逆リムに注意を…電筋図への道。

先日、ハイスピードカメラの話をしていたら筋電図の話に。ハイスピードカメラは20年前には1000万円を超えていましたが、現在では、同じ性能のカメラは1/100の値段で手に入ります。10万円しません。

同じように、筋電図を測定するための機械も20年前には100万円以上したそうですが、現在では、センサ単体であれば、5000円で手にはいります。センサさえあれば、そのデータは無料の表計算ソフトとか、無料のKinoveaと分析できるので、5000円+人件費+諸経費で筋肉の動きを可視化できるのではないかと思い作ってみることに。

システムは簡単です。センサが筋肉の動きを電圧として出力→A/Dコンバータで電圧(アナログ)を数字(デジタル)に変換→その数字をパソコンで記録するだけです。しかし、その単純なシステムが動かず…結論、ICチップの向きを反対に挿していたというなんともみっともない事を。

問題なく動きました。一部セロハンテープで貼ってたりと、全部仮なので、あとはハンダ付けしたりしてしっかり作ればもうこれでほぼ完成なのですが、筋電図のウィキペディアを読むだけでも、ハイスピードカメラと違い、データを取るよりも遥かに、それを解釈する方が難しいようなので…続きは、シーズンオフに取り組みたいと思います。

・ラズベリーパイ 3 B

・MCP3008(8ch)

・MyoWare Muscle Sensor (AT-04-001)

*Stackable Header – 3 Pin (Female, 0.1″)も買わないとはんだ付け必要


【別解釈】KSLショットサイクルへの理解。

この記事は補足です。まずは、下記のリンク先の元の記事を読んでください

KSL Shot Cycle - 日本語版 (KSLインターナショナルのウェブサイト)

韓国代表、オーストラリア代表のコーチでの成功を得て、現在はアメリカチームのコーチをしているリー・キーシクさんのシューティング理論(KSL ショットサイクル)について、許可を得て、公開されている部分(収益目的でなければ利用可能)の翻訳を行いました。当然原文に忠実に翻訳したので、翻訳しながらも、ここは補足が必要だなと思った部分があったので、こちらで補足を加えたいと思います。ですので、まずは、こちらのリンク先の翻訳した記事を読んでから、または、読みながら、この記事をお読みください。

また、KSLショットサイクルは「インサイドアーチャー」という日本語に翻訳され本でも紹介されています。そちらのほうが先です。その本の理解について、あまり多くの方とディカッションしたことがありませんが、身近のリカーブアーチャーに聞くと、難しい・よくわからないという意見が多いです。これは本の翻訳にあまり成功していないからだと考えます。KSL理論に特に難しい部分はなく、今までのシューティング理論に加えて、新しく「角運動」「ローディング」「トランスファー」が追加されていますが、その翻訳があまり良いとは思えないのです。

角運動の説明(I:P.85)として「つまり、角運動とは常に変更している直線の運動で、常に変更している方向が曲線を描くということだ。」…いかがですか?

アバロンのときも思いましたが、私にも誤字・間違いはたくさんありますが、上のような通じない日本語は使用していないと思います。雑誌アーチェリーさんの通じない日本語を気にしないのはどうかと。

ということで、すで翻訳されていますので、私の方は別解釈とします。もともとKSL理論を十分に理解している方は、逆に混乱するかもしれないので、読まないほうが良いかもしれません。KSL理論を知らない方、まだ十分に理解できていない方向けに、新しい視点と解釈で理解をしていただくことを目的としています。

・私の翻訳 = Y / インサイドアーチャー = I

まずは、角運動(Y:9章,I:10章)について解説していきます。これは、私の翻訳したものでは、動きの比率(円形の動きの比率またはROCM:Ratio of Circular Movement)と呼ばれています。

いきなり難しい言葉ですね。角運動とはなにか、ぐぐってみると、あまりヒットしないと思います。最初に出てくるのは、角運動量でWikiの定義は、「角運動量とは、運動量のモーメントを表す力学の概念である。」とあります。いきなり挫折しそうな日本語ですが、ここで使うのは、角運動であり、角運動量ではないので安心してください。

角運動量はともかく、角運動とは単純に回転運動のことです。物体の運動は大きく2つに分類でき、直線的な「並進運動」と「回転運動(角運動)」です。では、なぜリーコーチは難しい言葉を使うのか。

KSL理論は2次元の理論です。今までの「まっすぐ引き・まっすぐ押す」という1次元の理論とは違います。1次元の理論を拡張するために、回転運動(角運動)が必要となり、更にそれを微分(後述)して、並進運動に変換し、2つの運動を組み合わせることで、2次元の動きに拡張しています。

以前には、回転による動きの比率( ROCM:Ratio of Circular Movement)と全部説明が入った言葉を用いていましたが、角運動のほうがスッキリしています。意味は同じです。

言葉は長くなりますが、 回転による動きの比率( ROCM:Ratio of Circular Movement) の方で説明します。造語のほうが個々人の理解が同じところから始まることが期待されます。上の図は(いつかちゃんとした写真に変えたい…)はシューティング時の引き手のひじの回転の回転運動による軌跡です。ドローイング中の青、これは曲線、曲がっていますね。アンカーに入っていく黄色では、曲がってはいますが、湾曲が少なくより直線に近いです。最期のクリッカーを落とす部分では、直線に近くほぼ曲がっていないことがわかると思います。つまり、回転による動きは曲線を描きますが、微分と同じ概念で、その一部を切り取ると、切り取る一部が短いほど、直線的な動きとみなせます。そして、肩甲骨は軸となる背骨により近いので、僅かな角度の回転でも、引き手の肩、引き手の肘によって動きが増幅され、大きな動きとなり、クリッカーを落とすのに十分な1-2mmの伸びあいとなります。

KSL International Q&Aより

アーチェリーにおいては一貫性が重要です。従来の理論、リーコーチが、”「継続的な外側の動き」での指導手法(Y:8章)”と呼ぶものは、「まっすぐ引いてまっすぐ押す」と単純ですが、人体は1次元的ではないので、合理的ではないと彼は考えます。そこで回転運動を中心とするKSL理論となるわけですが、ドローイングでは大きく回転する回転運動、伸び合いでは、その回転量をごくわずかとすることで、体幹とLAN2(写真参照)による回転運動という一貫性を維持しながら、それを直線的な動きに変換して、最終的には「まっすぐ引いて押す」従来の1次元の直線的なシューティングに収めていくわけです。

最初に取り上げた迷訳は”So angular motion can be thought of as continually changing linear direction, as long as the continually changing linear directions follow the path of a curve.”という英語ですが、「つまり、回転(角)運動は連続的に曲線の経路をたどり、絶えず方向を変えていく直線の向きだと考えることができます。」と私は訳しますが、理解していただけるだろうか。

次のあまり見覚えのない用語として「ローディング(Loading)ポジション」があります。インサイドアーチャーでは「負荷ポジション」という翻訳を使用しましたが、私としてはしっくり来ません。ローディングという言葉、カタカナで見ることはほぼありません。しかし、

・ロード

・LOAD

・Now Loading…

という言葉ならどうでしょうか? バイオハザード1で言えば、扉が開く瞬間ですが、読み込み/読み込み中という意味で、ゲームやパソコンで見かけることも多い言葉だと思います。LOADを負荷と翻訳することもできますが、スポーツ界ではあまり使わないと考えます。アーチェリーだと国際貨物の伝票や、クレーン車などで、「負荷」という意味で使われているだけです。

リーコーチの本では、バレル(銃身)やセーフティ(安全装置)、トリガー(引き金)といった射撃で使われる言葉を多く出てきます。射撃では、LOADは装填(火薬を込める)という意味で使用されます。私としては、LOADを「負荷」ではなく、装填に近い意味で翻訳、使用すべきだと思います。また、ローディングを負荷と翻訳すると、現在進行系にできず、色々と意味不明となります。

自分はそのままローディングと訳しました。写真上の赤い矢印(押し手から引き手の肩まで)を”銃身”とみなし、そこに矢を装填する(矢を”銃身”を同一直線上に置く)という動作となります。同一直線上に置く以上、これ以上、LAN2が回転してしまうと、ズレてしまうので、2次元的な回転運動はここまで。ここからは微小な回転運動に「移行」し、瞬間的な直線運動(instantaneous linear motion)になり、クリッカーを落とし、リリースに繋がります。

赤のVの部分が9章エイミング & 伸び合いに出てくる「Vディップ」

そこで最期の言葉がトランスファー(移行)です。私は移行と、そのままのトランスファーと両方の言葉を使って翻訳しましたが、上で説明した「回転運動から直線運動への移行」と、引き始めは人体の構造的な制限によって、背中の筋肉で引くことはできず、どうしても、腕や手の力で引き始めることになります。引き込むにつけて、背中側にテンションを転換(トランスファー)することが可能となります。リーコーチによれば、0.5秒ほどかかるそうですが、引き込まれた位置で、引き始めに発生した腕や手などの不要なテンションを背中側に転換するわけです。この2つの事を行うステップです。

・角運動 - 回転運動、または、瞬間的な直線運動

・ローディング - 射撃の装填のように、自分の”銃身”に矢を込める、同線上に置く動作

・トランスファー - 直線運動への移行・背中側の筋肉/LAN2へのテンションの転換

この3つの言葉が理解できれば、あとは難しいところはないと思います。もう一度、KSL理論を復習してみてはいかがでしょうか。不明な点があればコメントください。


久しぶりにトータルアーチェリーを読む。

そういえば、東京オリンピックにショートヘアで出場した、アンサン選手に非難・中傷という記事を見たことがありましたが、ロングヘアのときのほうが自分もいいと思いますが、わざわざ非難しなくたって、髪型はその人の自由ですからね。でもショートはショートで(という話ではなかった)。。

この試合が記憶に乗っているのは、同じ韓国チームでも、これだけ対象的な射型をしているのだなという点です。どちらかといえば、クラシカルな射型をしているアンサン選手が今回のオリンピックでは活躍しましたね。

トータルアーチェリーでの射型は基本的に合理性に重点を置いていますが、その分チェックポイントが多く、週2-3程度しか練習していない選手にとっては、身につけるのは大変困難だと思っています。プロを目指して週に2000射くらいしていればいいのでしょうが、読んだ当時、こりゃ無理だと諦めた記憶があります。

しかし、実践しなくても、その情報には価値があります。特に、Vバーによってスタビライザーは3次元のセッティングになったのに対して、スタンダードな射型の理論はダブルロッド(上下にサイドロッド程度のスタビを付けるセッティング)から進化がなく、ほぼ2次元にとどまっていました。前後に2枚の壁に囲まれているイメージで射つといった理論です。

それに対して、トータルアーチェリーのKSL理論では、これを3次元(的で言えば、3-9時方向の動きの説明)で説明しています。その軸での動きに問題を感じたら、読み返すといいことがあるかもしれません。下記の記事の肘の高さの問題でその解決策を探っているところです。

KSL理論の英語版は無料で公開されています。それと、さっき見にいったら翻訳してくれたら連絡頂戴とあったので、近いうちに日本語版を翻訳して送ろうと思います。自分がだいぶお世話になっているKinoveaやそのベースのOpenCVも無料で使えるのは、誰かが中で頑張っているからです。自分も少しでも貢献できればと思っています。


ビデオカメラによるセルフコーチングのやり方。

自分がアーチェリーを始めた頃は、テープ式のビデオカメラで撮影して、それを見るのが精一杯でした。当時もビデオを分析して、その結果を選手にフィードバックするシステムはありましたが、プロ選手・チームでないと導入できない価格でした。現在でもプロ用のシステムは100万円位するそうです。

ただ、手間は少しかかりますが、無料のソフトを組み合わせることで、ほぼ同じような解析をすることは現在では可能です。特にコーチ・指導者がいないアーチャーにとっては、必要な作業だと思います。

自分のシューティングフォームを動画で撮ったことある方は多いと思いますが、それを見るだけでは、どれだけわかることがあるでしょうか?それを分析して、練習に生かしましょう。目的もなく2時間練習しても体力だけは付きますが、目的を持った1時間の練習のほうが価値があります。そして、その目的はコーチがいない人にとっては自分で見つける必要があります。

まずは自分の射型の動画を撮ります。スタンスが変わると意味がないので、1回分(1矢取り分)です。今回は9射撮りました。また、スマホカメラなら設定できないかもしれないですが、シャッタースピードは今回1/5000で設定しています。

シャッターは上から下に降りていくので、1/5000でも弦はきれいに撮れませんが、左右はきれいに捉えることが可能です。その分暗くなります。弦の位置から推測するに、写真上部は矢が飛び出したあと、中央部は矢が15インチ程度飛び出し所、下部は矢がもう飛んでいったあとだと思われます。

その動画をkinoveaにインポートして、コマ送り(60コマ/秒で撮影)で確認し、発射する瞬間の写真をイメージの保存機能で出力します。9射しているの9枚写真を得ることができます。

ここからは自分の設定が必要で、9枚の写真を写真の分割ソフト(無料でたくさんあります)で、分割してください。上は6×6で36分割しています。5枚目に発射する瞬間のポイントの引き込み量、6枚目に引手の高さ、8枚目にアンカーの位置が写っています。ここの作業(どう分割するか)は写真の解像度と画角次第なので、いろいろと試してみてください。また、どの写真を選ぶかは流石に自分で決めるしかありません。今、自分は上下にバラけがちなので、アンカーと引き込み量の安定さと、肘の高さのどれかが悪さしているのではないかと考えて、それを調べるためにこの3枚を選んでいます。左右にグーピングがバラけるなら、前からではなく、下のように後ろから撮ったほうが良いです。

そして、今度は画像結合ソフト(こちらも無料であります)を使って、5/6/8枚目の写真を結合してください。

9射のそれぞれのアンカー位置です。個人的に確認した限りでは、大きな違いはなく、上下のグルーピングの問題はアンカーではないようです。

引き込みに関しては見るだけではなく、Kinoveaで違いを測定しました。その結果、引き込みの違いは4.5mmであることがわかりました。横から見れば4.5mmは大きな違いですが、矢を上から見ているので、この違いをドローチェックで解決するのは無理だと思います。この部分は今後の課題として、感覚を磨いていくしかないでしょう。

結論として、引き手のひじの高さに問題があるようです。一番低い3番と高い9番では大きく違います。また、安定もしているように見えません。ただのバラバラです。この差をなくすことで、より高い点数が出ると思われますので、来週からはここを目標としてトレーニングしていきます。

上下にまったくグルーピングしないので、今回の分析を行いました。このフィードバックを持って、肘の高さを揃えていくのは練習しかありません。それが練習です。疑われるべきところは今回、引き込み・アンカー・肘の高さの3点でした。そこの特定に練習時間を無駄使わなくてもいいのではないでしょうか。

問題点の特定まではビデオカメラがやってくれる時代です。そこは時短してみてはいかがでしょうか。


スタビライザーセッティングについて。

(アーチェリー教本より / 要差し替え)

スタビライザーセッティングについて説明する時、上のような写真をよく見ると思います。スタビライザー(=安定器)は文字通り、弓を安定させるためのものですか、トルク、ローリング、ピッチングの3つ方向に対して、弓を安定(動きにくくする)させることです。ただ、この中でグルーピングに影響を与えるのは、トルクだけです。

上の動画を確認してください。480pの高速度カメラで撮影したリリースの瞬間のハンドルの挙動です。

矢が動き出す直前、赤いラインはプランジャーチップの中央に合わせています。
矢が半分通過した時点、弓はプランジャーチップの1/2分アーチャー側に移動していますています。
羽が通過する時点、羽に隠れていますが弓は元の位置に戻っています。
羽が通過したあと、弓は前に飛び出します。

20フレーム、約、0.05秒の間の出来事です。ただし、動画は編集されていて、クリッカーが落ちてから、リリース(矢が動き出す)までの時間も入れると、0.1秒強です。

ニュートンの運動の第3法則(作用・反作用)によって、押し手は弓を押しますが、弓も押し手を押し込みます。リリース直後に(A)弓はチップ1/2分押し手を押し込みます。その後に、(A)の時に弓が押し手から受けた力の方向に影響を受けて前方に飛び出します。まっすぐ押せていれば、まっすぐ弓は飛び出します。まっすぐからずれてしまった時、その影響を低減させるのがスタビライザーです。

写真からわかるように、トルクの影響は矢が飛び出すまでの間でチップ1個分もあります。ピッチング方向・ローリング方向への動きは始まっていません。そのため矢(グルーピング)に直接の影響を与えるのはトルクだけです。

スタビライザーのセッテイングにおいて、直接的中に影響するのは、グリップのピボットポイントから弓全体の重心までの距離です。この距離が長いほど、トルクの影響を受けにくくなります。原則はこれだけです。しかし、遠ければよいというわけではなく、Aの方向に移動させすぎる(センターを重くする)と動的ティラーに大きく影響を与え、グルーピングが逆に悪化します。友人からスタビライザーを借りて、アッパーにもロングロッドつけて引いてみれば、どういうことか理解できます。

Bの方向に重心を移動させるためには単純に弓を重くすればよく、理論上何も悪影響はないのですが、保持する体力がなければ、射形を維持できないでしょう。

残りの要素はセッティングによるエイミングのしやすさと振動吸収、弓の飛び出しがテーマとなりますが、原則があるわけではなく、個人の感覚も問題ですので、いろいろと試してみてください。韓国の選手はA方向に重心を持っていくことが多く、アメリカの選手はB方向に重心を持っていくことが多いように感じます。


センターショットがセンターでなくなる時。

センターショットを正しい意味で使うと、それは弦の真ん中から矢を発射する事を意味しています。そのために矢の位置を弦の真ん中に合わせるのは当然のことです。アルミシャフトの時代でも、DIVA(初期のストレートカーボンシャフト)のチューニングガイドでも、矢を弦のセンターに置くのが当然でした。センターショットなのですから、シャフトがセンターにあるのは当然です。

しかし、90年代に入り、X10やACEのようなバレルタイプのシャフトがターゲットで使用されるようになります。このシャフトがプランジャーに接しているときにには先端の細くなっているパートで、プランジャーに接しているので、ブレース時点で真ん中に設定すると、フルドロー時点では、矢は右を向くこととなります。つまり、ブレース時点ではセンターに矢を持ってくるのではなく、少し左側にセッティングしてあげる必要があります。

このオフセット量を理論によって計算するためには、大量の複雑な計算が必要になります。また、シャフトの細くなった分だけオフセットすればよいわけではなく、矢は発射されてから、パワーストロークの1/6を進むまではシャフトはプランジャーに触れません。

そこでイーストンの技術者はより簡単な方法として、弦がシャフトの真ん中(スイートスポット)を押し出したときに最も多く矢にエネルギーが伝わるという原理を用いて、いろいろなプランジャーの位置でテストした結果、(右打ちの場合ブレース位置で)ポイントの右側が弦の左側と接している位置が最も矢にエネルギーを与えることがわかりました。

そのテストの結果より、今日では初期チューニングの位置として、バレルタイプのシャフトの場合には、その位置に設定します。

However, I don’t feel so bad about these theories when you consider that doctors “practice” medicine.

Tuning Tips for Small Diameter Arrow Shafts by Don Rabska

意訳すると「この結論はあくまでも実験の結果ですが、これでうまくいくなら、細かいことは気にするな」です。


リムアライメント機能への理解。ホイットの強気。

(よめないよう解像度調整してます、ご理解ください)

いろいろと細かい記事を書いていて、まとまりがないですが、(順調に記事に出ているにも関わらず今日中に終わらない気が…)、最終的には一本にまとめるのでご勘弁ください。

さて、ホイットがアバロンハンドルに「アジャスタブルリムポット機能」を搭載し、ヤマハはリム側に「リムセンター調節機構」を搭載しました。その調整をホイットでは「リムアライメント」と統一したのに対して、ヤマハでは、海外ではホイットと同じリムアライメントにしておきながら、国内では「ストリングセンター調整」と違う名称を採用しています。

99年5月号 64ページ

この傾向は70年代から見られます。ホイットがティラー調整を導入したときには、「ポンド/ティラー調整機能」として発表されました。対して、ヤマハはスペーサーによる「ティラー・アジャスト」を導入します。これは実質的には同じことですが(ヤマハの方調整幅が狭いだけ)、ホイットの機能に「ポンド」という名前があったがために、ホイットのやり方はティラーを調整するとポンドが変わるという話として誤解されます。ヤマハの方はティラーを変更してもポンドが変わらないと理解されていたようです(*)。

*実際には国産か外国製か関係ない。ホイットで言えば、リムを片方(例えば1/2回転)調整するとポンドが変わる。リムを両方(上リムを1/4回転、下リムを1/4回転逆に)調整すれば、ポンドは変わらない。

その流れで当時を見ていくと、ホイットは写真トップで雑誌アーチェリーで見開き2ページ(誤訳なので参照しません)、自社のホームページに掲載された本文(英語)で6ページにも渡って、リムアライメント機能は性能の低下を意味しないとメダリストのデニス・パーカーさんの署名記事で主張していきます。しかし、ヤマハがリムセンター機能の必要性を声を大にして主張した文書はありません。

具体的なチューニング法を含めて、6ページの文書を公表したホイットに対して、ヤマハからのリリースはこれだけです。リムアライメントの議論からも逃れ、国内ではストリングセンターと言う名前にして、パワーリカーブ(深い弦溝)の真ん中にストリングを持ってくるための機能という主張でした。

私はリムアライメントによるコスト低減は必要だったと考える人間なので、最初から批判していませんが、当時の批判に対して、声を大にして、陣営総勢で立ち向かったのがホイット、声を小にしたのがヤマハであったという考えます(*)。

*ヤマハ撤退時のインタビューで広瀬明さんが「ここ数年、また安い弓、普及タイプの弓が必要になってきたんです。しかし、ヤマハは会社として、それに対応できる態勢に戻れなくなってしまいました」と述べています。よくわかります。

さて、ホイットの主張を見ていきますと(*)、まずは、ホイットの開発者ではなく、オリンピックメダリストのデニス・パーカーさん(ホイットと雇用関係はあったはず)の署名記事という形で発表します。日本で言えば、メダルとった古川選手に技術の正当性・優位性を主張させるようことでしょう。

興味深いので始まりからは全文を。一部意訳、原文全文はネットに掲載されています。

リカーブでは1990年代にアジャスタブルリムポケットの製造が開始されたが、実際のルーツは70年代にあります。ホイットは1978年5月にこの特許を取得しました。彼の特許では、グリップに応じてチューニングしたり、矢のクリアランスを改善するために弓のセンターラインをわずかに調整したりできるという利点を説いています。

今日の誤解は、ホイットが今日まで味やスタブルリムポケットを導入しなかったのと同じ理由です。このキノを導入すると、ホイットがお客様から良い製品を作るのではなく、不完全なチューニングに頼ろうとしているように見える。そう思われないためにホイットは製造時の精度を高める事にフォーカスした。

90年代にお客様に求められるまで、ホイットはこの機能を搭載しませんでした。しかし、ホイットが1978年に主張したように、この機能は弓のチューニングの可能性を拡大し、より弓をアーチャーに合わせるためのものです。私は、多くのアーチャーがこの機能を使いこなせていないことを発見しました。ほとんどの場合、ハンドルとリムの中心に弦が通るようにするだけです。これはスタートには適した場所ですが、チューニングプロセスの始まりにすぎません。トップシューターのマイク・ジェラードが見つけた見つけた最高の方法を紹介しよう。

Tuning your Hoyt Avalon Plus By Denise Parker

歴史的な経緯から始まり、批判的なユーザーの意見も受け止めた上、メダリストに原因は君たちが使いこなしていないからだと言われたら…なかなか、ぐうの音も出ない良い構成です(^_^;)

アメリカでは新しいチューニングメソッドとして受け止められましたが、日本での悲劇はこのガイドラインの翻訳でしょう。

Earl described the advantages in that you could adjust the tune according to individual’s hand placement or adjust the line slightly to improve clearance.

Tuning your Hoyt Avalon Plus By Denise Parker

彼は、アーチェリーの手の位置に合わせてチューニングするメリットつまりクリアランスを良くするためにラインを調整する

雑誌アーチェリーの翻訳

「Or」は一般的には、「また」、と訳され、前後のロジックの関係はありません。しかし、これを、「つまり」と訳されると文書を理解するのが困難であり、今は2020年ですので、検索して彼女の原文を読むことで理解しましたが、グーグルすらない1999年に、これを読んだ方は、ただ理解ができないだけで終わったと思います。こうして、2000年に入っても、正しいリムアライメントのやり方が、一般に理解されることはあまりありませんでした。

さて、このあとに紹介されるマイク・ジェラードの方法ですが、そのまま、現在推奨されいる一般的なやり方です。ただ一点、特殊な点があります。それはスタビライザーを使用しないという点です。

現在では、リムのねじれを確認し、弦を両リムのセンターを通すことでリム面のアライメント、さらにハンドルのセンターとハンドルのスタビライザーのセンターを通すことで、ハンドル面をくわえた3面のアライメントを整えていきますが、当時はシャフトの使用が推奨されていました。

ベテランの方に話を聞くとスタビライザーに対する信頼度が本当に低いんだと思わされますが、そんなにスタビライザーって曲がってたのかと?

ここでもホイットはスタビライザーのストレートさを使用(信頼)せず、リム面に対して90度の角度で削られているハンドルのウィンドウ部分に、真っ直ぐなシャフトを押し当てる事でハンドル面とリム面とのアライメントの正しさを測定するというやり方を推奨します。

ただ、2021年現在、あなたがスタビライザーが曲がっていないと信用できるのであれば、この初期のホイットのやり方を今やるメリットはなく、やっていることはより現代的なメソッドと同じですのでご安心ください。

そして、最後には、

As I mentioned in the first of this article, adjustable pockets have been around a long time and anyone who is afraid of them simply doesn’t understand the benefits.

Tuning your Hoyt Avalon Plus By Denise Parker

グーグルにその意味を聞けば「恐れている人は単にその利点を理解していません。」とのことで。アメリカ人らしい?挑戦的な結びで終わっています。逆に雑誌アーチェリーの翻訳では、「afraid of them」をとても穏やな日本語に翻訳していました。ここだけナイス?


TFCを知っていますか?今はただのダンパーです。

1970年 HOYT カタログ

TFCという装置をご存じでしょうか。先程、記事にしたアジャスタブル・レスト・プレートはさすがに使ったことがないのですが、これは使ったことがあります。ダンパーの代わりとして使ったことがありますが、感覚が好きではなく、2日くらいしか縁がなかった記憶があります。

1970年代から1980年代には、Vバーの根本につけて振動吸収用に使っていました。もちろん、そのようにダンパーとしても使えますが、本来の用途ではありません。このTFCという装置から次のチューニングが始まったようにも思います(*)。

*TFCを知らない時代の人が書いているのか、英語で検索すれば、当然正しい情報が出ますが、日本語で「TFC アーチェリー」で調べると、全く正しい情報がヒットしません。ダンパーと勘違いしている記事があるほどです。TFCはダンパーではない。そのために読者の方もTFCとは何かを知らないと想定して説明させていただきます。TFCを知っている方は読み飛ばしてください。チューニングマニュアルでスタビセッティングにつながるパートです。

TFCは英語ですと、「Torque Flight Compensator」となります。「トルク/フライト(矢飛び)/補正器」という意味です。トルクと矢飛びを補正するわけですが、これがどういう意味かが難しいところです。

(以下、チューニングマニュアルでは、もう少し詳細に説明します。トルクとはなにか、なぜスタビはトルクをとるのかはここでは飛ばします)

トルクが最もグルーピングに影響を与える問題児なわけですが、この問題は、スタビライザーを使用することで解決できます。スタビライザーを使用して発射時に弓を「固定」することでトルクをなくすことができます。

しかし、TFCが発明された当時は弓を固定してはいけませんでした。それは、プランジャーがなかったからです。

ホイット氏はTFCのメリットとして、

I have found through extensive experimentation that when the mass moment of inertia is increased by this means beyond a critical value, some interference with the clear passage of an arrow may occur.

特許文書より

意訳すると、「トルクを取り除くために弓をスタビライザーで発射の瞬間固定すると、クリアランスに問題が生じる」ということです。

(後で誰にちゃんとイラストにさせますので…)

私のイラスト(涙)ですが、新が現在です。矢がプランジャーにあたっていて、矢が通過するときには、矢はプランジャーチップを押し込みますが、バネの力でパラドックスを吸収して、そして、同じテンションで反発することで、矢のクリアランスは弓が固定されていても確保されます。

しかし、旧と書かれた、プランジャー以前では、発射後、矢がパラドックスによって、同様にレスト(弓のウィンドウ)を押し込んできたときに、弓が右に動くことでクリアランスを確保していたのです。つまり、プランジャーができるまで、弓が動くことで矢のクリアランスを確保していて、弓を固定していては、クリアランスに問題が生じることとなります。

そこでホイット氏が考案したのが、 「トルク/フライト(矢飛び)/補正器」 =TFCです。この装置の役割は、まさに広告(写真トップ)にあるように「interference free arrow passenge results, even for plastic vanes.」(意訳:ハンドルに当たるとクリアランスに影響する硬いベインでもきれいに飛びます)です。

この装置(TFC)は中にはバネ・または、ゴムが内蔵されていて、発射時の強いテンションがかかったときだけ、弓を固定せずに、弓はクリアランスのために動き、矢が飛び出したあとの、残った弱い振動はゴムとバランスさせることで、弓を安定させて、取り除きます。しかし、そのテンションには、当然個人差があるので、センターショットの調節の次には、このテンションの調節をするという作業が生まれたわけです。

ただ、その後、プランジャーが誕生すると、矢をクリアさせる仕事はプランジャーに移行し、TFCはそま副業的な作用として、ただのダンパーとして扱われるようになっていくわけです。


それ、センターショットじゃないんです。

1996年のヤマハアーチェリーのマニュアル(英語版)

こちらの記事をより完全なものにするためにヤマハのセンター1996-98年の日本語のマニュアルを探しています。(協力ありがとうございました)

【追記】1988年初版/2000年改訂版のアーチェリー教本(全ア連)での伊豆田さん(ヤマハの技術者)の記事までは正しく用語を使っていたことを確認しました。

コンパウンドのチューニングマニュアル(翻訳)、ベアボウチューニングマニュアルを製作したので、最後のリカーブに取り掛かっているのですが、なかなか進みません…いろいろと理由はあるのですが、第一章が書けないのです。しかし、それでは何も進まないので、第一章以外の記事を一つずつ書いて、第一章より後ろを少しずつ書いて完成させることにしました。下記記事を読んでいただければわかると思いますが、簡潔なマニュアルではなく、全体を通して読んでいただける読み物にできればと思っています。

最初の記事はいわゆるセンターショット(センター調整)について。センターを調整することをセンターショットの調整と呼びますが、このセンターショットとは何を指しているのか、説明できる方はいますか?

実は、センター調整をセンターショットと呼ぶ国は日本だけです。この機能は海外ではリムアライメントと呼ばれています。日本のメーカーであるヤマハでも、海外の説明書ではリムアライメント(Limb alignment*)と表記しています。

*WIN&WINでは Limb / Riser Alignment と表記

これはFast Flightが本来ファストフライトであるべきなのに、ファーストフライトと呼ばれているレベルの話ではなく、この用語の誤使用によって、正しい情報が伝わらない、伝わりにくいという大きな問題を引き起こしています。この記事では、この後、一般的な意味のセンターショット調整(センター調整)はすべてリムアライメントと表記します。また、そもそも、リムアライメントを正しく理解している自信がない方は下記の記事を先にお読みください。

トラディショナルアーチェリーより

リムアライメントがセンターショットではないなら、センターショットとはなにか、これは文字通り、中央射、ハンドルの真ん中から矢を射つことを指しています。写真上のようなウィンドウを削っていないロングボウ、または日本の和弓にはそもそも、センターショットという概念がありません。どちらも矢をハンドルの右側か左側につけて射つので、中央射は物理的に不可能です。そのために弦が弓(ハンドル)の中央にある必要(センター調整)もありません。

Ragim 2020

下記の記事のように、戦前は和弓と洋弓はおおよそ同じ程度の的中率でした。しかし、1940年代に洋弓のリムのイノベーションがあり、さらに、1950年に写真のようなウィンドウがある弓と、円形ではない現代のピストルタイプの方向性のあるグリップが登場したことで、1960年代には和弓ではもう追いつけないほどの差を広げていきます。

洋弓のハンドルにウィンドウが搭載されたことで、矢をハンドルの真ん中から発射することができるようになりました。このことをセンターショットといいます(*)。そして、矢がセンター上にあるので、ここで初めて、弦もセンターに持ってくる必要が生じ、このときにセンター調整という概念が生まれました。

*サム・ファダラによる定義 : センターショットはハンドルのウィンドウが弓のセンターラインを超えてカットされている場合、矢がセンターラインの真上にあることを示す。ノッキングされた矢はハンドルの中心軸上にある。これによってアーチャーズパラドックスを軽減すると考えられている。

しかし、1950年代にはリムアライメントという概念とセンター調整機構という概念は存在していませんでした。前者はハンドルにはまだスタビライザーが取り付けられていなかったので、リム面さえ水平なら(センターショット)、ハンドル面が多少どちらかに傾いていても性能に影響はないと考えられていたためです。もちろん、極端に傾くと矢のクリアランスに影響があるので、多少に気にはしていたと思いますが記録に残っていません。

センター調整機能が存在していなかったのは、カーボン/エポキシリムが登場していなかったので、手で調整できたためです。今でも、ポラリスのようなウッドリムであれば、手でねじることができます(そのためにねじれ保証はついていません)。ドライヤーなどでリムのねじれているところを温めて、手で反対側にねじって、センターを調整します。

WA Archery TV WC 1973

1960年代になり、ロッドスタビライザーが登場します。このスタビライザーは的側に向かって長さを持ちます。そのロッドがまっすぐと的側に向かっていく伸びていますが、このときハンドルが傾いていると、ロッドも傾き、弓はまっすぐ飛び出しません。ロッドスタビライザーの登場によって、リムとハンドルの3面を水平にするリムアライメントの調整が必要になります。

そして、最後に登場するのが、センター調整機構です。1950年代のリムは手でねじることができましたが、これでは安定性がありません。70年代にねじれたリムで世界記録が出たという話を聞くことがありますが、それがまさに当時のメーカーに目指すところで、リムアライメントを多少犠牲にしても、ねじれないリムのほうがグルーピングするという結果を持って、ねじれないリムの開発に邁進していきます。その結果、リムを年々進化を遂げていきますが、ねじれ耐性を持ったリムは当然、以前のように手でねじって修正することはできません。

1980年代前半くらいまでは、いろいろな方法(当時のノウハウはほぼ伝わっていません)で調整を行っていたようですが、年々進化するリムに対して、いよいよ方法が尽きてきたときに、メーカーの判断が分かれます。いくつかのメーカーは生産したリムのうち、自社の検品に合格しなかったリムはすべて捨てるという判断をし(コストアップになる)、現存するホイット社などは、リムを調整することを諦め、ハンドル側に調整するための機構を導入することで、出荷できる公差を広げる戦略を取ります。

センター調整機能がなかった時代の1990年代、ヤマハの最も安いリム(*)が4万円以上もし、ハンドルと合わせると11万円を超えます。対して、センター調整機構に対応するリムは、現在、現在とは言わずとも、その10年後の2000年代後半にはグラスリムは1万円ほどで買えるようになっています。10年間で1/4程度になり、ハンドルとリムで2万円強でアーチェリーを始められるようになりました。

*イギリスのカタログによると 1990年 α-SX FRP リム 定価 169ポンド(当時のレートは257ポンド円) = 43433円

ホイット ユーザーマニュアル 2021 - センターショットの項目

以上の流れがそれぞれの用語の誕生の歴史です。ここまで読んでいただければ、センターショットとリムアライメントが明確に異なるものだということがわかると思います。もちろん、今でもセンターショットは用語として残っており、現在では、プランジャーの伸縮があったり、シャフトが樽型だったりするので、センターショットなのに、厳密にはセンターに設定しないセッティングをすることをセンターショットと呼びます。

日本ではなぜセンター調整・センターショットがリムアライメントと混合されるのかは、これから調べてみたいと思います。日本だけで通用する用語の多くはヤマハの影響を受けているので、ヤマハの説明書を手に入れることが課題だと思います。

さて、センターショットを理解していただいたところで、次はリムアライメントの調整です。Wikiによると「アライメントは、並べる、整列、比較などの意味。」とあります。リムアライメント調節で行っていることは、「センター」とは実質的には関係がなく、赤い線で囲んだ「リム面(上)」、「ハンドル面」、「リム面(下)」の3つの面を水平に並べるというチューニングなのです。

写真の状態はリムアライメントが正しくない状態ですが、これは弦がセンターを通っていないのではなく、「リム面(上)」と「リム面(下)」はアライメントが正しいが、「ハンドル面」が右にねじれてしまっている状態です。相対的なので、ハンドルを真っ直ぐにするとリムがねじれていると言えますが、弦を引いたときには、リムのアライメントのほうが優位なので、フルドローでは、やはり、センターが右に向いた状態になります。リムアライメントが正しいとき、弦はリムの中央、ハンドルの中央、センタースタビライザーの中央を通ります(*)。このことがセンターショットとの混同の理由とも考えられますが…ショット(射)の要素ないですからね、センターボウならわかりますが。

*スタビライザーがまっすぐの場合に限る。

Fast Flightがファーストフライトでもファストフライトでもどちらでも良いと思います。しかし、センターショットとリムアライメントでは、言葉から受けるイメージが大きく違います。この点がセンターショットの調節正しくできていない方が多い理由だと思います。真ん中(センター)に揃えるのではなく、面を水平に整えるという作業なのです。

以上のことが理解できている上で、世間に合わせて、センター調節(センターショット調整)と言う分には、なんの問題もないとは思うので、私はこれからも混同して使用させていただきます。


ホイットのストリングテンション調整システムの技術資料。

ホイットのストリングテンション調整システムについて2019年に解説の記事を書きましたが、技術資料が手に入ったので、詳細のデータを確認してみました。宣伝資料は何を書いてもよい(違う?)のですが、特許を申請するための技術資料には正確な情報を記載する必要があるので、より参考となります。

表にあるリカーブドロー力がドローウェイトで表のA/B/Cです。弓弦張力がストリングテンションで表のA’/B’/C’です。横軸はドローレングスで、Fのポイントが46ポンド、Dのポイントは30インチです。

このホイットの試験データによればストリングテンション調整システムでは、パフォーマンス/ハイブリッド/スムースの3つのモードを変更したときに、ドローウェイトは1%しか変化しないが、ストリングテンション(ほぼイコール引きの柔らかさ)を12%も調整できます。

この機能によって、ホイットはリムの競技用ラインナップを他のメーカーに比べて非常に少なく(現行1種類)することに成功しています。なかなか、優れた機能ではないでしょうか。より詳細の情報は下記の資料を参考にしてください。

アーチェリー用弓リム調整システム(PDF 0.5MB)