海外のアーチェリーフォーラムでホイットの2015年の新モデルの写真が登場。カーボンウィドウメーカーというモデルでカーボンスパイダーに変わるハイスピードモデルだそうです。写真を見る限り、かなりハイトは低そうです。
いつもなら、この写真が正しいものか確認に時間を使いますが、正式発表ももうすぐなので、ちょっと待てばわかるかと思います。
それよりも、フォーラムでホイットのカーボンハンドルが炎上しています。そっちの方をずっと見てしまいました。
2015 Hoyt Carbon Widowmaker
http://www.archerytalk.com/vb/showthread.php?t=2339067
日本でも一部の人間が問題にしていますが、中国のブドウを輸入して、日本で製造さえすれば、それは国産ワインとなるそうです。ホイットはメイドインUSAを語っています。弓の組だてが実際にアメリカで行われていることは疑いようがないですが、ハンドルは中国で製造しているという話は昔からあり、今回は、ニューヨークタイムズの記事がそのことについて触れていることで、噂として気にしていなかったユーザーまでもが真剣に議論しています。
Racket Manufacturer Creates Market for Something That Isn’t There
http://www.nytimes.com/2010/08/30/sports/tennis/30prince.html
議論の対象になっている記事です。その中で下記の一部が引用されています。
「Now O-Tech holes are increasingly seen in other places, too: on the sticks of N.H.L. players like Detroit’s Pavel Datsyuk, and on the handles of the metal bats of baseball players from Little League to college. The Prince holes can be found on Olympic field hockey sticks from Grays, top-level lacrosse sticks, and even high-performance archery bows from Hoyt. 」
「The most unusual application so far is probably the Hoyt archery bow. There are no orderly holes as on other equipment. Instead, three hollow twig-like carbon-fiber tubes twist like a pretzel. (“It’s a liberal interpretation” of O-Tech, Davis said.) Hoyt calls it a “quantum leap” for the archery industry.
“The impact of O-Tech technology on the archery industry could completely revolutionize the sport,” Hoyt’s president, Randy Walk, wrote in an e-mail. “These types of technology and advancements within ancient sports don’t come very often.”」
要約するとプリンスのOテクノロジーという会社がホイットのカーボンライザーを作っている(作ってくれた助かっている!)という内容なのですが、ここから、現在、プリンスは中国にしか工場を持っていないのだから、ホイットのカーボンハンドルは中国製に違いない。という話になっています。
見ていくとOテクノロジーがカーボンハンドルを作っているのは間違いないようですが、この会社が中国にしか工場を持っていないのかどうかは…プリンスがアーチェリーの会社ではなく、テニスの会社なので自分にはわからないです。最後のこのピースがつながれば、中国製で間違いないというところで、議論が盛り上がっているようです。
まぁ、個人的にはこの仕事をしていて、私の交渉相手(つまり価格や修理や保証を決定する側の人間)がアメリカの人間であれば、安心して仕事できるので、製品の中心となるパーツが中国製でもあまり気にはなりませんが。
*この件に関して根拠となる資料なく「間違いなくプリンスのラケットは全部中国製ですよ」と言ったコメントをいただいても承認はしませんのでご理解ください。