エリートアーチェリーが2015年ターゲットモデル・ビクトリーを発表しました。Apex7のようなシンプルな弓が好きな人間としては、かなり気になる弓になっています。2014にはモーガン選手(マシューズからの移籍なのではやりマシューズ好きの心に響く弓なのかなと)がエリートの弓で初めてのWA世界大会のメダルを獲得。2006年設立のメーカーなので8年目の快挙です。
このメーカーの売りは多くありますが、他のトップメーカーと大きく違うところは2つ。一つは、レイトピークと呼ばれる独特のFX曲線設計で、ピークが他のメーカーより、少し遅い所(ブレースから離れたポイント)に設定されています。これによって高いポンドでの柔らかい引きを実現しています。70ポンドでも引けるけど、あえて50ポンドを引いている選手には何のメリットもありませんが、自分が引けるマックスあたりのポンドを引きたい人にとっては非常にメリットのある設計です。
もう一つはライザーケージと呼ばれる、エリート独特の設計で、(スタビライザーがない)ハンドル上部を特に強化することで、(スタビライザーが装着されている)ハンドルの下部に振動を集中させ、減衰を早める設計で、19%早く振動が減衰(メーカー発表)するそうです。自分用にエナジー35(2014)を持っていますが、驚くほど静かでおとなしいです。
今回の設計では、あらかじめ2つのセンターブッシングがついており、ストレートとダウン10度から選択できます。リムにも2つブッシングがあります。ATAは39インチ、ブレースハイトは7インチ、引き尺は26インチから対応しています。書けば書くほどApex7に似てる。
ただ、まだちょっと発表資料で不足する部分があり、弊社のような代理店でもわからないところがあります。普通は2015年発表時にはすべての資料がもう揃っているものなのですが、Vカムのスペックシートがまだ発表されていません。2015年のメーカーマニュアルも出ていますが、Vカムの詳細が省かれています。詳細資料を待って販売開始をしようと思います。
黒以外に4色のターゲットカラーが用意されています。
エリートアーチェリーには結構期待しています。
2015年にはほかにエナジー30とエナジー35の中間に相当するシナジー(33インチ)というモデルが発表されています。
エリートアーチェリー 2015
https://archery.co.jp/catalog_CP/Elite2015Catalog.pdf