいてからの相談とさせてください。「支払いの延期」と「優先的配慮」は緊急的な措置ですので、長期にわたり継続する予定はございません。

よろしくお願いします。


BCY-Xストリング、Winners Choiceで一足先に取り扱い開始

logobcyx先日BCYから新しいストリング素材として、「BCY-X 」が発表されました。2013年に発表された8190は圧倒的な支持を集めました。8190はSK90ダイニーマを使用していますが、BCY-Xでは、SK90ダイニーマを83%使用し、耐久性・安定性を向上させるベクトラン(Vectran)を17%配合しました。8190が登場した後も、特にコンパウンドでは452Xを愛用するアーチャーが一定数おり、そのニーズに答えた次世代製品です。

BCY-X素材の発注はもうしているのですが、まだ弊社には入荷していません。その中、一足先にウィナーズ・チョイス(Winners Choice)で、BCY-Xを使用した弦の製造開始のお知らせがありました。

BCY-Xは8190X(ウィナーズ・チョイス向けの8190)の上位モデルというわけではありません。452Xのリプレイスに相当するもので(メーカー発表・弊社では未テスト)、SK90ダイニーマは非常に耐久性がある素材ですので、どちらも耐久性は十分ですが、そのうえで8190Xが矢速重視、BCY-Xは安定性重視の素材です。

 

builder_wcウィナーズ・チョイスのホームページも更新され、スクリプトで、ホームページ上で弦の色を組み合わせた時の完成予想を確認できるようになりました。ぜひ、一度お試しください。

Winners Choice String Builder
http://www.winnerschoicestrings.com/products/

再度お伝えしますが、決して新しいBCY-Xのほうが8190より上位という位置づけではありません。2014年もウィナーズ・チョイスの基本素材は8190Xです。弊社でもお客様から特に指定のない場合は、8190Xでメーカー発注します。BCY-Xをご希望の場合は必ず明記してください。価格は同じです。